過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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◆moXuJYo6C0cW
[sage saga]
2018/08/31(金) 02:20:59.72 ID:uvp2pAyzo
>>518
【崩れることのない笑顔。奥ゆかしさ。淑やかさ。どんな時でも己を見失わないことの、なんと恐るべき強さか】
……無頼漢の私に政治はわからないが、笑いはしない
その理想の弊害の一つたる私がこれを口にすることこそ笑うべきだろう
だが、理想が叶うなら理想の方が良い。ほとんどの人間はそう言うだろうさ
それを自然な作用だと認められない人間が多く居ることが、この世界の不幸だとは思うがね
……協力、か。私の如き札付きの悪党を、利用するならまだしも協力と言ってしまっては
それこそ、万人にとっての正義に傷がつきそうなものだが……まあこちらとしては、言い方にこだわるつもりはない
【まるで、人ならざる触れ得ないもののようだ。柄にもなく、そんな感想を抱いた】
【天使。例えるなら、そう言わざるを得なかっただろう。神の造形物のように美しく】
【それが故に、生きる次元が違うかのように恐ろしい】
……そればかりは私の意志であり、サガとでも言うべきものだ
これ以外の生き方をしたくなかった。それだけのことだよ。理性を持っているものが正気も兼ね備えているとは限らない
私の行為が決して認められない、間違ったものであることは承知の上だ。それで、いつか滅ぼされることも
だが、それでもこれ以外に私の歩みたい道がない
触れるだけで……? ――――――!!!
【動くことが出来なかった。普段のカニバディールであったなら、警戒も露わに飛び退っていただろう】
【だが、彼女の言葉と放つ気配がそれをさせなかった。気が付いた時には、あまりにも白すぎる指先が届いていた】
【意識の外にヒールの足音を聞いた時、異形の記憶はすでに彼女に流れ込んでいた】
【悪徳の街での生まれ育ち、猟奇クラブでの働き、泥の街、機関入り、それらに纏わる残虐な悪事の数々】
【殺人。窃盗。破壊。そのたびに異形の身体に増えていく怨嗟の声。その果てに出会った、正義の戦士たちとの死闘】
【そして、今。ディストピアの管理者たちと、虚ろな神々との戦いの記憶さえも】
【その中には、果たして紛れていただろうか。いつか路地裏で出会い。その後、自身が昼の国で起こした事件で再会した女性のことは】
――――。私からも、一つ聞かせてくれないか?
シオン・エルミオール・オルテンシア。この名に聞き覚えはあるか?
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