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スパイク「七煌宝珠?」
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200 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:29:01.76 ID:tDQmc38bo
ボブ『お前さんの相方じゃあ仕方の無い事だろう!』ハッハッハッハ
ジェット「なにぃ?俺ほど器用で繊細な中年はいねぇぞ」
ボブ『確かに、毛は細かったなぁ』
ジェット「チッ。どいつもこいつも頭髪の事馬鹿にしやがって。で?首謀者は解ってんのか?」
ボブ『あぁ、奴さんも隠す気はないみたいでな、ちょっと調べたらすぐ出てきたよ。
ビシャスって言う長身の男で、常にカタナを持ってるらしい』
ジェット「ビシャスだぁ!?なんでそれをもっと早く言わねぇんだ!!」
ボブ『おいおい、急にどうしたんだよ…』
ジェット「いや、すまねぇ…。兎に角、助かった」
ボブ『おう、また今度なんか奢れよ』
ジェット「金が稼げたら、な」ブツッ
201 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:30:26.57 ID:tDQmc38bo
エド「ねぇ〜これ見て見て〜」
ジェット「あん?なんだ、これは?」
エド「真っ赤なドラゴンさん調べてたら、生き延びた人たち、みーんな死んじゃってるの!」
ジェット「何だってそんな…。いや、待て。これ全部殺しか?」
エド「うん、データ上ではそーなってるけどねー…実際は半分くらいの人が生きてるんだー」
ジェット「って事は…クーデタ反対派が排除されるカムフラージュで死んだことにされてるのか…」
エド「でもねでもね、ビシャスって人だけ死んでないんだー」
ジェット「でもそれじゃあ、すぐに容疑者になっちまうだろ」
エド「もーっと面白いものが出てきたよー!ISSPのねーお偉いさんの預金口座の増えてる分とね、
ビシャスちゃんの組織から出てってるお金足した分とがね、時々一緒になってるんだー」
ジェット「成程、あっちもこっちも癒着癒着、か…」
エド「えービシャスちゃんは全身ネバネバなのー?」
ジェット「まぁ、間違っちゃいねぇ…」
202 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:32:03.79 ID:tDQmc38bo
―スパイクside―
スパイク「くっ…」
ビシャス「ぐぁっ…」
お互い、避けると同時に攻撃を繰り出す。
スパイクは首を斬られそうになるのを後ろにかわしたため、胸に切り傷を受け、
ビシャスはスパイクの体勢が崩れた事により右腕に銃弾を受ける。
お互い、一旦距離をとる。
クード「スパイク!!」
スパイク「クー!?なんで来た!!」
ビシャス「よそ見している余裕があるのか…!?」
ビシャスが刀で切りかかってくる。何とか拳銃で受け止めるが、若干押され気味だ。
203 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:33:00.88 ID:tDQmc38bo
アイン「わぅ!!」
アインは一吠えするとビシャスの足元に噛みつく。
ビシャス「チィッ。なんだこの畜生は…!!」
ビシャスはアインを蹴り上げる。壁際まで飛ばされるが、すぐに起き上り向かっていく。
アイン「きゃうんっ」
またアインが飛ばされる。それに合わせて、奥に控えていた敵が発砲を開始する。
クード「くそっ!!あのままじゃ…」
レン「クー、リアクトを…!!」
クードとレンはリアクトをすると、アインと銃撃部隊の間に入る。
クード「レン、捌けるか!?」
レン『大丈夫、私とクーならこれくらい…!!』
クードが大剣を軽く振るうと、風が巻き起こり銃弾が逸れる。
204 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:33:50.18 ID:tDQmc38bo
クード「アイン、危ないから下がってろ!!あっちは俺が何とかする!!」
しかし、アインはまたしてもビシャスに向かっていく。
スパイク「チッ、普段は馬鹿にした態度取るくせに…。泣かせてくれるぜ」
ビシャスがアインに一瞬気を取られた隙に刀を弾き返す。
ビシャス「ぬぅっ!!」
すぐにスパイクに向き直るが、それを見計らったかのようにアインが飛び上がり、ビシャスの肩に噛みつく。
ビシャス「いい加減にしろ!!」
激昂したビシャスは、腋の下へと刀を通し、そのまま上へ突き上げようとする。
その先にはアインが噛みついた状態でぶら下がっている。
205 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:35:30.30 ID:tDQmc38bo
スパイク「させるかよっ!!」パンパン
刀を持っている方の手に命中させ、刀を弾く。
ビシャス「スパイクゥ…!!貴様ぁ!!」
ビシャスは反対側の手でアインを掴むと、スパイクの方に放り投げる。
今まさに発砲しようとしていたスパイクだったが、一瞬手が止まる。
その隙にビシャスは刀を拾い、まだ空中に居るアイン目がけて突き刺そうとした。
スパイク「アイン!!」
スパイクはアインの方へ飛び込んでいき、空中でキャッチするとそのままビシャスに背を向ける形になる。
ビシャス「スパイク…昔のお前ならそんな犬など気にせず俺を撃ち殺していただろう」
ビシャスはそのまま刀を突き出してくる。
アイン「ガウッ」
だがしかし、アインがスパイクの腕を噛んだ。
206 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:36:28.89 ID:tDQmc38bo
スパイク「!?ってぇ!!」
噛まれた痛みによって、スパイクはアインを掴んでいた腕を緩める。すると、アインはそのままスパイクの肩の上に乗り、ジャンプした。
ビシャス「なんだと!?」
ビシャスの顔面にへばりつくと、頭に齧り付いた。ビシャスの刀は、目測を誤り、スパイクの肩甲骨辺りを浅く切りつけるだけに終わった。
スパイク「やるねぇ、馬鹿犬!!」パンパン
そう言うと倒れこんだ体勢から、今度は確実に左腕を仕留める。アインは飛び降りて少し離れたところから低く唸っている。
ビシャス「くっ…!!」
刀を取り落し、その場に膝をつくビシャス。だが、スパイクは容赦せず発砲を続ける。
207 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:37:32.75 ID:tDQmc38bo
ビシャス「クックックック…俺を殺せるのは貴様だけだが、貴様を殺せるのも俺だけだ。一緒に連れて行ってやるよ」
ビシャスは懐から短剣を取り出すとスパイク目がけて放る。何とか避けようとするが、
これまでのダメージで思う様に体が動かず、腹に突き刺さる。
スパイク「ぐはぁっ…」
それと同時に、弾丸がビシャスの眉間を貫く。バタリ、と二人ともが倒れる。
クード「スパイクっ!!」
クードはすぐに駆け寄ろうとするが、敵の射撃が止まない。
レン『だめ、クー。今動いたらクーもただじゃ済まない!!』
クード「んな事言ったってスパイクが!!」
レン『うん、だから皆まとめて守っちゃえば良いんだよ。クーもスパイクもアインも』
208 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:38:52.12 ID:tDQmc38bo
クード「それって…」
レン『感じて、私の歌を…』
「『昨夜覚し真人に
何くれとも触ればい
かを柵んばかち落えん』」
クード「リジェクトアウト!!」
レンの大剣が少し小ぶりになり、代わりにクードの周りを風の鎧が取り巻く。
敵から放たれた銃弾はその風の流れに乗って後ろへと受け流されていく。
クード「レン、頼むぜ!!」
レン『うん』
そういうと風の鎧が広がり、スパイクやアインも包み込む。
209 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:39:53.43 ID:tDQmc38bo
クード「おい、もうお前らのボスはやられたんだ!!これ以上戦う意味はないだろ!!」
取り敢えず危機を凌いだクードは、残った敵たちに訴えかける。しかし、相手方は攻撃の手を緩めない。
レン『クー、この防御もいつまでも出来る訳じゃない…。ここは、取りあえず皆気絶させる程度はしないと、逆に私達が危ないよ』
クード「…解った。でも、大技はなしな」
そういうとクードは一歩前に進む。相変わらず相手の銃撃は続いているが、風の鎧を纏う二人には何の脅威にもなり得ない。
クード「はぁー!!」
思い切り剣を横に振るう。すると物凄い風が起こり、敵は全員奥の壁や天井に叩き付けられる。
多くの人間が気を失うが、中には運悪く、破壊された壁から出ている鉄筋に突き刺さってしまう者もいた。
210 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:40:56.26 ID:tDQmc38bo
クード「くっ…。やっぱり全員無傷ってのは無理か…」
レン『それよりも、早くスパイクを連れていかなきゃ…!!』
クード「…なぁ、レン。あのケガしている人とかってさ、放っといたら死んじゃうのかな?」
レン『…そうかも知れない。けど、クー。私達は戦える力はあっても、無敵な訳じゃないよ』
クード「…解ってるよ。こんな考え、高慢なだけだってのも解ってる。ただ、やっぱりスパイクみたいに割り切れはしないぜ…」
