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幼馴染「10年後の8月に・・・」
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782 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:32:36.04 ID:A+Bd+wpB0
山に入る前、この人とは山を歩きたくないと言ったのはまさにこの状況が生まれるからだ。
どこにそんな馬力があるのかは分からないが、鉄砲屋は山歩きがすごく速い。
登りでも降りでも一切スピードが落ちず、さらに休憩もしない。
おかげで随伴するこっちはヘトヘトになるの。
男(俺が足を引っ張るわけにもいかねぇからな...気合いで付いていくさ)
いろは(たいしたもんね)
男(この人と山入るときは爪の二、三枚剥ける覚悟をしてるぞ)
いろは(なにそれこわい)
783 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:33:16.96 ID:A+Bd+wpB0
幼母『こちら幼母。群を発見した。そちらに追い出すぞ』
師範『師範了解。場所は?』
幼母『墓地過ぎたあたりだ。今から幼友ちゃんが花火あげるから』
師範『了解』
パァァ...ン パァ...ァン
いろは(この音は?)
男(今無線で言ってたろ?ロケット花火で脅してるんだ)
空を見ると音の鳴る方向に八咫烏が向かっていく。
どうやらあいつも群を発見したみたいだ。
鉄砲屋「烏が動きましたね。位置の把握は大丈夫そうですか?」
男「問題ありません」スッ
鉄砲屋「ふむ...この位置だったら恐らく先の平に出るでしょう。少し進んでおきますか」
男「了解です」
784 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:34:07.50 ID:A+Bd+wpB0
師範『こっちも発見した。発砲するぞ』
バァン... バァン... バァン...
バァン...
男「友、友、とれますかどーぞ」
友『はい友ですどーぞ』
男「何頭確認した?」
友『12か15位だな。もう3頭は倒れてる...あと1頭は半矢っぽいらしい』
男「了解」
師範『こちら師範。あいつら杉林突っ切ってたから、たぶん平にでるぞ』
鉄砲屋「はいはい了解。予想通りです」
785 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:34:53.04 ID:A+Bd+wpB0
男「お、はっちゃんも視認です。もうそろそろ来ますね」
鉄砲屋「やはり上空援護があるといいですね。とてもやりやすい」
ニヤリと笑いながら自動銃の槓桿(こうかん)を引き、機関部を開ける。
機関部に弾を1発放りこんだら銃の底面にあるラッチボタンを押しながら2発、3発目を固定式チューブの弾倉に押し込む。
ガチャン!
ラッチボタンを押すと機関部が閉まり、放り込んだ1発目が銃身内にセットされ、発砲が可能になる。
鉄砲屋「...来ましたね」
予想通りサル達は山の少し平らな所に出てきた。
ここから反対側に逃げようとしているのだろう。
その距離約30m...夏なので青葉が茂っており、発砲のチャンスは少ない。
ドォン!ドォン!
786 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:35:27.08 ID:A+Bd+wpB0
いろは「きゃ!」
男(おいバカ!きゃとか言うな!)
いろは(しょうがないでしょ!想像以上の音だったんだから!)
鉄砲屋「ん...反対側に抜けられそうですね...狐さん、行けますか?」カチャン!
いろは(んもー!しょうがないから行くけど絶対撃たないでね!?)ダッ!
男「よろこんで行くそうです」
鉄砲屋「いやはや、本当に賢いですね」
787 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:36:08.26 ID:A+Bd+wpB0
いろはが反対側から特攻し、サルをばーちゃんのいる方向へ追い出す。
サルは突如現れたでかい狐に翻弄されている。
男「!?2頭こっち来ました!」
鉄砲屋「了解です」カチ
ドォン! ドォン!
男「ヒット!さすがです」
鉄砲屋「とりあえず逆流された個体はいないみたいですね」
男「はっちゃんの位置を見る限り、トラバースしながらばーちゃんの方に向かってます」
鉄砲屋「いい調子です。このまま私達と師範のチームで押していきます」
いろは(ゼェ...ゼェ...)
男「おかえり」ナデナデ
いろは(なかなか疲れたわよ...えぇい撫でるな鬱陶しい!)
