過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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772: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/10/30(火) 00:20:53.51 ID:vEMdJQpt0
>>771

【「仕事柄、 ─── 詳しいだけよ。」ならばそれは、幾らか迂闊な返答でもあった。国内外の各種法令に対する知識を必要とする、"秩序"の側に近しい職業】
【コンテナの扉を軽々と開いて、その中を覗き込む。確かに輸送物そのものに問題はないような印象を受けた。そして、現れるのは】


      「 ─── ふうむ。」


【およそ上機嫌な雪女の対手に、ひとつアリアは考え込む。 ──── 脅迫されている人間の示す挙動ではなかった。】
【"引っ張れる"罪状は幾つか思い浮かばぬ訳ではなかった。例えばケージの固定状態に難癖を付けて危機管理の不全を糾弾する事や】
【或いは人型存在の輸送条件として安全要件を満たしていないのだと屁理屈を捏ねて拘留することも不可能ではなかった。ただ、】
【その手の私怨じみた官憲の手口を決してアリアは好まなかった。 ─── 顎先に指をやり、一つ思案するように、眼前の女性と視線を交わし】


「貴女、 ─── 、で、良いのかしら。」「 ……… ずいぶんと、妙な事ね。」
「車体後方のメッセージを見たのだけれど。"あれ"は、貴女が書いたものかしら。もしそうなら、どのような動機で?」


【それでも疑いを捨て切った訳ではない。 ─── 彼女の所属する組織には、一瞬なれど"幻覚"を見せられる異能者も属していた】
【シモンがそれと同系統の能力を有しているのだという可能性は捨て切らなかった。その手の能力にしばしば介在し得る、エミュレート故の"違和感"にも細心を払いつつ】
【然るに幾らかアリアの態度は軟化を見せているようだった。 ─── 腑に落ちたのであれば、必要以上に引き留める事もないのだらうか】


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