過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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411:イスラフィール ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/19(日) 20:55:50.58 ID:285I86ATo
>>409

【──── 彼女は微笑む、吹き抜ける秋風の様な、涼しげな笑みで】
【小首を傾けて少年へと振り向く、その所作の中に笑みは混じっていた】
【そしてどうしようもなく儚い笑みでもあった、初雪で作り上げた、朝焼けに溶けそうな】


何も知りませんわ、それはこれから知れば良いだけのことです
けれども貴女が連れていったのならば、私にとってそれは永劫叶わぬ願いとなります
命を賭けるのにそれ以上の理由がいるのでしょうか、私は────

──── 私の国民を守るためならば、この身を尽くす所存ですわ


【此処は路地裏であった、誰からも見捨てられた、悪逆の坩堝の様な場所で】
【彼女は穢れ無き言葉をはっきりと言ってのける、何故なら此処は】
【──── 『水の国』 彼女にとって、何よりも大切な場所であったから】

【言葉よりも早く、忍が一撃を放つ、彼女の紫苑色の双眸は、何処まで見えていたのだろうか】


──── "Lost Memory Wonderland"


【彼女の腹部に触れる寸前で、貴女の掌底が止まるだろう、その攻撃の軌道上に "糸" があった】
【自身の頬に触れた右手から伸びた糸の束が、路地裏の地面を伝い、彼女の腹部の前に張り詰められる】
【まるでその攻撃を絡め取る網の如く、張り詰めた糸が手首に絡みつき、攻撃を防ごうとした】


申し遅れました──── 『水の国』最高議会、 議員のイスラフィールと申しますわ
私が奏でる旋律は終末を紡ぐ、貴女様には届くのかしら?


【攻撃を防ぐのに成功したのなら、そのまま糸が収縮、地面へと強く引っ張られるだろう】
【突き出した掌が地面へと触れてしまうほどの距離まで、その収縮は続くはずだ、そして────】
【イスラフィールは間髪入れず、その手をハイヒールの根本で踏みつけようとする】


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