男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 11:50:39.48 ID:2ktJu7UMO
両親妹って…
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 16:11:52.84 ID:8ddAYECOo

お袋に合わせて…それとも男に?しにがみとの会話で気づいてなかったけど四年前「誰か」に会ってたのかな?
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 20:31:52.90 ID:RYbn+kOYo
どのパターンだろ
敵の改竄じゃなさそうだけど
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/12(日) 21:49:14.50 ID:zKVHm+ItO


─────── …… ポワァ……ンッ



主任「ふぅ、男くんと一緒に戦うと多少囲まれても無傷で殲滅出来るね」スタッ

男「主任のレベルがいまいち分かんないな……俺よりすんげぇ速いのに、腕力は無いんだもんなぁ」

主任「それはこっちの台詞だよ、男くんは呪文をあまり使えないのに鉄の鎧のさまようよろいを叩き斬れるんだから」

男「とりあえず二週間で知った事を踏まえて、もう少し連携を上手くならないとっすよ」

主任「もう充分連携取れてないですか?」

男「時々、タイミングが合ってないなって思わない?」

主任「全然」

男「そ、そっすか……」


< テテテテーテッテーテッテレー〜♪


主任「女さんがそろそろ駅に着くそうです」

男「FF………………?」

主任「?」

男「な、なんでもないけどさ」

男(ドラクエに続きFFか、ホントこの人って会社にいた頃と比べて意外なイメージばっかだ)

306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/12(日) 22:52:05.95 ID:DmT4d52ko
テンテンテテンテ、テンテンテテンテ、テンテンテンテテー
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/13(月) 09:24:19.50 ID:a/AlXAIZO




男「お疲れ様です女さん」

女「ありがとー、ごめんねこんな時間に付き合って貰って」

男「まぁ会社で仲良くして貰ってたし、構いませんよ」

女「頼りになるねぇ! 頼んだぞボディガード!」

男「おう」

女「それじゃとりあえず私の家に行く前に、コンビニ寄りたいから行くよ」

男「りょーかい」



男(……俺らの背後は任せたっすよ、主任)チラッ


< ……コソッ



308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/13(月) 09:44:48.68 ID:a/AlXAIZO

< コツッコツッ……


女「そういえば、男くん最近のニュースとかテレビ見てるかな」

男「一応は、なんで?」

女「最近某区のホテルで凄いの出たでしょ」

男「あー、あの黄色っぽい死神……」

女「死神?」

男「っぽくないですかね、あれ」

女「黄色い死神って何だかダサいような気がするな私ー」

男「じゃあ何だと思います?」

女「とりあえず悪そうな奴だよね、男くんに襲いかかって笑ってたし」

男「あんな鎌振り回してたら普通悪者でしょう!?」

女「そう? あはははっ」


女「ねぇ、気づいてる?」

男「ん? ……何がです?」チラッ

女「違う違う、後ろとかストーカー関連じゃなくて……まぁいっか、君って面白いなぁ」

男「??」


309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/13(月) 09:58:04.04 ID:a/AlXAIZO

< 「何なんですかー?」

< 「いいっていいって! あ、それよりチューハイ奢ったげよっか?」


主任(……こういうボディガードって暇かも)ふぁあ…

主任(世間的に私が男くんの家にお世話になってる事を女さんに知られない様に……とは思ってたけど)

主任(適当な嘘をついて普通に男くん達と行動すれば良かったかな?)

主任(でも私、会社辞めたのに男くんとボディガード付き合うっておかしいよね)

主任(それにここら辺のモンスターを倒しておいたけど、もしかしたら追加とか出るかもしれないし)

主任(例のストーカーの事もあるしね)


< ……スタ…スタ…


主任(!)

主任(人影……モンスターじゃなさそう)

主任(フラフラ歩いてて、何だか怪しい……)

主任(……)


< ……スタ…スタ…


310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/13(月) 10:06:21.82 ID:a/AlXAIZO

男(……?)

男(さっきから主任の足音以外にも、少し主任より前を誰かが歩いてるな)

男(足取りが千鳥足に近いから酔っ払い……か?)


女「所で男くんって、携帯壊れちゃって今は代わりのを使ってるんだっけ」

男「ですね、もうチップまで粉々になったんで連絡先をまた登録するのめんどいです」

女「ありゃりゃ、何で壊れちゃったの?」

男「ちょっとタンクローリーに潰されまして」

女「どんな状況!?」


311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 12:29:02.97 ID:3YDEs8B1O
どっかのスカルな探偵さんじゃないんだからさぁ……
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/13(月) 22:06:27.92 ID:a/AlXAIZO

< 「とりあえず俺はファミチキでも……」

< 「なら私は肉まんかな」



……【…………イ、ィナ…ァ】



主任(喋った……声からして歳は四十後半? モンスターじゃなくて良かった)

主任(何かする前に通報しようかしら)



……【オデ……の、ぉンナさん…………笑顔、カワイ……】



主任(気持ち悪いなぁ、とりあえず110番でも)スッ


    グルンッ!!
……【……お前の顔はキライだァ……】



主任(気づかれてた!?)ビクッ

主任「……っ」

主任「人間じゃなかったんですね……モンスターめ」






腐った死体…?【オデ……オマェ、見エてる…?】






313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/13(月) 22:43:05.19 ID:a/AlXAIZO

━━━━━━━━ 【届かぬ声】



主任(『くさったしたい』……ゲームで何度か見たことがある、けど……)



…………『そういえば主任、気をつけて下さいね』

…………『この間、俺達が戦った「話せるモンスター」』

…………『俺はあの死神を含めて二度戦ってます、戦ったんだ、だけど二匹とも明らかに強かった』

…………『今の俺を数値化するなら、レベル9か8だ』

…………『そして普通のモンスター達はレベル5程度……だが話せる奴等は、知識も経験も、何もかもが別格なんだ』

…………『だから、もしこれから先で主任一人でそいつらと出会ったなら、気をつけて欲しい』




主任(……このくさったしたい、性癖こそ人間らしい最低男だけど……)

主任(話せるモンスターが強いなら私がすべきなのは戦闘ではない……助けを呼んで協力して倒すべきだね)


主任「男さ………………きゃぁあ!?」ドサッ!

