スパイク「七煌宝珠?」

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23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/20(日) 15:00:13.66 ID:c7nipFeEo
―飛空挺操舵室―

スパイク「っかしいなー。何で誰もいねぇーんだ?」

スパイク「これじゃ目標どころか誰も見つかんねーぞ…ん?」

スパイク「このモニターで船内が見える訳か」

スパイク「こりゃあ…エンジンがやられてんなぁ…早いとこ脱出しないと賞金どころじゃねーな」ガクンッ

スパイク「うわぁあ!!急に高度が下がり始めやがった!!ちくしょ、しかたねぇ逃げるか!!」

画面の隅には大男と少女が映し出されていた。ちょうど大男が上着を脱ぐところだった。

―飛空挺外部―

クード「うわっとと!えーと…着陸さえ出来りゃいいから…どの辺が良いかな…」

レン「ぅん…??」

クード「あ、レン!目が覚めたか!!」

レン「これは…何?」ワナワナ

クード「へ?ライトシップだけど…」

レン「空を…飛んでる…」ワナワナ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/20(日) 15:04:40.01 ID:c7nipFeEo
スパイク「何とか逃げたのは良いが結局収穫なし、か…」

スパイク「ん?前飛んでる奴なんか危ねぇな…。異様にフラフラしてやがるぜ」

スパイク「良く見りゃレッドリンクスの一員じゃねぇか!?捕まえて情報を頂くとしようか…」バババババ

クード「うわぁ!!なんか後ろのライトシップ撃ってきてるし!?」

レン「クー!!ちゃんと前見て!!」

スパイク「沈めねーよーにしねぇと…くそっフラフラ飛びやがってぇ!!じっとしてろってんだ!!」

クード「うわわわわ!!無理無理無理!!」バコーン

スパイク「あっ…あぁもう!!だぁからじっとしてろつったのに!!」

クード「やべ、落ちる!!レン、つかまれ!!」

レン「うん!」

クード「うりゃあ!!」シュンガキッ

スパイク「おぉ、やるなあの少年。ワイヤーフックで咄嗟にぶら下がりやがった」

スパイク「まぁ、こっちにしてみりゃ好都合だがね…ジェット!!」

ジェット『あいよ、捕まえたか?』

スパイク「いや、侵入したら既にもぬけの殻だった」

ジェット『ぬぁに!?じゃあなんの手がかりもなしか!?』

スパイク「いや、そうは言ってねぇよ。今俺の下に二人ほどぶら下がってる。恐らくレッドリンクスの奴だ」

ジェット『でかした…とまでは行かないにしろ収穫はあったんだな、珍しい。じゃあ今から拾いに行く。逃がすなよ?』

スパイク「大丈夫さ、奴らが死ぬ覚悟で飛び降りない限りはね」ピッ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/20(日) 15:20:53.62 ID:c7nipFeEo
とりあえず今回はここまでで
遅筆ですみません
今晩はちょっと無理かもです…
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/21(月) 09:51:37.17 ID:1Mt4xj8CO
まってる
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/07/23(水) 00:43:05.56 ID:tTMuLptKo
お待たせしました!!
この連休でエレメンタルジェレイドを半分くらい借りてきたので大分クーとレンの
話し方思い出しました!!
少しですが投下していきます
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/23(水) 00:45:43.42 ID:tTMuLptKo
―ビバップ号―

ジェット「で?お前らは何を知ってる?」

クード「な、何のことだよ!?まさかお前らもレンを狙ってんのか!?」

スパイク「レンって言うのか、そっちの子。生憎だが、少女を襲う趣味はないよ」

レン「スースー…」

クード「じゃあ俺たちを解放しろ!!」

ジェット「おっとそうはいかねぇ。お前、レッドリンクスの一員だろう?実は今な、レッドリンクスには莫大な賞金がかけられてるんだ」

クード「あんた等賞金稼ぎか…」

スパイク「ご名答。で、君はどうしてレッドリンクスがこんなに高い賞金かけられてるか…心当たりあるかい?」

クード「さぁな。知っててもこんな扱いじゃ話す気にもなんねーよ」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/23(水) 00:48:13.49 ID:tTMuLptKo
スパイク「解った。じゃあ取り敢えず拘束を解いてから話し合うとしようか」

ジェット「おい、スパイク。大丈夫なのか?」ヒソヒソ

スパイク「心配しすぎだぜ。もし暴れられたとしても、あんな少年に遅れを取るほど衰えた覚えは無いね」ヒソヒソ

スパイク「さぁ、これで体は自由になった。知ってることを話してもらおうか」

クード「賞金稼ぎなんざに話すことは無いね!!」シュッ

クードは天井に向けワイヤーフックを放つ。
そして飛び上がるとスパイクめがけて蹴りを飛ばした。

スパイク「良いねぇ!そうこなくっちゃ!!」

スパイクはそれを難なくかわすと、着地するかどうかの所に回し蹴りを放つ。
クードはそれに気付いたが、回避しきれず右肩に蹴りが擦る。

クード「うわぁっ!!」

ワイヤーフックが絡まりそのまま振り子のようにスパイクの元へ戻っていく。

スパイク「男なら!!ガキだからって手加減しないぜ…!!」

そう叫びながら弧の軌道にあわせて膝を突き出す。
しかしスパイクの膝が決まることは無かった。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/23(水) 00:53:04.91 ID:tTMuLptKo
ジェット「馬鹿野郎!!気絶させたら目ぇ覚めるまで話聞けねぇじゃねぇか!!」

そう言ってジェットがクードのぶら下がっているワイヤーをつかんで止めたからだ。

クード「な、馬鹿にすんなよな!!そんな臭い足で蹴られたぐらいじゃ気絶なんてしねーぜ!!」

スパイク「なぁ、ジェット…やっぱこいつにゃあ一発ぶち込んどくべきじゃねぇか…?」

ジェット「あぁ…俺は鉛弾ぶち込みたくなったぜ…。でも殺しちまったら情報がパーだ。堪えろ」

クード(こ、怖ぇぇえ!!何なんだこいつ等!!お頭並みの迫力だぜ…)

スパイク「仕方ねぇなぁ…。おい、坊主!暴れなきゃもう乱暴はしねーから、取りあえず座れよ」

クード「は、はい!…じゃなくて…ひ、人攫いの癖に偉そうにしてんじゃねーぞ!!」

ジェット「はぁ…なんでこう最近のガキは面倒くさいのかねぇ…」

スパイク「言ってる事がおっさんみてぇだぞ、おい」

クード(どっちもおっさんじゃん…」

スパイク「ん?何か言ったか、少年。『お兄さん』、ちょっと良く聞こえなかったなぁ」

ジェット「スパイク…流石にお兄さんは無理があるだろ」

スパイク「ぅるせー!!老け顔30代に言われたかねーよ!!」

ジェット「何ぃ!?お前らなぁ、人を見かけと髪の毛で判断するなよ!!」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/23(水) 01:59:43.26 ID:tTMuLptKo
クード(今のうちに…)ソローリ

クード「レン、起きろ。レン」ヒソヒソ

レン「ん…クー?どうしたの…?あれ、ここ、何処…?」

クード「良いから、今は兎に角逃げるぞ」ヒソヒソ

スパイク「で、逃げる算段は立ったかい?お二人さん」

クード「げっ…わぁーったよ、逃げねぇ逃げねぇ」

ジェット「それで?心当たりはあるのか、ないのか?」

クード「あるっちゃあるけどよぉ…」チラッ

レン「…?」

スパイク「ん?そーいやレンちゃんは何者なんだ?空賊って感じでもねぇし…」

ジェット「あぁ、成る程な…。大体解ったぜ、スパイク。恐らく、そのレンって子が今回のヤバイブツだな」

スパイク「あぁ!そーいやエディル何ちゃらを盗んだんで追われてるんだっけか」

ジェット「エディルレイド、な。と言うか忘れてたのかよ…。俺ぁてっきりこのガキから情報引き出すためにすっとぼけてんのかと思ってたぜ…」ハァ

スパイク「…悪かったな!その子がエディルレイドで、その力欲しさにヤバイ組織からも狙われてる、と」

ジェット「こりゃあ深く関わらん内に賞金と引き換えしたほうが無難だな…」

スパイク「まぁ、二人にとってもこんなオンボロ漁船にいるよりアークエイルだか何だかに保護してもらった方が安心だろうしな」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/23(水) 02:13:14.22 ID:tTMuLptKo
クード「待ってくれ!!レンは、エディルガーデンに行きたいらしいんだ!!」

スパイク「エディル…なんちゃら?」

ジェット「エディルレイドの時と変わってねぇぞ…ハァ…。で、そのエディルガーデンとやらは何処にあるんだ?」

クード「連れてってくれるのか!?」

ジェット「もちろんタダでとはいかん。エディルガーデンに連れて行った後、アークエイルに引き渡す」

スパイク「おいおいおい、ちょっと待てよジェット!!正気かっ!?その間に逃げられたらどーすんだよ!?」

ジェット「そしたらまた捕まえるさ。俺を誰だと思ってる?噛み付いたら離さない、ブラックドックだぜ」

スパイク「マジに言ってんのか!?」

ジェット「この船は俺のモンだ。俺の決定に不服なら出て行くんだな」


チョットコイスパイク
ナンダヨオレハゼッタイニ…
ヒソヒソ…ヒソヒソ…ヒソヒソ…


スパイク「他に行くあてがあるかよ…。まぁ道中、絶対奴らも襲ってくるだろうしな。もしかしたらエディルレイドと戦えるかも知れないと思うとちょっと楽しみだ」

クード「やったな、レン!!この人達がエディルガーデンまで連れてってくれるって!!」

レン「…うん!よろしく、お願いします…!!」

ジェット「なーら決定だ。そういやまだ名乗ってなかったな。俺はジェット・ブラックだ」

スパイク「俺はスパイク・スピーゲル。よろしくな」

クード「クード・ヴァン・ジルエット!!クーって呼んでくれ!」

レン「レヴェリー・メザーランス…です。レンでいいです」

ジェット「で、問題のエディルガーデンってのは何処にあるんだ?」

クード「そーいや聞いてなかったっけ…。レン、知ってる?」

レン「解らない…」フルフル

クードスパイクジェット「「「え…?」」」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/23(水) 02:17:16.97 ID:tTMuLptKo
オチがついたっぽくなったので今回はここまでです
最後にヒソヒソの内容だけかいておきます
非常に少ないんですけどね
上の文中に入れてたんですが何か変に感じたのでここだけ別に書くことにしました

