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千奈美「ようせいさんとおねえさん」
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1 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:40:30.93 ID:JSZ2yX870
・デレマスSS
・事務所は複数
――――
志保「あ、次のフェスのユニット? フライヤー見せてー……うわっかわいい!なにこれ可愛いよ千奈美ちゃん!!」
千奈美「……」
志保「……ふ、不機嫌?」
千奈美「ぷぷっ」
志保「え」
千奈美「くふふふ…… あはははっ、お、おねえさん!!とか!」
志保「あー」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1410414020
2 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:41:36.60 ID:JSZ2yX870
千奈美「ひーっ! アヤが! おねえさん! お、ね、え、さ、ん!!」
志保「ち、千奈美ちゃんウケ過ぎだよ!?」
千奈美「ようせいさんと お ね え さ ん」
志保「アイドルがしちゃいけない感じの顔してる!」
千奈美「おwwねwwえwwさwwんww」
志保「アイドルがしちゃいけない感じの顔してる!」
千奈美「ひー、最高にウケるーーーwww」
志保「しっかりして千奈美ちゃーん! そのようせいさん、もうすぐこっち来るよ? お客様だよ?」
千奈美「え、何、拉致?」
3 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:42:10.31 ID:JSZ2yX870
こずえ「ふぁー… おじゃましますー…」
志保「いらっしゃいませ♪ 久しぶりだね、こずえちゃん」
アヤ「随分派手に笑ってくれたなッ、聞こえてンぞ千奈美ィィ!」
千奈美「あらあら、おねえさん(笑)」
アヤ「ムカつく! すっげえムカつく!」
こずえ「ちなみ、おもて、でろー…でろよー…」
志保「出ちゃいけないタイプの影響出てる!?」
千奈美「まあいいわ。志保、飲み物出してよ。私エスプレッソね」
志保「切り替え早い! いいよ、淹れるけど!」
アヤ「カフェラテ」
4 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:42:45.92 ID:JSZ2yX870
こずえ「しほー、おまえもかー…」
志保「……え?? えっ?」
千奈美「アイドルがしちゃいけない感じの顔してる」
アヤ「カフェモカだってさ」
志保「えっ? あ、もか……モカね?」
こずえ「しほのこーひー、のんでみたいー……」
志保「うん、ありがとー! 愛情たっぷりで淹れてくるね♪」
アヤ「下行くなら、ついでに顔出してくれよ」
志保「カフェに? そっか、こずえちゃんのマネさん来てるの?」
アヤ「ああ。お土産にお茶菓子貰っちゃったから、サービスしといて」
志保「アヤちゃん行かないの?」
アヤ「アタシさっきドリンク奢ったよ。レモネード」
志保「はーい。じゃあケーキとコーヒーかな。行ってきます♪」
5 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:44:04.30 ID:JSZ2yX870
千奈美「志保って、あれで抜け目ないわよね。私たちの宣材ブロマイドとチェキ持っていったわよ」
アヤ「売り込む気満々じゃねーか」
こずえ「しほは、かわいくて、しっかりものー」
アヤ「まあ、アタシや千奈美に可愛げはねーな」
千奈美「そうね、私たちにはない雰囲気よね」
こずえ「しほは、あかるくて、やさしいー。すきー」
千奈美「べた褒めね。志保に聞かせてあげようかしら」
こずえ「あやが、いってたー」
千奈美「志保に聞かせて来よう」
アヤ「んんんんん」
6 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:44:48.92 ID:JSZ2yX870
千奈美「……何してるの」
こずえ「あや、ねむいのー? くっしょん、いいにおい…?」
アヤ「違うんだ、こずえ……アタシは大丈夫だから……だから千奈美やめろー」
千奈美「アヤ」
アヤ「……んだよ」
千奈美「顔真っ赤」
アヤ「んんんんんんん」
こずえ「あや、やっぱり、ねむいのー? でも、じたばた… くっしょん、すごくいいにおい…?」
アヤ「ち、が、う、けど」
千奈美「あ、やっと顔真っ赤になった」
アヤ「んんんんんんん!!」
7 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:50:19.31 ID:JSZ2yX870
千奈美「いった! 痛い! いくらクッションだって、アンタの力でぶつけたら痛いわよ!?」
アヤ「最初に真っ赤ッつったの嘘かよ!?」
千奈美「何が悪いのよ!」
アヤ「お前ッ!? 100%お前悪いだろ! お前、お前なッ!? ああもうー!」
こずえ「あやー」
アヤ「止めないでくれ、アタシは今、千奈美を叱らなくちゃいけないんだ」
こずえ「あやも、かわいいよ?」
アヤ「」
千奈美「おぉ……助かったわ、ありがと、遊佐ちゃん」
8 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:52:49.04 ID:JSZ2yX870
