過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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669: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/28(日) 19:36:32.83 ID:63/6tO25o
>>662

【──── その行動に "指向性" があったのであれば、半ば必然なのだろうか】
【足首に残った "極夜蝶" とても大事な思い人もまた、道理から外れストックホルムへ】
【ならばそれはもまた道理であった、大きな由縁を持つ少女が、その場に脚を踏み入れたのも】




【イスラフィールは "認識" した、自分の作り上げた "加護" を持たない少女が "ストックホルム" に脚を踏み入れた、と】
【寸刻、対応に動く、時間との勝負であった、水の中に落ちた角砂糖は、見る見るうちに溶けていく】
【少女は歩き回っているだろう、廃墟と化した街を、──── その刹那】




【足下がぐらりと揺れた、地面にぽっかりと穴が空いて、今にも落下しそうになる筈だ】
【脚を止めたのなら何とか踏みとどまる、しかし、今度は穴から強く吸い寄せられる】
【非常に強力な吸い込みであった、生半可な対応では、そのまま飲み込まれるほどに、そして】



【──── その穴からは見えた、その穴の遙か下、遙か遠くの奥にあるのは】




　　　　　　　　　　　　　【──── "空" であるのだと】

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