過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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586: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/22(月) 14:50:41.61 ID:iWck1F9vo
>>585


【──── 言葉に詰まった、ロールシャッハの表情に浮かぶ静謐が、見つけ損ねた明日を探す様に】
【昨日に挟んだ栞は、もう手繰られる事は無い、終わってしまった演目に、続く言葉は探せない】
【その仕草を言い淀んだと表現するのであれば、それは暗黒よりも深い淀みで、真空よりも清らかな思い】



  そう信じなきゃいけないのさ、物語を描くのは自発的な意志であると、そうでなきゃ
  とっくの昔に狂ってしまっている、 "私" も "君" も、描く物語が自分自身の自由意志であると
  ──── それを否定することは出来ないから、いいや、否定しては自我が保てなくなる


それ故に私達は、物語を育む、描いた掌の上で踊っていると錯覚する
鏡写しでない様に怯えながら、薄氷の上を渡るように、追い求める月が、湖面に浮かんだものでないと
ただ盲目的に、背徳的に、冒涜的に信じ続ける、──── 分かるでしょう?


             ──── それが "グランギニョル神話" なのだから



【拡散しきったマクロの世界がミクロの価値観へ終息する、ミチカの問いかけは、淡雪よりも儚く】
【粒子の中で解けた理論みたいに、世界を揺るがす、──── ひょっとすればそれは、永劫に刻まれる一瞬】
【けれども問いかけという帰結を観測したならば、答えという独白を紡がねばならない】




【──── ロールシャッハは笑った、知っているだろう、と言いたげに】




        反動さ、素晴らしき物語は、それ単体で存在するものではないのさ
            気高き英雄譚は遍く粗製を乱造する、そして同時に物語を包括的に加速させる



               君が単体で描いた物語は、一つの波紋を投げかけた



            それに呼応するように世界は増築され、新たな余地を生んだ



  ──── 分かるだろう、優れた物語の観客は、その物語に憧れ、何時しか自らも脚本家になりたいと切望する
  そしてそれこそが、惜しみない最上の賛辞であるべきさ、満開の拍手よりも尚貴く、────



         君の物語の "対抗神話" が僕の物語で
                           僕の物語の "対抗神話" が君の物語




            そうすることによって、世界はバランスを保とうとしたのさ


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