提督「安価で艦娘に甘えよう」

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130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/15(月) 10:55:44.92 ID:/ullFo52O
>>129
提督にとってはハッピーイベントでも、艦娘にとってはバッドエンドって事だろう
提督が自分だけに甘えてくるんだと思ってたら他の娘にも同じことしてたなんて知ったら、立ち直れないくらいショックだろう
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/15(月) 11:05:23.63 ID:VBxMwnCAO
あっ、なるほど、そういう意味か
132 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/09/16(火) 00:26:10.79 ID:NzBfTM1v0
(ちょっと違うことは黙っておこう)
133 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/09/16(火) 01:28:23.18 ID:NzBfTM1v0
ちなみに赤城さんのお話を書いているときにもまた別の娘のネタを思いつきました
そっちは悲しいお話じゃないのでご安心ください
最近なんだか頭の中でキャラクターがひとりでに動き出してとても楽しいです
みなさんはそういう経験ってありません?
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/16(火) 17:04:02.66 ID:ZS+DvW1I0
ありますねぇ。青葉とか青葉とか青葉の記事作りを手伝うとか
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/16(火) 19:25:47.20 ID:yTzI75ceO
青葉、赤城、鈴谷辺りは結構動くね。
あと初雪辺りもいける
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/03(金) 11:13:30.09 ID:XfPGsoz4O
待ってる
137 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/10/15(水) 05:09:31.18 ID:dpaDQVIc0
みなさんお久しぶりです
長らく更新できずすいませんでした
以下に言い訳を書き連ねます

@私生活が忙しくなかなか時間が取れなかった
A武蔵さんのお話がなかなか思い浮かばなかった
Bせっかく買ったそば焼酎がおいしくなかった

そんなわけでこのお話もサザエさん時空と化してきましたが約1ヶ月ぶりの更新です
今後ともよろしくお願いいたします
なお


微bad注意。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/15(水) 05:10:42.71 ID:t9asBeLSo
待ってました!
139 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/10/15(水) 05:13:50.59 ID:dpaDQVIc0
提督「武蔵にでも甘えていようかな」


―――――――――
――――――
―――


こんこん。

提督「たけぞうさんいますかー」

武蔵「…提督か、その呼び方はやめろと言っている」

提督「いいじゃないか。入っていいか?」

武蔵「…別に構わんが」

提督「ではお邪魔します」ガチャッ

ぱたん。

武蔵「…で、何の用だ?見当がつかないのだが」

提督「暇つぶし」

武蔵「…そんな暇があるのか?」

提督「今日は仕事が全然無くてさ」

武蔵「ん?あぁ、それもそうか…」

提督「ところで武蔵は…読書してたのか。何の本読んでたんだ?」

武蔵「これだ」スッ

提督「…バガボンド…お前漫画なんて読むのか」

武蔵「あぁ。この前夕張の奴がな、なんでも私にぴったりの漫画があるんだと言うので一通り貸してもらったのだが…」

提督「うん、やっぱり夕張か」

武蔵「これがなかなか面白くてな。日本の漫画が世界的に人気だというのも頷ける」

提督「へえぇ…案外俗っぽいものにも興味あるんだなお前」

武蔵「ん?いや、結構読むぞ?なかなか良い暇つぶしになる」

提督「なるほどねぇ…意外」
140 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/10/15(水) 05:16:11.64 ID:dpaDQVIc0
武蔵「ところで提督よ、いつまで突っ立っているつもりだ?別に勝手に座って構わんぞ」

提督「おぉ、すまん。じゃあ失礼して…」

提督(…あ、そうだ。武蔵だったら…金剛のときみたいにちょっと強引でも大丈夫かな?大丈夫だと…信じたい。うん、それじゃあ…)

提督「よっこいせー」モゾモゾ

武蔵「!?ど、どうした?いきなり私に抱きついてきて…」

提督「んー、なんとなく。なんとなーく武蔵に甘えてみたいなぁって思ったんだ。そんだけ」

武蔵「あ、甘えるぅ?そ、そうか…ん、まぁそれは構わんが…構わないのだが提督よ、何かあったのか?こんな突然、貴様らしくもない」

提督「…うーん…ほとんど気まぐれみたいなもんだから何とも…言えんなぁ」

武蔵「…そうなのか」

武蔵(まだ漫画を読んでいる途中だったのだが…まぁいいか)パタン

提督「あぁ、別に読みながらでいいのに」

武蔵「後でも読めるだろう。今はいい」

提督「そうか」ギュッ

武蔵「……」

提督「…あー…だったらちょっとさ、頭でも撫でてくれよ」

武蔵「む、こう…こんな具合でいいか?」ナデナデ

提督「ぅぁー…んー良い感じ」

武蔵「そうか、なら良かった」ナデナデ

武蔵(…しかしこの男が私に…いや私達の誰かに甘えるなど珍しいこともあるものだな…ふふ、こうして見ると案外可愛いじゃないか)ナデナデ

提督「あ、そうそう、今更だけどAL/MI作戦お疲れ様でした」ペコリ

武蔵「ん?あぁ、こちらこそお疲れ様、だな」

提督「敵の本土強襲部隊の迎撃に急遽あたってもらったな。おかげで助かった。お前と大和がいなけりゃどうなってたか…」ポスッ

武蔵「そんな大げさな…私たちは自分の仕事を全うしただけだ。まぁ感謝されて嫌な気はせんがな…それにそれを言うなら私たちだって、貴様には深く感謝しているのだぞ?貴様の指揮でなければ一体どれほどの損失を被ったか見当もつかん。それほどの戦いだった」ナデナデ
141 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/10/15(水) 05:17:34.75 ID:dpaDQVIc0
提督「そこまでべた褒めされるとなんだか気恥ずかしいな…作戦終了から1日経ったけど、どこか体の具合の悪いところはあるか?」

武蔵「無いぞ、もう全快だ。そういう貴様はどうなんだ?昨日まではえらく顔色が悪かったが」ナデナデ

提督「あぁそれなんだけどな、昨日加賀に心配されちゃってなぁ」

武蔵「…ほぅ」ナデナデ

提督「疲れてるなら一人で無理しないで私たちに甘えろと」

武蔵「ん?…あぁ、それでか!そうか今朝大和が言っていたのはこれか!」

提督「え"っ…えっと、なんつってた?」

武蔵「いや、今朝一緒に朝飯を食ってた時の話なんだがあいついつになく妙に興奮していてな…提督がゆうべ私のところに甘えに来ただの一緒に寝ただのとにかくうるさかったのだ」ナデナデ

提督「うわー…ごめんよ…」

武蔵「なぜ貴様が謝る。…でだ、最初それを聞いたときはにわかに信じがたくてな。あの提督がそんな真似をするだろうかと…あと、色々と変な意味に聞こえなくもなかったがそれはまぁ、貴様に限って無いだろうとは思ったが…なるほどこういうことだったのだな」ナデナデ

提督「…まぁ今まではずっと強がってたしなぁ」

武蔵「なんだそうだったのか。弱音など決して吐かんような男だと思っていたが…」ナデコナデコ

提督「そりゃあ吐かないように無理してたからな。幻滅したか?」

武蔵「そんなわけないだろう。誰だって多少は弱音くらい吐くものさ……そもそもなぜわざわざ強がりなどしていたのだ?」ナデナデ

提督「お前らの前で弱音なんか吐いてたら不安がらせちゃうだろとか、士気にも関わるだとか、第一男が弱音吐くなんてみっともないじゃないか…とか、そういうふうに思っていたんだ」

武蔵「馬鹿者、貴様が辛そうにしているほうが余程皆不安がるだろうが」ペチッ

提督「…だよな、やっぱり。とまあ、そんなわけで、今後は一人で無理しないで、遠慮せずお前達に甘えることに決めたんだ…あぁもちろん無理強いはしないが」

武蔵「なるほどな…くすっ、それでゆうべはそうやって大和に甘えているうちに一緒に寝てしまったと、そういうわけか」ナデナデ

提督「ああ。だってあいつの体すっごいふっかふかなんだもんホント…疲れてたとはいえあっという間だった。居住性…って今のお前達を表現するのはちょっとアレだけど流石大和だなぁと、つくづく感じたよ。最高だった」