主任「なっ……ひぃ……!?」ガシィッ

< メキメキメキ……ズボォッ!


腐った死体【ォ"ォ"ォ"オ"オ"オ"オ"……!!】

腐った死体B【ォ"ォ"ォ"オ"オ"オ"……!!】


主任(アスファルトを破って、地下から……!?)

主任(それよりも、このままだと身動きが……)

主任「男さん、助け……」


腐った死体…?【オマェ……コロス】キィィン


主任「えっ……」


腐った死体…?【『ギラ』】

───── カッッ!!! ─────




< ゴバァアアアアッ!!




314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 23:10:00.40 ID:Lo/ZqIhKo
ああっ、服が
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/14(火) 09:37:23.84 ID:wJleCNocO

  ゴォオオオオオ・・・!


腐った死体…?【…………に、匂ぃ……ガすル……】

腐った死体…?【マダイキテ……る、コロス、コロス、殺せ……】


腐った死体【ォ"ォ"オ"】

< 「『バギ』!!」


    ゾンッ!!


腐った死体【ォ"ォ"オ"オ"オ"ッ!?】ベチャァッ


主任「気持ち悪いですね……人間に近い構造をしているから、尚更」ビュォオッ

主任(ああっ、服が……これだと私やばくないですか、男さんにも見られるし)

主任(それより厄介ですね、男さんのいるコンビニを巻き込んだら一般の方が死にかねない)

主任(魔法を使うくさったしたい、そんなの『私の知るドラゴンクエストシリーズでは一度も見たことがない』)

主任(……男さんに持たされた物はさっきギラを防いだ時に、道端に立て掛けましたが……果たして気づいてくれるかどうか)


腐った死体…?【『ギラ』】キィィン


主任「ッ! 『バギ』ィッ!!」ビュォオッ



316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/14(火) 09:46:13.12 ID:wJleCNocO
〜 【コンビニ店内】 〜



< ゴバァアッ!!


男「!」ピクッ

女「どしたの、そんなびくっとして」

男「今の、聴こえない?」

女「何の音?」

男「爆発音……もしかして聴こえてないんすか!?」

女「聴こえないよ、え、なに? 外からなの?」


男(呪文を使った爆発音だからか? だとしてもまずい!)バッ

女「男くん!」




< ウィーンッ


男「主任!!」

    ジュゥゥウウウ……!

男(アスファルトがあちこち捲れて……ってか、これ溶けてるのか!?)

男(メラじゃねえよな、まさか『イオ』とか…?)

男「主任!! 何処だ!!」ダッ

男(くそ、いない! 一体何処に……!)


317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/07/14(火) 11:42:23.34 ID:wJleCNocO

〜 【男が気づく僅か七秒前】 〜



    ゴバァアアアアッ!!


主任「〜〜っ! く、ぁッ……! 『ホイミ』!」シュッッ

< トンッ!


主任「はぁっ……はぁっ……!」クラッ

主任(ギラをまともに受けたら、HPが残ってるとか関係なく、動けなくなるかも……!)

主任(咄嗟の『バギ』で弾こうとしても、思ったよりバギの風はギラほど押し出す力が無いみたい、あくまでも風の刃でしかない……!)


< ズダンッ!

腐った死体…?【オマェ、レベルから想像したノよリ……思っタょ…り速い……コノ世界…のニンゲン…ダカラカ……?】


主任(……民家の屋根で立ち止まってるのも気持ち悪い、このまま移動して周囲を気にせず戦える場所へ行こうか)ググッ……


< バッ!!


腐った死体…?【逃がさ……ナィ……!】ビュバッッ


318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/14(火) 21:33:36.69 ID:lvqXetl9O
1ってドラクエシリーズはどれやってたの?
319 :初の酉付き>>1 ◆3Jh764FmrU [saga]:2015/07/14(火) 22:17:37.05 ID:VQ4oQWVvO
【休憩代わりの質問回答(投下を再開するまで)】

>>318
A、DQ&リメイク&剣神DQ、DQ2&リメイク、DQ3&リメイク、DQ4&DS版、DQ5&PS2版&DS版、DQ6&DS版、DQ7、DQ8、DQ9(ストーリーのみクリア、やりこみ要素は放置orすれ違い皆無)、トルネコD、トルネコD2&GBA版、トルネコD3&GBA版&PS2版、ヤンガスD、DQMテリー、DQM2イルルカ一式(ルカのみ「スラお」等完成)、DQMJ、DQH←プレイ中

です。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/14(火) 23:25:29.27 ID:ivAhHyFdo
ダイの大冒険はありですか?
321 :>>1 ◆3Jh764FmrU [saga]:2015/07/14(火) 23:57:44.91 ID:fhZBbDoJo
>>320
A、あり(何がかは分からないが)です。
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/15(水) 22:38:49.91 ID:iyl9ofQ/0
回答ありがたい
結構やってるのなー
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 02:30:49.27 ID:z762+4oJ0
つまりアバンストラッシュとかメドローアとか五指爆炎弾も夢じゃないという訳か
324 :sage :2015/07/30(木) 22:12:21.95 ID:oa7L2fLQO
生きてるか?
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/30(木) 22:30:30.51 ID:nPCawXZjo
DQ11の発表で忙しいんだよ
あちら側との調整とか
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/15(土) 08:38:19.37 ID:40x12NAAO
最後の更新から1ヶ月たったな。
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/15(土) 17:28:00.97 ID:1w2pgpufO
本人からの書き込みが必要なのは2ヶ月だから黙って待ってろカルロ
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/15(土) 17:36:39.14 ID:QPXUz8Zvo
確か2ヶ月経っても処理される前に書き込んだら一応ノーカンなんだっけ?
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/17(月) 08:43:20.04 ID:QddgUq7AO
それは分からんが、誰もレス書かないと1ヶ月てアウト。
あと、327はもう少し言葉を選べ。醜いぞ。
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/19(水) 09:50:25.61 ID:OAJrQYtoo
他のとこでもこんなレスしないように言っておくが
この程度でマジレスするほうが見てて酷いぞ?
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/19(水) 12:53:12.07 ID:xpjczqIjO
うんわかった!
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/30(日) 19:01:50.01 ID:wPCduVd3O
まだかな
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/04(金) 07:21:52.49 ID:z3SJnS4AO
あと10日か
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/13(日) 09:35:08.13 ID:EbsVfxepO