アヤ「ぐぐぐ。レッスンで疲れてるのになんでこんな目に」
こずえ「あや、がんばってたー」
千奈美「ある程度の努力は当然よ。で、お土産のお茶菓子は…… ご、ゴディバの大箱!?」
アヤ「え。それ高いんだよな」
千奈美「どんなに安くても3000円ってことはないわね」
アヤ「……うちじゃ買えない……」
こずえ「こずえ、これ、すきー… じむしょに、ときどき、おいてある…」
9 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:54:46.23 ID:JSZ2yX870
志保「お待たせー、チェキもサービスしてきちゃっ…… どうしたの二人とも?」
千奈美「……事務所の格差が何だっていうのよ。余裕よ、余裕」
アヤ「……フェス、ちょっと気合い入れていくわ」
こずえ「ふぁー… ふたりとも、たべないのー? しほ、どうぞー… おみせのひとにも、どうぞー…」
志保「ありがと、こずえちゃん♪ って、わ、うわ! ゴディバのグラン!? これ確か8000円くらいするよ!!?」
アヤ「は、はっせ……!?」
千奈美「想像を飛び越えてきた……!」
志保「私、ここの初任給で買ったよ。実家に贈る分と、自分一人で食べる分」
千奈美「想像を飛び越えてきた……!」
10 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:56:06.27 ID:JSZ2yX870
こずえ「あいどるは、ひとのめに、とまるしごとだから… みえも、だいじー…」
アヤ「あぁぁぁ耳が痛いぃぃぃ」
こずえ「れいこが、いってた…」
千奈美「これが大手と弱小の差……! マネージャーや事務員が高級店で手配してくれる事務所と、所属アイドルが通販サイトで業務用を発注する事務所の差……!」
志保「生々しいよ? やめようよ?」
アヤ「あ、思い出した。ヌーブラ欲しい」
千奈美「どういうタイミングで思い出してるのよ」
アヤ「通販サイトのくだりで……」
11 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:57:40.33 ID:JSZ2yX870
こずえ「つうはん… ぐっずに、さいんしてる… ときどき、おてがみもかく…」
アヤ「こずえのサイン可愛いよなあ」
志保「あ。そうだよアヤちゃん千奈美ちゃん、うちわにサインしてよ」
千奈美「何枚?」
志保「二人で200ずつ。フェス公式と事務所が半々」
アヤ「事務所のサイン入り余ってたろ。200も増やしたら、また余るんじゃねーの……」
志保「足りなくて買えないファンが出ちゃうよりはいいよ! 余ったらカフェで配ろう!」
千奈美「身も蓋もないわね」
こずえ「ふぁー…? こずえ、ごひゃくまい、さいんしたよー…、あまるのー?」
千奈美「……遊佐ちゃんは余らないんじゃないかしら」
アヤ「アタシだったら五枚買う」
志保「こんな太いファンが欲しいです」
千奈美「私たちじゃ、よっぽどアピールしないと作れないわね」
12 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:58:12.02 ID:JSZ2yX870
こずえ「あやたちのじむしょは、ふしぎ…」
志保「確かに、カフェ経営してるのは変わってるかも?」
こずえ「ひろくないけど、ひろーい…」
千奈美「人がいないものね」
こずえ「あやと、しほと、ちなみと、しょちょうさん」
アヤ「そう。あとはカフェのバイトさんが数人」
こずえ「かふぇ、きれい… ふく、かわいい…」
志保「えへへ、でしょー?」
こずえ「あやとちなみは、きないの?」
千奈美「そうね、夜入ってる。お茶終わったら着替えるわ」
アヤ「アタシは、今日はシフト入ってないんだ」
こずえ「あやは、きないのー…?」
アヤ「……あー、うん。着るよ。見せるだけだよ、今だけな?」
志保「アヤちゃん、こずえちゃんには甘いんだね。いいなぁ♪」
13 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:59:23.39 ID:JSZ2yX870
こずえ「あらーむ、なってるー…」
アヤ「もうそんな時間か。じゃあこずえ、マネさんとこ行こう」
千奈美「私たちも挨拶しておきましょ」
志保「はーい。あ、お返しはもうお渡ししたから大丈夫だよ」
千奈美「どれにしたの?」
志保「パウンドケーキ一本」
こずえ「けーき…? ありがとう、ございます…」
アヤ「今日はありがとうな、こずえ。礼子さんたちにもよろしく」
こずえ「こんどは、さんにんで、あそびにきてー…」
千奈美「ええ、是非。フェスが終わってからかしらね」
アヤ「じゃあアタシ、こずえのマネさんと軽く次回の打ち合わせしてから戻るから」
こずえ「ようせいさんとおねえさんを、よろしく…」
千奈美「ぷふっ」
アヤ「千奈美ィ!」
14 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 15:40:09.10 ID:JSZ2yX870
千奈美「あー笑った笑った。それにしても、アヤがあの遊佐ちゃんと組ませてもらえるとはね」
志保「うちみたいな弱小、フェスのメインMCだけでも大仕事なのに」
千奈美「メインMCはいいのよ。事務所間で持ち回りなとこあるから、競争率は高くなかった」
志保「そうは言っても、うちはさ、その……政治力? あるわけじゃないもの。そこは千奈美ちゃんの実力だよ」