788 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:36:42.49 ID:A+Bd+wpB0
幼『こちら幼。状況を教えてください』
師範『こっちは3頭捕ったぞ。すまんが半矢はロストした』
鉄砲屋「こちら鉄砲屋チーム。4頭倒れてます。今は男君がGPSとタグ付けをしてる最中です」
師範『これって頭左で番号書いて写真とればいいんだよなぁ?』
男「そですよ。あとポイント落としだけ忘れずに」
友『俺が落としてるから問題ないですよ』
幼『了解です。逆流個体はいますか?』
男「いない。残ったのは全部そっち行ってると思うぞ」
幼『了解しました』
幼母『こちら幼母。道路沿いで1頭倒れてるが、これって師範の半矢か?』
師範『多分そうだと思うぞい。やっぱ下ってたか』
幼母『了解。こっちで個体処理しとく』
789 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/11/08(水) 22:38:03.03 ID:A+Bd+wpB0
遅くなってすまお
>>779
分かってくれるかい。ありがとう。
790 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 20:22:06.21 ID:X/44cA4go
追いついた
面白い
ゆっくりで良いから更新を頼むぞ
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/12(日) 06:28:24.60 ID:0yIgwpefO
きてたまってる
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/10(日) 01:04:25.33 ID:uJGfHq7A0
まだか?
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/10(日) 23:22:45.28 ID:Pa0OuZDtO
追い付いた。乙!
794 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/27(水) 00:04:58.64 ID:3rQNXG6L0
師範『こちら師範。またでかい群があるぞ。さっきのとは別っぽいな』
鉄砲屋「ふむ...恐らく先程の小さい群の本体でしょう」
男「上手く追い込めそうですか?」
師範『どうかな...数が多い分、間を抜かれる個体もでるだろうな』
鉄砲屋「そうですか。師範さん、位置関係を把握したいので声を出していただけますか?」
師範『了解』
オーイッ オーイッ
鉄砲屋「ふむ...少し間が空いてますね。先程対峙した群はどこに行ったでしょうか」
男「烏が後を追っていますよ。順調に射手のラインに迫っています」
鉄砲屋「なるほど、ではそちらはおばぁ様と烏に任せてよさそうですね。では男君」ポン
男「な...なんでしょうか?」
鉄砲屋「勢子の出番ですよ」ニコッ
795 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/27(水) 00:05:51.91 ID:3rQNXG6L0
男「くそったれ!やっぱりこうなるんじゃねぇか...」
いろは「なかなか斜面がキツイわね」
男「ここはサルもあんまり通らないはずなんだよ。この山抜けるとしたら大体は鉄砲屋のラインまで上がるか道路まで下がるかのどっちかだ」
いろは「ならどうしてここに来させられたの?」
男「このままこの群を追い立てるとさっき発砲した群とかち合うだろ?それにびっくりして逆流する可能性があるからだよ。つまりは保険だな」
悪態をつきながら急いで山を下る。師範と鉄砲屋の位置関係を頭の中で俯瞰し、ちょうどその中間まで下がる。
男「こちら男。大体の場所につきましたどーぞ」
鉄砲屋『了解。一度声を出して下さい』
男「了解...うぉい!!うぉい!!」
鉄砲屋『確認できました。位置的にはバッチリですね』
鉄砲屋『それでは男君の準備もできたので再開します。男君は声を出しながらその高さをトラバースしてください。それとあまり前へ出過ぎないように。私も師範も声のする方向へは絶対に発砲しませんが、各自見えない仲間の把握に努めて下さい』
師範『了解』
男「了解。これより勢子、スタートします。」
796 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/27(水) 03:24:46.38 ID:vWCmbw7A0
勢子は体力削られるな
走れ!走れ!
ついでにメタボ予防に
>>1
も走れ!
