過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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614: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/27(土) 00:47:19.76 ID:bKykhFXWo
>>613

【──── ゴトウの言葉は力強かった、それ程までに部下に対し強い信頼を持っているのだろう】
【イスラフィールは目を細める、非合法に暖簾を垂らし、超法規を渡り歩く "外務八課" ────】
【その集団を率いる人間とは、斯くも ──── 部会に対し、強い思いを託せるのか、と】


──── <harmony/plan>の成れの果て、罪の因子を取り除かれたニンゲンは、形だけは立派であれど
そこには何の "想像力" も存在しないのですわ、罪を犯すとは即ち、自らの欲望を果たすに等しく
それを奪われたニンゲンは、ある種の "哲学的ゾンビ" と形容するに相応しく、そして────

"黒幕" のまた、願う世界の一つであるとも言えたのでしょうね、──── そう考えるのなら
"虚神" とは "INFオブジェクト" とは、それそのものが、 "虚構" による "現実" への反乱とも言えましょう


ロールシャッハはニンゲン達に "恐怖" を取り戻したかった、ただそれだけかもしれませんわ


【イスラフィールは遠い目をして語った、望郷の念に駆られた令嬢に似た、慎ましくも艶やかな】
【その言葉に嘘は無いのだろう、言葉には悲痛な音色も含まれていた、成程、確かにそれは地獄だ】
【──── それも一見して繁栄を導いた、それでいて、たおやかな破滅を含んだ】





【そして、──── イスラフィールの言説は、在る程度までは "信用" に足る内容であった、しかし】




【ゴトウならば気付くはずだ、或いは "虚構現実" へと渡った、アリア達を有する "外務八課" であれば】
【 "INF-007" ──── "シャーデンフロイデ" の報告書、そこに記された、エージェント・ルイージと、ジョルジェッタの苦悩】
【それは正しく "ニンゲン" の姿そのものであった、──── イスラフィールの示す、地獄とは大きく違う】





【そして、なにより ────】



【「これを作ったのは私達だ。―― 必要があったとは言え、この行いは許される物ではない。」 】
【「後始末はせめて、私の手で、付けさせてくれ。―― それが私の、願いだ」】



【直接、ゴーストライターと話したゴトウならば分かるはずだ、彼は、彼らは、決して ──── 】


          【──── "哲学的ゾンビ" などでは、なかった】


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