過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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◆zO7JlnSovk
[saga]
2018/08/18(土) 22:55:23.35 ID:9Ggv2+ceo
>>367
【そこにどんな作用があったのかは分からない、少なくとも、彼女の目の色を伺う事は出来ないから】
【けれども呼吸の所作、和らぐ口元の表情、頬に刻まれていた緊張感が弛んで、軽く口が開いた】
【惚けた様な表情でもあった、目が見えないからこそ、それ以外が饒舌に彼女を語る】
──── でしたら貴女は……私の事を、忘れずに居て下さりますか?
歴史の闇に葬られる異端者ではなく、争いの波に呑まれる不信者でもなく
ただ一人の人間として存在することを、許してくれるのでしょうか
……私はまだ、神を信じる事を棄てることは出来ません、それを失えば、私は何も無くなります
それでも、一人の存在として、ミサ=ソレムニスとして存在するのを許していただけるのなら
──── 私は願っても良いのでしょうか、信じても良いのでしょうか
……私という人間の、幸せを
【右の手を伸ばして、引っ込める。空中を揺れる小さな掌は、不安を伝える仕草】
【震えていた。その震えは全身を伝って、彼女の身体全体にまで広がって】
【きゅっと足下を引き寄せる、重なり合う膝は、その不安の表れで】
【──── 呼吸を整える、意を決して、覚悟を決める】
【その手がタマキの手を握る、そこにもう憂いはなかった】
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