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千奈美「ようせいさんとおねえさん」
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1 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:40:30.93 ID:JSZ2yX870
・デレマスSS
・事務所は複数
――――
志保「あ、次のフェスのユニット? フライヤー見せてー……うわっかわいい!なにこれ可愛いよ千奈美ちゃん!!」
千奈美「……」
志保「……ふ、不機嫌?」
千奈美「ぷぷっ」
志保「え」
千奈美「くふふふ…… あはははっ、お、おねえさん!!とか!」
志保「あー」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1410414020
2 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:41:36.60 ID:JSZ2yX870
千奈美「ひーっ! アヤが! おねえさん! お、ね、え、さ、ん!!」
志保「ち、千奈美ちゃんウケ過ぎだよ!?」
千奈美「ようせいさんと お ね え さ ん」
志保「アイドルがしちゃいけない感じの顔してる!」
千奈美「おwwねwwえwwさwwんww」
志保「アイドルがしちゃいけない感じの顔してる!」
千奈美「ひー、最高にウケるーーーwww」
志保「しっかりして千奈美ちゃーん! そのようせいさん、もうすぐこっち来るよ? お客様だよ?」
千奈美「え、何、拉致?」
3 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:42:10.31 ID:JSZ2yX870
こずえ「ふぁー… おじゃましますー…」
志保「いらっしゃいませ♪ 久しぶりだね、こずえちゃん」
アヤ「随分派手に笑ってくれたなッ、聞こえてンぞ千奈美ィィ!」
千奈美「あらあら、おねえさん(笑)」
アヤ「ムカつく! すっげえムカつく!」
こずえ「ちなみ、おもて、でろー…でろよー…」
志保「出ちゃいけないタイプの影響出てる!?」
千奈美「まあいいわ。志保、飲み物出してよ。私エスプレッソね」
志保「切り替え早い! いいよ、淹れるけど!」
アヤ「カフェラテ」
4 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga sage]:2014/09/11(木) 14:42:45.92 ID:JSZ2yX870
こずえ「しほー、おまえもかー…」
志保「……え?? えっ?」
千奈美「アイドルがしちゃいけない感じの顔してる」
アヤ「カフェモカだってさ」
志保「えっ? あ、もか……モカね?」
こずえ「しほのこーひー、のんでみたいー……」
志保「うん、ありがとー! 愛情たっぷりで淹れてくるね♪」
アヤ「下行くなら、ついでに顔出してくれよ」
志保「カフェに? そっか、こずえちゃんのマネさん来てるの?」
アヤ「ああ。お土産にお茶菓子貰っちゃったから、サービスしといて」
志保「アヤちゃん行かないの?」
アヤ「アタシさっきドリンク奢ったよ。レモネード」
志保「はーい。じゃあケーキとコーヒーかな。行ってきます♪」
5 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:44:04.30 ID:JSZ2yX870
千奈美「志保って、あれで抜け目ないわよね。私たちの宣材ブロマイドとチェキ持っていったわよ」
アヤ「売り込む気満々じゃねーか」
こずえ「しほは、かわいくて、しっかりものー」
アヤ「まあ、アタシや千奈美に可愛げはねーな」
千奈美「そうね、私たちにはない雰囲気よね」
こずえ「しほは、あかるくて、やさしいー。すきー」
千奈美「べた褒めね。志保に聞かせてあげようかしら」
こずえ「あやが、いってたー」
千奈美「志保に聞かせて来よう」
アヤ「んんんんん」
6 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:44:48.92 ID:JSZ2yX870
千奈美「……何してるの」
こずえ「あや、ねむいのー? くっしょん、いいにおい…?」
アヤ「違うんだ、こずえ……アタシは大丈夫だから……だから千奈美やめろー」
千奈美「アヤ」
アヤ「……んだよ」
千奈美「顔真っ赤」
アヤ「んんんんんんん」
こずえ「あや、やっぱり、ねむいのー? でも、じたばた… くっしょん、すごくいいにおい…?」
アヤ「ち、が、う、けど」
千奈美「あ、やっと顔真っ赤になった」
アヤ「んんんんんんん!!」
7 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:50:19.31 ID:JSZ2yX870
千奈美「いった! 痛い! いくらクッションだって、アンタの力でぶつけたら痛いわよ!?」
アヤ「最初に真っ赤ッつったの嘘かよ!?」
千奈美「何が悪いのよ!」
アヤ「お前ッ!? 100%お前悪いだろ! お前、お前なッ!? ああもうー!」
こずえ「あやー」
アヤ「止めないでくれ、アタシは今、千奈美を叱らなくちゃいけないんだ」
こずえ「あやも、かわいいよ?」
アヤ「」
千奈美「おぉ……助かったわ、ありがと、遊佐ちゃん」
8 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:52:49.04 ID:JSZ2yX870
アヤ「ぐぐぐ。レッスンで疲れてるのになんでこんな目に」
こずえ「あや、がんばってたー」
千奈美「ある程度の努力は当然よ。で、お土産のお茶菓子は…… ご、ゴディバの大箱!?」
アヤ「え。それ高いんだよな」
千奈美「どんなに安くても3000円ってことはないわね」
アヤ「……うちじゃ買えない……」
こずえ「こずえ、これ、すきー… じむしょに、ときどき、おいてある…」
9 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:54:46.23 ID:JSZ2yX870
志保「お待たせー、チェキもサービスしてきちゃっ…… どうしたの二人とも?」