< ウィーンッ


女「もう、急に男くんどうしたのさぁ……」

女「ってあれ…?」

女「うわっ、何これ道路がメチャクチャ……もしかして男くんの言ってた爆発ってこれかな」

女(ガス爆発…? 事故…? どっちにしても危ないかも)

女(男くんはもういないし……)


< 「あ、あの……」


女「?」


初老「こんばんは女さん…な、何だか凄いことになってますね……!」

女「え…? そうですね、あの、どちら様ですか…?」

初老「あっ、ごめんなさい! ほら僕はその……」

< バチバチッ…

初老「女さんの恋人の初老ですよぉ」



女「……!!」


335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/13(日) 09:49:59.66 ID:EbsVfxepO

初老「ずっとお話したいなって……思ってて……えへへ」

初老「今日は変な奴につきまとわれてたみたいだから、家から女さん守る為の武器持って来ちゃいました……」

初老「だからもう、大丈夫ですよぉ」


女「ぁ……ッ、っ…!」

女(やだ嘘でしょ……今、コンビニに逃げ込めばなんとかなる……かな…)ザッ…


初老「女さん、僕と帰ろう?」

初老「大丈夫だから、安心して……」

< バチバチッ…


女「っ」バッ

女「誰か助けてぇえ!!」ダッ…!!



< パァンッ!!
          チュインッッ
女「ひっ!?」ピタッ

女(え…? え……?)



初老「……そっちは危ないよ」カチャッ

初老「そこのコンビニにいた元カノはね、そこの奴等に何か吹き込まれたんだ」

初老「そうしたら、いつものように僕が彼女を見に行った時に変なボタンでSECOMやら警察やら呼ばれちゃって……」

初老「おかげで僕……仕事が無くなっちゃったんだぁ」


初老「そんな時に君と出会った訳だけど、とりあえず僕と帰ろうか女さん」


女(拳…銃……)へたっ…

女(や、やだ……誰か……)


336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/13(日) 13:07:44.02 ID:fSlNHFK/0
うおおおかえり
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/13(日) 21:43:21.80 ID:EbsVfxepO



────────── バキィンッ!!



主任「……」ゼェ…ゼェ…

主任(侮っていたのは私、そういうことかな)

主任(このモンスター……多分…………)


腐った死体…?【ぉォ……ぉい詰めタ……】バキバキバキッッ

腐った死体…?【お前、コロ……こロコろ殺す、呪文もコの程度なら怖くナィ……】


主任(ヒャドが効かない、バギで付けた傷も癒えてる)

主任(このモンスター、私が出会った中で一番強く思える……)

338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/14(月) 12:03:33.82 ID:KPCIFRNgo

ストーカーどっちもヤバイな、潰し合えばいいのにww間に合え男!すぐに倒して戻るんだ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/14(月) 18:30:05.20 ID:VkhNCVKAO

期限ギリギリだな。
間に合って良かった
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/14(月) 21:41:28.58 ID:/pvVLCItO

腐った死体…?【死ね】


< ボッッ!!
          ズバッ……!

主任(落ち着いて動きを見れば避けられない攻撃ではない、なのに……)タンッ

主任(『攻撃の予備動作に反応出来なければ』ッ!)




    ゴバァッ!!



主任「きゃぁあ!?」ドサァッ!!

主任(ッ……、一撃でギラ以上の破壊力! そもそも余波だけでアスファルトを抉るってどんな法則無視の一撃なのッ)ぐぐぐ……

主任「『ピオリム』!」キィンッ

主任(逃げながら男さんを見つけて、二人で戦うしかない! 先ずは逃げ切ってみせる!)ダンッ!



腐った死体…?【……マタ逃ゲた…】

腐った死体…?【……!】ピクンッ


341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/15(火) 07:40:55.09 ID:Cf5NRBFdO
きた!
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 10:48:20.55 ID:096jSZSGO




腐った死体…?【そ、そそソソソソぞうカ】


腐った死体…?【この先…、タシか……】


腐った死体…?【…………】


腐った死体…?【……ド…、どうせ他の地区はオデとハ…違うだろウが……】


腐った死体…?【逃がされても困ル……オデが、確実にコロス……】ググッ




343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 10:59:52.21 ID:096jSZSGO

< スタッ!

男(糞、主任が見つからねえ……!)

男(逃げたならいい、だけどあの主任が逃げに回ったなら助けに行かねえとまずい)

男(どうすりゃいい、さっきから携帯で呼び掛けても出ないぞ)

男(…………)


< ゴォ……ンッ


男「!」

男(主任か? でも音が遠いッ!)

男(こうなりゃ最後の手段か…っ)


男(……届いてくれよ、俺の新技)


344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 11:10:24.06 ID:096jSZSGO

─────【男の居る位置より西側2キロ】─────


腐った死体【ォ"ォ"オ"ッッ】

主任「くっ、やぁッ!!」

< ドゴッ!

腐った死体【ォ"ォ"オ"ォ"ッ!?】ズサァッ

腐った死体B【ォ"ォ"オ"オ"】ブンッ


主任「ぎっ……ぁ!?」ズバッ

主任「ほ、ホイ……」


腐った死体…?【ォオオオオッ!!】ギュンッッ

< ゴバァッ!!


主任「 ──────────ッッ!! 」ドサァッ!! ゴロゴロ……!!

主任(ぅ……ぐ、どうしよう……囲まれた……)ヨロッ…

主任(腐った死体達だけなら、逃げ切れたけど……まさか、こんな所にも……っ!)