レン『多分、スパイクも昔はそうだったんだと思う。ただ、自分の無力さで大事な人を失った経験があったら…こうなるのも仕方ないかも』
クード「そっか…。ごめんな、レン。嫌な事言わせた」
211 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 04:41:29.83 ID:tDQmc38bo
レン『ううん、戻ろう?』
クード「そう、だな…」
アイン「くぅん…?」
クード「はは、この馬鹿犬。普段は、あんななのに…こーいうときは、慰めてくれんの、かよ…」グスッ
レン「クー、私もいるよ?」ピカー
クード「ありがとな、レンもアインも」
アイン「ワン!!」
クード「…うっし!しんみりした雰囲気は俺にゃ似合わねーし、戻るか!!」
レン「おー」
アイン「ワン!!」
212 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 05:58:05.24 ID:tDQmc38bo
―ビバップ号―
ジェット「こいつぁまずいな…」
エド「どーしたのー?」
ジェット「恐らく、スパイクの野郎はビシャスをやれば事態は収束すると考えているかもしれんが…」
エド「違うのー?」
ジェット「組織内でまたトップ争いが起きるだろうな…。下手すりゃアークエイルもそれに巻き込まれて、この星はとんでもないことになる」
フェイ「実質的トップがここに居たんだから、ここが争いの場になってもおかしくないでしょーね」
213 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 05:58:54.60 ID:tDQmc38bo
エド「あ、フェイフェイお帰りー!!遅かったねぇ」
フェイ「アンタが機体滅茶苦茶にしてくれたおかげでしょうが!!」
エド「えへへー」
フェイ「褒めてないっつの…」ハァ
ジェット「おまけにビシャスはここを拠点として活動するつもりだったのか、組織の主な部分を火星から移設しちまってる」
フェイ「マジィ?ヤバいんじゃないの?」
ジェット「壊滅させるならさせるで、綺麗さっぱり潰してくれりゃあいいんだがな…」
フェイ「どーせあの馬鹿の事だから、ビシャスさえやれりゃ他はどーでもいいってスタンスでしょーよ」
214 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 05:59:33.13 ID:tDQmc38bo
エド「それよりー、ハンターさん達はどーなったのー?」
ジェット「…そーいや、スパイクの事ばっか気にしてたが、クーたちはあの二人の捜索もしてんのか…?」
フェイ「さぁー?でもレンちゃんの執着ぶり見る限り、大丈夫なんじゃない?」
エド「執着、集客、いらっしゃーい!!」カタカタ
ジェット「エド、今度は何してんだ?」
エド「んっとねー、邪魔邪魔な電波さんにバイバーイってしてるの!」
フェイ「あーあの電波ね、鬱陶しかったわ…」
ジェット「すぐには出来ないんじゃなかったのか?」
エド「んー、でもクーたちが出てった頃から並行してやってたからー」
215 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 06:00:14.30 ID:tDQmc38bo
エド「あ!来たー!!もしもーし、聞こえまーすかー?」
クード『うわぁ!?通信できないんじゃなかったのか?』
エド「電波さんはねーもう居ないよー」
レン『それより、ジェット!!スパイクが…!!』
ジェット「あのバカがどうした!?」
スパイク『よぉ、旦那…。ちょっとヘマしちまってな…。悪いが迎えに来てくれねぇか…?』
ジェット「チッ、くたばったのかと思ったじゃねぇか…」
フェイ「ちょっと、結局大丈夫なの!?」
スパイク『なんだ、二人とも心配してくれてんのか…?』
ジェット「ふん、お前がくたばりゃ食い扶持が減って少しは楽になるなって期待しただけだ」
フェイ「アタシも借金が少し減って清々すると思ったのに…」
216 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 06:00:56.20 ID:tDQmc38bo
スパイク『おい、二人とも、トーンがマジだぞ…?照れ隠し、だよな…?』
ジェット「そんなことよりだな、クー、レン。ヴォルクス達は見つかったのか?」
スパイク『そんなことってアンタ…。俺割と重症なんだぜ?』
フェイ「頭の方が、ね。ホント独りで飛び出すなんてどうかしてる」
スパイク『…』
クード『それがさぁ、取りあえずスパイクが邪魔だから撤退しちゃったんだよ』
スパイク『お前ら怪我人にはもうちょっと優しく出来ねぇのか?…ってて』
ジェット「ハァ…仕方ねぇ、今から迎えに行くから、エドとアインをお守りにつけて皆で探すか…」
スパイク『俺ぁガキとケダモノは嫌いなんだがな…』
アイン『ワゥッ!!』
スパイク『うわッ!!悪かったから噛むなよ!!』
ジェット「ったく…」ハァ
フェイ「言葉の割にニヤけてるわよ」クスッ
ジェット「あぁ?俺は元々こういう顔だったぞ」
217 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2014/12/15(月) 06:26:08.45 ID:tDQmc38bo
取り敢えず今回はここまでです。
アークエイル編、終わる予定だったんすけどね…
次回にちょっとだけ続きます。
おまけ
玉翠「あの男もダメだったデショ…」
玉翠「まぁ、初めから余り期待はしていませんでしたが」
玉翠「彼に執着しすぎた結果デショ。アークエイルをもっとうまく使えば彼女の捕縛など容易かったはず」
来蕾「なー何ブツブツ言ってんだー?」
玉翠「何でもないデショ」
来蕾「でさ、こいつらどーすんの?」
玉翠「連れていくデショ」
来蕾「えー、でもこいつら一回寝返ったじゃん!」クルクル
玉翠「一度負けただけで、別に寝返ったわけではないデショ」
来蕾「そうなの?って言うか何の話だっけ…こいつらどーすんの?」クルクル
玉翠「ハァ…」
218 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/12/15(月) 19:14:30.97 ID:JHLR49HLO
おつおつ
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/01/09(金) 18:45:18.98 ID:x9B+7d96O
そろそろ
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2015/01/16(金) 11:55:15.17 ID:9ufALYupO
あくあく
221 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/01/18(日) 15:35:23.54 ID:cm1Hm8Q4o
ちょっと私事で申し訳ないのですが遊びすぎまして…
そのしわ寄せが今になって来ちゃっているのです…
なので暫く書けそうにないですすみません…
最悪落ちたら同名のスレ建てますので
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2015/01/19(月) 10:04:41.27 ID:P1qfUJs1o
落としてもいいやと思ってはいかんと思うの。
待ってるよ
223 :
◆6MneZcLWaIyz
[sage]:2015/02/02(月) 05:41:32.55 ID:LPD+KW/To
そうですね、すみません
じゃあ月初めに生存報告だけでもなんとかします
生存報告ついでに思いついたネタを…
スパイク「ん…あれ?」キョロキョロ
フェイ「何アンタ、火も着けないでタバコなんか咥えちゃって」
スパイク「いや、一本吸おうと思ったんだが灰皿がねぇんだよ。知らねえか?」
フェイ「昨日アタシが吸った時まではあったわよ?アンタが寝ぼけてどっかやったんじゃないの?」
ジェット「おいスパイク!台所にあった灰皿知らねぇか?」
スパイク「そっちも無いのか?」
ジェット「あぁ?どーゆーこった?」
フェイ「こっちにあった灰皿もなくなってんのよ」
スパイク「…って事は」
ジェット「…まぁそうだろうな」ハァ
フェイ「え、何。何で二人だけ目で会話してんのよ?そーいう関係?」
スパイク「頼むから黙っててくれ…」ハァ
ジェット「以前タバコ吸ってたとこを寝起きのレンに襲われてんだよ…」
フェイ「じゃあもしかして今回の事って…」
スパイク「レンだろうな」
224 :
◆6MneZcLWaIyz
[sage]:2015/02/02(月) 05:52:44.30 ID:LPD+KW/To
ジェット「ったく…最近の若いのはどうしてそんなに煙草を嫌うかねぇ」
スパイク「全くだぜ!それどころか最近じゃ世間様が禁煙禁煙って煩いのなんの…」
フェイ「あー確かにねー。アタシ子供の頃普っ通に電車とかでも吸ってたし、テレビの生中継中に吸ってる人もいたわ」
スパイク「お前の子供の頃っていつだよ…。俺たちの親も生まれてねぇんじゃねーか?」
フェイ「失礼な!!流石にそこまで前じゃ…あれ、それくらいか…?」
ジェット「どちらにせよ、愛煙家には厳しい世の中になっていってるのは間違いねぇな…」
スパイク「…禁煙しようかな」
ジェット・フェイ「「無理だな(ね)」」
スパイク「アンタらもな…」シュボッ
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/02/04(水) 01:42:34.04 ID:uGMU88QZo
きてたか!やったぜ!
