過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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622: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/10/28(日) 01:46:13.79 ID:C3aDVJp10
>>621

【 ──── そうして、後藤は瞠目した。それは知死期の反射にも似ていた。続けるべき呼吸の止まる一刹那。】
【だが本質として意義の異なる動揺であった。 ─── 畢竟、彼は無抵抗であった。然らば張り詰めた数刻は、幻想のように】


「 ─── この歳になって、誰かに頭を撫でられる機会が来るとは、露にも思いませんでしたな。」


【ただ心底から困ったような嘆息を持って、後藤は苦笑を投げかけるのだろう。剃刀の刃とて触れるもの全てを切り裂くのではない】
【取り越し苦労であったろうか?  ─── 一概に結言するのは好ましくないリスクヘッジであった。然して保留で構わぬのだから】


「 ……… 貴女様がそう語るのであれば、」「信ずべき真実なのでしょう。 ─── 礼を失した行い、どうか御赦し下さい。」
「貴方様もまた同じ舞台に上がるのであれば、おれも忌憚なく在れるというものです。 ……… 是非に、宜しくお願いしますよ。」


【飛躍を重ねた観念的言説は打ち切られ、 ─── あるべき場所に論点は戻る。イスラフィールの言葉には、改めて示される合意】


「 ──── そういう"呼び名"は、初めて耳にしたところです。」「 ……… ともあれ。仔細、承知致しました。」
「であれば外部からも人手を集めましょう ─── 仕事の始末は手前ェで付けるのが常ですが、お力添え頂けるなら有難い事です」

「 ……… その観念についても、我々の情報網には無いものですし、ね。」「具体性を持ってご教授頂ければ何よりですが ─── 、」
「或いはそれ自体がロールシャッハの目指す所と重なるのであれば、いずれ明かされるとして已む無き事なのでしょう。」


【返される言葉に否定の意はなかった。 ─── 疑いを持たぬと述べるよりは、彼自身が虎穴に踏み込む気質の人間であったから】


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