345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 11:41:58.53 ID:096jSZSGO



バンパイア【キシシッ、まさかこんなつまらない夜に面白い獲物が舞い込んで来るとはな】

バンパイア【品の無い輩が混じってはいるが、ね】



腐った死体…?【………】じろっ

バンパイア【キシシッ】

腐った死体…?【………】


ベビーサタン【キキキッ】

ベビーサタンB【キキキッ】バサバサッ


主任(……逃げ切れない)

主任(ううん、それだけじゃない! あの如何にも吸血鬼みたいな男も多分『喋るモンスター』……連続して遭遇するなんて…!)

346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 12:14:59.28 ID:096jSZSGO

バンパイア【さて、殺すのは構わないがそこの人間には聞かなければならないな】


主任(……時間を稼ぎながら、何か手を打たないと)

主任「聞きたいこと…?」


バンパイア【近頃我々『指揮官』を各個撃破している輩がいる、仮にも人間を遥かに凌駕する力を持った我々をだ】

バンパイア【信じたくはないが『こちらの世界』の人間に撃破された可能性がある、そこで貴様に問うのは……】

バンパイア【『心当たりはあるのかね』?】


主任(……男さんの事、だとしたら…)

主任(それに指揮官って言ってたし、普通のモンスターを統率するこんなモンスターの事を示すなら間違いない……)

主任(けどそれを話しても男さんが狙われるだけ……)

主任(………)


腐った死体…?【……ヤッぱり、オデ…コイツコロす……】

バンパイア【馬鹿め、出しゃばるなよ役立たずめ】

腐った死体…?【……………ナ、ニ……?】ギロッ…

347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 12:26:58.36 ID:096jSZSGO

腐った死体…?【ぉ前……】

バンパイア【初期の依り代で不完全な顕現しか果たせなかったらしいじゃないか】

バンパイア【それに比べ、私は遂に最もこの世界に適した依り代を与えられて力を与えられたのだ】

バンパイア【どちらが優れているかは自ずと分かるだろう】


腐った死体…?【………】

腐った死体…?【嘗めるなよ下等種族が……】


バンパイア【言ったな時代遅れの老害め……!!】



ベビーサタン【……?】オロオロ

腐った死体【……】ボー…




主任(な、仲間割れ…?)

主任(今なら振り切れるかもしれない)チラッ

主任「………!」ピタッ

主任(何…? 向こうの空に何か赤い光が打ち上がって……)


主任(もしかして……!)バッ!!


348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 12:59:35.96 ID:096jSZSGO

バンパイア【貴様の様な奴にこの私が敗れるとでも……】

< 【キキキッ! キーキー!】

バンパイア【何だ】

ベビーサタン【キーキー!】パタパタ

バンパイア【なに!?】バッ


< シュタタタタタッッ……!!


バンパイア【逃がすな! 追うのだ!】

腐った死体…?【……フ】

バンパイア【チィ、あの方向は貴様の担当地区だろう! 追わせろ!】

腐った死体…?【………】バッ

腐った死体…?【アッち……の、空に…何かが打ち上げラれテイル…!】ダッ!


バンパイア【何ぃ…?】


349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 13:10:10.12 ID:096jSZSGO

男「ぜぇっ……ぜぇっ……!!」タッタッタッ

男「メラッ!」ボンッ

< ヒューン……パァーンッ

男(メラは一定の距離を飛ぶと赤い光になって弾ける)

男(こいつを空へ打ち上げりゃ、主任に見えるかもしれない…!)

男(そして俺自身が光を放ちながら建物の上を走ればかなり目立つ筈)

男「……何せさっきから大量にモンスターが俺の事追ってきてるし」

< 【ピキー】【シィイッ】【キーキー!】
< 【ォ"オ"オ"…】【キィー!】





男「主任!! どこだぁあああ!!」タッタッタッ…!




350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/15(火) 13:32:27.37 ID:AW2nypku0
乙乙
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 13:58:59.59 ID:096jSZSGO

〜 【男が走る位置から僅か100m右、路上】 〜



< 「……!! どこだぁあああ!!」


女「…!」ビクッ

初老「今のは何だろうね、こわいなぁ」

< ぐいっ

女「……」

初老「変な事をしないでね女さん、君は僕が守るから」

初老「もうすぐ僕の家だよ、着いたらまずはシャワーでも浴びようねぇ」

女(……さっきの声は男くん、だよね…)

女(私を探してる……今ここで逃げれば、男くんが助けてくれる……)

女(でも……下手したら私、撃たれちゃうのかな……)ポロポロ…


女「…………」


女(おじいちゃん……!)グルンッ!

初老「お?」

女「わああああ!!」ブンッ!!

   ゴッ!
     パァンッ!!

初老「ぐぇぇっ…!」ドサッ


女「……〜〜っ!」

女(逃げなきゃ、逃げなきゃ……)ふらっ

女(……あれ、お腹……痛…………)



< ドサッ……



352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/15(火) 15:26:51.05 ID:096jSZSGO

初老「ぁああ……あぁあああぁあぁああ!!!!」

初老「女さぁぁあんっッッ!!」ガバッ


女「ぅ……あ…ッ」


初老「なんで、何で何で何で!!? 撃つ気なんて無かったのに! アァアアア!!!」

初老「変な事をしないでって言ったじゃないかぁ!! オォイッ!!」

初老「畜生が!! 隊にいた時もそうだった!! あの時に一尉が邪魔しなけりゃ僕はァ!!」

初老「くそクソ糞ッッ!! 僕の言うことを聞かないからだぁ!!」


初老「アァアアア!!」カチャッ


女(………男くん、おじいちゃん……)




    パァンッ!!
         パキュィンッ!!