武蔵「……」ピクッ

提督「抱きかかえられてたらいつの間にか熟睡しちゃってたよ、あはは」

武蔵「…そうか、大和の抱き心地は『最高』だったか」

提督「あぁ…まぁ、そうだったけど、それがどうかs」

武蔵「では私の抱き心地はどうだ?」ムギュ

提督「ふむぐ!?」

武蔵「この武蔵、これでも一応大和の改良型なんでな…居住性は大和以上で、かつては武蔵御殿だの武蔵屋旅館だのと言われていたそうだ」ギュウゥゥ

提督(だからってなんだって俺の顔を胸に押し付ける!?)/// ムググ

武蔵「なぁ、提督よ。洋風のホテルなどよりも和式の旅館のほうがくつろげるとは思わないか?」ムギュムギュ

提督(知らねーよ!つーか、それより苦しい!やめろ解放してくれ!)/// ペシペシペシ
142 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/10/15(水) 05:19:39.30 ID:dpaDQVIc0
武蔵「おっと、苦しかったか?これはすまない」パッ

提督「っぶはぁ!!はぁっ、はーっ、ふー…」///

武蔵「どうだった?私の胸は」ニヤニヤ

提督「……あのさ」///

武蔵「なんだ」

提督「なんだってこんな真似を?」

武蔵「……」

提督「俺が『大和が最高』っつったのが悔しかったか?そんなに」

武蔵「……そうだ」

提督「……」

武蔵「……」

提督「…そうか」

武蔵「ああ。そうだ」

提督「……うん、もう大体満足した。ありがとな武蔵」スッ

武蔵「…もういいのか?」

提督「あぁ、もう充分だ。すまんな邪魔しちゃって」

武蔵「構わんよ、またいつでも甘えに来い」

提督「…気が向いたらな」

武蔵「……」

提督「じゃあな、また」ガチャッ

武蔵「待て、提督よ」

提督「…?」

武蔵「…私は2番…いや3番目でいいからな」

提督「?…!!ばぁか、んな真似できっか!!」///

ばたん。

武蔵「…ふ…あっはは、人にあれだけ抱きついておいてか」

武蔵「まぁ…そのあたりは何かしらあいつなりの線引きがあるんだろうが」

武蔵「…しかし…そうか、私は」



武蔵(……フられた、ということでいいのかな)


―――――――――
――――――
―――


提督(…まさかあいつが「ああ」だとは)

提督(加賀といい、三日月といい…思いもよらない奴に好かれているもんだな)

提督(こりゃあ下手に誰彼構わず甘えないほうがいいのかもな…)

提督「まぁいいや、結局まだ昼まで時間あるし…とりあえず↓×3あたりに会うだけ会いに行ってみるか」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/15(水) 05:41:17.09 ID:zaAQEHvyo
最初は慇懃だったのに段々素が出てくる>>1に草
でもその方が匿名掲示板らしくていいゾ〜これ
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/15(水) 06:30:29.82 ID:OIeY2WBzo
踏み台
安価下
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/15(水) 06:37:33.95 ID:t9asBeLSo
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/15(水) 09:09:36.97 ID:x2VZe63CO
再開嬉しい…うれしい…
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/15(水) 21:06:52.84 ID:xD6qpFCe0
安価取った者ですが無事書いてもらえてなによりです。切ない・・・
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/10/18(土) 00:07:29.34 ID:ASG4ZlR/o
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/10/22(水) 22:27:08.50 ID:dMFsbh1y0
乙でした
150 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/11/09(日) 10:51:25.71 ID:8LHkrf9R0
みなさんお久しぶりです
生きてます
ようやっと続きが書けたので投下して参ります
…が、その前に過去に投下した文章を一部訂正致します
訂正箇所はだいぶ前のほうになりますが>>26より
「そうかそうか、そうだ確か今日は…」
これを「そうかそうか、そうだ確か 来週 は…」に訂正致します
それでは一月ぶりの続きをどうぞ!
151 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/11/09(日) 11:05:22.28 ID:8LHkrf9R0
あ、そうそう注意
こっからは今までと比べて艦娘にあんまりがっつりとは甘えられなくなります(予定)
今まで以上にお色気シーンは無くなるというわけです
やったね!だから憲兵さんその拳銃を下ろしてくださいお願いします
152 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/11/09(日) 11:06:37.25 ID:8LHkrf9R0
提督「響に会いに行こう。こういうときはあいつと一緒に居ると色々と気が楽になる気がする」


―――――――――
――――――
―――


こんこん。

提督「響、居るか?」

ぎしっ、とっとっとっ、がちゃり。

響「なんだい?司令官。私に何か用事でも」

提督「あぁ、ちょっと聞きたい事があって。部屋上がらせてもらっていいか?」

響「構わないよ。あまり綺麗じゃないけど、どうぞ」

提督「じゃ、お邪魔します…っと。なんだ綺麗じゃないか」

響「そうでもないよ…物があまりないからそう見えるだけさ」

提督「人はそれを綺麗な部屋と呼ぶんだ。少なくとも俺の部屋よりかはずっとマシ」

響「ふふ、そうか」

提督「…あぁ本題に入らなきゃな…そう、聞きたいことが2つあるんだ」

響「聞きたいこと?いいよ。なんだい?」

提督「まず1つ目、AL/MI作戦お疲れ様。どこか体の調子の悪いところとかないか?」

響「お疲れ様司令官。うーん…特に無いかな。私は大丈夫だ」

提督「そっか、それなら安心だな…そんで、2つ目、こっちが本題」

響「……」

提督「昨日電と話したんだがお前ら、電抜きで三人だけでどっか買い物いったらしいけど。何かあったのか?」

響「あっ……それは、うーん…言わなきゃ駄目かな…?」

提督「…まぁ、大体予想はつくけどな、今の時期だと」

響「あ、なんだ、知っているのか」

提督「そりゃあな。立場が立場だし…電には黙っておいたほうがいいよな?」

響「そうしてもらえると助かるね」

提督「んじゃあそういうことで……ふぅ、ちょっと疲れたな。お昼の時間までここでゆっくりしてっていいか?」

響「いいよ、なんなら私の膝を貸そうか」

提督「…いや、いい。お前みたいに年頃の娘と、あんまり無闇にそういうことをするもんじゃないだろ」

提督(そう、ここ最近の経験からしてそういう結論に達したんだ…仲良い奴と精神的に距離を取らなきゃならんってのはちょっと残念だが、下手にその気にさせちまいかねないんだったらしゃーない)
153 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/11/09(日) 11:07:33.09 ID:8LHkrf9R0


響「えぇ?電には散々甘えてたくせにか?」

提督「んごっ」


響「…変な声」クスッ

提督「…電から聞いてたか」///

響「そりゃあね。だってすごく嬉しそうに知らせてくるから…」

提督「…あー、あいつ言いふらしてるのかまさか」

響「そうかも。少なくとも姉さんと雷は知ってるね、私の他には」

提督「んーマジかぁ…まぁやましいことはしてないからそこは…んんんん」

響「で?電には良くて、私には駄目な理由を教えてくれないか」

提督「ん?あー…色々あってな、あんまりお前らとベタベタすんのは良くないってことに気付いた」

響「それはまた突然どうして」

提督「…あんま大声では言えんけど…あ、先に言っとくが自慢じゃないぞ…なんでもな、俺、結構いろんな奴らから異性として意識されてるみたいでな」

響「ほうほう」

提督「それで何人か勘違いさせそうになっちゃったっぽくて…あぁ、ちなみにお前らに甘えようってなったのは昨日からなんだが…」

響「ふむ」

提督「そう、それで、俺としては歳の離れた妹くらいの感覚で甘えるつもりだったんだがこのままいくと、なんだ…人間関係がな、大変なことになりそうでな…」

響「…つまり、司令官が思っていたよりここのみんなが、司令官を男性として意識していた。だから下手に仲良くしすぎると昼ドラみたいになりかねないってことだね」

提督「…多分、おそらく」

響「なるほど…それは難しいね」

提督「俺としては、もっとみんなとは気楽に接したい……が、それであんまり親しくすると今度は相手が俺を変に意識してしまう可能性がある、というかそれが高い」

響「贅沢な悩みだ」クスクス

提督「全くだ…あぁ全っ然嬉しくねぇ。余計に気を遣うことにしかならん」
154 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/11/09(日) 11:08:57.55 ID:8LHkrf9R0
響「でも、言われてみれば確かに司令官は魅力のある男かもしれないな」