797 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:31:16.65 ID:Y51nXfwD0
男「うぉい!!うぉい!!」
定期的に声を出しながら山を歩き続ける。
獣に対するプレッシャーももちろんそうだが、声を出すことで現在地を周囲に教え、誤射や流れ弾のリスクを減らす事にもなる。
男「いろは、絶対俺より前に出るなよ」
いろは「ん?なんで?あたしが前出た方がよくない?」
男「俺より前に出るって事は、射手の射線と被る可能性があるってことだ。フレンドリーはされたくないだろ?」
いろは「なるほどね。あんたの後ろに付いて行くわ」
798 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:32:34.38 ID:Y51nXfwD0
男「こちら男、群発見。師範の方に下っていきます」
師範『了解』
少しして銃声が何発か聞こえてきた。
師範『五頭喰った記録取るから少し待機してくれ』
男「了解。...少し休憩かな」
いろは「おつかれ」
男「ほんとだよ...社会人になってからこんなに歩いたのは久しぶりだ」
いろは「身体は高校生のくせに何言ってんのよ」
男「うへぇ...マジ暑ちぃ...真夏に山なんて歩くもんじゃねぇな...」
いろは「それはどうか....ん...」
男「んぁ?どうした?間抜けな面さらして」
いろは「...ねぇ男?あたしの能力覚えてる?」
男「は?意志疎通と未来予知だろ?何回か助けられてるから流石に覚えてるぞ」
いろは「そうよね...きっと大丈夫よね...」
男「なんだよ、ハッキリしねぇな」
いろは「...うん...あのね?また男の色が薄くなってるの...」
男「...は?」
799 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:34:52.49 ID:Y51nXfwD0
いろはの能力は“少し先の未来がみえる”というものらしい。
見えると言うよりは生きるか死ぬかの判断が出来る程度で、何がどうなるという詳細までは分からない。
ここだけ聞くとあまり使えない能力だが、決してそんなことはない。
まず俺と幼馴染の直面している問題は、ハッキリ言ってしまえば生きるか死ぬかの二択である。
つまり、このままいけば死ぬかもしれないという情報は、俺達にとって重要になる。
さらにその前情報は、俺にとってはそれだけで集中力を上げることが出来るし、なにより気付いたら殺されているという状況を防ぐことが出来る。
友のチェーンソーの時も、俺のイノシシのときも、コイツの能力のおかげで対処できたといえるだろう。
男「...いつだ」
いろは「わからない。けど、おそらくこの山にいる間だと思う」
男「わかった。一応出来る限りのことはしておこう...!?」
800 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:35:28.44 ID:Y51nXfwD0
幼「...なんだか静かになりましたね」
ばば「師範が記録作業してるからねぇ...友くんも大変だろうに」
幼「おさるさんはどこに行ったんでしょうか?」
ばば「ここからはっちゃんの姿も確認できるし。順調にこっちに近づいているみたいだねぇ」
幼「男君は大丈夫でしょうか」
ばば「心配ないさ。よっぽどの事が『問題発生!問題発生!各員は速やかに脱包してくれっ!!』
幼母『おいどうした男!状況!』
男『クマに追われてるんだ!!ゼェゼェやばっ!?』
師範『おい男!?応答しろ!』
ばば「まずいねぇ...」
801 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:36:27.37 ID:Y51nXfwD0
幼母『ばぁさん!どうする!?』
ばば「全員落ち着け。言われた通りに脱包しな」
鉄砲屋『しかし、クマがいる状況で脱包するのは危険では?』
ばば「男がどこに逃げてるか分からない状態で発砲する方が危険だぃ。全員脱包、そのまま待機。幼母は急いで村役場に向かってくれぃ。クマの出没注意の放送を流してもらいな」
幼母『了解』
幼「おばあちゃん...」
ばば「大丈夫だよ。うちの子を信じなさい。それに...」
見上げた先には一匹の烏。
上空からサルを追っていたであろう烏は、一度激しく鳴くと、ある方向に急旋回をはじめた。
ばば「...二人とも頼んだよ」
802 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:37:27.73 ID:Y51nXfwD0
男「くそっ!!無線機を落としちまった!!」ゼェ!ゼェ!