初老「……?」

初老「……??」


353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/15(火) 16:11:39.68 ID:ZTvRiKlNo
俺「……??」
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/15(火) 19:22:08.54 ID:suvd1Pnc0
スレタイからは想像もできないくらいハードな内容だな。
確かに「普通の人には見えないモンスター」に襲われたら、生き延びたとしても異常者扱いされるから人生詰んでるよな
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/18(金) 09:49:52.84 ID:j9r5DGhNO

━━━━━━━━ 【何者かの視点】



(……近くでモンスターとの戦闘があったのか?)

(血の匂いが漂っている、相手はこの町のボスといった所か)

(だが、『俺達』は戦闘していない)

(となれば戦っているのはモンスター同士か、それとも……『異世界の戦士』とやらなのか)

(こんな事ならば近辺に潜伏している仲間と連携して様子を見に来るべきだったな)

(……いずれこの世界の人々とコミュニケーションが取れる機会はある、だがそれで間に合うのか俺達は)



< ヒューン……パァーンッ



(!)

(あれは『メラ』の火……?)

(仲間か? いや、だが移動しながらメラを打ち上げているのか)

(罠とも取れるが……)

(……)

(近くまで行ってみるしかないな)


356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/18(金) 12:05:28.85 ID:6LIBrgNzO
wktk
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/18(金) 12:20:39.26 ID:j9r5DGhNO

腐った死体【ォ"ォ"オ"…】



「『………』ッ!!」ボヒュッ


< ドゴシャァッ!!

腐った死体【オ"………ォ"……  < ポワァン……ッ


(アンデッド系のモンスターが多いな、それも異様に数が増えている)

(俺と同様にさっきから打ち上げられているメラを追いかけている?)

(罠、ではないということか)

(しかし如何せん地の利で負けているのか中々追い付けんな……やはりこちらの人間かもしれないな)


    ズズズズ・・・!


(……新手、それもこの気配は悪魔系のモンスターか)


ベビーサタン【キキキッ】

ベビーサタンB【キキキッ】


(エリアが変わった……? しかし町のあちこちからアンデッドの気配が残っている)

(『奴等は互いに干渉するのを嫌っていた』、つまりこれは……)

(急ぐか)ダッ!


< 「わああああ!!」

< パァンッ!!


「なんだ……!?」ピタッ


358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/18(金) 12:29:07.65 ID:j9r5DGhNO
初老「なんで、何で何で何で!!? 撃つ気なんて無かったのに! アァアアア!!!」

初老「変な事をしないでって言ったじゃないかぁ!! オォイッ!!」

初老「畜生が!! 隊にいた時もそうだった!! あの時に一尉が邪魔しなけりゃ僕はァ!!」

初老「くそクソ糞ッッ!! 僕の言うことを聞かないからだぁ!!」



< スタッ……

(女性が怪我を? モンスターにやられたのか、 薬草が間に合えば良いが……)ゴソゴソ

(だが出血が酷い、ここはローレシアの薬剤を飲ませるか……?)



初老「アァアアア!!」カチャッ

「!?」


(あれはこちらの世界の武器…! 何故だ、この男が襲っているのか!?)

「よせ、やめっ……




    パァンッ!!

「破ァッ!!」ビュンッ!!
         パキュィンッ!!



初老「!?」


359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/18(金) 13:05:44.53 ID:l0QenXxyo
Tさんが!
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/19(土) 04:51:48.83 ID:aaK60zPP0
乙乙
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/19(土) 11:33:36.30 ID:gRnZMdgKO

(間一髪であの粒を弾けたか、危なかった)

(指先一つで人を殺める事の出来る武器か、何度見ても恐ろしいな……)


初老「な、なんだ……? まさか噂の見えないやつか……!?」カチャッ


(まだやるのか……!)


「『……』ッ!」ボヒュッ


< ドゴシャァッ!!

初老「……コヒュ…ッ……?…」

< ドシャッ……



「ふぅ……」

「!」

「それよりこの薬を飲ませなければ……おい、しっかりしろ!」ガバッ


女「………?……」ユサユサッ…

「聴こえるか! これを飲み込むんだ!」

女「コヒュー……カヒュー……」

(駄目か……ッ)

(どうすればいい、糞ッ糞ッ!)


< 【ホヨヨ……】


(!!)

「お前は……?」


ベホマスライム【……】ホヨヨ…


362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/25(金) 00:32:55.68 ID:Y4ZFa12LO
待ってる
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/25(金) 00:33:45.08 ID:Y4ZFa12LO
ちょっと展開がわかりづらくなってきた
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/25(金) 01:26:35.23 ID:Hhk9WVNFo
護衛ほっぽり出して死ぬ目に遭わせて
女が助かっても男は潰れそう
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/28(月) 22:24:28.92 ID:9yoFJfoNO
男がメラで合図+主任探し
主任は隙ついて逃走
女は糞に致命傷受けるも何者かに助けられる
だな
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/15(木) 17:43:09.46 ID:OAWmY+xMo
保守
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/26(月) 21:42:59.47 ID:Yw3MNl4VO



主任「『ヒャダルコ』……!!」


────────── バキバキパキィンッ!!


バンパイア【面白い、その程度のレベルでヒャダルコが使えるか】

バンパイア【だがその傷で大技は早計だったな! 『ベギラマ』!】キィンッ


─────ギュオオォッ!!─────


主任(っ!? ベギラマって閃光系の呪文じゃっ……!)

< ゴバァッ!!

主任「きゃぁあ……っ!!」ドサッ

主任「ぐぅぅっ! ァアァぁぁ……!!」ジタバタッ

主任(腕が熱いっ…痛い…っ!! 痛い痛い熱い熱い熱い熱い!!!)


バンパイア【さて、手間取らせたものだ】ザッ

バンパイア【この私からこれだけ逃げられたのは誉めてやろう、だがそれだけだ】

バンパイア【さぁ言え! 貴様が他のモンスターを倒していたのだろう!】

< ガシッ!

主任「ぐぁ……かはぁ…息がっ……〜〜!!」


368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/26(月) 21:56:24.69 ID:VtMbVxKGO
まってました
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/26(月) 22:17:44.93 ID:Yw3MNl4VO






─────────【『兜割り』】 ─────────






バンパイア【ッ!?】バサァッ!!