ジェット「寧ろ今高圧的に出て無理やり逃げられるほうが不味い」ヒソヒソ

ジェット「それに、送り届けるったってこの時代、太陽系の端っこまで行くのにも何年もかからんだろーよ」ヒソヒソ

ジェット「今回の報酬、俺たちが5年間凶悪犯を捕まえ続けても遠く及ばねぇ額だ。これを逃す手はねぇ」ヒソヒソ

スパイク「成る程な…。解ったぜ、その話、乗った」ヒソヒソ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:37:11.79 ID:iLOzyUQoo
見てくれてる人居るのか心配になってきましたが…
取りあえず完結までは投下するつもりです、はい
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:38:18.86 ID:iLOzyUQoo
ジェット「まぁ、解らんものは仕方がない。少なくともこの星のどこかなのは確かなんだろう?」

レン「うん、エディルレイドはこの星にしかいないから…」

スパイク「ったってエディルガーデンとやらを見つけるまでの費用はどーすんだよ!?」

クード「そんなの盗んじまえばいーんだよ!!」

ジェット「クード、俺達は空賊じゃねぇんだ。賞金稼ぎが賞金首になっちゃあ元も子もない」

クード「じょ、冗談だって…。じゃあ、賞金首捕まえてけばいいんじゃねーか?」

スパイク「そうは言うがな…。本業の俺たちが貧乏生活してんだぞ?なのにこれからは4人分稼ぐとか…無理だろ」

クード「本業って言うなら俺達だって賞金掛けられる側なんだから、あんた等追っかける側よりも有利だと思うぜ?」

ジェット「なるほどなぁ…。各地を回る事でエディルガーデンに関する情報も手に入るかも知れんしな」

クード「レンも、それでいいか?」

レン「クーと一緒なら…」

クード「レン…//」

スパイク「あーあーアツいアツい。外でやってくれませんかね、お二人さん?」

レン「…?」

クード「な!?んなんじゃねーよ!!」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:41:17.31 ID:iLOzyUQoo
ジェット「はぁ…。この先こんなで大丈夫なのかね…」

レン「心配…?」

ジェット「あぁ、野郎二人がな…」

レン「大丈夫…。クーもスパイクも良い人」

ジェット「いいや違うね。あぁ言うのはお人よしっつーんだ。賞金稼ぎには向かねぇ」

レン「でも…良い人」

ジェット「あぁもう解った解った!」

レン「ジェットも…良い人。お母さんみたい」

ジェット「俺がかぁ!?はぁ…これだからガキは嫌いなんだ…」

スパイク「いいじゃねぇか、ジェット。お母さんってぴったりだぜ、アンタに」

クード「えぇーでもこんなハゲたお母さんなんて嫌だぜ、俺…」

ジェット「よぅし解った。クー、お前は今日飯食いたくねぇんだな!!」

クード「ちょ、ちょっと待ってくれよ!!何で俺だけ!?」

スパイク「気にすんな、どうせ今日の晩飯じゃ腹は膨れねぇから…」ゲンナリ

ジェット「今日のメニューは特製麻婆豆腐だ」

スパイク「肉も豆腐もないものをまだ麻婆豆腐と呼べるのなら、ね…」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:43:32.95 ID:iLOzyUQoo
―繁華街―

ジェット『おい、スパイク。見つけたか?』

スパイク「まだ街に出て十分も経ってねぇんだぜ?そんなすぐに見つかったら苦労しねぇぜ」

ジェット『クーはどうだ?』

クー『いやー何にもー…』

レン『クー、あれ…』

クー『あ!!あいつは…ブツッ』

スパイク「なんだぁ?見つけたのか、あいつ等?」

ジェット『解らん、だが通信が切れたのは確かだ。さっきまで二人が居たとこの位置情報を送る。向かってくれ』

スパイク「おーきーどーきー」

スパイク「…っとそうも行かないみたいだ」

ジェット『どうした?』

黒装束「レヴェリーメザーランスは何処だ…?」

何処からともなく二人組みの黒装束が現れ、スパイクに近づいてくる。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:46:02.40 ID:iLOzyUQoo
スパイク「さぁな。今は別行動中だからホントに知らねーぜ?」

黒装束「そうか…。ならば言いたくさせてやろう」

黒装束はもう1人の手を掴む。

スパイク「させるかよ!!」

その瞬間、スパイクは蹴りを二人の間に放つ。

スパイク「ジェット、アンタがクー達のところ行ってやってくれ。恐らく、レッドリンクスを襲ったのと同じ連中だ」

黒装束がリアクトしないように牽制し、二人の距離を開かせる。

ジェット『なにぃ?あの黒装束どもか?』

スパイク「あぁ、レンを探してるようだ。あの二人なら退けることは簡単だろうが、数で圧倒されちまったら…」

ジェット『解った!テメェの心配はしねぇからな?そっちは自力で何とかしろ』

スパイク「へーへー。じゃ、そっちは頼んだぜ」ブツッ

スパイク「さぁてお待たせさん。かかってこないのかい?それとも、二人でお手手を繋がなくちゃ戦えない、か?」

スパイクはクイクイと手で相手を煽る。
黒装束達はリアクトする隙を窺っているのか、スパイクを中心にジリジリと回る。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:48:01.43 ID:iLOzyUQoo
黒装束「くっ!!」

片方の黒装束が苦し紛れにナイフで攻撃を仕掛ける。それをスパイクはヒラリとかわすと足を引っ掛ける。

黒装束2「チッ」

もう一人の黒装束がスパイクの背後から襲い掛かる。

スパイク「おっとそうはさせねぇぜ!!」

後ろ回し蹴りで先ほどとは逆方向に飛ばす。

スパイク「リアクトされると面倒だからな。その前にぶちのめさせてもらう!!」

追い討ちをかけようとするスパイクの脚を倒れていた黒装束が掴む。

スパイク「チィッ!!テメェは寝てろ!!」

顔面に蹴りを入れる。すると軽い脳震盪を起こしたのか、気を失った。

黒装束2「こちらには居ません、はい、はい、ですがレヴェリーメザーランスと面識のあると思われる男が…」

その間にもう一人はどこかへ連絡しているようだった。

スパイク「よそ見してていいのか、よ!!」パァンパァン

通信機と思しき機械に銃弾を命中させ、弾き飛ばす。

黒装束2「もう貴様に用はない」

そう言い残すと閃光手榴弾の様に体を発光させる。

スパイク「くそッ…!!」

スパイクが視力を取り戻したときには既に二人の姿はなかった。
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:49:55.85 ID:iLOzyUQoo
―クー&レンサイド―

レン「クー、あれ…」

レンが指差した先には黒装束がいた。

クード「あ!!アイツは…!!」ガシャン

と、そのタイミングでクードは通信機を取り落としてしまった。

クード「うっわぁ…何で落としただけでここまで壊れるかなぁ…」

レン「ジェットに…怒られる…?」

クード「だろうなぁ…。っとそうじゃねぇ!!あいつを追わなきゃ!!」

レン「うん、行こう」

黒装束は丁度路地裏へと入っていくところだった。クードとレンも急いでその後を追う。
しかし、路地を曲がってすぐ違和感に気付く。

クード「チッ…。嵌められたっぽいな…」

路地裏で待ち構えていたのはリアクト済みの黒装束三人だった。

レン「クー!!」

クード「おう!!」

敵が襲い掛かってくる前にリアクトする二人。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 05:51:56.83 ID:iLOzyUQoo
黒装束「レヴェリーメザーランスを渡せ!!」

そう言って三人同時に飛び掛ってくる。

クード「何なんだよ、お前ら!?何故レンを狙う!?」

敵の攻撃を何とかいなしながら問いかける。

黒装束「答える義理はない!!」

背後から一人と、正面から一人突っ込んでくる。もう一人は少し離れた場所で唄を謡っている。

レン『クー、気をつけて。エディルレイドはリアクトの時以外にも唄があって種類によっては強力な攻撃が出来るの』

そう言っている間にも敵は迫る。背後から来る敵は剣圧のようなもので弾き飛ばし、正面の敵は寸でのところで攻撃を受け止める。

クード「じゃああの奥で謡ってるのは俺たちへの攻撃か!!」

レン『うん。だからこの人達は時間を稼いでるんだと思う』

クードは敵の攻撃を受け止めたまま、左手でワイヤーフックを取り出し、謡っている黒装束の上辺りに投げる。
それを引っ張り黒装束の顔面に蹴りを入れる。

クード「へっ、そんな事させるかっつーの」

レン『クー、後ろ!!』
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:54:04.03 ID:iLOzyUQoo
得意げになっているクードの後ろから最初に吹き飛ばされた黒装束が襲い掛かる。

クード「くっ」

またしてもギリギリで受け止めるが、今度は左手からもう一人の黒装束が攻撃を仕掛けてきた。

クード「ぐぁぁああ!!」

ガードできず黒装束の攻撃が直撃する。

レン『クー!!大丈夫…?』

クード「あぁ、俺は何とか…。レンこそ大丈夫か?」

レン『平気…。それよりもクー、私に合わせて謡って…』

敵に突き飛ばされたため、黒装束達との距離が空いていた。

「『仕る青龍集わり 強り奔らせ

白白明けと 朧なりに

いめ通わん』」

そのため詠唱が間に合う。

クード「ノトスコォォード!!」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:55:36.64 ID:iLOzyUQoo
真っ直ぐに衝撃波が飛んでいく。黒装束三人はまとめて吹き飛ばされ、リアクトも解除されてしまう。

黒装束「くっ…」

そして諦めたのか退却していった。

クード「やったな!レン!!」

するとレンもリアクトを解く。

レン「うん…ネム…」

クード「だ、大丈夫か!?」

レン「ちょっとだけ…寝る…」

クード「な、な、な、レン!?そ、そんなくっつかれると…//」

ジェット「大丈夫か!?クー!!レン!!…ってテメェら…」

クード「いや、違うんだって!!これは、その、さっきまで敵と戦ってて…!!」

ジェット「うるせぇ!!心配して損したぜ!!ったく」

クード「ホントだって!!例の黒装束だよ!!でもレンとの協力でなんとか撃退したんだ」

ジェット「まぁ後でレンに聞いてみりゃ解る話だ」

クード「俺の信用はゼロなのかよ…」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/25(金) 05:58:56.08 ID:iLOzyUQoo
今回はとりあえずここまでということで…
見てる人居ないっぽいけど続けても良いんでしょうか…
取りあえず、更新するとしたら次は早くて週明けと思います。
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 06:26:05.15 ID:1nuBFXn6o
エレメンタルジェレイドを知ってる人ってあんまり想像できんよな……
俺は好きだけど
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/25(金) 06:29:17.71 ID:iLOzyUQoo
>>45
レンちゃんの可愛さを知らないなんて勿体無い人が多いんですよね…
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2014/07/25(金) 08:06:46.09 ID:RC6W2p6J0
これは生きる気力をくれるSSに出会えた。現状見ている人が居るかは判らんが気にせずどんどん書いていけばいいよ
読者なんてモンは後から付いてくるんだからさ。とりあえず続き待ってます。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 02:08:09.68 ID:oZL2C5o9O
おつおつ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/27(日) 16:26:59.64 ID:sqvI9QnJo
なんかちょこっと見てくれてる人増えた感じですかね
ではご期待にお応えして少しだけ…
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/27(日) 16:28:48.69 ID:sqvI9QnJo
―ビバップ号―