いろは「それで!これからどうするの!」ハァ ハァ
男「とりあえずっこのまま走って逃げるぞ!この先にばあちゃんがいるはずだ!」
そう言っている本人の足がもう限界である。
しかし後ろからは100キロは超えているであろうでかいツキノワグマが追ってきている。
男「さすがにこれはピンチだな...打つ手がない...」
徐々に足が遅くなる。
山の中で障害物競走を全力でしているようなものだ。
しかも人間の足でクマに勝てるハズもない。
そう。人間の足ならば。
いろは「もう!ちょっと身体貸しなさい!!」
803 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:38:11.55 ID:Y51nXfwD0
ふわりと身体が軽くなる。
男「その手があったか!!」
いろは(でも長くは保たないわよ!)
男「大丈夫だ!!もう少しでばあちゃんの射程に入る!次の広場を抜けたら勝ちだ!!」
最後の藪を抜け光が射す広場に出る。
山の中にぽっかりと出来たこの場所は伐採により木が生えておらず、下草が少し生えている程度である。
障害物は無くなるがそれはこちらも同じだ。いろはの力があればクマに追いつかれずにすむ。
男「よっしゃ!広場にでt!?」
804 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:39:08.46 ID:Y51nXfwD0
いつもであれば何も無いただの伐採地。
しかし...
男「何だよこのサルの群は!!」
先程まで追い立てていたサル達だろうか。広場には30頭以上のサルがひしめいていた。
急に茂みから出てきた男は完全に敵として認識されており、多くのサルが前歯を剥き出しにして威嚇している。
一匹二匹のサルであれば大した事ないが、これだけの数に一斉に襲われたらひとたまりもない。
いろは(まずい...囲まれたわよ)
男「まじかよ...」
しかも後ろからはどんどんとクマが近づいて来ている。
男「くっそぉぉぉぉぉ!!」
805 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:39:57.38 ID:Y51nXfwD0
どうすることもできず、男はサルの群に単身で突撃する。
と同時にサルも一斉に襲いかかってくる。
その牙で、爪で、集団で襲われれば大怪我をする。
でも男にはそれ以外の選択肢が無かった。
先頭のサルが男に噛み付こうと飛びかかる。
が
その牙は男に届かず宙を舞った。
文字通りサルが空中に跳ね上げられている。
まるで横から何かに突っ込まれたように。
男「...へ?」
何が起きたかは分からなかった。
速すぎた、いや、迅すぎたのだ。
それは姿を捉える事は出来ず、ただ後に舞う“羽”だけが、その存在を証明した。
806 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:41:41.19 ID:Y51nXfwD0
男(この羽は...ハヤブサか?)
周りを囲んでいたサル達が次々と襲われていく。
上空からの攻撃にサルは為す術も無い。
男「なんだ!?...この鳥の群は...!?」
上空から急降下してくるのはトンビやノスリ、クマタカ。
そして木々の間から飛び出すのはハヤブサ、チョウゲンポウ。
木の葉落としによる爆撃や海面ギリギリでの雷撃とも見間違えるような、そんな攻撃が猛禽類達により目の前で行われている。
彼らの爪は刃物そのものであり、サルの皮膚もたやすく引き裂いていく。
いろは(もうクマがそこまで来てるわ!今の内に抜けるわよ!)
男「おう!」
807 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:42:08.88 ID:Y51nXfwD0
八咫烏(いやー、間に合って良かったッス。まさか村の大黒PAの皆さんが助けてくれるとは思わなかったッス...まぁ大半は暴れたいだけっぽいッスけどね)
八咫烏(というか目標は達成出来たんでもういいッスよ。ほとんどのサルがボロボロになってるじゃないッスか...やっぱり時代は空ッスねぇ...)
808 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2017/12/28(木) 00:43:55.02 ID:Y51nXfwD0
今日はここまで。
>>796
今以上に勢子しろと申すのか...
809 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/03(水) 01:23:59.80 ID:7AmetVOD0
首を長ーくして待ってます!
810 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/24(水) 16:09:44.22 ID:A8GGXTBK0
果たして1スレで終わるだろうか
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 15:38:09.81 ID:rvXq7iAG0
完結楽しみにしてるぜ
812 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/03(土) 12:10:39.95 ID:73RiPlDo0
10年後の8月まで後だいたい5年半か…
813 :
◆c820aNQT76
[saga]:2018/03/04(日) 22:31:09.45 ID:nLUDoeIZ0
男「はぁ...はぁ...はぁ」
おっしゃ!あの尾根さえ越えれば射手が見える!