夜闇に包まれた中で響く、低い声。

主任を掴んでいた男は、黒いマントを翻して数十メートルもの距離を一瞬で後退する。

そして、その直後に俺は見た。

未だに夢に見る程、俺の脳裏に焼き付けた恐るべき追撃者の一撃。

『兜割り』……俺が出会ったモンスター達の中でも唯一にして最初に見た特技。


───── ゴガァンッッ!!


爆撃に等しい衝撃波、捲れ吹き飛ぶアスファルトの散弾。

俺は既視感を覚えるその光景を目の当たりにしながら、宙に投げ出された主任を受け止めた。



主任「…………っ……男さん!!」

男「すいません、遅くなりました」ズサァッ

男「それよりも……」



主任が何かを叫びながら俺の首に抱き着く、しかし俺はその事よりも自分の目に映っている光景から意識を逸らせずにいた。

原因は、主任の首を絞めていたモンスターらしき男の前に現れた、鎧だ。

近くの蛍光灯は既に割れていて、照らす灯りは少し離れた位置にある蛍光灯のみ。

だがその少ない灯りから生まれた影だけで、鎧の正体が分かった。

分からない筈がなかった。



男「……あの時の、さまようよろい……ッ!」



さまよう鎧…?【シィィ……】ギシッ…



370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 04:34:06.32 ID:QkmlBZeq0
乙乙
待ってたで
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/28(水) 17:31:24.99 ID:UQfrdhK6O

よく見れば黒い。

暗いだけではない、鉄の鉛色とも違う。

このさまようよろいは黒の鎧なのだ、それも……今までに見たモンスターとは別格の威圧感を纏っている。

その理由は動きだ、鎧らしからぬ滑らかな挙動で黒色の盾を構えていた。

そして……手に持つのは、今俺が背負っているハードのギターケースに隠している『鋼の剣』。


男「……まさか、『じごくのよろい』になって復活した…?」

主任「男さん、あのさまようよろいを知ってるんですか…?」

男「知ってるも何も、俺は前に倒した……と思う」

男(考えれば考える程に、自信が無くなるな……)


特徴的だった細かい傷のある剣を持っている以外は全くの別物、そんなさまようよろいらしきモンスターを俺は観察する。

見れば見るほど、考えれば考えるほど、違うような気がする。

だが、そんな俺の方へ黒色のさまようよろいは視線を向けた。


さまよう鎧…?【……】ギシッ…


男(こっちを見た……?)


さまよう鎧…?【……】

さまよう鎧…?「また会ったな、人間」


男「……やっぱりあの時のッ」


バンパイア【……貴様、何者だ】



372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 18:26:27.14 ID:joFRbWESo
スレタイからこうなるとは予想できなかった面白い
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/28(水) 19:15:08.77 ID:IoSiNaY60
30歳童貞が魔法を使えるようになる話かと思いきや、かなりマジなストーリーだもんな。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 20:46:42.41 ID:POxuQIq0O
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/28(水) 21:37:26.89 ID:S4DV6QxNO

モンスターは突如現れた黒色のさまようよろいに赤い眼光を向ける。

その問いかけは、警戒よりも何かを知っている上での『確認』に近いと俺は思えた。

しかし。



さまよう鎧…?「話は後だ」



取り合わない、振り向きもしない。

さまようよろいは俺の方へ意識を向けたままだった。



さまよう鎧…?「加勢する……私に続け、人間」


男「お、俺に言ってるのか…?」


さまよう鎧…?「直ぐに此処へもう一人、厄介なのが来る」

さまよう鎧…?「……どうした、私が戦った人間は手段を選ばずに足掻く戦士だった筈だが」


男「……っ、勝手な事を……!」

主任「耳を貸しては行けません男さん、モンスターの中には人間を騙す奴もいる筈です」

男「分かってる! こいつは前に俺が倒したんだ!!」


手助けをしてやる。

このモンスターはそう俺に言っていた。

敵が味方になる、なんて漫画の様な展開に胸を躍らせながら首を縦に振れるわけがなかった。

約2ヶ月前に俺が人生で初めて体験した強敵、死んでいてもおかしくなかったような化け物だ。

そんな相手を前にして、ましてや主任が戦えず、俺の腕の中にいる状況で、共に戦う事を良しとする事など出来るわけがない。


男(……それに、俺はもう…………)


376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 21:52:06.84 ID:6rAgZTC8o
更新頻度高くて嬉しい
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 22:06:00.88 ID:QkmlBZeq0
乙乙
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/28(水) 22:15:26.48 ID:S4DV6QxNO


──────── ガギィンッ!!



俺は迷い、腕の中にいる主任を強く抱き寄せた瞬間。

目の前を散った火花で俺の意識が前に向いた。

眼前に立っていたのは、黒いさまようよろいだった。


男「な……」

さまよう鎧…?【シィィ……】ギシッ…ギチギチッ


左腕に携えた円盾を前に突き出したまま、右手の剣を構えて動かない。

俺はその鎧の影から向こうを見て声が出せなくなった。



バンパイア【……やはりか】ギロッ

バンパイア【貴様、『依り代』無しに……こちら側へ来ているな?】


さまよう鎧…?【シィィ…ッ】ギギギッ……


バンパイア【さては精霊の力でも借りたのか、裏切り者がぁ!!】


さまよう鎧…?「五歩下がれ、人間」ドンッ

男「っ!?」



激昂を露にして鋭い爪を鳴らして襲いかかる黒マントのモンスターは、その細い身を捻らせて一閃させた。

少なくとも俺にはそうとしか見えなかった。


────────── ジャリィンッッ
    ゴッ!!       ビュガッ……!!