千奈美「ありがと。ま、MCにもステージあるから。チャンスだと思って、しっかりアピールしてくるつもり」
志保「千奈美ちゃんが歌うの夜なんだよね。青リウム物販に入れておかないと」
千奈美「赤は?」
志保「入れないつもり。アヤちゃんも今回は青い衣装だし、そもそも明るいうちしかユニットでの出演ないし」
千奈美「遊佐ちゃんの都合ね」
志保「小学生だから……」
15 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 15:40:40.85 ID:JSZ2yX870
千奈美「ま、昼間でも振りたい、買いたいファンがいてくれることを期待して、青を少し多めに持っていけば」
志保「そうするー。もらった名刺しまっちゃうね」
千奈美「遊佐こずえ担当マネ。裏書きオッケーよ」
志保「日付抜けてるよー。んー、ジューシーパーティさん、知り合い増えてきたね」
千奈美「今のところいちばん多い? ……まあ、お世話になりっぱなしだわ」
志保「仕事だけじゃなくてプライベートでも声かけてもらえて。高橋様々、あい様々だよ……」
千奈美「それにしても、遊佐ちゃんがジューシー所属ってのは意外よね」
志保「それ、初めてこずえちゃんのプロフィール見たときも言ってたよ?」
千奈美「そういえば、そんな話したわね。『遊佐ちゃんと相性いいみたいだし高橋さんとはコネありでしょ』って」
16 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 15:41:29.59 ID:JSZ2yX870
志保「こ、コネ……」
千奈美「プロジェクト初期にユニット組ませてもらった縁を今まで引っ張ってるんだから、コネでしょ」
志保「私もバリ島とかメイドとかでお世話になってます!」
千奈美「私は違うけどね」
志保「ぶーぶー! 嘘だー、浜川さんジューシー所属でしょー!」
千奈美「アレはコネじゃありませんー! 偶然共演してから仲良くなったんですー! ぶーぶー!」
志保「それコネじゃないですかーーー! やだー!」
千奈美「そんないっぱいコネあったらもっと売れてますー!」
志保「……うん」
千奈美「……」
志保「……そう、そうだよねえ……」
千奈美「……休憩、終わりましょ。ディナーシフトの準備するわ」
志保「……私、水出し器片付けてくるね」
――――
レギュラーはアヤ志保千奈美です。
ふわっとした設定はあるので、適当に出していきます。
リクエストを受けて書いたり、リクエストとは関係ない話を書いたりします。
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/11(木) 17:38:30.06 ID:wqdMdT6ro
なんという俺得人選
すばらしい
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/11(木) 17:53:50.68 ID:GQGwDcAqO
ようせいさんとおねえさんは劇場でも可愛かったな…
リクエストありなら、D.L.F.8(五十嵐・松山・小室)で打ち合わせとかお願いします
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/11(木) 18:26:01.45 ID:YX3kr8Iyo
こういう設定好き!是非とも続けていただきたい
プロジェクト初期に云々ってくだりが面白い解釈だな
まぁ「今は無い」ってことでもあるけど
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
[sage]:2014/09/11(木) 23:49:26.42 ID:d27+ou7v0
志保ちゃんだけじゃなくて、きりのんと千奈美さんまで給仕してるカフェとか、絶対通うわ
設定が小出しにされるタイプの話かな
続けていいのよ
21 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:18:31.03 ID:6+lWJyMa0
千奈美「おはよう」
志保「おはようございます♪」
久美子「おはよ。今日は槙原さん付き添い?」
千奈美「いや、私一人よ」
志保「私はこれから委員会の最終確認会です! 物販担当なので」
久美子「え、所長さんじゃないの?」
志保「これが、所長は委員で裏方なんですよね……」
久美子「あぁ、その……大変ねえ……」
千奈美「人少ないってのはそういうことだから、慣れっこよ」
志保「物販さばくのは得意ですから!」
千奈美(……アイドルがそれはマズい気がするけど……)
22 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:19:10.91 ID:6+lWJyMa0
久美子「変なこと聞くけど、貴方たちのところ、物販の準備できてるの?」
志保「任せてください♪ もう、売り物もアルバイトも手配済みですよ」
千奈美「余裕よ。私たち、これでやってきてるんだから」
久美子「まあ、そうなんだけど。そもそも外野が言うものでもないし」
千奈美「じゃ、行きましょ。私たちも今日でラストよ」
久美子「そうね…… それじゃ、槙原さん。次は現場で」
志保「はーい、いってらっしゃいませ♪」
23 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:20:29.25 ID:6+lWJyMa0
――――
響子「おはようございます!」
久美子「おはよう、響子ちゃん」
