過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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711: ◆moXuJYo6C0cW[sage saga]
2018/10/28(日) 21:32:49.87 ID:OPKhFp3/o
>>686
……ダメか。こいつが元財団のエージェントだったことは確かだろうが、これでは何も聞き出せそうにない
まずいな……思った以上に成果が、情報が少なすぎる

【異形の脳内を、電気信号が行き交う。記憶を漁り、推論を重ねようとし、ぶつぶつと言葉が口から漏れ出す】

なぜ、財団はロールシャッハを軽視していた……? 向こうの世界に恐怖という感情がなかった? バカな。ならば、恐怖の具現などという発想が出てくるはずがない
向こうの世界でロールシャッハが、脅威にはなり得ないだけの何かがあったのか……?

恐怖を糧とするなら、たとえば人にとっての恐怖を質の悪いB級ホラーレベルの、くだらないものだと定義しておけば……
いや、人の精神を読み取れるような相手に、そんな防御策など無意味のはず

そも、恐怖を具現するというなら、他の虚神たちが恐怖の具現化として、ロールシャッハに生み出された存在という可能性すら考えられる
それだけの力を持った存在だ……そうとしか思えない


そうとしか、思えない……我々からすれば。虚神の視点からしたら、どうだ?
人の恐怖なくして、存在しえない。人の信仰なくして、存在しえない。そんな曖昧な存在が彼奴等だ
ロールシャッハ……ロールシャッハテスト。見る人間によって如何様にでも変わる認識……

恐怖とてそうだ。人によって恐怖の対象には差異がある……一人二人の恐怖で足りないなら
より多くの存在の恐怖の対象になるものを具現化せねばならない……むしろ、定義づけの方に自身が縛られる……

ロールシャッハに対しては、完全な封じ込めの方法が、確立していたのか?
この恐怖を必要とする性質が、もしかしたらロールシャッハという存在よりも前にあるかもしれない性質が
彼奴の枷に……それこそ、あの『黒幕』どもに世界が漂白されでもしたら、恐怖が全て持っていかれたら、彼奴はそれでもうご破算だ

そもそもが、嵯峨野鳴海などという、自分を原子分解するような男の身体を依り代にした不安定な存在……
恐れているのは、むしろ彼奴の方か? 自分が認識されなくなる……だから、ロールシャッハ。誰にでもどうにでも認識されるように仕向けた、ただのシミ……

閉じ込めれば。誰も知らなければ。それこそが、虚神への最大の対抗策。だから、ジャ=ロは蛇への恐怖を世界へバラまいた……
ならば。遺伝子単位で砕き潰して、恐怖の定義すら一から作り直せるだろう<harmony/plan>などは
まさに、彼奴にとっては最悪の……<harmony/plan>は、向こうから来た技術なのか……?

【わからない。わからない。思考を重ねるばかりでは、何も。異形は哀れな不浄に目で別れを告げ】
【ノートパソコンを持ったまま、部屋を出る。商店からも出ようとする。言い知れぬ衝動に突き動かされて】


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