          ギギギギィンッッ ──────────


……だが俺の耳が捉える轟音が、そして数瞬前まで立っていた位置で弾けた閃光が、実際は違うと否定する。

全くの別次元だった。

目で追う事が出来ないならば避けられないのと同じ。

俺が入り込めない世界に、二体のモンスターは互角の戦いを見せていた。


主任「……化け物…っ」

男「…………」


379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 04:10:23.09 ID:9/61IbZoo
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 09:37:43.66 ID:ybeVUqSNO

主任が信じ難い物を見る目で呟いた時、俺は二体のモンスターが『どういうモンスターだったか』を思い出していた。

もしも、この二体が戦ったとしたら。

片方は攻撃方法やその姿から、恐らくは『バンパイア』だろう。

こうもりおとこ、モンスターなのかそうでないのか微妙なモンスターの上位種。

ヒャドを使える程度の奴だが、この喋るモンスター達は何らかの力が上乗せされているか、或いは『ゲームではないが故に』これだけの能力を有しているかのブーストがある。

つまり、喋るモンスターにどこまでゲームの知識が通用するかは未知数だ。

ましてや……あのさまようよろいに至っては何故か『じごくのよろい』になって復活している。


だがもしも、ゲーム通りの能力値でこの二体がぶつかったのだとしたら。



男(……本当に俺達の味方になるつもりなら)


男「俺が手を出す間もなくあいつが勝つ」

主任「え……?」

男「あの鎧は多分、じごくのよろいってモンスターだと思う……」

男「あのモンスターの怖さはゲームで初めて出てきた時から、どの作品でも大体同じなんだ……アイツは、レベルの高い勇者を一撃で瀕死にさせる特性がある」

主任「……特性…ですか」

男「そう、それは ─────── 」




地を蹴り砕き、辺りを粉砕しながらぶつかり合うモンスター達は依然として後退せずにいる。

僅かにバンパイアの方が速いのかもしれない、じごくのよろいに何度か火花が散ったのと同時に鎧に傷が入る。

しかし、じごくのよろいは焦らない。

俺と戦った時とは違う、今のこいつにはこのモンスターが動きたい通りに動ける体がある。


381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 12:12:15.43 ID:ybeVUqSNO


……そして、俺と主任が見る初めての上位モンスター同士の戦いは突如として終わりを迎えた。



────────── ズッ・・・ドッッ!!



バンパイア【ッッ……〜〜ッ…!!?】

地獄の鎧【シィィイ…ッ】ギシッ…!



それまで互角だった筈が、僅か一瞬で覆される一撃必殺。

俺はそれを知っている。

そしてそれが現実ではどのように見えるのか、時々気になっていた。

それは。



男「 ──────── 『痛恨の一撃』」

男「じごくのよろいの特性は、初めて登場した作品内で最もそれが出る確率が高かったんだ」



肩口から足元まで両断されたバンパイアは、傷口を中心に黒い煙の様な物に包まれていく。

恐らく、モンスター達が死ぬ時に散る光と黒煙と同じ物だ。

たった一撃で、俺や主任でも勝てないかもしれない敵を葬る驚異の剣撃。

俺が背負う鋼の剣と同じ物なのに、全く違う魔剣にすら見えてくる。



バンパイア【ッッ、ぬゥッ……!! 何が目的かは知らないが、それでいいのか? じごくのよろいよ……キシシッ】


地獄の鎧【……】


バンパイア【あのお方は無敵だ……精霊ルビスだろうがロトの一族だろうが、決して勝てやせんよ……】

バンパイア【この世界は……もう終わりなのだ…………闇に包まれ……て………………】


< ドサッ

────────── ポワァ・・・ン……ッ



バンパイアが地に倒れ伏せた瞬間、その体が黒煙に包まれてから光と共に散って消えていく。


382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 12:21:45.52 ID:ybeVUqSNO


< ……パサッ!


男「え?」

主任「紙、ですね」


< バサッ! バサバサバサバサバサバサァアッ!!


男「う、うわ……!?」

男(バンパイアの消えた場所から……お札かこれ!? なんで……ていうか、これ……)

< カサッ……

主任「100ドル札……こっちのは……元札…?」

男「多いのは日本の万札か、これ……あのバンパイア倒して出てきたのか」



地獄の鎧「この世界に最も適した依り代、それはこの世界の『ゴールド』だ」ギシッ…



男「……!!」


383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 12:32:10.55 ID:ybeVUqSNO

地獄の鎧「我等モンスターは、こちら側に顕現する際に依り代となる物を媒介する」

地獄の鎧「理屈は分からんがな、その事を知るのに多くの同胞がこちら側と元の世界を行き来して二年近くかかった」


男(……二年、だと)

主任「貴方は味方なんですか……?」


地獄の鎧「敵の敵は味方、が正しい」

地獄の鎧「我等が王の命によりお前達に力を貸す事になったのだ」


男「ちょっと待て……待て、駄目だ分からない! 結局お前達は何なんだよ!?」


地獄の鎧「……」

地獄の鎧「『隣の世界』から来た者、としか言えぬ」

地獄の鎧「我等が聞いている事は断片的な物だけだ、こちら側の世界とは、大昔に『誰かが引き寄せた別世界』ということらしいが……」

地獄の鎧「それ以上は恐らく誰も知らないだろうな」


384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 16:15:25.17 ID:hB8oFwiq0
乙乙
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 17:14:50.65 ID:6ytrZQOq0
乙!
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 18:01:32.21 ID:iLpAVHf+O
おー
ここでまた盛り上がってきたな
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 18:16:07.39 ID:SYkmpJgro
胸熱やな
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 21:42:00.35 ID:ybeVUqSNO

男「……本気で、別の世界から来たって言うのか」

主任「……」

男(主任も流石に困惑してるな)

男(ってか、バンパイアの言っていたのが本当なら、精霊ルビスなんて明らかに厄ネタな存在がいる事になる)

男(それと敵対していて、世界を飛び越えて来そうな魔王なんて一人しか……)


地獄の鎧「そろそろか」


男「何がだ…?」

地獄の鎧「我が右腕が戻ってくる、そうすれば一度ここを脱するぞ」

男「右腕って、もしかしてあのホイミスライムか?」

地獄の鎧「如何にも」

男「……なんで生きてるんだ、お前もそいつも」

389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 22:02:49.87 ID:ybeVUqSNO

