過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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名無しのパー速民
[sage saga]
2018/08/24(金) 00:13:56.20 ID:lSjHuCB/0
>>458
【手を離すのなら、幼子の手は一瞬中空に取り残されるのだろう。それはどこか痛みの中にある優しさをもう少しだけ追いかけていたいように、】
【まだあどけない子供であった。リンネという人物がどれくらい行方をくらましているのかは分からずとも、――"こう"しようと判断する程度の時間は、経っているに違いない】
【ヒトではないといえど見てくれは幼い女の子であったから。――そうしてその手を今度は優しく握り返されたなら、にまと笑うのだろう、今度は痛くないのだから】
…………? ンぅ、――、アー、んん……、もう痛くない! ユーイ平気!
【――それでもやはり難しい言葉はよく分からない。ならば険しい表情は言葉を一生懸命に理解しようとした名残で、だのに追いつかないなら】
【いくらも不機嫌そうな顔をするのだろう。けれどそれは限りなく自分に向けてのものであった、相手に向けるはずがなかった、優しくしてくれているのは分かるから】
【もう痛くないから大丈夫だと伝えればさっきそうしたみたいにまたぎゅうと手をつなぎ合うのだろう、――その手は少しだけ汗に濡れて冷たかった、緊張していたみたいに】
【だけれどすぐに相手の体温に温められてほどけていくのだろう。最初の通りの柔らかな掌に戻っていく、それを伝えるならば】
ユーイエライ! リンネ帰ったら、ユーイ、メッする! ユーイにゴハンくれるって言った! ウソついた!
ユーイ、強い、木登りできる、ムシ獲る! 落ちてるムシ、ユーイ食べない、獲ったムシ食べる!
――――――――イスラ、もう、寒くナイ?
【ぴょ、と、垂れていた耳が立ち上がるんだろう。尻尾が元気になって地面をぞろろって撫ぜてから持ちあがる、――身長よりは短いけれど、ずいぶんと長くて】
【自分のこと偉い偉いって褒めたならぴょんぴょん小さく跳ねるのだろうか、そのたびに長い髪の毛がみょこみょこと一緒に跳ね上がって、もすもすって、背中を叩いて】
【それでもリンネという人物に怨みはあんまりないらしかった、――伝える言葉は、それはあまり人間の世界では役に立たない強さ、或いはそれがプライドだと誇るように】
【地面に転がっている虫は食べない、自分で捕った虫だけを食べるんだ、なんて――あるいは強がってみせたのかもしれない、だって、さっきは、あんなにも不安がって】
――オウチ? イスラの? ユーイも?
【――ぱちりと瞬く、手を引かれたならゆるりと歩んで、けれど、緩やかに止まるのだろう】
【だけれどそれはよく分かっていないだけの素振りに見えた、――それに、この幼子を放っておくのは、いくらも、不安要素が多すぎる気がして】
【伝えれば/伝わるなら、幼子はきっと自分で考えてその答えを伝えるんだろうって思わせるなら――】
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