提督「マジか」

響「うん。私はまだそういう、恋愛…かな?そういうのは、よく分からないけど。みんなが司令官のことを好くのは、なんとなく分かる。…司令官はここに赴任する前は女性にもてたりしたのか?」

提督「いいや全然。というか中学出てからは周囲に女の人が全く居なかったから、そもそも付き合いのある女の人っていったら母親くらいだったしな。女の人に好かれるなんて人生初だ」

響「そうか、じゃあここに来てすぐは大変だったろうね…ん?その割には司令官、私達相手に取り乱したりしてるところを見たことないけど。普通女性に不慣れな男性というのはもっとあたふたするものじゃないか?」

提督「強がり」

響「…大したものだね」

提督「うーん…思えば最初は女の人とまともに口を聞くのも初めてだったからどう接すればいいのかよく分からなくて悩んだっけな。そうそう、最初に俺の下に配備されたのが吹雪だったんだが、あいつが素直な良い子だったから、それでだいぶ楽だった部分は大きいな」

響「吹雪さんか…裏表のない人って感じはするね、確かに」

提督「そう、あいつと一緒に仕事していく中で、女の人との距離感のつかみ方を学べた感じだな」

響「距離感近くなりすぎてお困りのようだけど」

提督「んんんんんん」

響「…司令官のほうから、いっそのことみんなとそういう関係になるつもりはないってはっきり言ってしまえばいいじゃないか」

提督「んー…いつ言えばいいんだ、そんなことわざわざ一人ひとり伝えて回るのも馬鹿らしいし」

響「明日の集会でいいんじゃないか?」

提督「あー…あぁそうか、集会で言えばいいのか、いいんだなそうだそうだぁあーって……あぁー…どうするかな…」

響「何か問題でもあるのか?」

提督「んー…ちょっとなー、そういうのが絶対にないって断言しちゃうのはなー…」

響「そうか、将来司令官が私達の誰かを好きになるって可能性はあるな、確かに」

提督(…ちょっと違うんだけど…言わんでいいか)

提督「うーん…『みんなにもっと家族のようにフランクに、無遠慮に接していくことに決めました』くらいでいいか」

響「そうだね、それくらいでいいかもしれない」

提督「はぁー、とりあえずこれで悩みはひと段落ついたかな、いやぁよかった…ありがとな響」

響「どういたしまして」
155 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/11/09(日) 11:09:41.13 ID:8LHkrf9R0
提督「お昼まではー…あーまだちょっとあるな、じゃあ時間まで…ちょっとここ横になっていいか?」

響「うん、いいよ」

提督「よいしょーっと」ゴロン

響「……」

提督「……」

響「……」

提督「…やっぱ膝枕してもらってもいいか?」

響「分かった、どうぞ」ポムポム

提督「……」モゾモゾ ポスッ

響「……」ナデナデ

提督「別に撫でなくていいぞ」

響「私が撫でたいだけだ。いいじゃないか、私達とは家族のように接するんだろう?」ナデナデ

提督「んー…まぁいいか」


―――――――――
――――――
―――


響「…司令官、もうすぐお昼だよ」ナデナデ

提督「ん…おぉ、もうそんな時間か」

響「うん、полдень」ナデナデ

提督「ぽるで…ん?なんて言ったんだ今」

響「ポルデーニ、ロシア語で正午っていう意味だ」ナデナデ

提督「へぇ…んじゃぁそろそろ起きますか」ムクリ

響「今から昼食?」

提督「うん、何食べるかねー」

響「それなら、今から第六駆逐隊のみんなと一緒にお昼を食べる約束をしてるんだけど、司令官もどう?」

提督「おー、にぎやかなお昼になりそうだ…うん、俺もご一緒させてもらおうかな」

響「分かった、それじゃあ食堂まで一緒に行こう」

提督「おう」


―――――――――
――――――
―――


提督(いやぁ、楽しい昼食でございました。小さい子がおいしそうに飯食う姿は和みますなぁ)

提督(…暁よ、レディだからといってプリンで喜ばないわけじゃないぞ…まったくああいうところで変に意地張るから余計に子供っぽく見えるっつうのにあいつは)

提督(…そういや俺、何かしら行き詰ってる時っていっつも響と話してると自己解決するんだよな、何故か…やっぱあいつなんか、不思議な何か持ってるわ)

提督「……しかし午後も暇だな今日は」

提督「んー…よし、↓×3のとこにでも遊びに行くか!」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/09(日) 11:10:50.54 ID:1kBSjRgYo
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/09(日) 11:20:04.61 ID:LCT24yPAO
翔鶴
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/09(日) 11:37:02.91 ID:axg04wII0
木曾
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/11/09(日) 11:57:09.84 ID:OTUAoQ+vo
お前のことを待ってたんだよ!.(歓喜)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/04(木) 02:39:58.28 ID:6omfM9W7O
あくしろよーたのむよー
161 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/12/06(土) 12:01:38.64 ID:YB5BMKg90
>>160
すまんな
あんま間隔開いてもあれやし本編の時系列に関係ない番外編も思いつき次第挟んでくから勘弁しちくり〜
162 :ほんへ ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/06(土) 18:32:00.52 ID:YB5BMKg90
提督「木曾んとこに行こう。あいつの部屋に確かスマブラあったよな、遊ばせてもらうか」


―――――――――
――――――
―――


提督「さて到着っと…」

こんこんこん。

提督「木曾ー、ちょっといいかー?」

がたっ、とっとっとっ、がちゃり。

木曾「どうした、何か用か?」

球磨「くらえークマぁ!」カチャカチャ

多摩「ジャスガ!甘いにゃ!」カチッカチャチャッ

北上「あまいですよーっとぉ」カチカチッ

多摩「にゃああああ!?」ドボォー

大井「…ちっ、性能下がりすぎ…調整が悪いのよ調整が…」カチャカチャ

提督「…うーん、みんな考えることは同じかぁ」

木曾「なんだお前もスマブラかよ」

提督「しゃーないだろ暇なんだよー」

木曾「は?暇って…」

提督「仕事が無いんだと、なーんも」

木曾「へぇ…珍しいこともあるもんだな」

提督「つーわけでお前ら俺も混ぜろ」

北上「んー何提督、提督もスマブラやんの?」

提督「おう」

球磨「意外だクマ、提督もこういうのやるのかクマ」

提督「割とやるぞー」

多摩「それなら多摩が代わるにゃ…最下位だったにゃ…」

提督「はは…お疲れ」ナデナデ

多摩「んにゃ…」///

大井「提督、早くしてくださいよ」

提督「はいはい急かすなっつーの」

球磨「球磨はまたこれでいくクマ」ルウィジッ

北上「あたしもまたこれー」オリマァ

大井「プリン全っ然ダメだったからこれにするわ」マルスッ

球磨「提督は何使いだクマー?」

提督「俺は…こいつだ」ミスタァゲィムアンドウォッチ!

北上「そんじゃ始めますかぁ」

球磨「ステージはどうするクマ?」

大井「またランダムでいいんじゃない?」

提督「どこでもいいだろ」

北上「さーて…そんじゃ提督をギッタギッタにしてあげましょうかね!」

提督「ふっ…ウォーミングアップでおしまいにしてやるぜ」
163 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/06(土) 18:33:30.96 ID:YB5BMKg90


―――――――――
――――――
―――


提督「…嘘だろ……」4位

大井「さすが北上さん!素敵!抱いて!」3位

北上「ふふん、これがあたしの実力ってやつよぅ」1位

球磨「クマー…やっぱり北上の使うオリマーは凶悪だクマ…」2位

提督「つ、強すぎる…」

多摩「こいつら滅茶苦茶やりこんでるにゃ。ガチ勢ってやつだにゃ」

提督「まじかよ…」

北上「てーとくさぁー、あんな大口叩いてた割には弱すぎんじゃないの〜?にしし」

提督「ぐっ…お前には3タテされてるから言い返せねぇ…」

大井「……ダッサ……」ボソッ

提督「」グサッ

木曾「…まぁ…なんだ、たかがゲームなんだしそんな落ち込むなって」

提督「…うあぁぁ木曾ぉぉこいつら寄って集って俺をいじめるよぅ!」ダキー

木曾「あっはっは、よしよし仕方ねぇなぁ…」ナデナデ

球磨「」

多摩「」

大井「」

北上「……あ、あれ?提督ってさぁ…そんなふうに人に抱きつくような人だったっけ?」

木曾「!」ハッ

提督「んだよ、いいだろーお前らにリンチされて悲しかったんだよー」ギウー

球磨「…怪しいクマ」

大井「……」スッ

提督「やめろ大井、その魚雷は俺に効く、やめてくれ」

大井「あの、提督?あなたそう言って木曾にセクハラしたいだけなんじゃありません?サイテー」ゴスッグリグリ

提督「やめろォ!!別にそういうつもりじゃねぇ、お前も別に気にしねぇだろ!?木曾ぉ」

木曾「……」ボー

提督「…あれ?木曾さーん?おーい"っいでででやめろ、やめろ大井!痛い!」グリグリ

木曾「提督は犠牲になったクマ…」ナムー

提督「勝手に殺すな!痛いっおい木曾!返事してくれっ」ゴスッゴスッ

木曾「……へぁっ、あ、あぁ提督、すまん何だ聞いてなかった、って大井何やってるんだ!?」

提督「そいつを止めてくれ頼む!!」ベチベチ
164 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/06(土) 18:34:34.76 ID:YB5BMKg90
木曾「お、大井、やめてやれ!俺は気にしてねぇから!」