千奈美「おはよ。……あら、マネージャーさんは?」
響子「私だけ置いて、とんぼ返りです。今回のフェス、うちの事務所すっごく忙しいみたいで……」
千奈美「今回も、な気がするけど。出演10人だっけ?」
響子「えーっと……9人ですね!」
久美子「多いわよねぇ。そのトップに名前が挙がってるんだから、プレッシャーだったりする?」
響子「最初聞いたときは、やっぱり。でも、三人でやらせてもらって、楽しかったです」
千奈美「『楽しかった』は本番まで取っておきなさいよ」
響子「そっか、そうですよね。まだまだ楽しみますね!」
24 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:21:22.47 ID:6+lWJyMa0
千奈美「そう、笑顔でね。それじゃ、スタジオ入りする前に、変更された振り付けおさらいしちゃいましょ」
久美子「オープニングとエンディングのシークエンスも、ちょっと変わるって聞いたけど?」
千奈美「それ影響するのほとんど私だから、通すときに見てくれればいいわよ。最初の立ち位置変わるだけだし」
響子「私たちの入りは変わらないんですね」
千奈美「そういうこと。それより振り付け大丈夫? Bメロのリズム難しいのに、無茶言ってくれるわよね」
久美子「私は手のフリ少し変わっただけだから、もう平気よ」
響子「私も、ステップ変わらないので、一週間で何とかできました」
千奈美「……今日足引っ張ったらごめんね」
響子「だ、大丈夫ですよ!?」
久美子「弱気? らしくないんじゃない? ふふふっ」
千奈美「うわっ、カチンと来たわ。やるわよ」
響子「えっ、えっ!?」
千奈美「ああ、もちろん響子には感謝してるわよ? このユニットのセンターができてよかった、って思わせてあげる」
響子「よかった! 頑張りましょうね♪」
25 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:21:55.72 ID:6+lWJyMa0
――――
久美子「はぁー…… これで、後は本番を残すのみ、なのね」
響子「ライブの本番前って、いつもドキドキしますよね。同じくらい楽しみですけど♪」
久美子「いちばん注目されてる当人がこれなんだから、敵わないわ」
千奈美「大舞台の経験の差かしら? ま、楽しみましょ。ファンのためにもね」
響子「え、えへへ…… 支えてくれた皆さんに恥ずかしくないように、頑張りますね!」
久美子「あっ、まぶしい……!」
千奈美「……ピュアさが違う……!」
26 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:24:07.29 ID:6+lWJyMa0
――――
響子「マネージャー、迎えに来られるのちょっと遅くなるって。移動してもいい、とは言ってますけど」
久美子「あら。じゃあどこかでお茶でもして待つ? 千奈美ちゃんは?」
千奈美「私事務所戻らないといけないのよね。久美子は?」
久美子「私は直帰。んー…… 響子ちゃん、一緒に千奈美ちゃんたちのとこ行かない?」
千奈美「今日のディナープレートはインドネシア風です」
響子「どうしよう、行きたいけど逆方向だし…… 寮の門限はマネージャーさんに言えば大丈夫なんですけど」
久美子「きっと今日なら千奈美ちゃんがサービスしてくれるわよ!」
千奈美「無責任なことを。ま、多少はね」
響子「うぅん。……電話してきます!」
27 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:24:49.96 ID:6+lWJyMa0
――――
千奈美「ま、こうして電車乗ってるだけだと、ただの大学生ね」
久美子「どっちかっていうと、高円寺辺りのアパレル店員みたい」
千奈美「実際はカフェ店員の勤労学生なんだけど」
響子「そこはアイドルって言ってください!?」
千奈美「もちろん、自覚はあるわよ。服のグレードは上げたし、姿勢は意識するようになった」
久美子「そうそう。“24時間365日、誰に見られてもアイドルたるべし”ね」
千奈美「シンデレラガールズ宣誓条文。第何条?」
久美子「えっと…… わ、忘れちゃった」
千奈美「自覚が足りないわね」
28 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:25:25.23 ID:6+lWJyMa0
久美子「……答えは?」
千奈美「……」
響子「……あの。それ、前文です」
千奈美「自覚が足りなかった……」
久美子「……ぐうの音も出ない……」
響子「あっ、えっ、その……!? そ、そうだ、私もこの間『もっとイイところの服着なさい』って言われました!」
久美子「むむっ。じゃあ本番跳ねたら銀座にでも行ってみる? まだ夏休みだし」
響子「わ、行ってみたいです! 私一人じゃ行くに行けないですし、久美子さんたちにレクチャーしてもらえるなら心強いです」
千奈美「私も付き合いたいな。いいわよね?」
久美子「最初からそのつもりよっ」
29 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:26:10.31 ID:6+lWJyMa0
――――
久美子「事務所が駅近物件って、いいわよね。羨ましい」
千奈美「急行止まらない駅だから安いんじゃない?」
響子「そんなに違うんですか?」
千奈美「今のマンション借りる時調べたけど、一万円くらい違ったわよ」