次待ってるぜぇ
226 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/02(月) 02:28:55.14 ID:J2G0GVsoo
お久しぶりです。時間は少しずつ取れるようになってきたのですが…
迷走しております。取りあえず、次までの繋ぎの話だけでも投下していきます。
後、エドが難しいので、違和感があれば指摘していただけると、今後の参考になります。
―ビバップ号―
ジェット「で…捜索したはいいが」
クード「あの二人どころか人っ子一人居なかったぜ」
スパイク「流石に誰もいないってのは不自然じゃねーか?」
フェイ「そーなのよねぇ…。負傷したのとかアークエイルの職員とかは何処へ行ったって話よ」
クード「やっぱりあのクソブローカー共をとっちめるしかねぇ!!」
レン「私もクーに賛成。どちらにしろ、向こうも私を狙ってるし」
フェイ「でも、どーやってとっちめるのよ?こっちは向こうの居場所も、名前すら知らないのよ?」
スパイク「賞金首だな…」
ジェット「あぁ、俺もそれが良いと思う」
フェイ「前々から思ってたケドさぁ…アンタら何でそんなに息ぴったりなの?デキてんの?」
ジェット「俺がぁ!?コイツとぉ!?…冗談でもよしてくれ」ハァ
スパイク「俺もごめんだな。男色に走るとしてもせめて髪の生えた奴を選ぶさ」
227 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/02(月) 02:30:06.89 ID:J2G0GVsoo
エド「リストアーップかんりょー!ただね、そっれぽい人が沢山居てあんまり当てにならないかもかも」
フェイ「ちょっと待って、私まだ話についていけてないんだけど。勝手に進めないでくれる?」
クード「なんだよ、まだ解んねーのかよ?ブローカーの取引相手捕まえて吐かせようってんだろ?」
レン「クー…珍しく冴えてる…」ワラワラ
クード「あの、レンさん…?なんで機械にビビってる時と同じ反応なんだよ…」
スパイク「レンにとっちゃそれくらいビビることだったんだろ」
クード「うっせ!怪我人は黙って寝てろってんだ」
ジェット「はぁ…どうでもいいが話を進めるぞ。まぁ、さっきクーが言った通りだ。賞金首の中から誘拐犯だとか、ハンターと思われる者を追う」
エド「ただの誘拐犯ならお金にしてバイバーイ、ブローカーさんと繋がってたら取引現場を押さえてどっかーん」
クード「いや、どっかーんしちゃったらヴォル達の居場所解んなくなるじゃんか…」
228 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/02(月) 02:31:12.32 ID:J2G0GVsoo
ジェット「まぁ、どちらにせよ、賞金首を追ってればいつか手がかりがつかめるはずだ」
フェイ「じゃあなぁーに?結局今までとやることは変わんないってこと?」
スパイク「追っかける賞金首の選び方が、金額じゃなくなるってことさ」
フェイ「えぇー私雑魚には興味ないんだけどー…」
ジェット「そういう事は雑魚でもいいから捕まえてきてから言え」ハァ
スパイク「賞金首自体は小物でも、追ってるもの自体はデカいからな…。良いねぇ、乗ってきた」
レン「スパイクはまず、身体を治さないと…」
クード「そーそ。いつも無理するんだからこーいうときくらい休んどけって」
ジェット「アイツらの救出も急務だが…スパイクの怪我が癒えるまでは余り大々的には動かない方が良いか…」
229 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/02(月) 02:33:12.87 ID:J2G0GVsoo
レン「でも、賞金無いと、生活費も…」
フェイ「そーよねー…。アタシも今すっからかんだし…」
スパイク「お前は寧ろ持ってる時のが少ねぇじゃねーか」ハァ
エド「うーんとねーここからちょっと行ったとこに賭け試合できるとことがあるよー!」
クード「ってもなぁ…。一番強いスパイクはこの様だし、俺も格闘技とかはあんまりだし…。ジェットが出るのか…?」
フェイ「何々…あら、これエディルレイドも出られるらしいわよ?」
クード「いや、でもレンを賭けの道具になんて…」
レン「クー、出よ?クーが私の事道具や武器みたいに扱わないのはもう知ってるから、大丈夫」
クード「だけどよぉ…。危ない目にだって遭うかも知れないぜ?」
レン「それなら実戦の時も同じ。寧ろ試合って銘打ってる分、安全だと思う」
スパイク「まぁ、そりゃレンの言うとおりだわな。いーんじゃねぇのか、修行と思って参加してくれば」
230 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/02(月) 02:34:10.11 ID:J2G0GVsoo
クード「けど、エディルレイドを使った賭け試合なんて絶対違法なやつだろ?安全かどうかも解んねーぜ?」
ジェット「行ってから参加するかどうか決めればいい。寧ろ逆に、違法な所の方が個人情報とか公開せずにやれたりするから、現状考えるとそっちのが安心かもな」
クード「…けどやっぱり」
フェイ「もーけどけど煩いわね!!男なら一発やってやる!くらい言えないの!?」
クード「フェイ…」
フェイ「別にアンタを励ましてんじゃなくて、出たら目一杯賭けてやろうってだけだからね」
クード「なんだろう、普通照れ隠しのセリフなのに…フェイが言うと本気にしか思えない…」
フェイ「そりゃあ本気だもの」
レン「フェイ…守銭奴?」
231 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/02(月) 02:34:42.57 ID:J2G0GVsoo
フェイ「ぐっ…。あの馬鹿とかに言われるならまだしも、レンちゃんに言われると何かこう、クルものがあるわね…」
スパイク「なんだオタク、マゾヒストだったのか?」
フェイ「クルってそーいう意味じゃないわよ!!」
ジェット「ったくテメェらは喧嘩以外のコミュニケーションは取れねぇのか…。んで、クー。どうするんだ?」
レン「クー…。今までは何とか勝ってこれたけど、戦い方を学んで、確実に勝てる様にしておいた方がいいと思う。今まで、スパイク達が居なかったら負けてた戦いが多いよ?」
クード「そう…だな。うっし!いっちょやってやりますか!!」
レン「おー」
ジェット「そうと決まればその街に行くか。エド、街の名前は解るか?」
エド「んーとね、ラズフェアンクル?ってとこだよー!レズフェイクルみたいだねー」
スパイク「流石に無理やりすぎねぇか、それは…」
232 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/02(月) 02:57:13.61 ID:J2G0GVsoo
???「ねぇさん、こっちの服も着てみない?あ、次の試合の時なんかこの服はどうかしら?」
???「ちょ、ちょっと待てリィリア…。僕にこの格好で試合に出ろっていうのか?」
???「折角最後の試合なんだから、おしゃれしていかないと!」
???「だ、だからってこの超ミニスカとへそ出しはやりすぎだろう!?」
???「大丈夫、とっても似合ってるわ、ねえさん」
???「そういう問題じゃない!!」
と言う訳で次回からラズフェアンクル編です。でも前回リジェクトアウト発動しちゃったし、シンクロ率や
力の使い方についてもちょこちょこやっちゃったしで、どうしようか悩んでます。
ただ、熱狂的なファンの子は今後の展開上出会ってもらわなくては困るので省略するわけにもいかず…。
ぶっちゃけ姉妹の方は居ても居なくてもストーリーには関係ないので僕の趣味ですが
カウボーイビバップしか見てない人はラサティ、リィリア、フィロで調べておいてください。リィリアが可愛いです。
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/03/09(月) 22:14:46.01 ID:JUID7+pAO
ラサティとか懐かしいな。蒼で再登場しないかなぁ。
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/03/11(水) 02:41:20.04 ID:ZJdVt6iUO
来てたか!おつおつ!