スパイク「で?俺が敵にボコボコにされてる間、二人でイチャイチャしてたって訳か?」

クード「あんた全然ボコボコにされてねーじゃん!!あと、今の説明でどう解釈したらそーなるんだよ!?」

ジェット「兎に角だ。レンが狙われているのは確かなんだな?」

レン「私が…七煌宝珠だから」

スパイク「しちこーこーじゅ?」

クード「しちほーこーじゅだろ?」

レン「七煌宝珠」

ジェット「お前らなぁ…」ハァ

クード「しちほーほーじゅ!!」

ジェット「もうそれは良い!!」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/27(日) 16:29:42.96 ID:sqvI9QnJo
スパイク「レンが狙われてるんならこれからは個別行動は避けたほうがいいな」

ジェット「そうだな。レンとクーには二人一組で行動してもらう。最悪襲われたとしてもリアクトして時間稼ぐくらいできるだろうしな」

クード「へっ、あんた等の助けなんかなくたって俺とレンなら敵が来ても楽勝だぜ!!」

レン「…」

クード「どうした?レン」

レン「何でもない…。もう寝る」

ジェット「なんだぁ?体調でも悪いのか、あいつ?」

スパイク「さぁな…。ただ、クーが楽勝楽勝言い出したとこから変だったな」

クード「俺が…なんか気に障ること言ったのかな…?」

ジェット「まぁ俺たちにはエディルレイドの気持ちは解らんからなぁ…」

スパイク「例えば、だが…。昔人間に力だけを求められてた、としたら…」

ジェット「さっきのクーの発言はトラウマを抉ったことになるわな」

クード「う…」

スパイク「早く行って来いよ、クー。女は怒らすと怖いぞ?」

ジェット「あぁ、そうだな…。何をされるか解ったモンじゃない」

クード「何で二人ともそんな遠い目してんだよ…。行くけどさぁ…」

スパイク「うっせ。おっさんには色々あんだよ」

ジェット「うんうん、寧ろ若いうちに色々経験しとけ」

クード「あーはいはい。反面教師にさせていただきますよー」ヒラヒラ
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/27(日) 16:32:54.35 ID:sqvI9QnJo
―レンの部屋―

コンコン

クード『レン、ちょっと良いか?』

レン「…うん」ガチャ

クード「レン、さっきのことなんだけど…。決して俺はレンを武器だとかそんな風には思ってないからな?」

レン「…何のこと??」

クード「へ…?あ、いや怒ったから部屋に行ったのかと…」

レン「何に怒ったと思ったの?」

クード「いや、べ、別に気にしてないなら良いんだ!」

レン「クーは、私のこと、好き?」

クード「!?な、ななな何言ってんの!?」

レン「私は、人間が嫌い…。私の力しか見ないから。でも、クーは変な人。エディルレイドだとか関係なく側に居てくれると思ってた」

クード「とーぜんだろ?」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/27(日) 16:38:04.25 ID:sqvI9QnJo
レン「でも、さっきので…クーも同じなのかな、って思った」

クード「違う!!俺はレンのことそんな風に思ったことはない!!」

レン「うん、それは解ってる。けど、そんな風に考える私が嫌になったの…。クーは私のことをちゃんと私として見てくれてる」

レン「なのに私はクーのことクーとしてじゃなく人間として見ちゃってたのかな、って…」

クード「レン…」

レン「ごめんんさい、クー…。私、嫌な子…」

クード「そんな事ない!!俺はレンの良いとこいっぱい知ってるし、もしそんな風に考えちゃったんだとしても、それは今までレンに酷いことをしてきた奴らの所為だ!!」

クード「時間はかかるかも知れないけど、いつか俺を俺として見てくれればいいさ」

レン「クー…」

クード「さ、今日はもう寝よう?俺なら大丈夫さ!レンと一緒に居られるだけで嬉しいんだから」

レン「クー…私も。クーと一緒に居られて嬉しい」

クード「うん、じゃあおやすみ、レン」

レン「おやすみ、クー」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/27(日) 16:56:38.61 ID:sqvI9QnJo
何かビバップの次回予告的なノリ書いてみたくなったんでちょこっとおまけを…

―おまけ―

スパイク「っとに女ってのは怖いよな…」

ジェット「全くだ。あいつも今頃何処で何してんだか…」ハァ

スパイク「お?何だ何だ、昔の女の話か?」

ジェット「違う、あのギャンブル女の話だ。あの野郎、金目のモンほとんど持ち逃げしやがって…」

スパイク「案外心配してんのな、アンタ。やっぱお母さんだぜ」

ジェット「違う!!俺が心配してんのはあいつが持ち逃げした金のほうで…ってこのやり取り、前にもしたな」

スパイク「あぁ、そんで前と同様、今回も元々この船にゃ金目のものなんて大してなかったさ」

ジェット「あぁ?そうだったか…?」

スパイク「それより、あの犬コロと馬鹿は何処に行ったんだ?」

ジェット「パソコンいじりながら『フェイフェイみーっけ!!』って言いながら出てったぞ」

スパイク「この船に小型船って俺のとお前のしかないだろ、今。どーやって出てったんだ?」

ジェット「スパイク、たまには自分の機体気にしたほうがいいぜ」

スパイク「…これだから女とガキと獣は嫌いなんだ」ハァ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/27(日) 18:51:14.58 ID:mxzrbghJO
おつおつ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/29(火) 04:54:41.45 ID:Dhp1fJzfo
おまけ書いてるとき思いの外楽しかったので今回もおまけから始めます。
おまけとは言いつつも本編で説明不足な点の補修的な意味もありますので悪しからず…
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/29(火) 04:56:56.98 ID:Dhp1fJzfo
―おまけ2―

クード「結局、今回は賞金首捕まえられなかったなぁ…」

スパイク「賞金稼ぎ何ざ大半が骨折り損のくたびれもうけだ。そんな甘いもんじゃねぇさ」

ジェット「普通ならもう少し楽な生活ができるんだがな…」

クード「??借金でもあんのか?」

スパイク「借金をたんまり溜め込んでる奴なら居るな。今はちょっと出てるが」

ジェット「それにしたって俺たちがこんなに貧乏なのは、お前が賞金首捕まえる度に周りに被害ばっか出すからだよ!!」

スパイク「へーへー次からは気を付けますよー」

ジェット「ったく、ホントに解ってんのか?」

クード「所でさ、今回のターゲットって何やらかした奴なんだ?」

スパイク「そーいや俺も、外見的特長だけ一通り教えられただけで名前すら聞いてねぇな」カチッシュボッ

クード「えーと…確か、全体的に黄色で痴女みたいなカチューシャ女、だっけ?」

スパイク「…ん?ちょっと待てよ。改めて聞くととっても心当たりがあるんだが…」

クード「へ?スパイクの元カノとか?」

スパイク「冗談でもよしてくれ…。あんなのと恋人だなんて頭イカレてるとしか思えねぇ」フー

ジェット「全くだ」フー

クード「えぇと、ターゲットの名前は…フェイ・バレンタイン?」

スパイク「やっぱりかよ…道理でアンタがターゲットの情報を隠したがるわけだ…」

クード「懸賞金出してんのは…エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世ぃ??無茶苦茶な名前だな…」

スパイク「そっちも身内かよ!?まぁた異様に賞金すくねぇんじゃねーのか?」

ジェット「懸賞金出してるのがエドだってとこまでは見てなかったぜ…」ヤレヤレ

スパイク「いや、アンタ絶対全部知ってて黙ってたろ!?」

クード「賞金は…七百万!?いや、7の後に小数点があるぞ…?」

スパイク「ハァ…真面目にやってたのが馬鹿みたいだ…」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/29(火) 04:59:21.75 ID:Dhp1fJzfo
―ビバップ号―

ジェット「クー、お前は確かにレンとリアクトさえすれば戦えるかもしれない。だがな、その能力には限界があるし、レンに負担を掛けることにもなる」

スパイク「そこで俺がクーを鍛えてやることにした。お前がヘマしてレンを連れ去られても困るしな」

クード「んなこと言ったって、そんなヒョロいおっさんに何ができんだよ」

スパイク「人を見かけで判断するな、ってことさ。そこのハゲも言ってたろ?」

ジェット「頭髪で判断するな、とも言ったがな」

スパイク「こりゃ失敬。俺はフサフサだから区別しやすいかと思ってな」

ジェット「とにかく、このテンパはこう見えてジークンドーの達人だ。多少マシにはなるだろーよ」

クード「ジークンドー?あの蹴り中心のやつ?」

スパイク「そ。まぁ何で攻撃するかはあんまり関係ないんだけどな」

スパイク「まず基本は全身の力を抜く。水の様になる事を意識するんだ。風でもいい」

クード「力を抜くったって戦うときに力入れなきゃ相手を倒せないじゃん」

スパイク「そうじゃない。相手がどんな攻撃をしてきても対応できるようにするんだ。そして相手の力を利用して倒す」

クード「だぁぁもう!!難しくて何言ってんのか解んねぇよ!!」

スパイク「実際体感してみると解るかもな。ほら、力いっぱいかかってきてみろ!!」

クード「偉そうなこと言って、怪我してもしらねぇぞ!!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/29(火) 05:02:50.98 ID:Dhp1fJzfo
クードはワイヤーフックをスパイクの方へ放つ。
スパイクは頭を動かすだけでそれを難なく避ける。

スパイク「ほらほら!!そんなんじゃ当たんねぇぞ!!」

スパイクは煽るが、それに対しクードはニヤリと笑う。

クード「はじめからアンタにこれが当たるとは思ってねぇ、よ!!」

クードがワイヤーを軽く引くと、クルクルとスパイクの腕に巻きつく。

スパイク「へぇ!!こんな使い方も出来るのか」

クード「関心してる場合かよ!!もうこっちのもんだぜ!!」

完全に巻きつくと、クードはワイヤーを更に引っ張りスパイクを手繰り寄せる。
それと同時に飛び上がって蹴りを入れる。次の瞬間には決着が付いていた。

クード「っ…!!」

床に叩きつけられ、声もでない様だった。

スパイク「中々やるな。でも、近接戦闘じゃあ負けねぇよ」

スパイク「ちょっとは理解できたか?」

床に倒れたままのクードを頭のほうから覗き込み尋ねる。

クード「あぁ…何となくだけど。痛ててて…」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/29(火) 05:04:10.92 ID:Dhp1fJzfo
ジェット「ま、これからしばらく面倒みてもらうんだな」