響子「千奈美さんって、ルームシェアしてるって言ってましたよね」
千奈美「そうよ。アヤと志保とね。響子はガールズの共営寮でしょ? ……他事務所の人と毎日会うってのも何だか落ち着かなくない?」
響子「あはは…… もう慣れました。事務所は違っても、仲間で同僚でライバルですから」
30 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:27:06.61 ID:6+lWJyMa0
久美子「いいなあ、寮とかルームシェアとか。楽しそう」
千奈美「入ればいいじゃない」
久美子「ピアノがないと物足りないの。寮だと自分のピアノは持てないでしょ?」
千奈美「贅沢な悩みね……」
響子「防音スタジオにはありますけど、誰かしら、歌とか楽器とか練習してますね…… と、着きましたー!」
千奈美「はい、いらっしゃいませ。私、二階に顔出さないといけないから。注文は自分でしてね」
久美子「適当だわー。適当ー。フェスの二日間を、一緒に過ごすっていうのにー」
千奈美「アイドルがしちゃいけない棒読み!」
久美子「それじゃ、お邪魔しまーす」
響子「お邪魔します♪」
31 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:27:58.10 ID:6+lWJyMa0
――――
アヤ「いらっしゃいませ、お客様。お二人様ですか?」
久美子「はい、二人で。桐野さん、お久しぶり」
アヤ「あれ、松山さんと五十嵐さんか。わざわざ寄ってくれたんですね、ありがとうございます」
久美子「最後のレッスン終わったから、本番前の景気付け、ってところかな」
アヤ「アタシは今日はこの通り店番なんで、あんまり話せないですけど。ゆっくりしてってください」
久美子「そうさせてもらうわね。ディナープレートセットのAでお願い」
響子「私、メニュー見て選ばせてもらっていいですか?」
アヤ「勿論。お席ご案内しまーす」
32 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:30:07.97 ID:6+lWJyMa0
――――
千奈美「はーい、お疲れ様。二人のオーダー、なんだって?」
アヤ「プレートAとミネストローネセット。お前どうすんの。賄いプレートで持ってく? ナシチャンプルだけど」
千奈美「何だったっけ…… あ、インドネシアの混ぜご飯ね。じゃあ作って持っていくわね」
アヤ「ところで何探してんだ。なんかサービスしたいの?」
千奈美「よし、どうぶつクッキー残ってる」
アヤ「げ。それ出すの? お客さん普通に入ってんのに! 身内だけじゃないのに!」
千奈美「『アヤちゃん手作りの、どうぶつクッキーのサービスです』ってお客さん全員に配ればいいわよ」
アヤ「カタチ悪いんだけど! 熊だかタヌキだかわからなくなっちゃってるけど!」
千奈美「それも手作り感の演出になるじゃない。ガタガタ言わないで作っちゃってよ」
アヤ「やだよー うわー」
33 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:31:20.23 ID:6+lWJyMa0
――――
久美子「ナシゴレン美味しい!」
千奈美「アヤが珍しく拘ってるから。みんなが作れるようにレシピ起こしたのは志保だけどね」
響子「ミネストローネも美味しいですね。参考になるなあ……」
千奈美「多分所長のレシピかな。後で送ろうか?」
響子「わ! 嬉しいです!」
久美子「この間のあんかけスパゲッティは?」
千奈美「あれは私」
響子「じゃあ、このパンケーキプレートは?」
千奈美「志保ね」
久美子「煮込みハンバーグ、ハヤシライス」
千奈美「所長か厨房のバイトさんだと思う」
響子「……味噌カツサンドってもしかして」
千奈美「私」
久美子「肉団子スープの麺も出してたわよね?」
千奈美「アヤが担当したときね」
34 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:32:22.70 ID:6+lWJyMa0
久美子「なんか解ってきた…… このタワーパフェシリーズは槙原さん?」
千奈美「正解。所長が『現役アイドルが働いてるカフェなんだから、キャラクター性出したほうが絶対いい』って」
久美子「千奈美ちゃんがいちばん迷走してる気がする……」
千奈美「別にみゃーみゃー言わないわよ? それ言ったらアヤなんて大変だったんだから」
響子「え。どうだったんですか?」
千奈美「筑前煮とか棒ラーメン? とか。そんなのしか思い付かないって」
久美子「えっ…… 何それ……」
千奈美「九州ではメジャーなインスタントラーメンなんだって」
響子「筑前煮は美味しいと思いますけど、こういうお店には、ちょっと……」
千奈美「で、苦心惨憺の末に東南アジア系に行き着いた感じ」
35 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:33:00.62 ID:6+lWJyMa0
久美子「アイドル、アイドルって何かしら……」
千奈美「朝仕込みしながらモーニングの店番して、大学行って、レッスンか現場かカフェでお仕事」
響子「は、ハード、ですね……!?」
千奈美「悪くないわよ。変な話、生活の心配しないでアイドル活動できてるんだから」
久美子「あー…… そっか、就職も考えなくていいから、三年四年でもじっくり単位取れるのね」
響子「アイドルとしての拠点があるって、なんだかいいな……」
