過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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618: ◆UYdM4POjBM[sage]
2018/10/27(土) 01:22:51.75 ID:9CpAyRxfo
本スレが落ちた時用 >>200-204

【手ごたえが急激に消える―――突如、あまりにもあっけなくエカチェリーナの"神性"はすっこ抜ける】
【だが、その手の中にある物からあまりにもエネルギーを感じない。空気に触れて一秒ごとに力が掻き消え―――やがて手の中から完全に消滅した】
【振り返るW-1、その銃は虚像を穿つこともなく、少女はその場から姿を消してしまうだろう


い、いない……"エカチェリーナ"の姿が……
切除したはずの"神性"も手から消えてしまいました……ハカセ、これは……

「……どこかに転移したらしい。"絶頂"は終わり、"入水願い"の機を彼女は逃してしまったのだ
引き金を引くことで、自分以上に大事な物を失ってしまう現実を前に付きつけられ、躊躇ったようだな。……さながら『人間』のように」


【W-1はベルトを取り外すと、ジンジャーとジャンクちゃんの姿に分かれるだろう】
【例によってジンジャーは少女の姿に変わっている。服の圧縮機能を使用しサイズを調整しながらジャンクちゃんに向き合う】
【風に吹かれたなびく豊かな黒髪をかきあげて、常に共にいた機械の侍女と向き合い―――意を決して言葉を紡ぐ】


「―――……なにか"オレ"に言いたいことでもあるようだな」


……ずっと考えてきました。ワタシに存在する"自我"がどこからやってきたモノだったのか
なぜ貴方と貴方の御父君には、こんなハッキリした自我をプログラミングするほどの頭脳が備わっているのか、とか
そして仮に貴方方が1から打ち込んだモノであるとするならば……ワタシの"心"は初めからあまりに利己的で、非効率で……おおよそ人造兵器とは思えないモノばかりで

そう、ハカセたちがワタシを『兵器』として作り出したにしては……あまりにも矛盾が多い事に本当は最初から気が付いていました


【侍女服のスカート、そのエプロンを感情的にがし、と掴み――ふるふると力みから体を震わしながらその決定的な言葉を言おうとする】
【いつまでも、決心がつかず、余計な言葉ばかりが口を突く。でも、そのままではいけない事は、自分が一番理解していた】


―――……決定的だったのは、そう。ワタシが、『命』を生み出したあの時
エッグロイドという機械の命を生み出し―――セリーナさんから分離した"レイン"に新しい命と体すら与え……一個のまぎれもない命を生み出してしまった時
ホントは、もうあの時点で理解していたのかもしれません。無機物から命が生まれる、などという『天才的頭脳』では到底説明できないほどの規格外の現象が起きたあの時に

あの時点でもう、"ワタシ自身"が自分に言い逃れができなくなっていたのでしょう。ハカセも……ずっとワタシの気持ちが固まるのを待っていたのではありませんか

「……フン」


【鼻を鳴らし、腕を組んで肯定とも否定とも取れる返事を返しながら白衣の少女は、侍女服の少女の言葉を待つ】


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