千奈美「……事務所の格差が何だっていうのよ。余裕よ、余裕」
アヤ「……フェス、ちょっと気合い入れていくわ」
こずえ「ふぁー… ふたりとも、たべないのー? しほ、どうぞー… おみせのひとにも、どうぞー…」
志保「ありがと、こずえちゃん♪ って、わ、うわ! ゴディバのグラン!? これ確か8000円くらいするよ!!?」
アヤ「は、はっせ……!?」
千奈美「想像を飛び越えてきた……!」
志保「私、ここの初任給で買ったよ。実家に贈る分と、自分一人で食べる分」
千奈美「想像を飛び越えてきた……!」
10 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:56:06.27 ID:JSZ2yX870
こずえ「あいどるは、ひとのめに、とまるしごとだから… みえも、だいじー…」
アヤ「あぁぁぁ耳が痛いぃぃぃ」
こずえ「れいこが、いってた…」
千奈美「これが大手と弱小の差……! マネージャーや事務員が高級店で手配してくれる事務所と、所属アイドルが通販サイトで業務用を発注する事務所の差……!」
志保「生々しいよ? やめようよ?」
アヤ「あ、思い出した。ヌーブラ欲しい」
千奈美「どういうタイミングで思い出してるのよ」
アヤ「通販サイトのくだりで……」
11 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:57:40.33 ID:JSZ2yX870
こずえ「つうはん… ぐっずに、さいんしてる… ときどき、おてがみもかく…」
アヤ「こずえのサイン可愛いよなあ」
志保「あ。そうだよアヤちゃん千奈美ちゃん、うちわにサインしてよ」
千奈美「何枚?」
志保「二人で200ずつ。フェス公式と事務所が半々」
アヤ「事務所のサイン入り余ってたろ。200も増やしたら、また余るんじゃねーの……」
志保「足りなくて買えないファンが出ちゃうよりはいいよ! 余ったらカフェで配ろう!」
千奈美「身も蓋もないわね」
こずえ「ふぁー…? こずえ、ごひゃくまい、さいんしたよー…、あまるのー?」
千奈美「……遊佐ちゃんは余らないんじゃないかしら」
アヤ「アタシだったら五枚買う」
志保「こんな太いファンが欲しいです」
千奈美「私たちじゃ、よっぽどアピールしないと作れないわね」
12 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:58:12.02 ID:JSZ2yX870
こずえ「あやたちのじむしょは、ふしぎ…」
志保「確かに、カフェ経営してるのは変わってるかも?」
こずえ「ひろくないけど、ひろーい…」
千奈美「人がいないものね」
こずえ「あやと、しほと、ちなみと、しょちょうさん」
アヤ「そう。あとはカフェのバイトさんが数人」
こずえ「かふぇ、きれい… ふく、かわいい…」
志保「えへへ、でしょー?」
こずえ「あやとちなみは、きないの?」
千奈美「そうね、夜入ってる。お茶終わったら着替えるわ」
アヤ「アタシは、今日はシフト入ってないんだ」
こずえ「あやは、きないのー…?」
アヤ「……あー、うん。着るよ。見せるだけだよ、今だけな?」
志保「アヤちゃん、こずえちゃんには甘いんだね。いいなぁ♪」
13 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 14:59:23.39 ID:JSZ2yX870
こずえ「あらーむ、なってるー…」
アヤ「もうそんな時間か。じゃあこずえ、マネさんとこ行こう」
千奈美「私たちも挨拶しておきましょ」
志保「はーい。あ、お返しはもうお渡ししたから大丈夫だよ」
千奈美「どれにしたの?」
志保「パウンドケーキ一本」
こずえ「けーき…? ありがとう、ございます…」
アヤ「今日はありがとうな、こずえ。礼子さんたちにもよろしく」
こずえ「こんどは、さんにんで、あそびにきてー…」
千奈美「ええ、是非。フェスが終わってからかしらね」
アヤ「じゃあアタシ、こずえのマネさんと軽く次回の打ち合わせしてから戻るから」
こずえ「ようせいさんとおねえさんを、よろしく…」
千奈美「ぷふっ」
アヤ「千奈美ィ!」
14 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 15:40:09.10 ID:JSZ2yX870
千奈美「あー笑った笑った。それにしても、アヤがあの遊佐ちゃんと組ませてもらえるとはね」
志保「うちみたいな弱小、フェスのメインMCだけでも大仕事なのに」
千奈美「メインMCはいいのよ。事務所間で持ち回りなとこあるから、競争率は高くなかった」
志保「そうは言っても、うちはさ、その……政治力? あるわけじゃないもの。そこは千奈美ちゃんの実力だよ」
千奈美「ありがと。ま、MCにもステージあるから。チャンスだと思って、しっかりアピールしてくるつもり」
志保「千奈美ちゃんが歌うの夜なんだよね。青リウム物販に入れておかないと」
千奈美「赤は?」
志保「入れないつもり。アヤちゃんも今回は青い衣装だし、そもそも明るいうちしかユニットでの出演ないし」
千奈美「遊佐ちゃんの都合ね」
志保「小学生だから……」
15 :
◆S0mvz1PntgQY
[saga]:2014/09/11(木) 15:40:40.85 ID:JSZ2yX870
千奈美「ま、昼間でも振りたい、買いたいファンがいてくれることを期待して、青を少し多めに持っていけば」
志保「そうするー。もらった名刺しまっちゃうね」
千奈美「遊佐こずえ担当マネ。裏書きオッケーよ」
志保「日付抜けてるよー。んー、ジューシーパーティさん、知り合い増えてきたね」
千奈美「今のところいちばん多い? ……まあ、お世話になりっぱなしだわ」
志保「仕事だけじゃなくてプライベートでも声かけてもらえて。高橋様々、あい様々だよ……」
千奈美「それにしても、遊佐ちゃんがジューシー所属ってのは意外よね」
志保「それ、初めてこずえちゃんのプロフィール見たときも言ってたよ?」
千奈美「そういえば、そんな話したわね。『遊佐ちゃんと相性いいみたいだし高橋さんとはコネありでしょ』って」
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