クード「よろしく頼む…。レンを守れるようになりたい」

スパイク「あんまり思いつめるなよ?力だけじゃ女の子は守れないぜ」

ジェット「それに女ってのぁ守られるだけじゃ不服らしいしな」

クード「え?でも俺はお頭に何があっても女の子は守れって育てられたぜ?」

スパイク「じゃあ一つ聞こう。そのお頭さんに恋人や妻は居たか?」

クード「そういやぁ聞いた事ねぇな、そんな話…」

スパイク「因みにこのハゲ頭のおっさんはさっきの理由で昔女に捨てられてんだ」

ジェット「スパイクテメェ…いい加減にしねぇと生身のまま宇宙に放り出すぞ」

スパイク「おーおー怖い怖い!ま、よくよく考えるこった。女は思ってること言わねーくせに察せないと怒るからな」ヒラヒラ

クード「レンが…思ってること…」ブツブツ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/07/29(火) 05:07:50.10 ID:Dhp1fJzfo
取りあえずここまでです
正直、今回はおまけが投下できりゃ満足だったので本編は軽めで
次回は八月の第2週目になるかと…それまでちょこっと忙しいので
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/29(火) 16:41:30.02 ID:D5kE1ZWWO
おつおつ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/07/29(火) 17:27:23.15 ID:7+R+diwto
おちゅ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/05(火) 06:21:47.69 ID:8Al/yiWUo
予告だけ投下しておきます

スパイク「なぁ、女ってのぁ何考えてんだかさっぱりだな…」

クード「どうしたんだよ、急に?」

ジェット「いやぁ、確かに解らん。ある日急に仲間になったと思ったらいきなり出て行って…」

スパイク「挙句の果てに仕事の邪魔までしてきやがる…」

レン「誰の話…?」

スパイク「跳ねっ返りで気の強い女さ…。ジェットがご執心だったんだ」

クード「へぇ…こんなおっさにもそんな時代があったんだなぁ…」

ジェット「出会ったのは三ヶ月前だがな」

クード「結構最近じゃねーか!?」

レン「ジェット…思春期?」

スパイク「そりゃオモシれぇ!!」

ジェット「…ハァ」
―――――――
???「クシュンッ!!あーやだ、風ひいたかしら…」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/05(火) 10:31:34.12 ID:mJmvgfxAO

ROM専がいるのも忘れないでね(小声)
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:14:17.58 ID:Rzxy8KJ+o
お久しぶりです
ちょっとだけ投下していきます

>>65
ROM専すらいないと思ってました
嬉しい限りです
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:15:49.72 ID:Rzxy8KJ+o
―ビバップ号―
クード「フワァーあ…。オハヨー、ジェットぉ朝飯何ぃー?」

ジェット「ん?クーか、飯ならもう少し待て。今日はガニメデ名物海鼠だ」ジャージャー

スパイク「おいおい…あれ高級なだけで美味しくないっつったのアンタだぞ…」

ジェット「ガニメデに住んでる元同僚が『たくさん貰ったけど不味いからお前にやるよ』って言って送ってきたんでな」

クード「『美味しくない』ならまだしも『不味い』は聞きたくなかったぜ…」

ジェット「俺だって進んで食いたかぁないさ。だが金がねぇんだ、諦めろ」

スパイク「まぁ、俺ぁアンタの腕を信じるぜ、ジェットさん」

ジェット「そんなことより、飯食ったら出るからな。次のターゲットはコイツだ」

クード「えぇー不味いもん食ってすぐ働くのかよー」

スパイク「逆に考えるんだ、旨いもん食うために働こう、ってな…」ハァ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:16:57.47 ID:Rzxy8KJ+o
レン「おはよぅ…」

クード「おはよう、レン!」

スパイク「オハヨーさん…今日は朝っぱらからうんざりするようなニュースがあるぜ…」

レン「…?」

ジェット「今回はコイツだ」カタカタ

クード「ビーゾン…?何モンだよ、このモジャモジャ」

スパイク「きっとコイツも好きでモジャモジャなんじゃないさ…」

レン「スパイク…モジャ友…?」

スパイク「勝手に変な造語を作るんじゃねぇ…」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:18:37.40 ID:Rzxy8KJ+o
ジェット「下らん話はいい。こいつは人身売買をしているらしい。最近はエディルレイドを特に探しているって話だ」

クード「人身売買も許せねぇけど、エディルレイドを物みたいに扱うのも許せねぇな…!!」

スパイク「仕方ないさ、そういう輩がいるからこそのアークエイルだろうしな」

ジェット「あぁ、今回の賞金もそのアークエイルから出ている。人身売買だけなら見逃してもらえてただろうが、エディルレイドに手を出し始めちまったせいで追われている」

クード「なんだよそれ!!エディルレイドだとか人間だとか、そんなの関係ないだろ!!」

レン「クー…。でも、エディルレイドが差別されてるのは事実だから…」

スパイク「そーだな。そもそもそんな事俺たちがどうこう言って変わるモンでもないし、益体ないことは考えないよーにするのが吉だぜ」

ジェット「それよりも、そんな奴を一人でも多く捕まえて世の中を正しい方に導く方が有益だぜ」

スパイク「元デカのアンタらしい発言だぜ…。俺ぁ自分の周りだけでも守れるように強くなったほうがよっぽど良いと思うがね」

クード「アンタはアンタで、らしい発言だな…」

ジェット「所で…さっきから箸が進んでねぇぜ、お前ら」

レン「マズイ…」フルフル

スパイク「しかたねぇ、空腹でも働くか…」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:20:47.33 ID:Rzxy8KJ+o
―エレ・ブランカ―

スパイク「しっかし、何で所在地まで掴めてて他の賞金稼ぎたちは捕まえにこねーんだ?」

ジェット『いや…その町を訪れる賞金稼ぎは後を絶たないらしいが、全員行方不明になってる』

クード「え!?ちょっと待てよ、ジェット!!それって結構ヤバイ敵ってことじゃん!!」

ジェット『この惑星が賞金首制度を導入したのがつい最近だからな…。賞金稼ぎたちもエディルレイドについての知識に乏しいんだろう』

スパイク「つまり、相手はエディルレイドプレイヤーの可能性が高いわけか」

クード「惜しいけど間違ってるよ…」

レン「スパイク、私とクーも居るから平気…」

スパイク「あぁーまぁ、そうか…。ま、相手が何者だろうと負ける気はしないがね」

クード「まぁ、悩んでても仕方ねーしそろそろ行こうぜ!」

スパイク「お前なぁ…はぁ、まぁいいか。じゃ、俺はこのソードフィッシュで上空から敵の気を引く。その間にクー達は城に潜入しろ」

クード「んで、あのモジャモジャを見つけ次第ぶっ飛ばせばいいんだろ?」

レン「殺しちゃ、駄目…お金にならないから…」

クード「わーってるよー…。そもそも人殺しなんてしたくねーし」

スパイク「人の死に目になんざ出くわさない方が幸せさ…」

ジェット『お前の思い出話はどうでもいいから行くならさっさと行け』

スパイク「へーへ。人遣いの荒い船長さんだぜ…」バビューン
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:23:21.32 ID:Rzxy8KJ+o
―クー&レンside―

クード「こーいうのは正面から行くとトラップだらけでやられちまうのが定番だよなぁ…」

レン「じゃあどうするの?」

クード「空賊の勘ではビーゾン達が出入りする通用口みたいなのがどっかにあるはずなんだが…」

レン「でもこのお城、大きいから見つけるの大変そう…」

クード「うーん…見取り図でもありゃ良いんだけどな…」

ジェット『クー!!それなら良いモンがある。今からそっちに送ってやる』ピピピッ

クード「ん?これは…」

ジェット『航空写真と、それに基づく内部予想図だ。建物の大きさから柱の位置、地盤の状態まで様々な情報を基に作ったからそれなりに精度は高いぜ』

クード「逆にそこまでの情報は集められるのに内部構造は予想図なのかよ…」

レン「クー。この地図の東側…ここだけ通路がない」

クード「確かに…変だな。ほとんど左右対称なのにここだけないって事は…」

ジェット『恐らく隠し通路だろうな』

クード「やっりぃ!!思ったより早く潜入できそうだぜ!!行こう、レン!」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:26:12.23 ID:Rzxy8KJ+o
―スパイクside―

スパイク「全く…何で俺が囮なのかねぇ…。エディルレイドプレイヤーとか言うのと戦ってみたかったぜ…」

ジェット『そう拗ねるな、スパイク。いくらレンが七煌宝珠だからってあいつ等だけで何とかなるならとっくに他の賞金稼ぎに捕まってるさ』

スパイク「つまり、俺にもチャンスはあると?」

ジェット『あぁ、寧ろ俺はクー達が中で派手にやってる間に、お前にも中に入ってもらってビーゾンを捕まえてもらいたいと思ってる』

スパイク「ホントかよ…?っと!ようやくお出ましか!!また後でな、ジェット!!」ブツッ

スパイク「おぉ!中々手馴れてるじゃねーか!!だがこちとら、今日の晩飯がかかってるんで、ね!!」ババババ

そう叫ぶと同時にスパイクは相手の小型船に向け機関銃を撃つ。しかし、相手は素早く上昇しそれを回避すると、反転、ソードフィッシュ目掛けて落下してくる。

スパイク「うわぁ!!なんっつー野郎だ!!自分諸共落っこちる気かよ!?」

スパイクは急加速でそれをギリギリ避ける。敵はそのまま機体の両脇についている機関銃をソードフィッシュ目掛けて放ってくる。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:29:05.31 ID:Rzxy8KJ+o
スパイク「つーかあの機体、何か見覚えあんぞチクショウ!!アイツこんなとこで何してやがんだ!?」

宙返りで敵の後ろにつけるスパイク。しかし、コックピットは狙わず、動力だけを打ち抜く。クルクルと回転しながら落ちていく敵機。
しかし、何故かスパイクはその敵機を捕縛した。