大井「どいて、そいつ殺せない」

北上「ま、まあまあ大井っち、ほら木曾っちもいいって言ってるんだしそのへんにしてあげたら?」

大井「…北上さんが言うなら…」

多摩「大井の機嫌が悪くなってるにゃ…提督はこれ以上刺激しないうちに」ボソボソ

提督「っつつ…そうだな、仕方ないもう出て行くか…」ボソボソ

提督「あ、あぁすまんなみんな、ありがとういい暇つぶしになったよ…そんじゃあな」

球磨「ん、また一緒にスマブラやるクマ」ノシ

多摩「気をつけて…にゃ」ノシ

北上「お、お疲れー提督ぅ、次はちゃんとゲムヲ練習してきなよー?あはは…」

大井「…ちっ…なんでこんなのが…」ボソボソ

北上「大井っち」ジト

大井「うっ…て、提督、それでは御機嫌よう…」ヒキツリ

木曾「…はぁ…じゃあな提督、気ぃ抜きすぎてなんかやらかすんじゃねぇぞ」

提督「あぁ、じゃ、またな」

ばたん。

大井「ほんっと信じられないわ、年頃の女の子に思い切り抱きつくとかセクハラじゃないのよ!」

北上「…なぁに大井っち、もしかして嫉妬ぉ?」ニヤニヤ

大井「え"っ…い、嫌だぁ北上さんそんなわけないじゃない、私は北上さん一筋で…」///

球磨「はいはい御馳走様だクマ」

多摩「ここまで露骨だといっそすがすがしいにゃ」

大井「だ、だから違うって言ってるじゃない!」/// アセアセ

木曾「あはは…賑やかだねぇ」

木曾(…ついいつも姉貴たちにやるようなノリで反応しちまったが、よく考えてみりゃあ…)

木曾(……っ、あの馬鹿……)///


―――――――――
――――――
―――


提督「うあー…大変な目に遭った…大井あの野郎…野郎じゃないが」

提督(次は誰んとこに遊びに行こうか)

提督「…うーし、↓×3のとこにするか」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/06(土) 18:40:31.81 ID:SEXO8o3QO
でち公
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/06(土) 18:41:58.83 ID:/lvvG2vXO
北上さんか…
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/06(土) 18:42:58.11 ID:Xu6fKLZoo
5航戦
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/12/07(日) 00:49:05.75 ID:DGZTW1Pl0
きそにくまのごびがうつってやがる…再開乙です
169 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/07(日) 06:55:30.17 ID:PxSXOLwQ0
>>168
あ!
やばい気付かんかった
しくじったなぁ
脳内保管おなしゃす
170 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/12/09(火) 05:04:07.28 ID:d/n5XQq30
なんか、番外編書いてたら異様に長くなってきたんで、そのうち新しく別のスレ建てて独立させるやもしれませぬ
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/12/09(火) 21:34:07.73 ID:VMtmxjWR0
楽しみにしてまする
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/10(水) 00:34:45.77 ID:8Pemfn1Io
期待
173 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/20(土) 14:30:52.60 ID:U4zQJnMK0
<番外編:誘惑>


―――――――――
――――――
―――


加賀「この兵装なのだけど…」

提督「うーん、今度の作戦にはちょっと力不足かもな」

加賀「ではより強力な装備の開発に着手しましょうか」

提督「そうだな、それなら予算は少し多めに…」

こんこん。

愛宕「第2艦隊所属、重巡洋艦愛宕です」

提督「どうぞ」

がちゃり。

愛宕「失礼しまぁす、第2艦隊、ただいま帰投しました」

提督「お帰り、どうだった?」

愛宕「敵は全滅、こちらの被害は軽微よ」

提督「そうか、それじゃ戦闘詳報を」

愛宕「はい、こちらです♪」

提督「確かに。…結構損傷してるな、大丈夫か?」

愛宕「うーん…ダメかもぉ」ギュッ

提督「ちょっ」///

加賀「…」イラッ

加賀「愛宕さん、提督が嫌がっています」

愛宕「えーっ、提督、ホントなの?」

提督「嫌ってわけじゃないが…」

愛宕「ほらぁ、嫌じゃないって♪」

加賀「あの……」イライラ

愛宕「やだぁ、加賀さん顔が怖いわ…ねーえ提督、ちょっと私今ボロボロで…整備、してくれません?」

加賀「愛宕さん」イライライラ

提督「お前……はぁ、しょうがない…おい、いったん離せ」

愛宕「はぁい♪」

加賀「…提督?」

提督「よっと…」ガタッ

提督「そんじゃ愛宕、ちょっと着いて来てくれ」

愛宕「ふふっ、加賀さん、それじゃ行ってくるわね♪」

愛宕(ドックまで連れて行ってくれるだけでしょうけどね。私だってそのくらいの分別は弁えてるわ♪)

加賀「提督」ギロッ

提督「あぁ、加賀も心配なら来い」

加賀「えっ」

愛宕(まぁそうよねぇ)
174 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/20(土) 14:31:18.62 ID:U4zQJnMK0


―――――――――
――――――
―――


愛宕「……え?」

加賀「ここは…ガレージですか」

提督「そうだ、鍵付きシャッター付きのな」ガチャン ガララララララ

愛宕(え!?え、提督、冗談よね?私だってあれはさすがに冗談のつもりよ?)オドオド

加賀「…提督?」

提督「ちっと待ってろ」スタスタ

加賀「…あの」ギロッ

愛宕「えっ違、えっと、私もこういうのは予想してなかったっていうか…」ビクビク

加賀「…?それはどういう…」

愛宕「ほ、ほんの冗談だったのよ!てっきり提督もノってくれてるだけかと…」アワアワ

加賀(提督…?まさか、あの人がそんな真似するわけ…)

提督「お ま た せ」ガラガラ

愛宕「」

加賀「…その赤いラックは…」

提督「スナップオンのフルセット」ガチャガチャ

加賀(あっ…(察し))

愛宕「…え?えっと…」

提督「整備してほしいんだろ?」ガッチャンガチャン

愛宕「た、確かに言いましたけど…それ自動車用じゃ…」

提督「お前を完動品に仕立てや・・・仕立てあげてやんだよ、お前を完動し・・・品にしたんだよ!お前を完動品にしてやるよ(妥協)」

加賀(噛みすぎ…)

愛宕「えっと…えぇっと…」アセアセ

提督「重巡になるまでやるからなオイ!」

愛宕「私もう重巡よ!?」

加賀「あまり痛くしないであげてくださいね」

提督「かしこまり!」

愛宕「痛く!?えっ痛くする方法があるの!?ちょっと!い、嫌ぁぁぁぁ!!」



このあと滅茶苦茶フィックスした
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/20(土) 14:58:20.02 ID:wiNyoDtZO
たまげたなぁ
176 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/12/20(土) 16:23:42.38 ID:U4zQJnMK0
ちょっと言葉足らずだったかもしれませんね

>>173より
「整備、してくれません?」を
「整備(意味深)、してくれません?」と訂正致します
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/12/20(土) 18:43:34.72 ID:/6Gul0m6o
お前ホモかよぉ!
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/23(火) 21:49:19.94 ID:A2GM3c4B0
アタフタしちゃう愛宕可愛い
179 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/26(金) 02:04:21.42 ID:d3edNMhD0
<番外編2:クリスマス>