235 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:38:08.17 ID:sY+YVUqmo
―ビバップ号―
クード「なぁ、まだつかないのかー…?」
ジェット「もうじきラズフェアンクルが見えてくるはずだ」
フェイ「ったく最近のガキンチョはホントに辛抱できないわね」
クード「だってよー…この中居てもやる事ねーんだもん。途中街とかで休憩いれてくれてもいーじゃんよー」
ジェット「寄り道したらその分時間はかかるし、この船の大きさだと一度エンジン停めたら再起動するのも燃料の消費が馬鹿にならねーんだ」
スパイク「いっつも目的地に直行してたのはそんな理由だったのかよ…」
フェイ「賞金首を早く捕まえるため、とかもっとマシな理由だと思ってたわ…」
ジェット「うるせぇ。だったらもっと稼いできやがれ」
236 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:39:07.56 ID:sY+YVUqmo
クード「にしても遅すぎだろ!?もう二日はこの調子だぞ!!宇宙船ならもっと速く飛べるだろ」
ジェット「燃え尽きてもいいなら宇宙を航行している時の速度出すぞ?」
クード「へ…?」
スパイク「そんな難しい話したってこのガキにゃ解んねーさ。そもそもこの星自体、最近宇宙開発が始まったばかりなんだ。学のない奴ぁ知らんだろ」
クード「さっきから遠まわしに馬鹿にされてる…?」
フェイ「ド直球で馬鹿って言われてんのよ」ハァ
クード「んなっ!?」
レン「クー、馬鹿でも仕方ないよ。子供の頃から学校どころじゃなかったんだもん」
クード「…っうぐ」
スパイク「レン、フォローになってないみたいだぞ」
237 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:40:55.00 ID:sY+YVUqmo
ジェット「まぁ簡単に言えば空気があるからあんまり速度出すと摩擦で燃えちまうんだよ」
フェイ「ま、どーせ出せても燃料費ケチるためにゆっくり行くでしょうけど」
スパイク「お、なんだかんだジェットの事解ってきたんだな!」
フェイ「そりゃあ、ね…。堅物でケチで禿ってくらいしか特徴無いもの」
スパイク「まだあるぜ?」
スパイク・フェイ「「お人好しでお節介」」
ジェット「ったく…。人を馬鹿にするときだけ息ぴったりになりやがって…。そのコンビネーションを戦闘時にも出せってんだ」
エド「ぴったりキッカリ到着でーす!!」
スパイク「おぉ、着いたのか?」
238 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:43:08.37 ID:sY+YVUqmo
クード「ひゃっほう!久々の外だ!!」ダダダダ
フェイ「あーら、中々良い街じゃない。ショッピングとか行ってこようかしら」イソイソ
ジェット「…はぁ。二人ともすぐに外に飛び出していきやがったが、この街に来た目的忘れてねーだろうな」
スパイク「まぁ、大丈夫だろ。二人ともそう簡単に船から出られないさ。この街、セキュリティとかしっかりしてそうだし」
ジェット「あぁ?どーいうこった?」
スパイク「今に解るさ」
239 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:44:13.83 ID:sY+YVUqmo
ジェット「まぁ、良い。エド、取り敢えず賭け試合についてネットの方から探ってくれ。
詳しい事は直接街に出てみた方が探りやすいかもしれんが、補助的なモンだと思ってくれ」
エド「あいあーい」
スパイク「俺は?聞き込みとかあんまり好かねぇぜ?」
ジェット「好み以前にテメェは動けねぇだろ。留守番だ」
スパイク「戦闘は無理でも多少なら動けるさ」
ジェット「そーいうことはソファの独占を止めてから言うんだな。ここ数日、風呂とトイレ以外そこに転がりっぱなしだろーが」
240 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:45:07.76 ID:sY+YVUqmo
スパイク「やれやれ…。俺も甘く見られたもんだぜ。逆に風呂とトイレには行けてるんだから外を歩き回るくらい…」
ジェット「俺とクーが肩を貸してなきゃそこに居続けただろうが」ハァ
スパイク「…オーケィ、了解だ。今は傷を早く治すようにするよ。だからそんな心配そうなツラすんな、レン」
レン「…っ!気付いてたの?」
ジェット「…俺の説得はなんだったんだか」ハァ
スパイク「説得?説教ならされたがな」
ジェット「…ったく」
レン「ジェット、嬉しそう」
ジェット「し、仕事の邪魔されなくて良かったってだけだ!」
スパイク「おっさんの照れ隠しとか誰も見たくねーよ」ハァ
ジェット「隠さずに照れて見ろ。それこそ見たくねぇだろ」ハァ
エド「溜息、溜め池、落っこちた!!」
241 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:47:06.34 ID:sY+YVUqmo
―港―
港職員「えーと…ビバップ号ビバップ号…あったあった!火星を拠点に活動?はぁ、態々こんな遠くまでこんなボロ船でねぇ…」
クード「いや、俺は元々この星に住んでたんスけど…。成り行きで同行することになって…」
港職員「はぁー…そうですかー。で、そっちの方は?」
フェイ「アタシ?アタシは…あれ、なんて説明したら良いのかしら…。話せば長くなるんですけどぉ…」
港職員「あ、いや、結構です。身分証の提示だけお願いしますー」
クード・フェイ「「身分証…?」」
港職員「もしくはエディルレイドの方なら核石を見せて頂くだけでも結構ですー」
242 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:48:38.84 ID:sY+YVUqmo
フェイ「…ねぇ、おにぃさん?それって絶対見せなきゃだ・め・?」
港職員「ダメですねー。あとすみません、私男性にしか興味ないので」
フェイ「何よ!?なんでこんな所に務めてるのがホモなのよ!!」
港職員「ホモ?今ホモって言いました?侮辱罪ですね。あと、速やかに身分証を提示しない場合は公務執行妨害も付加します」
フェイ「ちょ、ちょっと待ってよ!!冗談だって、冗談!!全くお役所仕事は冗談が通じないんだから…」
クード「なぁ、俺子供の頃親に捨てられて空賊育ちだから身分証なんて持ってないんだけど…」
港職員「それはお可哀想に…」
クード「だ、だからさ!通してくんね?」
港職員「それとこれとは別です。あと、空賊育ちって仰いましたね?
窃盗罪、もしくは強盗罪に値する可能性があります。後ほどお話を詳しく…」
243 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:49:56.88 ID:sY+YVUqmo
クード「い、いやちょっと待ってくれよ!!空賊って言っても悪い空賊団じゃないんだ!!
寧ろ、脱税とか、悪い事して儲けてるやつから盗む義賊みたいな感じだったんだよ!!」
港職員「盗んでいるなら同じことです。法治国家である以上、善悪は感情ではなく法が定めます」
フェイ「…クー、ちょっとこれ不味くない?」ヒソヒソ
クード「このままだと俺ら絶対捕まるって…」ヒソヒソ
フェイ「なら…」
クード「いっその事…」
港職員「?」
フェイ・クード「「逃げる!!」」ダダダダ
244 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 06:52:11.86 ID:sY+YVUqmo
港職員「あ、こら!!待ちなさーい!!」ダッダッダッダ
クード「うわぁこっち来た!!つーか速ぇえ!!」
港職員「あー、こちら2番港。密入者二名。片方は追跡中。もう片方は20代の女。外見的特徴は、カチューシャと露出の多い服」ザザッ
港本部『本部了解。二番港を封鎖する』ザザッ
クード「よっしゃぁあ!!このまま行けば追いつかれる前に…って!?」ガラガラガラ
港職員「もうここの港は封鎖しました。さぁ、一緒に来てもらいます」
クード「ま、マジか…」
フェイ「ちょ、解ったってば触んないでよ!!歩けばいいんでしょ!?」
クード「フェイもあっさり捕まってるし…」ハァ
港職員「では、こちらへ」ガチャッ
クード「うへぇ…手錠とかされるとなんか犯罪者みてぇ」
フェイ「みたい、じゃなくて逃げた時点で犯罪者だけどね」
港職員「そういうことです。では処分は追って知らせますので…。
しばらくここで大人しくしていてください。くれぐれも変な気は起こさぬ様お願いします」ガチャン
フェイ「はいはい、もう逃げないってば。逃げたところで顔が割れてちゃ意味ないしねー」
245 :
◆6MneZcLWaIyz
[saga]:2015/03/14(土) 07:00:29.61 ID:sY+YVUqmo
ゲリラ的に投下してみました。
彼らは中々ミリアルドトレイに行ってくれません。
暖かくなる前にラサティ達と会えると良いなぁ…。
いつものおまけも割愛させていただきます。