スパイク「おい、テメェこんなとこで何してやがる!?勝手に出てくだけならまだしも邪魔すんなよな!!」

???「何よ!?アンタこそ私の仕事の邪魔しないでくれる!?」

スパイク「けっ、賞金稼ぎの次は賞金首の護衛たぁ節操のねぇ女だぜ」

???「で、なんでアンタは態々私を捕まえたのかしら?未練でもあった?」

スパイク「相変わらず鬱陶しい野郎だぜ…。俺は単に城内の案内をしてもらおうと思っただけだ。お前じゃなくても捕まえたさ」

???「あっそ。でも気を付けた方がいいわよ?女って結構簡単に裏切るから」

スパイク「私は、の間違いだろ。前も言ったが、女が皆自分と同じだなんて思ったら大間違いだぜ」

???「私も前に言ったけど、女が昔の男の事思ってるなんて思ったら大間違いよ」

ジェット『スパイクゥ!!護衛を片付けたならさっさと城内に侵入してくれ』

スパイク「ったく…わーったよ!!それより面白いもん拾ったぜ」

ジェット『面白いもん?今回のターゲット確保に役立つモンか?』

スパイク「あぁ、そりゃもちろん」

ジェット『もったいぶってないでさっさと教えやがれ!!」

スパイク「昔の女さ」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:31:12.92 ID:Rzxy8KJ+o
―クー&レンside―
クード「えぇーと…さっきここ曲がっただろ?ってことは今ここで…」
レン「クー、大丈夫…?」
クード「へ!?あ、あぁもっちろん!!なんたって元空賊だぜ?この程度の屋敷で迷子になんか…」
レン「でも…さっきもここ、通った…」
クード「いやいやいや!!気のせいだって気のせい!!」
レン「クー、前!!」

クード「な、なんだありゃ!?」

クード達の目の前には巨大な狸の様な化け物が数匹居眠りをしていた。
しかし、今のクードの叫び声で目が覚めてしまったらしく、不機嫌なうなり声を上げている。

クード「なんかヤバ目?」ダラダラ

レン「クー、リアクトを…!!」

レンはそう言うとクードに両手を差し出す。

クード「いや、でも…」

しかしクードはそれに応じず、逡巡しているようだった。

ラグールス「グァァァ!!」

そうこうしている間に巨大狸が襲い掛かってくる。
クードはさっとレンを抱えるとギリギリ跳んでかわす。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/15(金) 06:32:48.20 ID:Rzxy8KJ+o
クード「この程度の敵にレンを疲れさせることもないさっ!!」シュン

レンを安全な位置に下ろすと、フックを天井へ向け放り、ぶら下がると勢いをつけて巨大狸の胸辺りに蹴りを繰り出す。単純な軌道のため難なくかわされてしまうが、蹴りが外れたことにより一匹の腕を縛ることに成功した。

クード「へっ、どーよ!オラオラァーどんどんいくぜー!!」

その後も、ちょこまかと動き回ることで次々に縛り上げていった。

レン「クー…ロープが、あとちょっとしかない…」

その様子をずっと見ていたレンであったが、最後の一匹を残してロープが足りなくなるという失態に呆れていた。

クード「うっわ…ちょっとまずいかも…?」

クードもロープの残量に気が付いたらしく、残り一匹を前に固まる。
他の巨大狸を縛り上げるために走り回ったため、レンとの距離もだいぶ開いてしまっていた。

ラグールス「グゥオオオオ!!」

巨大狸が腕を振り下ろす。当然、その真下にいるのはクードだ。

レン「クー!!」

レンは駆け出す。だが、到底間に合う距離ではない。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/08/15(金) 17:33:07.92 ID:+bBXF7xhO
漫画版おもしろかったなエレメンタルジェレイド
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/18(月) 22:41:35.05 ID:1vZG74wvo
明後日かその次の日辺りにまた投下しに来ます。
読んでいて解ると思いますが戦闘描写苦手です…。
ですがストーリーの展開上これから戦闘描写が続きます…。
違和感とか解りにくいとかあったら指摘していただけると幸いです。

>>76
アニメも、ストーリーと背景の雑さに目を瞑ればレンちゃんの可愛さを動きと声付きで見ることができる
素晴らしいものでしたよ!!
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/22(金) 14:24:15.87 ID:YPIrhcLpo
お待たせいたしました
宣告より一日遅れてしまいましたが投下していきます
ビバップ組の絡み書くの楽しいです
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/22(金) 14:26:14.93 ID:YPIrhcLpo
―スパイクside―

ジェット「で?態々コイツを届けるために一旦引いてきたのか?」チラッ

スパイク「あぁ、お荷物になりかねんしな。それに、そいつには城内のナビゲートをしてもらおうと思ってる。
だから、ここでアンタが見張ってて、時折無線で指示くれれば一番効率がいいだろ」チラッ

ジェット「まぁ連れて行って邪魔されるよりは良いかも知れんが…」チラッ

フェイ「さっきから二人してチラチラと…そんなに魅力的かしらぁ?」ニヤニヤ

スパイク・ジェット「「うぜぇ…」」

スパイク「ま、取り敢えず俺はそろそろ戻るぜ。どーせクーの事だ、迷子にでもなってるだろ」

ジェット「おい!待てよスパイク!!まさか俺をこの女と二人にするつもりか!?」

フェイ「ふっつーそういうのってさぁ、私みたいな女が言う台詞じゃないの?」

スパイク「お前は普通の女じゃないからな」

フェイ「何よそれ!?どういう意味!?」

スパイク「放っとけないって意味さ」

フェイ「あらそう?じゃあこれ、外してくださる?」ジャラ

スパイク「これ以上ないってくらいお似合いのアクセサリーじゃねぇか」ヒラヒラ

フェイ「あ!ちょっと待ちなさいよ!!」

ジェット「はいはい、愚痴なら俺が聞いてやるから仕事の邪魔はすんなよ」

フェイ「それじゃあまるで私がかまって欲しがってるだけみたいじゃないの!!」

ジェット「ん?違うのか?」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/22(金) 14:28:24.44 ID:YPIrhcLpo
―エレ・ブランカ―

スパイク「さってと…あいつ等は今何処にいるのかなーっと」ビューン

ジェット『クーの奴ら、城の東が怪しいとか言って入ってったぜ』

スパイク「じゃあそこの女に聞いてみてくれよ」

ジェット『それもそうだな…おい、フェイ!あの城には隠し通路とかあるのか?』

フェイ『さっき東側がどうとか言ってたわね…。その入り口はフェイクよ。ワザとらしく怪しく造ってあるの。その先にはラグールスの群れが居るわ』

スパイク「ラグールスってのは?」

フェイ『デカイ狸の化け物よ。ほとんどの賞金稼ぎがそこで殺られてるわ』

ジェット『何ィ!?ビーゾンにやられてたわけじゃないのか!?』

フェイ『ま、当然ビーゾンのが強いけどね。あいつの元にまでたどり着いたのはほんの一握りだけよ』

スパイク「ったく世話の焼けるガキ共だぜ…」

ジェット『スパイク急いでくれ!!朝のクーの調子だともしかしたらリアクトせずに戦おうとするかもしれん!!』

スパイク「オーキードーキー」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/22(金) 14:30:06.19 ID:YPIrhcLpo
フェイ『あ、ちょっと待ちなさい!!ソードフィッシュに乗ってんなら上から入ったほうが早いわ!!』

スパイク「上から?そりゃ一体どーいうことだ?」

フェイ『ちょっとジェット、地図出して!!』

ジェット『あぁ?何で俺がお前に指図されにゃ…』

フェイ『良いから!!』

ジェット『ハァ…ほらよ、これだ』

フェイ『大体ラグールスが居るのがこの辺り。で、ここは一階部分しかないから天井ぶっ壊せばすぐそこってワケ』

ジェット『成る程なぁ…。でもビーゾンに気付かれねぇか?』

スパイク「逆に好都合さ。クーたちを助けるついでに奴さんも駆けつけてくれるんだろう?」

ジェット『ハァ…まぁいい、好きなようにやってくれ』

フェイ『地図に赤く示した辺りに居るわ』

スパイク「良いねぇ!久々にわくわくしてきたぜ」

スパイク「っとこの辺か…。クーたちが居るなら巻き添え食らわせないよう気を付けなきゃな」ババババ

機関銃で天井をなるべく細かく砕いていく。と、そこに見えたのは今にもクードに襲い掛からんとするラグールスだった。
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/22(金) 14:33:52.65 ID:YPIrhcLpo
―クー&レンside―

レン「クー!!」

もう間に合わない、とレンが目を瞑った時だった。天井がガラガラと音を立てて崩れ去った。その先にいたのはスパイクのソードフィッシュだ。

スパイク「オラオラ狸ちゃん、こっちだぜ」バババババ

ラグールスに向けて機関銃を放つ。主砲を使わないのはクードが居るからだろう。

クード「スパイク!!サンキュー、助かったぜ!!」

ラグールスはクードからスパイクへと攻撃対象を移したようだ。

スパイク「そんなこと言ってる暇ありゃリアクトしやがれ!!今のでビーゾンにも感づかれただろーから直にやってくるぞ!!」

ラグールスと付かず離れずで攻撃をかわしながら叫ぶ。

クード「リアクトか…」

しかしそれでもクードは躊躇いがあるようでチラリ、とレンの方を見る。

レン「クー…。私は、クーに守って欲しいんじゃない」

レンは、クードの考えていることを読み取ったのか、神妙な面持ちで呟く。

クード「え…?」

一方のクードは何を言われているのか理解できていないようだった。

レン「私は…クーと一緒に居たい…。」

クード「レン…。よし、リアクトだ!!」

レン「うん!」

スパイク「イチャイチャしてねーで早くしてくれ!!こんな狭いとこ飛び回るの意外と難しいんだからな!?」

クード「…台無しだよ」ハァ
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/22(金) 14:35:18.30 ID:YPIrhcLpo
―――

???「では、この子はこれ位で買取デショ」

ビーゾン「何ぃ?こんなはした金で満足しろってのか!?」

???「高く買い取って欲しいならエディルレイドを捕まえてくるといいデショ」

ビーゾン「チッ、足元見やがって…」

パール「お取り込みの所悪いけど、侵入者よ」

ビーゾン「ラグールスにでも食わせとけ!!」

パール「それが…エディルレイドプレジャーみたいで、既にラグールスは突破したわ」

ビーゾン「クックック…丁度良い。おい、玉翠!!今から捕まえてくるから高値で買い取れよ!!」

玉翠「解ったデショ」

ビーゾン「行くぞ、パール!!」

玉翠「貴方の手に負える相手では無いと思いますが…」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/08/22(金) 14:46:39.32 ID:YPIrhcLpo
毎度の事ながら遅筆ですみません
今回の書き溜め分は以上です
次回予告的なおまけもちょっとだけ…