※本編よりも時系列は後になります。従って加賀さんと提督の距離感が異なりますがご了承ください
  つーか君たち本編のほうの安価でそろそろ加賀さん取ってあげてください


―――――――――
――――――
―――


提督「ふぅ〜…あーやっと片付け終わった…あぁぁぁコタツがあったかいぃぃぃ」モソモソ

加賀「お疲れ様」コトリ

提督「お、ありがとう」ズズー

提督「ぷぁー、お茶が美味い」

提督「……」ズズッ

加賀「……」

提督「パーティー楽しかったな」

加賀「ええ、そうね。お料理もとっても美味しかったわ」

提督「だからってあんなに食べるかぁ?」ニヤリ

加賀「っ…仕方ないじゃない、それだけ美味しかったのだから」///

提督「とか言っといて俺自身チキンバクバク食ってたしまぁ、おあいこだな、あっはっは」

加賀「…ふふっ」

提督「そういやクリスマス初めてだってやつも結構いたな」

加賀「そうね、随分と新しい子が増えたものね」

提督「おかげでここも前にも増して賑やかになった…」

加賀「……ケーキって、あんなに美味しいものなのね。特にあの甘くないやつなんて絶品だったわ」

提督「おっ、そうだろそうだろ、あれ俺のお気に入りの味なんだよ。甘さ控えめの紅茶スポンジに甘くないビターチョコクリームの組み合わせ」

加賀「あれチョコだったの?やっぱり」

提督「…あ、そうだ、ケーキって言えば叢雲がさぁ」

加賀「叢雲ちゃん?」

提督「最初は『クリスマス?そんなもの興味ないわ』みたいな態度だったくせに俺がケーキ食わせた途端に目ぇ輝かせてんの、『何コレおいひぃ!』なんて言ってさぁ」

加賀「…あの子らしいわね」クスッ
180 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/26(金) 02:05:11.77 ID:d3edNMhD0
提督「…あぁ〜…っとぉ…」モゾモゾ

加賀「こっちに来る?」

提督「ん」イソイソ

加賀「……」ゴソゴソ

提督「……」モソモソ

加賀「……」

提督「……」ボスッ

加賀「……」ナデナデ

提督「……」

加賀「すっかり甘えん坊ね」ナデナデ

提督「お前のせいだ」

加賀「ふふっ」ナデナデ

提督「…お前結構飲んでる?」クンクン

加賀「ええ、たまには」ナデナデ

提督「そっか」

加賀「……」ナデナデ

提督「……」

加賀「……耳かきでもする?」ナデナデ

提督「あー…いい、こないだ大井にやってもらったばっかだから」

加賀「……」バシッ

提督「いった!仕方ないだろお前、『耳かきされるのと魚雷で爆発四散するの、どっちが良いですか?』なんて言われたら逆らえると思うか」

加賀「…後であの子にはお灸を据えなくちゃ駄目ね」ムニムニ

提督「やうぇてやれ、っつーかおうぁえほっふぇいじんな(やめてやれ、っつーかお前ほっぺいじんな)」

加賀「……」サワサワ

提督「……」

加賀「…来年も」プニプニ

提督「ん?」

加賀「来年も…また、クリスマス、お祝いしたいわ、みんなで」ナデナデ

提督「…そっか」

加賀「ええ」ナデナデ

提督「じゃあ来年もきっちり計画立てとかないとな」

加賀「……」ギュッ

提督「…安心しろって」ナデナデ

加賀「……」

提督「俺の目が黒いうちは大丈夫だから」スッ

加賀「……」

提督「来年も、再来年もクリスマスパーティーまたやろうな」ワシャワシャ

加賀「…ええ」

提督「みんなで」ワシャワシャ

加賀「…ええ、そうね。また」
181 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/26(金) 02:05:44.93 ID:d3edNMhD0
提督「……」ナデナデ

加賀「……」

提督「…あれ、もうこんな遅いのか」

加賀「あら、本当…」

提督「そろそろ寝るか」

加賀「そうね、もう寝ましょう。私もさすがに眠いわ」

提督「…今晩寒いからさ」

加賀「…?はい」

提督「一緒に寝たいな」

加賀「……大井さんと?」

提督「っ!…てめぇなぁ…」///

加賀「ならもっとちゃんと断るようにして頂戴」

提督「……可能な限りは努力する」

加賀「……」

提督「……」

加賀「……」

提督「分かりましたよ!ちゃぁんと断りますよ今後は!」

加賀「絶対よ?」

提督「絶対!」

加賀「嘘ついたら」

提督「艦載機1000機?」

加賀「ええ」ニコッ

提督「はぁ…こりゃ苦労しそうだぁ」
182 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/12/26(金) 02:11:03.90 ID:d3edNMhD0
というわけで以上、ちょっとひねったクリスマスネタでした
特にオチはありません
クリスマスのお話も楽しそうですが…ちょっと出遅れたのと、あとはいろんな方がもう同様のネタで書いてるでしょうし、そんなわけで私はクリスマスの「終わった後」の夜の場面を、しっとりと。

はぁ、いい加減本編も進めなきゃ(使命感)
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/26(金) 03:46:05.98 ID:lHGItkIDO
184 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/12/26(金) 22:08:48.38 ID:d3edNMhD0
作中の提督と加賀さんは鎮守府のみんなとクリスマスパーティーを楽しんだ後コタツでいちゃついた

一方作者は料金の払い忘れでガスを止められた中一人寂しく期限切れの鳥ささみと出来合いのトンカツをビールで流し込むのであった
その心は涙すら出ぬ程に乾ききっていた

せめて作中の2人には最大限幸せになってもらおう
寒空の下私はそう誓ったのであった
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/27(土) 01:20:24.64 ID:FwO1VnJR0
乙でした
186 :ほんへ ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/27(土) 06:17:34.55 ID:TJq1q3yi0
提督「……うーん決まらん…っとぉ?」

瑞鶴「あ、提督」

翔鶴「こんにちは」

提督「お前らか、こんにちは」

瑞鶴「こんな昼間っから出歩いてどうしたのよ?」

提督「いやぁ仕事無くて暇でさぁ…」

翔鶴「あ、それなら今から私達お茶にするんですけど、よろしければご一緒にいかがですか?」

提督「おぉ、ありがたい。そんじゃご一緒させてもらおうかな」


―――――――――
――――――
―――


翔鶴「はい、提督」コトリ

提督「ありがとう」

翔鶴「瑞鶴のぶんも」コトリ

瑞鶴「ありがと、翔鶴姉」

翔鶴「お茶菓子は羊羹です」

提督「お、羊羹!おいしそうだ」

瑞鶴「いただきまーす!んーおいしー」

提督「いただきます」ズズー

翔鶴「いただきます♪」

瑞鶴「あ、そうだ!提督さー、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

提督「ん、何?」パクッ

瑞鶴「加賀さんとなんかあったの?すっごい不機嫌な顔して私達の部屋に乗り込んできたんだけど…」ズズー

翔鶴「あ、それ私も気になってました。あの…喧嘩でもなさったんですか?」

提督「……あいつそんなことしてたのか」

瑞鶴「もー大変だったのよ!?いきなり乗り込んできて私達のことド突きまわしてきたかと思ったら突然泣きべそかき始めるし、何があったんですかって聞いても『あなた達には関係の無いことよ』って言ってなんにも教えてくれないし…」

翔鶴「2人でなんとかなだめすかしましたけど、本当に大変だったんですよ?」

提督「…あいつは全く……」ズズー

翔鶴「何があったのか、教えていただけませんか?」

提督「…実はな―――」
187 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/27(土) 06:19:18.66 ID:TJq1q3yi0
かく かく しか じか