という訳でまたその内。
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/03/18(水) 19:54:29.51 ID:F5obXMlBO
ゲリラ投下に今更気づいた。おつおつ
247 :
♯花澤太一2030
[sage]:2015/04/06(月) 14:35:11.45 ID:G79mmM4dO
スパイク「年度末って何で皆忙しそうなんだろうな」
ジェット「働いたことねぇお前さんにゃ解らんだろうが、決算だとか送別会だとか色々あんだよ」
クード「決算はまだ分かるけどよ、送別会ってもう仕事ですらなくね?」
フェイ「お偉方がそれに託けて飲みたいだけなんでしょ」
ジェット「付き合わされる方としちゃあ仕事と余り変わらん」
スパイク「あーやだやだ。そういう風習があるから働きたくない若者も増えてるんだぜ、きっと」
フェイ「でもさぁ、そーいう社会不適合者って犯罪犯すこと多いからアタシ達の糧にもなってる訳じゃん?」
スパイク「送別会万々歳だぜ」
ジェット「ったく、相変わらずテメェは…」
ごめんなさい、取り敢えずこのオマケだけで勘弁してください
暇が出来たら本編進めますんで…
248 :
◆6MneZcLWaIyz
:2015/04/06(月) 14:38:44.93 ID:G79mmM4dO
とりやってしもた…
久々にタブでやったもんですみません
同じIDで新しいとり付けます…
249 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/04/06(月) 14:40:44.11 ID:G79mmM4dO
次回からこのとりで
今月中に更新できるよう頑張ります
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/04/09(木) 01:18:42.63 ID:dyA/IT65O
来とったか。次待っとるぜー
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/05/03(日) 00:09:34.05 ID:9eNWuS0fO
ゴールデンウィークだぜー
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/05/09(土) 00:27:03.60 ID:lamVZTino
そろそろー
253 :
◆d/8j7bKhKM
:2015/05/11(月) 01:43:44.92 ID:fDisdAQjO
ービバップ号ー
クード「…アリガトウゴザイマス」
ジェット「たっく…」
スパイク「まぁ、ジェットのお陰で釈放されたのは良いとしてだ」
フェイ「問題はこれからどーするかってトコよね」
ジェット「元同僚の根回しでも流石に下船許可まではなぁ…」
クード「身分証でっち上げちゃうのは?」
スパイク「まぁその辺の技術はジェットもフェイもあるだろうが…」
ジェット「犯罪者を追う俺たちが犯罪者になっちゃ元も子もねぇだろ」
フェイ「今更な気もするけどね」
254 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/11(月) 02:05:04.55 ID:fDisdAQjO
ジェット「今更だからこそだ。これ以上罪を犯さないようにだな…」
クード「でもさぁ、この星においての警察ってアークエイルなんじゃねぇの?」
クード「俺たち思いっきり奴らにケンカ売っちゃったんだからさ、犯罪もクソもないよーな気が…」
レン「そもそも、クーは空賊時代に指名手配されてるし…」
スパイク「ンな事言い出したらそこの女も指名手配犯だし、レンだって懸賞金かかってるだろ」
フェイ「大体、アンタ達だって賞金首捕まえる時に犯罪じみた事してんじゃないのよ」
ジェット「ハァ…。解ったよ。エド、バレないようにこの星の住民データ弄れるか?」
エド「うーん…できるけど、何するの?」
スパイク「まぁ、身分証でっち上げただけじゃその場しのぎでしかないからな」
ジェット「あぁ、だからもうお前の住民データを実在させてしまう」
クード「え⁉︎でも俺指名手配されてるんじゃ…」
スパイク「んなもん実名じゃなければいい」
エド「実名偽名名演技ー‼︎」
フェイ「相変わらず何言っているか解らないわね」
255 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/11(月) 02:36:27.96 ID:fDisdAQjO
レン「クーが、クーじゃなくなるの?」
スパイク「まぁ、普段は別にクード・ヴァン・ジルエットでいいだろ」
ジェット「取り敢えず、名前を決めるか」
フェイ「行方不明の奴とかにしとけばー?」
スパイク「フラッと出てきたらどうするんだよ?」
エド「この人はー、何年も前にいないな〜いしたけど、バァってする前に別の名前になってるよー」
ジェット「同じ様な事をやってる奴か…。そいつでいんじゃねぇか?」
スパイク「どんな奴だ?」
エド「えっとねー、ケビン・レグナードさんって人ー」
エド「何か周りの人が次々亡くなっちゃってて、その直後に消えちゃってるの」
クード「なぁ、大丈夫なのかそれ…?」
ジェット「まぁ、見た所前科は無いが…。問題が発生すればバックれればいい」
スパイク「それがさっきまで綺麗事言ってたおっさんの台詞かよ」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/05/11(月) 02:41:01.86 ID:6+5H4MbMO
おお!待ってたんだぜ!
257 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/11(月) 03:41:55.07 ID:fDisdAQjO
フェイ「ねぇ、そーいやずっと無視されてるけど、アタシはどーすればいいワケ?」
エド「フェイフェイはー、昔の自分の戸籍が残ってるよ〜‼︎」
ジェット「あん?事故で失われたんじゃなかったのか?」
エド「最近になって地球にあった古〜い媒体からデータの抽出に成功したんだって〜」
スパイク「んで、さっそくそれにハックしたのか?」
クード「なんだかんだすごい奴なんだなぁ…」
フェイ「でもさぁ…それっておばあちゃんの年齢になってんじゃないの?」
スパイク「そんくらいエドが何とかしてくれるさ」
エド「もう終わったよー」
フェイ「えらく速いわね…って何よこれ⁉︎まだ30もいってないっての‼︎」
ジェット「いいだろ、別に。80とかだったら怪しまれるかも知れんが、20も30もそんな大差ない」
スパイク・フェイ「「それはアンタだけだろ(でしょ)」」
レン「相変わらず…仲良しなんだね」
エド「仲良し中落ち牛カルビー」
258 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/11(月) 04:25:08.45 ID:fDisdAQjO
ーラズフェアンクルー
クード「っかぁー‼︎ようやく船から出れたぜ」
レン「そういえば外出るの久し振りだね」
フェイ「にしても外出て最初にやる事が必要雑貨の買い出しってどーなのよ…」ハァ
ジェット『だったらテメェが留守番するか?』
フェイ「冗談でも止めてくれない?モジャ男とガキンチョとケダモノの相手なんて一人じゃ手に負えないわ」
クード「俺とレンだけで良いって言ったのにフェイが無理やり付いてきたんじゃねぇーか!」
フェイ「だってアンタはバカだし、レンちゃんはボーッとしてるしでちゃんと買い出しできないでしょ」
クード「バカって何だよ⁉︎流石に買い出しぐらいできるわ!」
レン「あ、クー、前…」
女の子?「きゃあっ‼︎」
フェイ「あーあー、何処ぞのラブコメかってくらい見事な押し倒しね」
クード「あ、悪りぃ、大丈夫か⁉︎」
女の子?「は、はい大丈…」
男?「おい、お前‼︎リィリアに何している‼︎」
クード「ご、誤解だって‼︎ただぶつかっただけで…」
男?「ぶつかっただけで胸まで揉むか!」
クードは弁明する事に必死で態勢を立て直す事に頭が回らないためか、いつまでも少女の上にいた。
それが更に男?の逆鱗に触れたようで、いきなり殴りかかる。
リィリア「ちょ、ちょっとねぇさん‼︎」
リィリアと呼ばれた少女が制止するが意味はなく、クードの顎を的確に殴り抜けた。
余程人を殴り慣れているのか、クードは一発KOだった。
259 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/11(月) 04:29:28.63 ID:fDisdAQjO
取り敢えずここまで
長い期間お待たせしたのに待っていてくれた方アリガトウゴザイマス
これからは描き溜めずに思いついたら即投下していこうと思います。
書こう書こうって思って今度でいいやってなっちゃうので…
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/05/11(月) 09:45:30.45 ID:yr86m4sHO
おつおつ!
次も待ってるぜぇー!