ビーゾン「そこのモジャモジャかチビかどっちがプレジャーだ?プレジャーから先に殺してやるぜ!!」

スパイク「モジャモジャって…アンタが言うのかよ…」

クード「スパイクも似たようなこと言ってなかったか?」

レン「やっぱり…モジャ友…?」

スパイク「よしてくれ…。そもそもモジャモジャって言ったのクーだからな」

ビーゾン「……」

パール「ちょっと!!あんた達止めなさいよ!!ビーゾンは本気でこの髪型カッコいいと思ってるんだから!!私が何度言っても変えなったくらいには!!」

ビーゾン「パール…もういい…止めてくれ…」

クード「あーあ…」

スパイク「やっちまったな、そこのお嬢ちゃん…」

レン「モジャモジャ…可哀想…」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/08/23(土) 01:25:20.13 ID:BvX0HdZzO
待ってるよ
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:00:46.53 ID:fSOXlB8Yo
大変大変お待たせしました。
と言ってもいつも通り余り書き溜めはないのですが…
取り敢えずエレブランカ編、今回で終わります。
原作だと何か女の子と最後会話してた様な気もしますが今手元にないのでその辺りは省きます。
そもそもこのSSだと出会ってないですし…。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:01:39.99 ID:fSOXlB8Yo
―ラグールスの部屋―

スパイク「やっぱすげぇな、エディルレイドって…。あれだけ居た狸を一瞬で片付けちまいやがった」

クード「レンと俺だから出来たんだよ!!な、レン?」

レン「うん、クーと一緒に戦えて、嬉しい…」

スパイク「やれやれ、そのイチャイチャを見せ付けるの、どうにかしてくれませんかね…」ピピピッ

フェイ『ちょっとぉ!?どうなったのか報告くらいしなさいよ!!』

クード・レン「…誰?」

スパイク「ったく、相変わらず大人しくしてらんねぇ奴だな…」ハァ

ジェット『で、首尾はどうだったんだ?』

スパイク「上々、とは言えねぇかな…。狸共を倒しはしたが俺のソードフィッシュが航行不能になっちまいやがった」ハァ
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:03:47.95 ID:fSOXlB8Yo
フェイ『あらぁ?あんなに自信満々で突撃してったのに、結局ガキンチョに助けられたの?』

スパイク「うるせぇ、ほっとけ!!大体、飛行機で城に突っ込めなんて無茶なこと言い出したのはお前だろ!?」

フェイ『ぁによ!?私の所為にする気!?』

ジェット『ったく、お前らはもう少し静かにできないもんかねぇ…』

スパイク「ちっ。だぁから女は嫌いなんだ」

ジェット『くだらねぇ言い争いしてる暇があったら次に備えとけ』

フェイ『そーよー、もうじきビーゾンが現れるでしょうからねー』

クード「ビーゾンが現れるってどー言うことだ!?」

フェイ『あぁら始めまして、ガキンチョ。その城全体、カメラで監視されてるもの』

スパイク「こんだけ派手にやりゃあ、んなもん関係ないけどな」

クード「レン、連続してリアクトできるか?」

レン「うん、大丈夫。前より力の使い方に無駄がないから、前より眠くならない」

クード「良かった…。あ、でも無理はするなよ?賞金なんかの為にレンを危険な目に合わせたくはないからな」

レン「ありがとう…。でも、お金が無いと、エディルガーデンにも行けないんでしょう?」

クード「う…それは、そうだけど…」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:06:01.82 ID:fSOXlB8Yo
スパイク「どうやら先行きの心配をするのは後回しにしたほうが良いみたいだぜ、お二人さん」

ビーゾン「ほぉう…。そのガキ共とヒョロモジャがこれをやったのか…?」

スパイク「…ヒョロ…モジャだぁあ!?テッメェこの野郎、喧嘩売ってんのか!?」

レン「スパイク…落ち着いて?向こうもモジャモジャだから…」

クード「いや、レン…。そこじゃないと思うぜ…?」

スパイク「オラァ!!何上から見下してやがんだ!!さっさと降りてきて戦え!!」

ビーゾン「あぁ?何切れてんだ、あの野郎…?」

パール(…髪型のことでしょうね、大方。でも、それ言うとビーゾンも…黙っとこ)

ビーゾン「まぁいい。パール!!リアクトだ!!」

パール「えぇ」ピカー

パールの体が光りだす。光が収まった頃に見えたビーゾンには、右腕に龍の頭、左腕に大剣が装備されていた。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:07:40.99 ID:fSOXlB8Yo
スパイク「クー、レン!!俺が時間を稼ぐからその内にリアクトを!!」

クード「あ、あぁ!!」

クードは急いでレンへと手を伸ばす。

ビーゾン「させるかぁ!!」

ビーゾンは左腕の大剣を帯電させると、右腕の龍頭を前に突き出し、クードに向け放電する。

スパイク「そりゃこっちの台詞だぜ!!」

そう叫ぶとクードとビーゾンの間に銃弾を数発放つ。

ビーゾン「なにぃ!?」

弾丸に電撃が直撃する。弾丸はそのまま電撃を纏いあらぬ方向へ飛んでいく。

スパイク「頭はそれ程良くねぇから原理とかはさっぱりだが…案外上手くいったな」

クード「サンキュー、スパイク。おかげで無事リアクト出来たぜ」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:09:34.62 ID:fSOXlB8Yo
ビーゾン「チッ。まぁいい。どんなエディルレイドでもプレジャーがあれじゃあ宝の持ち腐れだぜ」

ビーゾンはまた腕を振り電撃を飛ばす。

レン『クー、来る!』

クード「おう!!」

ワイヤーフックを電撃に向け投げる。

クード「スパイクの真似するみたいで気にいらねぇけど…な!!」

電撃にフックがぶつかる寸前で握っていたワイヤーを上方へ投げる。すると、電撃はワイヤーを伝って行き上へと飛んでいく。
更に電撃を回避すると同時に大剣を地面に向け振りかざす。

クード「うぉおりゃぁあ!!」

レンの力により凄まじい風が巻き起こる。その風圧でクードはビーゾンの居る高さまで飛び上がった。

ビーゾン「な、なんだと!?」

パール『落ち着いて、アイツにもう電撃をかわす手段はないわ!!』

ビーゾン「うるせぇ!!俺に指図するな!!」

パール『…』
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:11:03.13 ID:fSOXlB8Yo
ビーゾン「俺と同じ高さまで上がってきたって事はっ!!その分距離も近くなったってことだぜぇええ!!」バリバリ

ビーゾンは同じポーズで電撃を蓄える。それに対しクードは真正面から突っ込んでいく。

クード「そうそう何度も同じ攻撃を繰り出してちゃあ見切られちまうぜ!!」チラッ

ビーゾン「はんっ。ほざいてろガキが!!」

パール『待ってビーゾン!!アイツ今、何処かを確認するような素振りを…!!』

ビーゾン「黙ってろってのが解らねぇのか、パール!!」

パールを一喝すると放電の体勢に入るビーゾン。しかし、その電撃が放たれるより早く、ビーゾンの体勢が崩れる。

スパイク「大人しくその嬢ちゃんの忠告聞いとけば良かったな!!」

いつの間にかビーゾンの居るところまで上がってきていたスパイクが、膝を撃ち抜いたのだった。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:12:44.24 ID:fSOXlB8Yo
ビーゾン「くっそがぁああ!!ならテメェから殺してやる!!」

ビーゾンは激昂してスパイクに向き直る。その一瞬の隙をクード達は見逃さなかった。

クード「行くぜ、レン!!」

レン『うん』

「『汝貴とかくいめ結ばん地の終えのさやけし天のはら

  颯颯の声 汝貴とかくいめ紡がん

  などさは臆せにしかゆめゆめ独り臥すなきかげ光り満ちらん

  地の終えのさやけし天の海 颯颯の声

  かくいめ合わさん』」

クード「エウロスループ!!」

クード達を中心に風が回転し、上空に吹き上げていく。かなり近い位置で食らったビーゾン達は巻き上げられ、天井に叩きつけられる。
が、その天井も壁ごと上空に巻き上げられていくため、更に上昇していく。
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:14:29.83 ID:fSOXlB8Yo
スパイク「ばっきゃろう!!俺も巻き込む気かよ!?」

クード「いやぁ、悪い悪い。スパイクが居るのすっかり忘れてた」ピカー

レン「私たちの…勝ち?」

クード「おう、完全勝利だぜ!!」

スパイク「なぁ、レンが戻ってさ、風が止んだんだけど…」

クード「そりゃあ風はレンの力で出てた訳だし…」

スパイク「そうじゃない、俺が言いたいのは巻き上げられたものってどーなんの?ってことだ」

レン「落ちて…くる…」

レンは上空を指差しながらそう言うと眠ってしまった。

クード「だぁあああ!!に、逃げねぇと潰されるぅう!!」

レンをお姫様だっこしながら駆け出すクード。二人は下に居るので逃げやすかった。

スパイク「あ、おい!!ちょっと待ってくれよ!!」

そう言う間にも建物は落下してくる。

スパイク「迷ってる場合じゃねぇか…」

元は壁があった所から下を覗き込み、スパイクは決心したように飛び降りた。

先程までクード達とスパイクが居た場所は落下した建物の残骸で瓦礫と化していた。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:15:21.43 ID:fSOXlB8Yo
―クード&レンside―

クード「ふぃー。何とか助かったぜ…。咄嗟に隣のフロアに逃げ込んだが…」キョロキョロ

レン「スースー…」

クード「案外丈夫みたいだな、この城。それより、スパイクは無事なんだろうか…」

クード「畜生、通信機もさっきの落下で舞い上がった砂埃で使い物になんねぇや」

クード「ま、スパイクなら大丈夫か。殺しても死にそうにないし」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:16:40.06 ID:fSOXlB8Yo
―スパイクside―

スパイク「…ってぇええ!!」

スパイクは飛び降りた衝撃により悶えていた。

スパイク「くっそぉ…。あのガキ共、絶対許さねぇ!!覚えてやがれ!!」

???「そいつは俺の台詞だぜ、くそがっ」

スパイク「…っ!?テメェは…ビーゾン!?」

建物が崩壊した際に舞い上がった砂埃の中からゆらりと姿を現したのはリアクトが解除されたビーゾンだった。

ビーゾン「あのガキを殺すのは確定だ。しかしテメェから先に殺してやるぜ!!」

ビーゾン「おい、パール!!リアクトだ!!」

パール「っ…」

ビーゾンの足元にはぼろぼろの姿になったパールが横たわっていた。
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:19:55.89 ID:fSOXlB8Yo
スパイク「無茶だ!!そんな状態でリアクトなんか出来るわけが…」