提督「―――というわけで、たぶん拗ねてるんだと思う」パクッ

瑞鶴「……前から思ってたんだけどさ」

提督「ん?」

瑞鶴「あの人って結構…くふっ、可愛い人よね」

提督「わ か る わ」

翔鶴「ちょ、ちょっと瑞鶴…先輩よ?」プルプル

瑞鶴「そういう翔鶴姉だって笑いそうになってるじゃない…」フルフル

提督「な、いじめたくなるだろ?」

瑞鶴「…ていうか、それじゃ提督のせいで私達加賀さんに八つ当たりされたんじゃない!」

翔鶴「そ、そうですよ、さすがにそろそろ加賀さんに甘えてあげたほうがよろしいんじゃないですか?」

提督「…えー、なんかやだ」

瑞鶴「やだ、って…」

提督「あ!そうだ」

翔鶴「…?」ズズッ

提督「お前達にも甘えといて、それを加賀に報告しよう」ニヤァ

瑞鶴「…ちょっとそれ洒落にならないんだけど」

翔鶴「あ、それいいかも…」

瑞鶴「ちょっ翔鶴姉!?また私達がド突かれる羽目になるわよ!?」

提督「大丈夫だよちゃんと俺がケアしとくから」ケラケラ

翔鶴「ほら提督もこうおっしゃってるし」

瑞鶴「そういう問題じゃないわよ…」

翔鶴「それじゃ提督?どうぞ♪」パッ

提督「うわー、翔鶴姉〜!」ダキッ

翔鶴「わ…うふふ、弟ができちゃったわね♪」ナデナデ

提督「翔鶴姉ーー!」
188 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/27(土) 06:20:31.28 ID:TJq1q3yi0
瑞鶴「しょ、翔鶴姉何やってんの!提督も!いくらなんでもそんな、翔鶴姉に抱きついてんじゃないわよ!」キー

提督「えー…」ジト

瑞鶴「っ…な、何よ…」

提督「んじゃ瑞鶴に甘えるぅ」ガシッ

瑞鶴「ちょおっ!?馬鹿!セクハラ!やだ離して!」///

翔鶴「あらあら」

提督「瑞鶴ぅ〜……お前華奢だなー」

瑞鶴「……〜!」ワナワナ

瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦!目標、この馬鹿提督、やっちゃって!」ビシィッ

提督「お前今艤装着けてないだろ…」

妖精「ドーモ、提督=サン。艦爆隊です」ブゥゥゥゥゥゥゥン

提督「アイエエエ!?エクサ!?エクサナンデ!?」

瑞鶴「死ねーーーー!」ピュゥゥゥゥゥゥ

提督「アバーッ!」ドカァン

瑞鶴「出てってよ!もー!」///

提督「た、退避ー!あ、羊羹ご馳走様!じゃあな!」ダッ

がちゃっばたん!

瑞鶴「…んっ…もーなによあの人!なんなのよー!」///

翔鶴「もう瑞鶴ったら、あそこまでやることないじゃない」

瑞鶴「唐突すぎるのよ…ていうか完全にセクハラだったじゃないのよ!あんなのびっくりするに決まってるわよ!」プンプン

翔鶴「…私は、そこまで嫌な気はしなかったけど?」

瑞鶴「……えぇ〜…?」


―――――――――
――――――
―――


提督「怒られちった」

提督(さすがに悪ふざけが過ぎたなぁ…っつっても一応訓練用の模擬爆弾だったし、本気で怒ってたわけじゃなさそうだけど)

提督「さーてお次は誰んとこに行くかな…」

安価↓×3
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/27(土) 06:53:58.57 ID:2HXtLthr0
雪風
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/27(土) 07:11:26.21 ID:fwhgnp33O
陽炎
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/27(土) 07:14:02.61 ID:nwDU8JscO
時津風
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/27(土) 07:14:04.21 ID:bfR64hVD0
あきつ丸
193 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/12/27(土) 11:00:36.79 ID:TJq1q3yi0
うーんこの
加賀さんはいつになったら甘えてもらえるのか
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2014/12/27(土) 12:41:57.62 ID:Bq70PTg60
どっかで区切り決めてもう加賀さん書いちゃえ
取れないけど見たい
195 : ◆Ear7SFfAVg [sage]:2014/12/27(土) 12:53:49.39 ID:TJq1q3yi0
>>194
でもこれはこれでおいしいと思ってる自分がいるんですよねぇ(ゲス顔)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/27(土) 19:34:08.11 ID:Bq70PTg60
あんまりおあずけす?と病みそうで怖い
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/28(日) 00:41:03.06 ID:6cCAsifp0
乙でした
いやいや、もう少し焦らそう
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/28(日) 01:42:56.75 ID:fatqi8E4o

ここまで来たら加賀さんはラストにして全艦制覇やな(ゲス
199 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2014/12/29(月) 01:54:22.63 ID:Jfgv3hIR0
<閑話>
当方、他の艦これSSなども好きで色々と拝見させていただいているのですが
先日とある安価系SSがある種の安価荒らしの出現によって内容を滅茶苦茶にされ、それに伴ってどうやら作者さんも書く気力を失くしてしまったらしく…
同様のSSを書いている身としては、なんともいたたまれない気持ちです

…が、それと同時に当SSがいかに平和であるかということを思い知らされたのもまた事実です
(といっても、そちらと異なり当SSでは艦娘の名前くらいしか安価を取るものが無いということもあるのでしょうが…)

当SSを暖かく見守ってくださっている心優しい皆さんに、改めて深くお礼申し上げます
今後もうちの提督と加賀さん、そして鎮守府のみんなをよろしくお願いいたしますね


……おい!誰だ今「荒らしにすら見向きもされない不人気SS乙」とか言ったやつ!
やめろ!作者はメンタル強くないんだ!ラわーん


あ、次の更新はたぶん年明けになりまする
<閑話休題>
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/29(月) 01:55:35.61 ID:LzWbT78u0
多分だけどこういうこと書いたら荒らされると思う
201 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2014/12/29(月) 02:29:49.15 ID:Jfgv3hIR0
(アカン)
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/29(月) 09:43:07.18 ID:eeV0VgCg0
荒らしにすら見向きもされない不人気SS乙(棒)
だが俺は応援してます
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/29(月) 14:39:09.43 ID:/QN8A+3V0
把握、のんびり待ってます
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/29(月) 18:40:51.94 ID:0TNiQeBu0
甘える(看病される

これはやっちゃいけない
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/29(月) 19:41:47.11 ID:DnJpx/5jo
それでも私は加賀さんを推すよ!
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/29(月) 22:52:50.34 ID:HP9OLvJno
加賀さん安価したらスレ終わっちゃう感ある
207 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2014/12/30(火) 03:49:44.42 ID:/4/RzKpQ0
次は年明けと言いましたが…
続きが思ったよりあっさり書けちゃったので今からもう1編だけ投下します
これがほんとの今年最後です、たぶん!
208 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 03:50:26.85 ID:/4/RzKpQ0
提督「んー…悩む」

<あ!しれぇ!

提督「んお?おぉ時ちゃん」クルッ

時津風「しれえええええ!」ダダダダ

提督「おいあんまり走ると危ないぞー」

時津風「どーん!」バフッ

提督「う"ふっ…相変わらず元気だなぁお前」ポンポン

時津風「ねー何してんの?」

提督「なぁんも。暇ー」ブニブニ

時津風「ほっぺいじるなぁー」

提督「だってやわっこいんだもの」ムニムニ

時津風「もー…あ、そーだしれぇ!暇ならさ、あたしにかまってよー」

提督「ほんっとお前いっつも人に甘えんのなー…」ハッ

提督「……」

時津風「…?」

提督「お前さぁ、人に甘えるの上手だよな」

時津風「ん?んー…そうかなぁ?自分じゃよく分かんないけど」

提督「人への上手な甘え方ってのをちょっと教えて欲しいんだが」

時津風「えー?そんなのよく分かんないよあたし…てかいきなりどしたのしれぇ、頭おかしくなっちゃった?」

提督「お!辛辣ゥー!…じゃなくて、単にもっとお前らと仲良くしたいだけだよ、そんだけ」

時津風「…ふーん」

提督「あ、そうだあれだ、俺とお前の立場入れ替えるような感じで練習してみようか」

時津風「えっ…えぇ〜…それ、けっこう見た目キツいと思うけどなぁ」

提督「あのさぁお前さぁ、これ前から思ってたんだけどけっこー毒舌な!心に刺さる!」

時津風「そー言われてもなぁ〜…え、ほんとにやんの?」

提督「ダメか?わりと真面目な話なんだが…」

時津風「えー…んー…んー、しょーがないなー今回だけだよ?」

提督「ありがとう時ちゃーん」ナデナデ

時津風「んふふー♪」
209 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 03:54:50.51 ID:/4/RzKpQ0
時津風「それじゃあどこから練習するの?」