千奈美「守るばかりで攻められていないのも、事実だけど。現に、シンデレラガールズ内での注目度はそんなに高くない」
久美子「うーん…… まあ、そうねえ……」
千奈美「ましてや、響子みたいなトップグループにはとてもじゃないけど及ばない」
響子「え、いや、そんな……」
36 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:34:26.76 ID:6+lWJyMa0
久美子「……下手に謙遜しないほうがいいわ。人気は水物っていうけど、上下は確実に出来ちゃうんだから」
千奈美「それでも足繁く来てくれるファンもいるし、この店で私たちのファンになってくれた人もいる」
響子「……」
千奈美「まだまだこれからだし、もっと走りたい、って思ってるのよ。だから、今度のステージ、凄く楽しみ」
響子「! はい、そうですよね!」
久美子「危なかったー、折角の景気付けのつもりだったのに、キツめの話に終始したらどうしようって」
千奈美「雰囲気くらい察してるわよ。覚悟を見せておきたかったの」
響子「……ありがとうございます。お二人に脇を固めてもらって。なんて言ったらいいかな。……うん。嬉しい、です」
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/17(水) 02:34:58.20 ID:iW0KjTAMo
千奈美の名古屋メシ推し好きww
38 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:35:06.50 ID:6+lWJyMa0
――――
千奈美「すっかり話し込んじゃったわね。マネージャーさん来るまで気付かないなんて不覚だったわ」
響子「うわぁ、仕事以外で門限こんなに超えたの久しぶりです……」
久美子「半分くらいは仕事扱いでもいいと思うんだけど…… 大丈夫なのよね?」
響子「はい、そこは平気です。またお邪魔させてください。……いつになるか解らないですけど」
千奈美「いつでもいいわ。仕事で来てくれてもいいのよ?」
響子「なるほど、その手がありますね!」
久美子「ふふっ、楽しみが増えたじゃない。それじゃあ、みんな。次は本番で!」
響子「はい! お疲れ様でした! 本番も頑張りましょうね!」
千奈美「お疲れ様、今日はありがと」
響子「あと、桐野さんにもお礼伝えておいてください。猫ちゃんのクッキー、可愛かったし美味しかったです♪」
39 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/17(水) 02:48:17.15 ID:6+lWJyMa0
――――
千奈美「ですって」
アヤ「……あれ、熊なんだけど……」
千奈美「あっはっはっはっは」
アヤ「笑うなよ!? つーか暇してんならクローズ手伝えー!」
千奈美「手伝ってるじゃないの。ところで志保は?」
アヤ「お前が遊んでる間に、二階で所長と書類やっつけて帰ったよ」
千奈美「あれ、じゃあ所長まだ上?」
アヤ「さっき賄い持ってったらビール飲んでた。チキンサテ投げつけてきた」
千奈美「全部ひどい」
アヤ「んで、所長は泊まるとさ。明日のオープンとモーニング任せていいらしいぞ」
千奈美「へぇ。それじゃ、ありがたくゆっくり来させてもらいましょう」
アヤ「だなー。……うし、終わり。水出し器セットして終わりだから頼んでいいか?」
千奈美「はいはい。着替えてらっしゃい。帰りにコンビニ寄りましょ、スイーツ買いたい」
アヤ「志保に確認しとけよ? まーた被るぞ!」
千奈美「『冷蔵庫の棚が一段スイーツで埋まってるのってさ、なんか凄いよね! ロックじゃない!?』」
アヤ「それこないだの合同レッスンのときのだりーなじゃねえか!! ロックじゃねえよ!?」
千奈美「あはは…… ねえ、アヤ」
アヤ「ん?」
千奈美「フェス、楽しみね」
アヤ「……ん。楽しみ」
――――
レギュラーはアヤ志保千奈美です。
ふわっとした設定はあるので、適当に出していきます。
リクエストを受けて書いたり、リクエストとは関係ない話を書いたりします。
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/17(水) 03:32:20.35 ID:bYrbynayO
ファミレス社員だった頃を思い出した。はねるとか、
>>1
は役者とか劇団員の内情に色々と詳しそうな人だな。
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/17(水) 08:01:39.33 ID:y/nodI8yO
なんだろ、なに、この…
鬱要素は特に見当たらないのに、じわじわと胸締め付けられる感じが…
続きをくれぇ…
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/17(水) 08:47:01.73 ID:7DSsJrpnO
>>41
バイト掛け持ちしながら必死で舞台やってる売れない
劇団員の哀愁みたいなものを感じるな。
リクエストというほどでもないが、クールの19歳はふみふみとか
音葉さんとかキャラ濃いのが多いから、その辺はどんな感じか
興味あるな。
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/17(水) 09:48:12.29 ID:sDkIRTi60
色んなプロダクションが参加してる合同プロジェクトで、
とあるプロダクションの日常って感じかな?
