過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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94: ◆zO7JlnSovk[saga !red_res]
2018/08/11(土) 17:05:50.56 ID:lUlIhfWz0
>>87>>91

そうかしら、カチューシャはそうは思わないわ、だって、そうじゃない
私達は傷つけあっている、そこにどんな所以があったとしても、それは変わらないの
けれどもそれを無法と呼んでしまえば、私達の存在そのものの否定にならなくて

私達は戦う事、殺し合う事を肯定するの、夜に抱かれなきゃ生きて行けない夜鷹を
お姉さまは哀れと嗤うのかしら、惨めと嘲るのかしら、淫らと罵るのかしら
だとすれば私は肯定するわ、だってお姉様も、悦んでいるじゃない


【寸刻、彼女は空中に右の狙撃銃を投げ捨てた、中空に放り出された可憐な手】
【柊の一閃は右の手のひらを深く切りつけて、手袋越しから血を噴出させる】
【操り人形を手繰る可憐な指先、そこに至る旅路を無碍にするかの如く】

【間髪いれずにアリアの弾幕が彼女へと向かう、刹那よりも短い狭間】



【眼前に広がる銃口を見て、──── 彼女の頬がほころぶ】


愛を育むのに力は要らないわ、女を抱くのは力の作用じゃないのだから
お姉さまは介してくださるのね、問答なら閨事の後でなんなりと
でも駄目よ、この華奢な腕にも十分役割があって、カチューシャは其れを果たすもの

お姉様が果てるまで、指先一つで蹂躙して差し上げる


【出現するのはカチューシャ程の大きさもある姿見、機銃は姿見の中に解けていく】
【けれども数が多すぎる、次第にキャパシティを越え、姿見が震える】
【数秒の耐久の後、姿見がバラバラに砕け散るだろう、そうして────】

【カチューシャは足元から着地する、──── ロングスカートを翻す従者の素振りに似て】
【揃えた爪先が、一点を踏みしめ、空中に放った狙撃銃をキャッチし両手の銃を交差させ地面に向ける】
【僅かに瞑目してみせる様相は祈りの作法が如く、プラチナブロンドを曖昧に垂らす】


さあ、巫山の雨に濡れましょう、夜が明けるまで凄絶に


【翼を失くした天使が如く、君臨する姿は宗教画ですらも辿り着けない境地】
【このまま凍ってしまえば、其れは最早完成された作品でしかなく、尊き柔肌の一片までも】
【ほんの僅かに上下する胸元の動き、其れが漸く彼女を生きていると証明する】

【砕けた姿見の破片が散らばって、まるで粉雪の如く彼女を修飾したなら】
【三人の距離は肉薄する、それは狙撃手に取って、致命的な距離感】
【それでも尚彼女は、狙撃手たる所以を、空に示して見せた】

【彼女の頭上に広がる "魔法陣" ──── 放たれるのは、姿身に吸収された機銃の弾幕】
【周囲の二人を排除するように掃射される、其れこそまさに五月雨に似た】
【降り注ぐ銃弾の雨の合間に、雪白の少女は居た】



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