提督「そうだなぁ、さっきみたいに出会ったところからかな」

時津風「分かったー」トテトテ

時津風「…しれー、準備いーい?」クルッ

提督「OKー」

時津風「えっとー…『あー、しれぇだー』」

提督『あっ!時ちゃん!わーい!』ダカダカ

提督『えーい!』ギュッ

時津風『ひゃっ…んもーしれぇは甘えんぼさんだねぇ』ナデナデ

提督『ふわぁ〜ていとく、時ちゃんにあたまなでられるの、すきー』

時津風「……」ベチッ

提督「いってぇ!!」

時津風「たたくよ?」

提督「叩いてから言うなよ!なんで!?なぜにひっぱたいた!?」

時津風「ちょっと、さっきの気持ち悪すぎるんだもん…」ヒキー

提督「やめろよ俺だってそのくらい承知でこんな三文芝居打ってんだからちょっとー!」

時津風「はぁ、もーしょーがないなぁ…じゃあやり直し、今度はさっきみたいな気持ち悪いのやめてよね」ジロッ

提督「分かったよ…えーとそんじゃあ…『あ、時ちゃん…』」

時津風『どーしたのしれぇ、あんまり元気ないね』トテトテ

提督『ああ…実はちょっとお仕事でミスしちゃってね、それで上からかなり叱られちゃったんだ…はぁ…』

時津風『あっそ!そんなのあたしの知ったこっちゃないね!じゃ!』クルッ

提督「おい待て待て待て待て!」
210 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 03:55:30.64 ID:/4/RzKpQ0
時津風「なぁにしれぇ」クルッ ニヤニヤ

提督「コントじゃないんだから…ってお前なんだそのツラ!うーわむっかつく!」

時津風「ぷっ…ぷ、ぷふー!」ニヨニヨ

提督「あのさー、そこは甘えさせなきゃダメでしょ!甘える練習なんだから!」

時津風「く、ふふっ…分かったよぉ、まじめにやるって」

提督「ったく、そんじゃさっきの続きからな?『上から叱られちゃったよ…時ちゃぁん』」

時津風『そっか…大丈夫だよしれぇ、つらかったら時津風に甘えていいよ?』

提督『…時ちゃん…ありがとう…』ギュッ

時津風『よしよし、いい子いい子、しれぇはいい子』ナデナデ

提督(あっ、これ気ぃ抜くとわりとやばいかもしれん…)

提督『う、うぅ…時ちゃ〜ん…』

時津風『よーしよし、それじゃーしれぇ、お手!』

提督「…え?はっ、はぇ!?あ、あーえっと、『わん!』」ポムッ

時津風『おかわり!』

提督『慢心しては駄目』ポムッ

時津風『おすわり!』

提督『わん!』ザッ

時津風『四つんばい!』

提督「わ…へぁ!?あーえっと…」

時津風『おうあくしろよ!』

提督「おいまて誰に教わったんだそれ」
211 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 03:56:28.55 ID:/4/RzKpQ0
時津風「それ?」

提督「『あくしろよ』って…」

時津風「漣ちゃんだよー」

提督「…〜んのヤロ……あとでシメとこ」ボソボソ

時津風「?」

提督「時ちゃん、それダメ、絶対に使うなよさっきの『あくしろよ』ってやつ」

時津風「え、なんで?」

提督「元ネタがあるんだけどすーっごい下品なやつだから。少なくとも女の子が使っちゃダメ!分かった?」

時津風「んー…分かったぁ」

提督「ったくなぁんであいつはこう知らんやつにまでネットスラング教えちゃうかなぁ…」

時津風「んー……んぅ?あー、加賀さん!どーしたのー?」

提督「ウェ!?」バッ

加賀「…………」ゴゴゴゴゴゴ

提督「…あー…ど、どしたー?」

加賀「……いえ、時津風ちゃんと随分仲がよろしいようで。何をなさっていたんですか?」ジロリ

提督「ひっ」

時津風「しれぇがね、人に甘える練習がしたいって言うから付き合ってあげてたんだよー」

加賀「!」

提督「あっ馬鹿!」

加賀「………そう」チラッ

提督「あー…うん、そういうことです…」///

加賀「……分かりました。ありがとう時津風ちゃん、あなたはもう行っていいわ」

時津風「うん!んじゃ加賀さん、しれぇ、またねー」フリフリ トテトテ

提督「…………」///

加賀「……本当ですか?今の話」

提督「……うん」///

加賀「……そう」

提督「……」///
212 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 03:57:01.34 ID:/4/RzKpQ0
加賀「…私には」

提督「ん?」///

加賀「私には、まだ甘えてくださらないのですか?」

提督「え?」

加賀「おっしゃったではありませんか、後で甘えてくださると」

提督「え、あー…いや、あれからまだ1日しか経ってないぞ?」 注)このお話も長々やってますがまだAL/MI作戦終了の翌日です

加賀「でもその間にいろんな娘達に甘えたのでしょう?三日月ちゃんや赤城さん達に」

提督「…確かにそうだが」

加賀「ではいい加減私に甘えてくださっても良いではありませんか」ズイッ

提督「お、おう…」ヒキッ

提督(…こいつは何をそう焦ってるんだ?…そこまで俺に甘えて欲しいのかこいつは)

加賀「……それとも私に甘えるのは、本当は嫌なのですか?」

提督(……全くこいつもまぁ物好きだこと。よりによって俺かよ、こんな…)

加賀「あの、聞いていらっしゃいますか。返事を…」

提督「今でいいのか?」

加賀「っ……それは…どういう…」

提督「楽しみは後に取っといたほうがいいんじゃないか?って言ったんだ」

加賀「……後、ですか」

提督「そうだ。具体的には、そうだな…」スッ
213 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 03:57:39.33 ID:/4/RzKpQ0


提督「っ……夜、とか」ボソッ

214 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 03:58:07.95 ID:/4/RzKpQ0
加賀「!?」

提督「そうだな、消灯時刻を過ぎみんなが寝静まった頃…俺がお前の部屋に行く」ボソボソ

加賀「…っ!」/// カァーッ

提督「そうすればおそらく誰にも邪魔されずに…思う存分俺が甘えられる」ボソボソ

加賀「……」///

提督「……」スッ

提督「…これでいいか?」

加賀「っ!は、はい…」///

提督「んじゃ、フタフタサンマル頃お前の部屋に」

加賀「はい…お、お待ちしています…」///

提督「じゃーな」スタスタ

加賀「…………」///

加賀「…これって、たぶん、アレよね…」///

加賀(えぇと…いきなりすぎて…ど、どんな格好をしていればいいのかしら…というか今日って大丈夫な日だったかしら、それと、それと…う〜〜〜…)/// グルグル


―――――――――
――――――
―――


提督(あいつといい大和といい武蔵といい…こんな男になんだって執着するかね)

提督(…さっきあいつの耳に顔を近付けたときの匂い)

提督(良い匂いだったがシャンプーだとか制汗剤だとか、おそらくそういう匂いじゃなかった…たぶん、そういうことなんだろう)

提督(…後ではっきりさせとかねぇとな)


安価↓×3
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/30(火) 04:04:09.03 ID:whdR7Prf0
こんな深夜に下3なんて遠いぜ!
これは加賀とのプレイ内容?それとも夜までに甘える別艦娘?
216 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2014/12/30(火) 04:08:23.66 ID:/4/RzKpQ0
追記
安価は艦娘名でおなしゃす
言葉足らずですんません!
安価踏んだならば↓で
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/30(火) 04:33:38.86 ID:u4smdIaQO
春雨ちゃんオネシャス
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2014/12/30(火) 10:05:41.88 ID:85aiAxo80
陸奥
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2014/12/30(火) 20:25:20.23 ID:C70Z3eZ30
愛宕
220 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/01/01(木) 04:39:15.09 ID:Gua/8dkG0
<番外編3:お正月>