地獄の鎧「そういった詳しい話は落ち着いてから語ってやろう」ギシッ…


男「……!」

主任「男さん、私達囲まれてませんか…?」

男「罠じゃないと良いっすね……」

主任「手を離して下さい、ホイミで体の傷は回復しました」

男「ん」スッ

主任「よ……っと、ありがとう男さん」


    


【【【 ォ"オ"ォ"ォ"ォ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッッ!!! 】】】



       < ヴオゥンッ
< ヴオゥンッ       ヴオゥンッ >
< ヴオゥンッ    
          ヴオゥンッ
    ヴオゥンッ

 < ヴオゥンッ          ヴオゥンッ >




腐った死体【ォ"ォ"オ"オ"オ"ォ"】スタンッ

腐った死体B【ォ"ォ"……オ"……】スタンッ

< スタンッ……スタッ…ズルズルッ……



主任「な……何…? 一体どこから出てきて……っ」

男「俺の近くにいてくれ主任!」バッ

< ガチャッ……チャキッ

男(今の黒煙から手品みたいに出てくる芸当……主任のマンションでも見たぞ…ッ)

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/30(金) 02:12:47.93 ID:vHlPkbKe0
久々にストーリー進んだな。おつー
次回も期待
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 09:14:48.19 ID:TkZ1xMQ7o


地獄の鎧「……」


< ザッ……

腐った死体…?【……ソ、そノ匂い……】

腐った死体…?【じごくのよろい……カ、ナゼ…こ、此処にィル……?】


地獄の鎧「……あのお方が遂に立ち上がったのだ、『ワイトキング』……今は配下の『グール』だったか」


グール【ぁ……ァ、アのオ方…? マサカ、我等の王がっ……!?】


地獄の鎧「私は得体の知れぬ輩に使われるつもりはない、何より……これではっきりしたのだ、今の大魔王名乗る奴は我等の王ではない、偽物だ」


グール【……ッッ!!】


地獄の鎧「どちらに付くつもりだ、ここで私と人間の前に立ちはだかるのならば貴様は『王の敵』となる」

地獄の鎧「……退け、元……我が主よ」


グール【…………】


392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 09:50:23.29 ID:TkZ1xMQ7o


腐った死体C【ォ"ォ"オ"オ"オ"ッ!!】バッ


男「っ! 」ガギィンッ

主任「バギ!」キィンッ

   ズバァッ!
腐った死体C【ゴ……ボォ……】ポワァン…


腐った死体B【ァ"ア"ア"ア"…ッ】

腐った死体D【ォ"ォ"オ"ォ"オ"ッ】ダッ




地獄の鎧「……それが貴様の答えか」チャキッ

グール【……】

グール【どうするかは俺が考える事だ、黙れ】バッ!


男(……くそッ、グールって言われてたなアイツ……!)ブンッ

< バシュッ

男(さっきなんか『ワイトキング』なんてとんでもない名前は聞こえるし……ぁあ! やってられるかこんなジャンプ漫画みてぇな急展開!!)ブンッ

< ズバンッ!

男(こっちは女さんが帰れたか心配だし世界がマジでヤバそうだし、あと主任の格好が殆ど下着しかないのが一番気になってきた!!)ブンッ

主任(何故か男さんが私をチラチラ見て……え? もしかして私の下着見てる? いやでもそんなこんな時に……)キィンッ! キィンッ!


393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 18:50:04.51 ID:L8Cwmwi0O
わかるわ
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 20:05:35.76 ID:E59Vkjf70
オイ男wwwwww
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/31(土) 08:48:28.97 ID:N3pnNheiO
仕方ないね
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/31(土) 09:35:59.60 ID:wEjdxAUtO

腐った死体N【ォ"ア"ア"ア"ア"!!】

主任「ヒャド!」

< ……

主任「っ…!? 男さん!」

男「どした主任ッ」ザッ

主任「私、MPが無くなりましたっ」

男「マジか……」ブンッ

< ズバンッ!

腐った死体N【ォ"……オ"……】ポワァン…


男「ふぅ……数が多いとか、そんな問題じゃないな」

主任「やっぱりゲームの主人公って凄いですね、こんな数を相手にしても勝てるんですから」

男「ですね……って言ってる場合でもないんだよな」

男(……じごくのよろいに加勢するか、否か、迷っちまう)

男(ゲーム内のステータスを参考にした力関係、こいつら喋るモンスターには意味がない)

男(だから……グールの『攻撃力』が判断出来ない、じごくのよろいより弱いのか、それとも……原作通りなのか)


397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/31(土) 19:54:35.47 ID:Si1fBhey0
乙乙
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/31(土) 21:34:21.16 ID:cPCqVhMNO

地獄の鎧【シィィイッ…!!】ビュォッ

< ザンッ

グール【魔法が余り使えないのは不便だ……ォ"オ"ッ……】ヨロッ

地獄の鎧【……シィィイ…】ギシッ…

グール【だが俺とて伊達に王を名乗ってはいない】

グール【例え偽物だったとしても、今は俺の主……忠義は果たす】

グール【『ピオリム』……ッ】キィンッ!

< ビュォッ!!


地獄の鎧【ッ……! シィィッ!! 】ガギィンッ

< ズザザァッ……

地獄の鎧(この私が、グールに遅れを取るだと? 奴め、さてはこちら側に顕現する際に得た力は弱点を補う呪文か……!!)

グール【ォ"オ"オ"オ"ッ!!】グルンッ

地獄の鎧【シィィッ!! シィィイッッ…!!】ガギィンッ ギィンッ

グール【『ピオリム』ッ】キィンッ!

地獄の鎧【!?】


399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/01(日) 01:29:51.91 ID:Vah5hwOgO
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/01(日) 12:26:31.45 ID:TvZXhknwo
追いついた
面白い
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/02(月) 09:02:17.78 ID:5xSJpsaco
只でさえゲームと違って脆弱な人間なのに、知識から外れ始めるとつらいなぁ
444.02 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)