ゲームのシステム的にはSSでよくあるモバPが一人で約200人のプロデュースするより、
こういう感じの方が近い気がする 続き待ってます
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/17(水) 17:06:43.03 ID:nEI8L1lGO
こういう雰囲気のすごく好き
全員が全員トップアイドルじゃないけど、みんな頑張ってアイドルやってるっていい
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/17(水) 18:22:43.68 ID:NTXLiDyNo
ゲームに近い感じの設定のSS好きだな、もっと増えて欲しい
1人で200人って言われても150人以上が帳簿上の存在にしかならないし
興味ない子が居るのは別に構わないんだけどな、当たり前だし
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
[sage]:2014/09/17(水) 18:49:03.23 ID:wjNLRW4R0
ゲームっていうか本家のP入社前に近い気配する。
専属のプロデューサーどころかマネージャーもいなくて、勤労学生しながら、アイドルにしがみついてる…
苦労人しかいない…う、おなか痛くなってきた…でも悪くない…これ好き…
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/18(木) 02:39:38.46 ID:9DQAhDtEo
自然な会話は下地を作ってあるからだろうか。年下の子が上のランクにいることを意識しての人間関係とかドキドキします
リクエスト受けてもらえるのなら朋ちゃんを是非
48 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:07:30.78 ID:4eHCrvm/0
――――
志保「……千奈美ちゃん、大丈夫かな」
アヤ「……アタシが知るかよ」
志保「そういう言い方って!」
アヤ「じゃあどうしろってんだ!」
志保「……どうしようもなくても、心配くらいしないの?」
アヤ「してるに決まってるだろうが! 現場見てたのアタシだっつーのに!」
志保「う、うぅ」
アヤ「……ガヤガヤ言うことじゃないんだよ」
志保「だとしてもさ……やっぱり、先に帰って千奈美ちゃんの様子……」
アヤ「一人にしてくれ、って言ってたの聞いたろ」
志保「……うん。……あのさ、アヤちゃん」
アヤ「ん」
志保「収録は問題なく終わった、って。所長から聞いてたんだけど」
アヤ「表向きはな」
志保「詳しく聞かせてもらっていい?」
49 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:08:54.88 ID:4eHCrvm/0
“サイレントウィンド”の二人とは、実質初めて一緒に仕事したんだけど、千奈美が、その片方を知ってたんだよ。
梅木音葉。松山さんと同じ大学で、シンデレラに参加する前からピアノでも歌唱でも賞取りまくってたらしい。
それが何で、コーラスに千奈美を名指ししたのか、結局アタシも、直接は聴けてない。……でも察した。
うん。収録で何があったか、だよな。結論から言うと、普通に収録しただけなんだけど……
50 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:11:07.51 ID:4eHCrvm/0
――――
アヤ「背の高いほう、梅木さん? すげー声量だな。鷺沢さんの声と被せたら消えないか、あれ」
千奈美「いや、声質が噛み合ってるから、却って通るんじゃないかしら。調整らしき相談はしてたけど」
アヤ「で、千奈美はどうよ」
千奈美「……どうかしらね」
アヤ「んん? いつもみたいに『余裕よ、余裕』って言わないの?」
千奈美「……」
アヤ「……黙らないでくれよ」
千奈美「……読めないのよ。どういうつもりなのか」
アヤ「ディレクターとか梅木さんとかに聞けばいいだろ」
千奈美「私のデモ音源聴いて、バックコーラスに置いた上にいつも道理に歌って欲しいとか。意味解らないんだもの。主張強くてコーラスには合わないことくらい簡単に想像できるのに」
アヤ「なんか思うとこあるんじゃねえの?」
千奈美「そんなの解ってるわよ。それが読めないから困惑してるのよ」
51 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:13:48.59 ID:4eHCrvm/0
音葉「……小室、千奈美さん」
文香「お疲れ様です……」
アヤ「おぅ? ああ、お二人さん、お疲れ」
千奈美「同い年でしょ、さん付けは要らないわ。私もそうするから」
文香「私にとっては……これが自然体です…… 千奈美さん。コーラス、私のことはお気になさらなくて、構わないですから……」
音葉「……貴方の奏でる旋律、期待してる」
千奈美「元よりそのつもりよ。音響さんからも貴方たちのプロデューサーからも、全力でいいって聞いてるから」
アヤ「はい、そろそろ休憩終わるぞ。準備しときなよ」
文香「そうみたい、ですね…… それでは」
音葉「また、後で……」