261 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/19(火) 04:48:24.08 ID:9jDFxFNwO
クード「ん…うん?」
レン「…!クー、大丈夫?」
クード「あぁー…レンか?ここ何処?」
リィリア「あ、クーさん、目醒めたんですね!」
クード「君は確か…」
リィリア「リィリアです。あの、先程は姉さんが失礼しました…」
クード「…?何かあったっけ?」
レン「クー、さっきリィリアのお姉さんに殴られて気を失ってたんだよ」
クード「…あー‼︎思い出した‼︎って言うかアレ女なのかよ?」
ラサティ「悪かったな、女らしくなくて」
クード「えぇー…謝るのそっちかよ…」
レン「クー、今のは嫌味だと思う」
リィリア「もう、姉さん!」
ラサティ「…勘違いとは言え殴って悪かった」
リィリア「お詫びと言っては何ですが、ご飯召し上がっていってください」
クード「マジで⁉︎ラッキー‼︎」
262 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/19(火) 05:06:32.56 ID:9jDFxFNwO
クード「うっわぁー、美味そう‼︎」
リィリア「一杯食べてくださいね?」
クード「おう!いっただきまーす」
レン「クー、そんなにガッつくと…」
クード「…っ‼︎ガッ、ゴホッゴホッ」
レン「リィリア…お水貰える?」
リィリア「う、うん!すぐ持ってくる!」
レン「そんなに急がなくても良いよ。いつもの事だから」
クード「れ、レンざん…流石に酷ぐないでずか…」
ラサティ「クード、少しだけ同情するよ…」
リィリア「は、はいお水!」
レン「ありがとう。ほら、クー飲んで」サスサス
クード「ゴクゴクゴクッ…っはぁー‼︎死ぬかと思った‼︎」
リィリア「何か、夫婦みたい」
クード「な、ななな何言ってんだよ!俺とレンがふ、夫婦とか…」チラッ
レン「ん?何?」
クード(ですよねー。レンさん全く意識してらっしゃらない…)
レン(クーが、旦那さん…。恋人とかの方がポカポカする)
ラサティ「面倒なカップルだな、全く…」ハァ
リィリア「姉さんが言える事じゃないでしょ」クスッ
クード・レン・ラサティ「?」
263 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/19(火) 05:29:39.42 ID:9jDFxFNwO
クード「あ、所でさ。二人はこの街で賭け試合とかしてる所知らないか?」
ラサティ「…知らないな。知っていたとして、聞いてどうするんだ?」
レン「実は、私エディルレイドなの。それで、クー一緒に出ようと…」バンッ
ラサティ「クード、お前は…お前もそういう奴だったのか…」
リィリア「ね、姉さん!」
ラサティ「下がっていろリィリア。クード、お前はレンの事を武器として使うのか?」
レン「ラサティ、クーは…」
クード「ふざけんな‼︎俺はレンの事武器だなんて思った事は1度もないし、そんな風に扱った事もない‼︎」
ラサティ「フン、どうだかな。今まで多くのプレジャーを見てきたがあいつらは良い気になってエディルレイドを振り回している最低の輩だったぞ」
クード「確かに、中にはそんな奴もいるかもしれない。けど、俺はレンと…」
クード(俺はレンとどうなりたいんだ…?エディルガーデンに連れて行くって約束は果たす)
クード(けど、その後は?それでさよならか…?)
ラサティ「やはり答えられないじゃないか!お前がそんな奴だとは思わなかった」
レン「待って、ラサティ‼︎私たちは…」
ラサティ「なんと言い繕っても無駄だ。現に、レンを使って非合法な賭けで金を稼ごうとしているじゃないか!」
クード「違う!正直、レンの事どう思ってるのかとかは良く解んないけど…」
クード「それでも武器としてじゃなく、一緒に戦ってるんだ‼︎」
ラサティ「何がどう違うのか僕にはさっぱりだ。もういい、出て行ってくれ」
リィリア「姉さん、何もそんな追い出すようなことしなくたって…」
264 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/19(火) 05:47:49.78 ID:9jDFxFNwO
クード「こっのぉ〜…。お前が過去にどんなプレジャーに会ったか知らないけど、話も聴かずに一方的に決めつけんじゃねーよ‼︎」
レン「クーも落ち着いて…」
クード「こんなとこ、こっちから出てってやるっての‼︎」
レン「あ、待ってクー!」
フェイ「はろー、買い物終わったわよーって…」
フェイ「あっらぁ〜…。アタシってばお邪魔かしら?」
ラサティ「フン、あんな奴知るかっ‼︎」
リィリア「ごめんなさい…。姉さんとクーがケンカしちゃって」
フェイ「貴女が謝る事ないじゃない。所で、アタシずっと聞きたかったんだけどぉ…」
フェイ「ラサティ、貴女随分戦い慣れしてると言うか…もっと端的に言うなら人を殴り慣れてるわね?」
ラサティ「…っ!だったらどうした?」
フェイ「闘技場について教えてくれない?」
ラサティ「生憎、僕はそんなもの知らないな」
フェイ「…まぁエドのおかげでほぼ当たりは付いてるんだけど、警察の見張りが厳しくなったとかで入り口の合言葉が今週から変わるみたいで困ってるのよねぇ…」
ラサティ「な⁉︎そんな話僕は聞いてないぞ!」
フェイ「そりゃそうでしょ。嘘だもの」
ラサティ「な…」
フェイ「じゃ、案内よろしくねん」
265 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/05/19(火) 05:52:16.23 ID:9jDFxFNwO
次回からミリアルドトレイです。
そして次回から投下後のコメントも無くそうと思います。
投下終了のレスの最後につづくって付けます。
ではでは
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2015/05/19(火) 10:21:08.69 ID:lXm9y6QOO
おつおつ!
次、楽しみに待ってる!
267 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/06/08(月) 12:54:36.43 ID:rIqzLk0/O
ービバップ号ー
スパイク「それで?なんの収穫もなく帰って来たってか?」
クード「だってよぉ…。アイツ、人の話全く聞こうとしないんだぜ?」
ジェット「そうじゃねぇ。その女、絶対闘技場について知ってるだろ」
レン「何で?」
スパイク「人を一撃で気絶させるってのは案外難しいんだ。そこらの喧嘩慣れしたチンピラじゃあとても出来る芸当じゃない」
クード「え、という事はラサティは賭け試合に出てるかも知れないって事か⁉︎」
ジェット「あぁ。クーへの態度も、賭け試合に来るプレジャー達を見て偏見があるんだろう」
レン「じゃあ、戻って教えてもらわないと」
クード「う…やっぱそうなる?あんな感じで飛び出してきたから今更聞き辛いんだけどなぁ…」
レン「私たちも出場して、ラサティの誤解を解かなきゃ。リアクトは悪い事じゃないって」
クード「そう…だな。よし、行くか!」
レン「うん!」
268 :
◆d/8j7bKhKM
:2015/06/08(月) 15:31:41.72 ID:rIqzLk0/O
フェイ「もしもーし、お二人で盛り上がってるとこ申し訳ないんだけどぉ〜」
クード「うわっ!フェイ居たのかよ⁉︎」
フェイ「相っ変わらずムカつくガキンチョねぇ…。さっきから居たわよ」
ジェット「おい、テメェ買物はどうした?」
フェイ「いや、ちゃんと買物は済ませたんだけどね、ちょーっと途中でお金が必要になっちゃって…」
スパイク「売ったのか…。つーか生活必需品何てよく買い取ってもらえたな」
フェイ「流石にそんなもの買う馬鹿居ないわよ。返品してきただけ」
ジェット「で?どこで擦って来やがった」
フェイ「そんな怒ると禿げるわよ?」
ジェット「ほぉう…。逆にどうやったらこれ以上無くなるのか教えてもらいたいね」
フェイ「ヒゲかしらね」
スパイク「あぁ、そこ以外ねぇしな」
ジェット「はぁ…。もういい。お前らの相手するくらいなら闘技場について探ってた方が生産的だぜったく」
フェイ「じゃあアタシが案内するわ」
クード「…え?」
フェイ「さっきから何度も説明しようとしてんのにアンタ達が話の腰折るから」
スパイク「あー…じゃあ何だ。さっきまでそこで賭けてたのか?」
フェイ「そうよ。ラサティに鎌かけたら簡単にボロ出したわ」
ジェット「珍しくいい働きだな…」
レン「でも、お金擦っちゃったんでしょう?」
ジェット「…確かにな。これからどうするか…」
クード「え、もしかしてあのお金って…」
ジェット「今使える分全部だったんだよ‼︎だからアイツ一人じゃなくお前らも同行させたんだろうが…」ハァ
スパイク「じゃあ明日から文無し生活かよ⁉︎」
ジェット「賭けるにしろ出場するにしろ金もいるしな…。バイトでもするか」
フェイ「いやいや、こんなおっさん誰が雇うのよ?」
つづく
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/06/08(月) 19:28:01.38 ID:2swLaybiO
おつおつ
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/06/23(火) 23:57:03.61 ID:omNKTg4oO
そろそろ
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/07/01(水) 21:07:55.85 ID:IWQtML8NO
あくあく
272 :
◆d/8j7bKhKM
[sage]:2015/07/02(木) 06:51:04.27 ID:RNPn+aVrO
ちょっとリアルが忙しくて暫く更新できないです
すみません
下手すれば今月中は無理かも…?