ビーゾン「おい、何してやがる!!さっさと起きやがれ!!」

スパイク「その嬢ちゃんはお前を庇った所為でそうなったんじゃないのか!?」

ビーゾン「知ったことか!!人間の道具なんだから人間の役に立つのは当たり前だ!!」

ビーゾンはパールの横腹を蹴り上げながら怒鳴る。

パール「かはっ…!!」

痛みで意識を取り戻したのか、ヨロヨロと立ち上がるパール。

ビーゾン「さっさとしろ!!貴様等エディルレイドは俺たち人間に使ってもらって初めて価値が出るんだろうが!!」

起き上がりかけたパールの腕を強引に引っ張り上げ立たせる。スパイクは苦虫を噛み潰したような顔でビーゾンに銃口を向ける。

スパイク「いい加減にしろ!!そんな状態の彼女にリアクトなんか無理だ!!」

ビーゾン「うるせぇ!!死ぬまで使ってやるのがこいつ等の為なんだよ!!」

スパイク「この野郎…っ!!」パンッパンッ

パールを引っ張り揚げているビーゾンの左腕を鉛弾が打ち抜く。
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:22:42.71 ID:fSOXlB8Yo
ビーゾン「くっ…」

腕を引っ込め、右腕で傷口を押さえる。その際、パールからは腕を離したため彼女はその場に倒れ込む。

スパイク(チッ。さっきの崩壊のおかげで予備の弾丸どっか行っちまったぜ…)

ビーゾン「てめぇ…もういい!!リアクトなんざせずともこんなヒョロい奴ぶっ殺してやる!!」シャキン

ポケットからナイフを取り出す。それを見たスパイクは拳銃をしまうとヒュー♪と口笛を吹いた。

スパイク「えらく小物臭くなっちまったじゃねぇか、え?そんなモンでこの俺を倒せるのかい?」

馬鹿にするような、煽るような台詞を吐く。案の定、ビーゾンはブチ切れた様子だった。

ビーゾン「く…死ねぇええ!!!」

一直線に駆け出しナイフを振り下ろす。一方のスパイクは軽いバックステップでかわす。

スパイク「ほらほら!!当たんねぇぞ!!」

ビーゾンは続けざまにナイフを振り回すが、どれもヒョイヒョイ避けられてしまう。

ビーゾン「ちょこまかちょこまかと!!」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:24:21.99 ID:fSOXlB8Yo
パール「ビ、ビーゾン…」

二人がやりあっている間にパールが目を覚ます。まだ立ち上がれるほど回復はしていない様だが、ナイフを取り出すと二人のほうへと放った。
位置的に、完全にスパイクの背後からの投擲であったため、真っ先にビーゾンが気付く。

ビーゾン(ふっ、良いぞパール!!)ニヤリ

しかし、ビーゾンの表情に笑みがこぼれると、スパイクも不自然に思ったのか背後を振り返る。

スパイク「くそっ!!いつの間に…」

気付いたはいいが、もうナイフはすぐそこまで来ており、急所を避けるだけで精一杯だった。
左に倒れ込むように回避したため、ナイフはスパイクの右肩に深々と突き刺さった。

ビーゾン「ちっ、気付きやがったか。しかしこれでテメェもさっきまでの様には動き回れないだろぅ?」

ビーゾンは先程までと同様ナイフを振り回しながら近づいてくる。しかし、スパイクは右肩に手を当て顔を苦痛に歪ませながら避ける。
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:26:28.04 ID:fSOXlB8Yo
スパイク「へっ、アンタ程度の敵を倒すにゃ丁度良いハンデってやつさ!!」

言葉こそ強気であったが、先程までの余裕はそこにはなかった。

ビーゾン「いつまでそんな減らず口が叩けるか、見ててやるよ!!」

ビーゾンは膝と腕を撃ち抜かれているとは言え、弾丸サイズの傷では出血量も多くない上、賞金首を殺さないようにというスパイクの銃撃は更に出血しにくいところを狙って撃ち抜いていた。
対してスパイクは右肩にナイフが突き刺さっており、もう少しで頚動脈に繋がる血管まで達しそうな程であった。

スパイク(確かにこのまま逃げ回ってたんじゃあ、その内俺が出血多量でぶっ倒れちまうぜ…どうするか…)

ビーゾンも持久戦に分があると踏んだのか、ナイフでの攻撃を浅くし、スパイクとの距離を一定に保つような牽制をし始めた。

スパイク「この程度でくたばる程軟な体じゃねぇぜ?」

スパイクははったりをかますが、傍から見ても先程より動きが鈍っているのは明白だった。
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:28:42.84 ID:fSOXlB8Yo
ビーゾン「良いぜ、その挑発乗ってやる!!弱りきったテメェを殺してもスカッとしねぇからなぁ!!」

一気に決めに行くつもりなのか、ビーゾンはナイフを大きく振りかぶった。スパイクはそれに合わせるように、グイッと踏み込む。

ビーゾン「んなっ!?」

スパイク「確かに弱っちゃいるがテメェを捕まえるにゃ充分だ、ぜ!!」

ビーゾンに肉薄すると、ナイフを持っているほうの腕を掴み、捻り上げる。
流石に、その程度でナイフを取り落としはしないが、振り下ろすことも出来なくなる。

ビーゾン「て、っめぇまだこんな力が…ッ!!」

スパイクはそのまま頭突きをかます。後ろによろめいたビーゾンの腕を引っ張り、腹部に膝蹴りを入れる。

ビーゾン「ぐがっはぁ…ッ!!」

更に腕を離し、手の甲を蹴り上げることでナイフを吹っ飛ばす。
最後に回し蹴りがビーゾンの顔面に決まると、2,3m飛ばされて意識を失ったようだった。
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:31:58.10 ID:fSOXlB8Yo
スパイク「こちとら朝から何も食ってねぇんだ。晩飯の為なら嫌でも頑張るさ」ドサッ

スパイクは力尽きたように倒れ込む。

スパイク「しっかし…空腹にこの傷でホントに倒れる寸前だったぜ…」

ジェット『…ザザ…い!!おい、スパイク!!無事なのか!?』

スパイク「まぁ、無事とは言えんが生きてはいるぜ…」

ジェット『それはいつものことだろうが。で、ビーゾン達は捕まえたのか?』

スパイク「あぁ、今俺の横でお寝んね中さ」

ジェット『久々の賞金だな』

スパイク「そーだな…だから、ジェットさんよぉ、美味いもん作ってくれよ?」

ジェット『無事そいつ等を換金したら、な』

スパイク「もう海鼠は懲り懲りだぜ…」ピッ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:34:52.33 ID:fSOXlB8Yo
―ビバップ号―

クード「す、スパイク!?どーしたんだよそのナイフ…!!」

レン「コスプレ…?」

スパイク「だとしたら斬新過ぎるだろっ!!」

フェイ「あらやだ、ドMにでも目覚めちゃった?相手してあげても良いわよ?」

スパイク「るせー!!ほっとけ」

ジェット「それくらいにしとけ。今回はスパイクの手柄が大きいんだからな」

クード「あ、ジェット!!そんで賞金は!?」

ジェット「あぁ、この通り」

フェイ「で?あたしの取り分は?」

スパイク「なぁに言ってやがる。今回は寧ろ邪魔してたろ、お前!!」

フェイ「何よ!?クーとレンを助ける為の作戦立てたのあたしでしょ!?」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:35:48.32 ID:fSOXlB8Yo
スパイク「けっ、よく言うぜ。お前が邪魔しなけりゃそもそもピンチにもなってなかったっつーの」

クード「っつーか俺たち別にピンチとかじゃなかったし!!なぁ、レン?」

レン「クー、あと少しでぺちゃんこだった…」

クード「うっ…そ、そうだったかぁ〜?」

スパイク「あ、そうだ!!お前らの最後の大技の所為で俺のソードフィッシュボコボコになったんだからな!?」

ジェット「あんまり騒ぐと傷に響くぞ?治療するから取り敢えずそのナイフ抜け」

スパイク「へーへー」

レン「やっぱり、ジェットは…お母さんみたい」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:42:06.68 ID:fSOXlB8Yo
取り敢えず今回はここまでです。
今までより1レスの文章を減らしてみたんですがいかがでしょう?
あまり長文だと読みにくいかなという純粋な思いと、レス数水増ししたいなという邪な思いから
の試みですが…不評なら止めます。

次回からはヴォル君とチルルが登場予定です!
投下予定は未定なので…少なくとも落ちないようにはします。
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/04(木) 12:54:53.44 ID:fSOXlB8Yo
次回予告というかおまけ

玉翠「アナタには次にこれを捕まえて欲しいデショ」

ヴォルクス「レヴェリーメザーランス…成る程、了解した」

玉翠「ただ、レヴェリーメザーランスは七煌宝珠だから気を付けるデショ」

チルル「そんなの、あたしとヴォル君なら余裕なのヨ!!」

ヴォルクス「黙っていろ。お前はただ俺に使われていればいい」ギロッ

チルル「ご、ごめんなさいなのヨ…」

ヴォルクス「狩猟の福音は鳴った。どんな相手だろうと全力で狩るだけだ」

〜〜〜〜
クード「んで?ジェット、次のターゲットが決まったって?」

ジェット「あぁ、コイツだ」

スパイク「ヴォルクス・ハウンド?まぁたアークエイルからの懸賞か」

ジェット「あぁ、コイツはやり手のエディルレイドハンターらしい」

クード「てことはビーゾンみたいにエディルレイドを捕まえて売りさばいてるって事か!?」

ジェット「まぁ、そういうことだろうな」

クード「許せねぇ!!俺がぶちのめしてやる!!」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/09/04(木) 13:13:17.65 ID:mxbUET0qO
待ってたぜ

乙だ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:35:09.88 ID:hOndLmaro
お久しぶりです。
投下しようと思って久しぶりにss速報覗いたら落ちててびっくりしました。
鯖移転か何かだったんですかね…?
取り敢えず投下していきます。
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:37:09.01 ID:hOndLmaro
――――――
玉翠「やはり彼等にはビーゾンの相手は役不足だったデショ。まだプレジャーの経験が浅いとは言え七煌宝珠じゃ仕方のないこと…」

ヴォルクス「ふん。だから俺に依頼しようと態々こんな所に呼び出したのか」

玉翠「その通りデショ。ただ、貴方とて油断していてはあの少年に一杯食わされるかもしれませんよ…?」

ヴォルクス「いくら強いエディルレイドを持っていようがプレジャーになりたてのガキに遅れを取るつもりはない」

玉翠「確かに、エディルレイドプレジャーだけなら余程のことがない限り貴方が捕まえ損ねることはないデショ。ですが、今回ビーゾンを捕らえたのは同契もしていない一介のカウボーイデショ…」

ヴォルクス「何…?プレジャーに生身で対抗したのか?」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:38:47.26 ID:hOndLmaro
玉翠「いえ、リアクトが解ける所まではプレジャーに追い詰められたようですが…」

ヴォルクス「ならば問題ない。生身同士で強い人間なんていくらでもいる」

玉翠「兎に角、今回の獲物は今までと比べ物にならない大物。報酬も弾むデショ」

ヴォルクス「俺を誰だと思っている…。絶対に取り逃がしはしない」

玉翠(まぁ…捕まえられなくてもしばらく動けなくしてさえくれれば充分デショ)