男「いろは!飛び込むぞ!!」
いろは(了解!!)
全力で走っていた勢いを一切殺さず、そのまま突っ込む。
尾根を越えると、ほぼ斜面から崩れ落ちるように沢へ下っていく。
いろは(後ろ!来るわよ!!)
男「もう大丈夫だ。だって...」チラッ
ドォン!
一発の銃声。身体が傾くクマ。
幼「ハートショット、ヒット。崩れ落ち、一瞬止まります。ヘッドショット、エイム...ファイア」
ドォン!
幼「...ヒットです」
ばば「...」フー
814 :
◆c820aNQT76
[saga]:2018/03/04(日) 22:32:20.24 ID:nLUDoeIZ0
幼「こちら勢子確認。作業終了、作業終了」ザザッ
師範『了解。記録は終了してる。そっちに合流する』
鉄砲屋『了解。クマの処理はどうしますか?』
ばば「なんだぃ。当たったかどうかは聞かないのかい?」ザザッ
鉄砲屋『銃声の間隔的に二発目は止めでしたからね。流石です』
ばば「そうかい。悪いんだけど役場の担当職員に連絡してくれないかぃ?別でクマの許可も貰ってるから問題はないけど、一報入れておいて欲しいんだぃ」ザザッ
鉄砲屋『了解。こちらでやっておきます』
幼母『ばーさん。男は無事なんだな?』
ばば「さぁね?エラい勢いで斜面滑り降りていったけど」ザザッ
男『ゼェ...ゼェ...無事ですよ...』
幼「良かった...」
ばば「お前はそのまま道路に出てしまいなさい。いろはちゃんはどうした?」
男『あー...今一緒にいるから平気。幼母に拾ってもらうわ』
幼母『多分真下にいるからゆっくり降りてきな。ケガするんじゃないよ』
815 :
◆c820aNQT76
[saga]:2018/03/04(日) 22:33:02.91 ID:nLUDoeIZ0
幼「ホントに男君が無事で良かったですね」
ばば「あの子は身体だけは丈夫だからねぇ」ケラケラ
幼「クスクス...それにしても。この距離をオープンサイトの上下二連で当てますか...」
ばば「あれま?幼ちゃんも鉄砲が分かるのかい?」
幼「分からないですけど、あそこからココを当てるのが難しいという事だけは分かります」
ばば「褒めたってお菓子ぐらいしか出せないよ。さ、師範達が見えてきた。クマを引っ張り下ろしてもらおうか」
鉄砲屋『こちら鉄砲屋。連絡つきましたよ。今こちらに向かっているそうです』
ばば「ザザッ...了解。それじゃあ帰ろうかぃ」
816 :
◆c820aNQT76
[saga]:2018/03/04(日) 22:33:51.00 ID:nLUDoeIZ0
男「うへ...お前が身体から抜けた瞬間...重く感じるんだけど...」
いろは「一瞬ではあるけれど、限界値以上の力を出させたからね。きっと明日は筋肉痛よ?」
男「馬鹿野郎。今日中に筋肉痛になってやるわ」
いろは「なんの張り合いよ...」
八咫烏「男様ー!無事ッスか!?」バサバサバサ
男「おーお疲れさま。擦り傷打撲筋肉痛はあるけれど、でかいケガはお陰様でしてないよ」
八咫烏「良かったす...上から見ていてどうしようかと...」
男「お前があの猛禽達を呼んでくれたんだろ?ホント助かったわ、ありがとな」ナデナデ
八咫烏「いえ...お役に立てて...光栄ッス」テレテレ
いろは「ねーあたしはー?」
男「あ?」
いろは「あたしも男の為にかなーり尽力したんだけど?労いの一つや二つ、あってもいいんじゃないかなー?たとえば...お酒とか!」
男「昨日も散々呑んでたでしょうが...朝死にそうになってたの忘れたわけじゃないよな?」
いろは「えー!のーまーせーろー!おーさーけー!!」
男「うるっさい!...まったく」ポン
男「...ちょっとだけだからな」ナデナデ
いろは「...やりーっ!」ムフー
817 :
◆c820aNQT76
[saga]:2018/03/04(日) 22:35:19.98 ID:nLUDoeIZ0
気が付いたら随分期間が空いてしまった...すまん。
10年後目指して少しずつ書いていくわ。
818 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2018/03/04(日) 22:37:39.19 ID:nLUDoeIZ0
ミスった。別の酉で投稿しちゃった...