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/07/02(木) 07:52:32.99 ID:l4xc+PVHO
生存報告乙
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/08/03(月) 13:49:21.20 ID:erYiLgvgO
そろそろ
275 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:27:29.17 ID:WIqF/e/9O
流石に行動パターン読まれてますか…
丁度昨日書こうかなと思いたってスレ開いたら…
お待たせしました
ー喫茶店ー
クード「…はぁ、仕事ったって俺今まで空賊以外した事ねぇしなぁ」
レン「いらっしゃい、ませ」
クード「レンは可愛いからすぐにここで雇ってもらえてるけど…」チラッ
クード「なんか楽して稼げる方法ねぇかなー…」
クード(スパイクは用心棒とか探すって言ってたし、ジェットはこの辺で賞金首を追っかけるらしいし…)
クード「…翌々考えたら俺ってできる事何にもないじゃん」
クード(取り敢えず表ぶらつくか…)カランカラン
276 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:28:52.54 ID:WIqF/e/9O
ーラズフェ=アンクル繁華街ー
スパイク「なぁ、この辺で用心棒でも募集してるとこないか?」
おっさん「あぁ?やめとけやめとけ!もっと田舎の方ならいざ知らず、こんな街中で用心棒雇うような奴は後ろ暗い事がある奴だけだよ。そんな輩に関わってちゃ兄ちゃんも危ないぜ?」
スパイク「こう見えて、修羅場は慣れてるんだ。だから心当たり教えてくんねーかな?」
おっさん「そりゃあ色男なら修羅場慣れはしてるだろうさ!だがね、世の中女より怖いものもあんのさ」
スパイク「へぇ、女より怖いものなんざ聞いた事がねぇな。是非教えてくれ」
おっさん「そうだな…例えば、ガマガエル、とかな」
スパイク「…そりゃいい。確かにガマガエルは触りたくねぇしな」ハァ
277 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:29:43.35 ID:WIqF/e/9O
おっさん「この街には悪いガマガエルが居るんだよ。そいつは蛇とかに食べられないように守って欲しがってるかも知れん。ココに行ってみな」
スパイク「へぇ。ガマガエル、ねぇ…。助かったぜ、おっさん。」
おっさん「いいってことよ」
スパイク「…所で、何で急に教えてくれる気になったんだ?」
おっさん「あんたが女なんざ怖くねぇとか抜かす奴だったら教えなかったね」
スパイク「ナルホド。昔っから女運は悪くてね。一度殺されてんのさ」
おっさん「結婚はよう考えてしな。俺なんて毎日女房に…「アンタ‼︎また仕事サボってんのかい⁉︎」…い、いや今若い兄ちゃんに仕事紹介してたんだよ!」
スパイク「おっさんも大変なんだな…」
278 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:30:41.42 ID:WIqF/e/9O
ービバップ号ー
ジェット「流石にアークエイル支部があるだけあって、大した賞金首はいねぇな…」
フェイ「えー雑魚なんか幾ら捕まえた所で足しになんないじゃない!」
ジェット「そう思うならテメェも仕事探して来やがれってんだ!」
フェイ「やーよ、アタシみたいな美人は男に貢がせるのが仕事ですもの」
ジェット「ほぉう…じゃあテメェに貢いでくれそうな男を引っ掛けに行くんだな。それが仕事だ」
フェイ「あぁらダンナ、その頭とってもチャーミングね。アタシとイイコトしない?」
ジェット「…ハゲのおっさん誘う時にそれだけは言うなよ?」
フェイ「ハゲなんか誘わないわよ。若ハゲでも坊主頭でも御面ね」
ジェット「…はぁ。もういい、早く行ってこい」
フェイ「イイ男捕まえたら戻ってこないかも」
ジェット「そりゃいい。食い扶持が減りゃあこっちとしても大助かりだ」
フェイ「またまた〜。ホントは寂しい癖にぃ」
279 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:31:27.55 ID:WIqF/e/9O
ジェット「ったくようやく出て行きやがったか。…そう思うならちゃっちゃと稼いで戻って来やがれってんだ」
フェイ「…何よ、急にデレたって何にもないわよ」
ジェット「な⁉︎聴いてたのか⁉︎」
フェイ「煙草、忘れたのよ。どうしてもって言うなら真面目に働いて戻ってくるわよ?」
ジェット「真面目に働けるんなら普段からそうして貰いたいね!」
フェイ「ま、取り敢えず行ってくるわ」ヒラヒラ
エド「これはアインにも食べられないねー?」
アイン「ワウッ」
ジェット「これの何処が痴話喧嘩だっ!」
エド「きゃーパパが怒ったー」
ジェット「お前は娘の設定なのかよ…」
280 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:32:33.07 ID:WIqF/e/9O
ー繁華街ー
クード「なぁなぁ、おっさん。俺にもできる仕事とかない?」
おっさん「あぁ?仕事ねぇ…。寄港してる船の掃除とか依頼で来てるぞ」
クード「えぇー…掃除とかじゃなくさ、何かもっと楽に稼げそうなの無いのかよ?」
おっさん「ガキがナマ言うんじゃねぇ。稼げる仕事はそれに見合った危険があんだよ」
クード「ちぇー。俺だってそれなりに修羅場潜ってきたっつーの」
おっさん「あぁはいはい。じゃあこんなのはどうだ?」
クード「何々…子供のお守りぃ?」
おっさん「子供のお守りってのも結構修羅場なもんだぜ?奴ら何をするかわからんし、ちょっと怒ったら泣き喚くから逆にこっちが追い詰められる」
281 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:33:33.55 ID:WIqF/e/9O
クード「こんなのスパイクに知られたらどんだけ馬鹿にされるか…」
おっさん「ん?スパイクってのはあの背の高いモジャモジャの兄ちゃんか?」
クード「そーだけど…。もしかしてスパイクもここに仕事探しに来たのか?」
おっさん「あぁ、あの兄ちゃんなら任せられると思って用心棒の仕事回したよ。本人もそれ以外探してないようだったし」
クード「じゃあ俺にもそれ紹介してくれよ!」
おっさん「あーダメダメ。あいつの所は本当にヤバいんだ。お前さんみたいなガキじゃ務まらねぇよ」
クード「けっ。もういいや、"俺たち"のやり方で稼ぐから」
おっさん「何する気か知らねぇが、ここいらじゃ厄介ごと起こしてくれるなよ?警察より質の悪い輩がいるからな」
クード「へーへ。じゃあな、おっさん」
282 :
◆d/8j7bKhKM
[sage saga]:2015/08/04(火) 07:35:04.80 ID:WIqF/e/9O
ーオーナーの屋敷ー
スパイク「どーもー。用心棒雇ってくれるって聞いて来たんスけど…」
メイド「あぁ、ではこちらへ。主の部屋に案内致します」
スパイク「どうも」
オーナー「おぉう、貴様が今日から…?」
スパイク「あぁ、期限付きだけどな。よろしく頼む」
スパイク(ガマガエルとはよく言ったもんだ…。如何にも悪者って感じだな)
オーナー「こちらこそ頼むぞ。私の財産を狙おうという輩は腐るほどいるからな」
スパイク「で、俺は何処で待機すればいい?」
オーナー「そうだな…。話によれば相当腕が立つらしいから、私のすぐ側で守ってもらおうか」
スパイク「オーキードーキー」
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/08/04(火) 19:10:49.90 ID:vl9yDEe9o
よしきた
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/08/15(土) 13:19:10.98 ID:Y3/vcEB70
終わり?