ヴォルクス「何を企んでいるのかは知らんが、俺はお前達の為にエディルレイドを捕まえている訳ではないという事を忘れるな」

玉翠「解ってるデショ。ただこちらもお金を払っているということも忘れないで欲しいデショ」

ヴォルクス「ふん…行くぞ、チルル」

チルル「あいあいさー、なのヨ!!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:40:14.35 ID:hOndLmaro
――ビバップ号――

クード「で、ジェット!!そのクソヤロウは何処にいるか掴めてんのか!?」

ジェット「まぁまぁ、そう慌てなさんな」

スパイク「そーそ、焦っても始まらないぜ?だから取り敢えず飯にしよう」

フェイ「あら素敵。で、今日のメニューは?」

ジェット「お前らは逆にもう少し働こうという意識をだな…」ハァ

スパイク「働くにしても寝て過ごすにしても腹は減るんだ、仕方がないだろ」

ジェット「残念だが今、この船に食い物はない。ついでに言えば、金もない」

フェイ「えぇー!?何よそれ!?」

スパイク「今俺、完全に飯食うモードだったんだけど…」

ジェット「誰の所為だと思ってんだ!?」

スパイク「こいつだろ」

フェイ「こいつでしょ」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:43:20.57 ID:hOndLmaro
フェイ「ちょっと!!何でアンタアタシを指すのよ!?」

スパイク「そりゃこっちの台詞だ!!『金は天下の回り物…』とか言ってカジノに貯金しに行くの何度見たことか!!」

フェイ「アンタだってね、ちょっと出たかと思うとその辺で何か食ってたり酒飲んでたり結構目撃するわよ!!」

レン「貴方たち、二人ともだと思う…」

ジェット「レンの言う通りだ!!買い食いしてくるし、ギャンブルで有り金全部スッてくるし…」ハァ

クード「何か、ジェットが禿げたの解る気がする…」

スパイク「いや、俺と出会った頃にはもうこの頭だったぞ」

ジェット「頭髪の話はいい!!…話を戻すぞ?」

スパイク「頭髪の話なんかしてたか?」

フェイ「さぁ?アタシには頭皮の話にしか聞こえなかったけど?」

ジェット「テメェらなぁ…!!」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:46:11.97 ID:hOndLmaro
クード「あ、えぇーと!!ヴォルクス・ハウンドだっけ?結局そいつは何処にいるんだ?」

ジェット「…ハァ。それが、奴は根無し草でな…はっきり言って全く当てがない」

スパイク「おいおいおいおい、ちょっと待ってくれ。まさかなんの手がかりもなしに探すなんて言わねぇよな!?」

フェイ「捜査の基本は目と足、ってワケェ?アタシパース」

ジェット「まぁ、待て。話は最後まで聞いとくもんだぜ?実は、秘策がある」

レン「…私が、囮になる」

クード「ッ!!レンが!?そんな危ないことできっかよ!!」

ジェット「実は先にレンとは打ち合わせ済みでな。本人の了承は得てる」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:48:27.53 ID:hOndLmaro
スパイク「あぁーさっきなんか二人でジェットの部屋に入ってくから何かと思えば…」

フェイ「アタシはてっきり我慢できなくなってとうとう手を出したか、って思ってたわ」

ジェット「お前らその内追い出してやるからな…」

スパイク「追い出すなんてしなくても、二人っきりになりたいなら言ってくれりゃ席くらい外すぜ?」

クード「ジェット、アホ二人は放っておいて、その作戦を聞かせてくれよ。レンが絶対安全じゃなかったら認めねぇぜ?」

レン「クーが…真面目…」ワナワナ

クード「レンさんちょっと酷くないですかそれ…」

ジェット「あぁ、大丈夫だ。と言っても全てはクー、お前にかかっているがな」

レン「クーなら、大丈夫。私と似てるから」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:49:56.05 ID:hOndLmaro
――繁華街――

クード「なぁ、お前等真面目に捕まえる気あんの…?」

フェイ「なぁに?今更嫌だって言うつもり?」

クード「いや、もう諦めたけどさ…。こんな作戦で捕まえられる程間抜けじゃないと思うんだけど…」

ジェット『グチグチ言ってる暇があったら少しでも女の子らしく歩いてな』

〜〜回想〜〜

クード「似てる…?良く解んねぇけど俺が頑張ればレンは安全なんだな!?」

ジェット「あぁ、絶対にレンに危害が及ぶことはないと断言できる」

クード「で、その作戦ってのは?」

ジェット「レンが街で買い物をするんだ。しかもエレブランカの近くの街で」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:51:44.60 ID:hOndLmaro
スパイク「成る程、ビーゾンとボロクソが繋がってると考えたわけか」

クード「もう突っ込む気にもならねぇ…」

フェイ「あぁーそう言うことね。ブローカーなんて闇商売、ただでさえ数が少ないのに、更にエディルレイドも扱うとなると相当に数は絞られる」

ジェット「あぁ、そしてビーゾンの所で派手に力を使ったからな。恐らく相手側のブローカーはレンがかなり強いエディルレイドだと認識しているはずだ」

レン「それなら、私の外見的特長をお抱えのハンターに流しててもおかしくない…」

スパイク「もしかして…」

フェイ「まさか、ねぇ…」

ジェット「そのまさか、だ。レンの安全を確保しつつ手っ取り早く捕まえるにはこれが一番だ」

クード「…?皆何でそんな俺を見てんだ…?」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:53:06.78 ID:hOndLmaro
スパイク「まぁ、確かに背格好は似てるな」

フェイ「でも流石に肩幅とかは誤魔化せないんじゃない?」

クード「な、なぁ…。皆、何の話してんだよ…?」

ジェット「それに関してはレンの髪型が幸いしてる。これを使えばパッと見では解らないだろ」ゴソゴソ

スパイク「ジェット…アンタ天才か!?」

フェイ「じゃあアタシがエスコートしてあげるわ。女の子らしい買い物してなきゃ怪しまれるもの」

クード「???カツラか?レンの髪の毛にそっくりだな。…!?」

フェイ「あぁーらようやく気付いたのかしらぁ?」

レン「頑張って、クー…!!」

〜〜〜〜〜
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:54:43.49 ID:hOndLmaro
クード「あぁもう!!こんなまどろっこしいことせずにさっさと捕まえる方法ないのかよ!?」

スパイク『これが一番効率的だってお前も解ってるだろ?』

ジェット『敵さんの居場所がわからない以上は手出しが出来ないからな』

クード「くっそぉ…人事だと思いやがって…」

フェイ「あら、そんなに気にしなくても結構イケてるわよ?」

クード「嬉しくねぇよ!!」

スパイク『ひょっとするとそこの女より可愛いんじゃねぇか?』

フェイ「そうね、アタシどっちかって言うとキレイ系だから」

ジェット『どっちかって言うと、な』

スパイク『そりゃ真理だな』
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:56:34.33 ID:hOndLmaro
フェイ「何よ、こんなイイ女捕まえてそんな事言うの?」
スパイク『イイ女、ねぇ…』
フェイ「アンタいい加減にしとかないとタダじゃおかないわよ!!」

スパイク『叱責も結構だがお客さんだぜ?釣り糸切られんなよ』

ヴォルクス「貴様がレヴェリーメザーランスだな?」

フェイ「あぁらアタシってばそんなに若く見られちゃう?」

チルル「オバサンには用はないのヨ!!」

フェイ「な、オバs…!?このチビガキどうしてやろうかしら…!!」

スパイク『良かったな、歳相応の評価されて』

ヴォルクス「チルル!!」

チルル「あいあいさーなのヨ!!」ピカー

ヴォルクス「狩猟の福音は鳴った。貴様を捕らえさせてもらう!!」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 08:58:40.44 ID:hOndLmaro
フェイ「ぷっ、何よそのピコピコハンマーみたいな武器!!」

チルル『ふん、笑っていられるのも今のうちなのヨ!!』

ヴォルクス「はぁ!!」

クスクス笑っているフェイを余所にヴォルクスはピコハンを振りかざす。
しかし、フェイもクードもその程度は予想の範囲内のようで難なく避ける。

ヴォルクス「ふ、そこの女の反応も予想外だがレヴェリーメザーランス、貴様も中々いい動きをするじゃないか」

クード(マジかよコイツ…。この距離でも気付いてないの!?)

避けられたにも関わらず余裕の表情を見せるヴォルクス。
もう一度肩に担ぐと次は横に振る。

クード・フェイ「!?」

明らかにリーチ外からの攻撃だったはずだが、ピコハンが7、8枚の円盤に分離しクード達目掛けて飛んできた。
二人はギリギリでかわすが、クードは若干反応が遅れ、右足を浅く切られた。
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 09:00:42.63 ID:hOndLmaro
クード(なんて切れ味だ…。ピコハンだからって油断できねぇな…)

ヴォルクス「ほぉう…。やはり良い動きをする。だがそうでなくては狩りも面白くはない!!」

今度はクードだけに対して円盤を飛ばす。

フェイ「少女ばっかに構ってレディを放ったらかしなんて、女の子の扱いに慣れてないわね」パンパン

足を怪我したクードでは避けきれぬ攻撃であったが、フェイがヴォルクスを撃ったため、円盤を防御に回さざるを得なかった。

ヴォルクス「ふ、良かろう。では望み通り貴様から相手をしてやる!!」

ヴォルクスはフェイに攻撃対象を移す。しかし、フェイは伊達に修羅場を潜っていない。避けつつたまに反撃し徐々にクードからヴォルクスを引き離す。

ヴォルクス「チッ、中々やる!!」

チルル『ヴォル君、ちょっと待つのヨ!!何か変なのヨ!!』

ヴォルクス「うるさい!!貴様は黙って使われていろ!!」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2014/09/21(日) 09:03:42.69 ID:hOndLmaro
チルル『でもやっぱりおかしいのヨ!!レヴェリーメザーランスが全く逃げようとしてないし、何より彼女からエディルレイドの反応がしないのヨ!!』

ヴォルクス「何ッ!?」

一旦攻撃を止め距離をとる。フェイが射撃を続けるが円盤で全てはじかれてしまう。

クード「バレちゃあしょーがない!!俺は、レンじゃなくクード・ヴァン・ジルエット様だ!!」

ヅラとレンの服を剥ぎ取るとその死角からワイヤーフックを投擲する。

ヴォルクス「くッ!!」

右腕に巻きつかれ思うように動かせないため、上手く攻撃が出来ない。そこをすかさずフェイが乱れ撃ちするが防御は堅い。

クード「ぅおらぁあ!!」

巻きついたロープを力強く引くと、ヴォルクスが体勢を崩す。
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