アヤ「はいよー。……お前ホント遠慮ないね」
千奈美「仕事一緒にやるんだもの、ましてや歌よ。そうでないならもう少し様子見るわ」
アヤ「ホントになー。んじゃ、アタシも向こうでPV撮影の打ち合わせしてくるから。また後で」
千奈美「はいはい。よろしく。……ま、要求通りにやってみましょ」
52 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:16:37.32 ID:4eHCrvm/0
――――
アヤ「で。これが件の音源」
志保「うわあ、本当に特筆すべきことは起きてなかった!」
アヤ「中に秘密が隠されているのだのだのだ……」
志保「一人エコー?」
アヤ「ホラーっぽくない?」
志保「聴いていい?」
アヤ「だいたい1分からが千奈美のバックコーラス入り。前メロの40秒くらいからだと解りやすい……ほれ」
志保「うん、うん…… …………」
アヤ「それ、ノイズキャンセルかけただけのノーカットだぞ。ほぼ録って出し」
志保「……? ……?? ……うん、凄くいいコーラスになってるよ? 千奈美ちゃんの歌声、尖るのにね」
53 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:19:30.45 ID:4eHCrvm/0
アヤ「録って出しって言っただろ。千奈美の歌声、音量調整以外の加工されてないんだよ」
志保「え? えっ、嘘でしょッ!? これ…… え、これどうやったの? 梅木さんの歌??」
アヤ「多分。千奈美のガツッとした歌い方がコーラスになるように合わせてきた、んじゃねーかな」
志保「……向こうの巧さを引き立てる当て馬?」
アヤ「そういうこと考えるなよ。悪意はない、悪意はないんだ。出来るからやってみた、だけのはずだ」
志保「うぅ…」
アヤ「……千奈美が悔しがったのは、力不足を感じたから。それだけ」
志保「当人たちはそうかもしれないけど……」
アヤ「そうだって、思っとこうぜ。ただのチャレンジだったんだろ」
志保「最初からこう作るつもりでゴーサインを出したんだとしたら、ディレクター? プロデューサー? は、あんまり……」
アヤ「そこはなぁーーー…… 趣味がいいとは、言えない、のかな……」
志保「……あ、なんか私も悔しいかも」
54 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:22:22.08 ID:4eHCrvm/0
アヤ「仕事には真摯だったぞ。実際、PV撮影は楽しみな感じになったしなー」
志保「そうだね……お店も私たちも使ってもらえるんだもんね。間違いなくチャンスだよね?」
アヤ「そうそう。チャートインしたらTVで流れたりする!」
志保「地上波! 地上波! 動画チャンネルじゃない! んんー、がんばるぞー! 見返すぞー!」
アヤ「……二年目はもっと増えるといいな」
志保「増やしたいよね。……一緒に頑張ろうね」
アヤ「うん。……さっきキツく当たってごめん」
志保「へっ? えへへ、もう忘れちゃった」
55 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:26:01.64 ID:4eHCrvm/0
アヤ「そか。ありがと。……千奈美、晩メシ持って帰ったら食うかなあ」
志保「どっちみち、明日は定休日だもん。仕込みの余り持って帰らないと」
アヤ「あんまり残ってない」
志保「所長がほとんど抑えてるね。職権濫用だあ」
アヤ「食ってやろうか」
志保「泣くんじゃないかな?」
アヤ「泣かせてやろうか」
志保「そんな悪い子だったなんて。明日デートにお誘いしようと思ってたのに?」
56 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/18(木) 04:36:45.82 ID:4eHCrvm/0
アヤ「三人で出掛けてデートもないもんだ。……三人だろ?」
志保「三人でしょ? スイパラ行こうよスイパラ」
アヤ「お前、昨日も今日もパフェ試作とか言って食ってただろ……」
志保「パフェとケーキと和菓子は、それぞれ別腹だよ!」
アヤ「どれだけ胃多いんだよ! 草食動物かよ!!」
志保「きゃっ、食べられちゃうー♪」
アヤ「がうがうー。がぶー。ほれ、馬鹿やってないで帰るぞ」
志保「……千奈美ちゃん、泣き止んでるかな」
アヤ「あー… 一応連絡しといて」
志保「はーい。……三人で住んでて、よかった、って思うよ。私」
アヤ「面倒臭いこともいっぱいだけどな」
志保「……照れ隠し?」
アヤ「……違うよ」
志保「……そっか♪」
――――
レギュラーはアヤ志保千奈美です。
ふわっとした設定はあるので、適当に出していきます。
リクエストを受けて書いたり、リクエストとは関係ない話を書いたりします。
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/09/18(木) 04:45:10.42 ID:p94v5ff9O
プライドの高い千奈美には辛いなあ。
味噌カツ食べて元気になってね。
愛知といえば18歳トリオ(仁美翠渚)とか出てくれると嬉しいなあ。
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