気にしないで下さい。
こっちの酉が本来です。
819 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/04(日) 22:39:16.86 ID:UvPCsJevO
待ってました!
820 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/05(月) 00:16:09.31 ID:xQb6dzhho
エタのかとおもったよ
821 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/05(月) 16:05:27.69 ID:74VmGDHQ0
待ってたよ
822 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/17(火) 17:18:28.43 ID:HisRYuUQ0
やっぱり仕事が忙しいかな?
823 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/27(金) 17:47:11.12 ID:emur/6Gq0
待ってまーす
824 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/26(土) 14:05:10.08 ID:zYBLY9d80
一応10年後まで待つ!という覚悟で読んでる
825 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/09(土) 14:08:02.44 ID:dac27IBf0
無理なら無理でいいけど
そろそろ3ヶ月経ったし生存報告が欲しい
826 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/02(月) 21:28:18.92 ID:HZCJkPnn0
ファイト
待ってるよ
827 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/03(金) 01:48:10.66 ID:i/pjeQ4Xo
とりあえず5年後の8月をお知らせするぜぇ!
828 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/03(金) 16:34:00.80 ID:x7JeGsDR0
おお!忘れてた
これであと5年か…
829 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/03(金) 18:26:55.59 ID:eSKttY+wO
>>1
「10年後の8月に・・・完結します」
830 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/08/05(日) 20:35:56.04 ID:q1Xr3g7u0
夏休み限定でいいから更新しねぇかな…
831 :
◆6FKbqG4.1U
[saga]:2018/11/07(水) 00:35:52.85 ID:zcmUxUjOo
てすと&生存
近々続き書く
832 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/07(水) 20:33:37.19 ID:GdXfOAz1o
まってたやてわ
833 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/08(木) 21:42:09.68 ID:rSRTXjeLO
期待
834 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/11(日) 13:52:48.49 ID:fDRAZ3Jq0
生存報告あって嬉しい
後約4年頑張ってほしいな
835 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/11/12(月) 19:47:32.82 ID:PAZsz1ej0
楽しみすぎる
836 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/12/13(木) 11:36:35.32 ID:Eza0RzHM0
生存報告嬉しいです。
楽しみに待ってます。
837 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/03/14(木) 15:52:58.35 ID:TwgFdl8P0
待ってる。支援、 !
838 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/22(土) 22:52:41.41 ID:2CbFmS6w0
いつまでも待ち続けますよ〜
839 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/07/08(月) 02:04:47.44 ID:6866dr9G0
支援ですよ。
840 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/27(土) 09:46:00.11 ID:4dZP7G7T0
お願いだからsageてくれー
841 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/09/14(土) 00:50:57.79 ID:+YOOuVDf0
私怨
842 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/01/30(木) 23:13:59.86 ID:LZn7Pwqz0
支援
843 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/10(日) 14:37:29.69 ID:MsuD9x5Eo
まってる
844 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/01(土) 12:03:53.04 ID:4Bn1Jbw+0
7年後の8月をお知らせします
845 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/08/02(月) 20:26:31.93 ID:rjyHalGR0
8年後の8月をお知らせします
846 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/08/06(土) 20:06:38.20 ID:08LVHmho0
9年後の8月をお知らせします。
847 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/08/06(土) 23:00:57.17 ID:sZTrWWAMO
待つに決まっている
848 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/08/02(水) 12:41:32.83 ID:Tuy9hfiaO
10年後の8月をお知らせします
849 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/08/01(木) 22:50:27.68 ID:GGPhZApg0
11年後の8月をお知らせします
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