過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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434: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/22(水) 12:46:46.76 ID:ZRonyAZUo
置き>>855

【それは白昼夢に似ていた、曖昧な妄想の中でのみ許される理論】
【虚数と実数が交わる平行線、存在してはいけない新たな公理に似て】
【存在すると仮定しなければ成り立たない理論に、果たして価値はあるのだろうか】


──── 多分だけどね、彼奴が少しでも僕と似た考え方の持ち主なら
何となく "分かる" 気がするんだ、蜜姫 かえでの処遇については
運命に任せたんだと思う、自分の手からわざと離しても尚


【少し、言葉のトーンが違った、まるで懐かしい旧友に語りかける様な口調で】


ネットに当たったボールは勢いよく空中にあたった、それは最早僕達でもどうしようもない運命論の導きでしかなく
彼はそれを "蜜姫 かえで" で試してみたんじゃないかな、信仰という想いの持つ力がどれほどのものか
それだけ "蜜姫 かえで" は狂信者であったから、或いは同時に盲目的で無垢な信仰の担い手でもあった

残酷な運命の流れで、それでも彼女が乗り越え信仰を持ち続けたなら
ジャ=ロにとってそれは、本当の意味で信仰をする切っ掛けにさえ成り得たのかも知れない
──── だからこそ、彼女を放っておいたのだと僕は考える、恐らくね

"ムリフェン" ──── その言葉の意味は諸説在るが、特に"狗の頭"、 "互いに誓い合う一対の星" という表現が興味深いよ
彼奴が "ケバルライ" なのも説明が付く、"羊飼い" と、"狗" とは何とも親和性が高いのだから
その誓いに賭けていたのだとしたら、なんとロマンチックなことだろうね



【続く言葉にロールシャッハは沈黙した、"Neo" ──── その名前から導き出される帰結】
【一つ先に行ったという言葉が真実であるなら、そして先程の推理と合わせ】
【ほぼ間違いなく彼女は、この "基底現実" に来ている、だが────】

【──── ロールシャッハは笑った、あまりにも悲劇的な笑みであった】

/続きます


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