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/08/15(土) 13:36:25.01 ID:8Bf8WYb4O
ここの
>>1
は半月から1ヶ月の間隔で投下するから次は来月の頭から中旬には次の投下が来るはず
たまにゲリラ投下するけど
286 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:02:31.32 ID:KiG6oXyCO
前回は終わりを書き忘れてしまいました…。
お詫びとしてゲリラ投下します。
ーーーー
スパイク(ってもこのおっさんと四六時中一緒てのはキツイな…)
スパイク「ま、仕事だし真面目にやりますかね」
ラサティ「オーナー‼︎この前の賞金です」
オーナー「おぉ、ラサティよ。良くやってくれているな」
スパイク(ラサティ、ねぇ…。クードの奴がヤられたって女か。どんなゴリラ女が出てくるかと思ったらまだ少女じゃねぇか)
ラサティ「オーナー、そちらの方は?」
オーナー「あぁ、気にする必要はない。新しいボディガードだ」
スパイク「どーも、お嬢さん」
287 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:04:05.73 ID:KiG6oXyCO
ラサティ「そうですか…。所で、もう少しで貴方の仰った金額に届きます」
スパイク(無視かよ)
オーナー「お、おぉそうだったな」
ラサティ「約束は…守って頂けるんですよね?」
オーナー「勿論だ。あと少し、頑張ることだ」
ラサティ「えぇ、言われずとも」
スパイク(約束、ねぇ…。そもそも、何で金を払ってるんだか。何か裏がありそうだな)
ラサティ「では、今宵もゲームがありますので、失礼します」
オーナー「あぁ、期待しているよ」ニヤリ
スパイク(解り易く何か企んでんなー…)
オーナー「さて、我々も行こうか。トレイの準備もある」
スパイク「俺はずっとアンタと居ればいいのか?」
オーナー「あぁ、特等席で観覧できるぞ」
スパイク「そりゃあ役得なこって」
スパイク(どっちかって言うと出たいんだがな)
288 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:06:06.75 ID:KiG6oXyCO
数日後
ービバップ号ー
クード「なぁ、結局金は貯まったのかよー?」
フェイ「そーよー。私達の頑張りの成果はー?」
ジェット「テメェらなぁ…。ほとんど稼いでねぇだろうが‼︎レンとスパイクだけだぞ、まともに金手に入れてんの」
レン「私は…もう働きたくない…。眠くなる…」
クード「レン、無理すんなよ?」
ジェット「お前は2人を見習ってちょっとは無理しろ」
フェイ「でー?その稼ぎ頭のモジャ男は何処にいんのよ?」
ジェット「アイツは用心棒として住み込みらしい」
289 :
◆d/8j7bKhKM
[sagasage]:2015/08/16(日) 01:07:25.81 ID:KiG6oXyCO
クード「でもさ、ちょっとは金貯まったんだろ?なら賭け試合しに行こうぜ」
ジェット「まぁ、クーとレンの実力は確かだし、賭ける価値はあるが…」
フェイ「行くしかないでしょ!上手くすれば、クーの賞金と私達の賭け金とでダブルアップできんのよ?」
レン「それに…もしかすると、この試合の主催者から何か情報を掴めるかも」
クード「まぁ確かに賭け試合なんて開催してるくらいだからなぁ。裏社会と繋がりがあってもおかしくなさそうだぜ」
ジェット「気を付けなきゃいかんのはそこだ。どういった形で繋がっているか解らんからな。協力関係にあった日にゃあ最悪だ」
290 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:08:45.44 ID:KiG6oXyCO
フェイ「じゃあ何?目立たずこそこそと小金稼ぐしかない訳ぇ?」
クード「逆にさっさと大金稼いでトンズラこきゃいーんじゃねーの?」
レン「でも、ラサティもあそこで闘ってるなら、そう上手くはいかないかも…」
クード「うっ…」
ジェット「確かにな。リアクトしていなかったとは言え、ここまで割と場数は踏んできたクーを一撃で倒した訳だからなぁ」
クード「あ、アレは油断してただけだって!マトモにやりゃあ負けねぇさ!」
ジェット「まぁフェイのギャンブルにつぎ込むよりゃ勝算あるか…」
フェイ「アタシだってそんなにいっつも負けてる訳じゃ無いわよ!」
ジェット「トータルで負けてるなら同じ事だ」
291 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:10:26.00 ID:KiG6oXyCO
ーミリアルドトレイー
実況『はぁい、紳士淑女の皆様!歓喜と惜嘆の賭闘場へようこそ!』
実況『今宵もクラスファイター達が己の誇り、名声、腕を賭けて繰り広げる熱き戦いをお見逃しなく!』
スパイク「で、アンタは何を考えてる?ここ数日見てる限りじゃこんなにボディガードを雇う必要がある様には思えないんだが」
オーナー「ワシはただ有事の際に備えてるだけだ。何事もなければそれでいい」
スパイク(嘘くせぇーなぁ…。いっそここで俺が暴れてやろうか…)
オーナー「今日の第1ゲームは初参戦の…何だまだ子供じゃ無いか」
スパイク(へぇ…。クードの奴、とうとう出るのか)
オーナー「こんな試合に興味は無い。終わったら教えてくれ」
スパイク「俺はここで見ててもいいか?」
オーナー「あぁ、すぐ隣の部屋にいる」
292 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:12:18.67 ID:KiG6oXyCO
クード「よっしゃあ!やってやろーぜ、レン!」
ジェット「馬鹿野郎!…誰に見られてるとも知れないのに名前を叫ぶ奴があるか!」ゴツン
フェイ「そーよぉ。つい先日もアンタが動いた所為で面倒に巻き込まれたんだから」
クード「イッテェー…だからって殴る事ないだろ⁉︎」
ジェット「良いからさっさと準備して来い!」
クード「エントリーしたは良いけど、俺ら何処いきゃいいんだ?」
レン「…眠くて聴いてなかった」
クード「さいですか…」
293 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:15:12.97 ID:KiG6oXyCO
フェイ「アンタだってバニーさんに見惚れてて話聴いてなかったでしょうが」
クード「そ、そんなことねぇよ!確かに話は聞き逃したケド、決してバニーさんに見惚れてた訳じゃ…」
レン「ジーッ」
クード(レンの目が何時もより冷たい…⁉︎)
ジェット「何だテメェら揃いも揃って、何にも聴いてなかったのか?」
クード「だってフェイもお金のやり取りに目の色変えてただけだし…」
ジェット「ったく、ちょっと便所行ってる隙にこれだ…。俺は保護者じゃねーんだぞ」
レン「ジェットは、良いお母さんになる」
ジェット「そのネタはもういい!」
フェイ「にしても困ったわねぇ…。受付に聞きに戻ろうにもエントリーする人がわんさかいてゲームに間に合わないわよ」
294 :
◆d/8j7bKhKM
[sagasage]:2015/08/16(日) 01:16:09.40 ID:KiG6oXyCO
???「何かお困りですかー?」
レン「貴女は…?」
フィロ「あぁ、私ったら名乗りもしてなかった!フィロって言います」
レン「そう…私はレン」
フィロ「それで、さっきのやりとり聞いちゃったんだけど、お困りごと?」
クード「いやぁ、それがさぁ〜…。エントリーしたのは良いんだけどその後どーすれば良いか誰も聞いてなくって…」
フィロ「あぁ、それなら私が案内したげる!私結構ここに通ってるんだヨ」
クード「そりゃあ助かるぜ!」
フィロ「こっちこっちー」
クード「行こうぜ、レン」
レン「うん。二人とも、また後で」
295 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/08/16(日) 01:17:43.60 ID:KiG6oXyCO
フェイ「行ってらっしゃ〜い。期待してるわよ」
ジェット「頑張って来い!」
フェイ「…で?ダンナはどう思う?」
ジェット「ありゃ確実にクロだな」
フェイ「でも、それなら私達の前に態々姿現すかしら?」
ジェット「テメェも何かキナくせぇと思ったからそんな話振ってきたんだろうが」
フェイ「意外と当たる、女の勘ってヤツよ」
ジェット「俺もデカの勘ってヤツだ」
フェイ「でも、理性は否定してる」
ジェット「あぁ、あんな子がそんな訳ないってな」
フェイ「どちらにせよ、しばらく様子見するしか無いわね」
ジェット「…そうだな」
フェイ「って事で、今はパァーっと賭けを楽しみましょ!」
ジェット「…お前って奴は。久々に真面目な話したと思ったらすぐこれだ」ハァ
ーーーー
今日はここまで
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/08/16(日) 03:12:51.60 ID:5JFVT4CyO
あら、ゲリラ投下もあると言った矢先にゲリラ投下とは僥倖だ
おつ 続きまってるよ
297 :
◆Ww2pZaKGaW0T
:2015/09/01(火) 23:52:38.51 ID:arMZfiFv0
最初に無があった
無は有を生んだ
これが全ての真理
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/09/02(水) 11:45:20.01 ID:wtPmTfYTO
>>297
なんだこいつ
299 :
◆d/8j7bKhKM
[sagesaga]:2015/09/02(水) 14:26:25.76 ID:Hj/P7aSb0
>>297
俺は好きだよそのセンス
けどsageてね
フィロ「さ、クー君着いたよ!ここが出場者控え室!順番に呼ばれるから待ってればいいヨ」
クード「へー…結構エディルレイドプレジャーも多いんだな」
フィロ「まー基本的に強い人は大体プレジャーかなー?あ、でもでも、ラサティっていうクラスファイターは武器も使わないのに無敗の若虎って異名が付くほど強いんだよ」
クード「ラサティか…」
レン「大丈夫、私達ならラサティにだって負けない」
フィロ「あれ?なんかもうラサティさんの事知ってるカンジ?」
クード「まぁ、ちょっとな」
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