―――――――――
――――――
―――


TV『―――新年まで! 3!2!1!あけまして、おめでとうございまーす!!』

加賀「……」

提督「…加賀、あけましておめでとう」

加賀「あけましておめでとう、今年も1年よろしくお願いします」

提督「いえいえこちらこそよろしくお願いしますー」フカブカ

加賀「ふふっ」

提督「いやー…なんだかんだ2014年もあっという間だったなぁ」

加賀「本当ね、ついこの前まで夏だと思っていたら、気が付けばもう年越しなんだもの。光陰矢のごとしとはよく言ったものだわ」

提督「色んな意味で濃い1年だったよなぁ去年は…」

加賀「それだけ充実していたということなんじゃないかしら」

提督「…ダレガデー!ダレニトウヒョウシデモー!」

加賀「…そういえばそんな人もいたわね…ああいう人達、なんて呼ばれてるんだったかしら?」

提督「ネットじゃ漫画になぞらえて『キセキの世代』なんて呼ばれてたっけな」

加賀「そうそう、そうだったわね。願わくば今年はあんな人達が出てこないことを願うばかりだわ」

提督「全くだ」

こんこん。

??「提督ー、起きてる?」

提督「ん、川内か。どうぞー」
221 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/01/01(木) 04:40:00.42 ID:Gua/8dkG0
がちゃり。

川内「…あ、加賀さんも起きてたんだ。あけましておめでとう!提督、加賀さん」

加賀「あけましておめでとうございます」

提督「あけましておめでとう。どうした?こんな時間に…正月早々夜戦かぁ?」

川内「もー、違うよ、そんなわけないじゃん。初詣だよ、今から行こうよ」

提督「んー俺も年明けてすぐに行こうと思ってたんだけど、年明ける前にもう眠くて寝ちゃった子が何人かいたから昼間にしようってなったんだ。ごめんな」

川内「えー?やだなぁ、だって昼間だと余計神社混むじゃん」

提督「しょうがないだろ、寝てる子だけ置いて行っちゃうわけにもいかないし…せっかくなんだしみんなで行こうぜ」

川内「むー…まぁ、仕方ないかぁ…分かった、昼間ね」

提督「つーわけでもう寝ろよ?昼間ったってわりと朝早いからな」

川内「分かってるよ、そんじゃ2人ともおやすみ〜」ノシ

提督「おやすみー」

加賀「おやすみなさい」

ぱたん。

提督「…はぁーそっかぁ…年明けたんだなぁ」

加賀「そうよ、今更何言ってるの」

提督「いやぁ…やっぱり実感に乏しくて」

加賀「まぁ、そんなものよね確かに…そういえば暁ちゃんは?こういうときこそムキになって起きてそうな子だけれど」

提督「俺が寝かせた。眠そうに目ぇこすってるから、『レディだったら無理に夜更かしなんてしないぞ』っつって、そしたら分かった、って」

加賀「それが良いわね」

提督「…うし、俺達もそろそろ寝るか」

加賀「そうしましょう」


―――――――――
――――――
―――


加賀「そういえば最近はいつも一緒に寝てるわね」

提督「そうだなー…思えばあれから半年近く経ってんのか」

加賀「…早いわね」

提督「そうだな……改めて、これからもよろしくな」

加賀「…ええ、よろしくね―――○○さん」

提督「……ん。じゃ、電気消すぞー」パチンパチン

加賀「おやすみなさい」

提督「おやすみ」
222 : ◆Ear7SFfAVg [sage saga]:2015/01/01(木) 04:42:59.33 ID:Gua/8dkG0
というわけでみなさん、あけましておめでとうございます
本当は年明けてすぐに投下予定だったんですが、色々とやることがあって書くのが遅くなっちゃいました…
それでは、のんびり進む当SSを今後ともよろしくお願いします
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/01(木) 09:23:00.07 ID:4wh+91nmO
あけおめ
224 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/01/02(金) 07:28:24.74 ID:ebL65Iw70
<番外編4:餅つき>


―――――――――
――――――
―――


提督「お正月といったらやっぱりこれ!餅つきを始めまーす!」イエーイ

赤城「!」ガタッ

提督「座れ」

赤城「はい…」/// スッ

天龍「ところで餅は誰がつくんだ?」

大和「それは」ズイッ

武蔵「私達に任せてくれ」ズイズイッ

長門「…私の出番は無いのか?」

提督「あいつらが疲れたら交代してもらうから」

長門「…!そうか。分かった、任せろ!」フンス


―――――――――
――――――
―――


武蔵「せーのっエイッ!」ダンッ

大和「ほっ!」クルン

武蔵「エイ!」ダンッ

大和「ほっ!」クルン

ダンッ ダンッ ダンッ

提督「…いやー流石の手際だ、やっぱあいつらパワーが違うねパワーが」

金剛「POWWWWWEEEEEEEEEEEEEEEERRRRRRR!!!!!!」

提督「お前はどこのイギリス人だよ」

漣「余裕の手際だ、馬力が違いますよ」

提督「キャデラックにでも轢かれてろ」
225 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/01/02(金) 07:28:59.68 ID:ebL65Iw70
プリンツ「おお〜…これが、日本伝統のモチツキ?というやつなんですかぁ…」

ビスマルク「ふぅん、なかなか面白そうじゃない!アトミラール、あれ、私がやってあげてもいいのよ?」フフン

提督「……駄目」

ビスマルク「…何よ、まさか日本人以外がやっちゃいけないなんてルールでもあるのかしら?」

提督「…あのな、ビス子」ズイッ

ビスマルク「っ…!い、いきなり何?真剣な顔して」

提督「お前は餅の恐ろしさを知らない」

ビスマルク「!?」

プリンツ「えっ…ど、どういうことですか?何か危ないことでも…?」

提督「危ないなんてもんじゃない。日本じゃ毎年餅による事故で多くの人間が亡くなっているんだからな」

プリンツ「ええぇぇぇっ!?」

提督「ちなみに今年も早速2人が亡くなった。ご冥福を祈るばかりだ」

ビスマルク「なっ…ど、どうしてそんな危険なものを毎年作り続けてるのよ!?」

提督「もちろん常に危険と隣り合わせってわけじゃないよ、ちゃんと正しい手順に則って取り扱えば事故なんて起きやしない。ただし一歩間違えると…」

プリンツ「あ、あわわわ…」

ビスマルク「そ、そんな…まさかあのモチっていうのがそんなに危険な代物だったなんて…」

提督「そう、だから餅の製造や取り扱いはきちんとした知識と経験がある人間がやらなければならないんだ。ビス子、お前も新年早々命を落とすような真似はしたくないだろう?」

ビスマルク「う…そうね、分かったわアトミラール。この国できちんとモチの取り扱いについて学ぶまでは、残念だけどこうして眺めるだけにしておくわ」

プリンツ「ということは、あんなに素早くモチツキをしている大和さんと武蔵さんって…」

提督「もちろん熟練者だ。普通の人間が5年はかかるところをあの2人は2年足らずでマスターしたんだぞ」

プリンツ「す、すっごーい…!」

ビスマルク「…大和型ってすごいのね…私、ヤーパンの戦艦をなめていたわ」

提督「ということで今年はおとなしく見学しているように」

プリンツ「分かりました!」

ビスマルク「分かったわ、こうなったらあの2人の技をしっかりと観察して1日でも早くモチツキができるようになるわよ!」ダッ

プリンツ「はい、ビスマルク姉さま!」ダッ

提督「がんばれよー」ノシ
226 : ◆Ear7SFfAVg [saga]:2015/01/02(金) 07:29:26.34 ID:ebL65Iw70
提督「……」

加賀「……」

提督「…おぉっ!いつの間にいたんだ!」ビクッ

加賀「今来たばかりよ。…いいのかしら?あんな嘘を教えてしまって」

提督「嘘はついていない。失敬な」

加賀「……はぁ…まぁ、あなたがそれでいいのならいいのだけれど。後でシめられても知らないわよ」

提督「そんときゃ開き直る!『きちんと確認を取らないお前が悪い』ってな、あっはっは」ケラケラ

加賀「はぁ…全くもう」

<よし!できたぞ!

<なかなか上手くできたんじゃないかしら

提督「お、つけたみたいだな」

加賀「そのようね…あら?」

<お、おいしそう…早く!早くつきたてお餅を食べましょう!さぁ早く!

<赤城さん!?ああ、何を!ああっここで食べちゃ駄目ですよ!待て!止まれ!うぁあああ! ドカァン

提督「……」

加賀「……」

提督「…武蔵つき、大和がこねし白い餅」

加賀「…座るがままに食うは赤城さん…ですか?」


この後、お餅はみんなで仲良くおいしく頂きましたとさ。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/02(金) 09:34:11.14 ID:5NMIVlt/o
乙乙
もちは好きだ
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/03(土) 01:32:07.76 ID:CpIpgDF+0
乙でした
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/01/06(火) 22:50:39.57 ID:b7mIlUMBO
まだかな
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