過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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343: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/08/18(土) 16:00:08.86 ID:9Ggv2+ceo
>>342

【──── 壱音節の静謐の後、鳴き声じみた轟音が響き渡り、破裂する風の残り香は無拍】
【真っ二つに切り裂かれる雄牛と、焼けこげた血肉の香りが鼻腔へと流れ込む】
【タマキの手に残る感触、金属以外に残る──── 人間を切り裂いたかの様な感触】

【どうだっていい、雄牛の中に何が居たって、構わないから】


信者の傲慢は宿主を枯らす温度で、自分自身を信じるだなんて迷妄も良いところ
結局貴女は自分自身のエゴで行動してるに過ぎません、それは当てもない旅路に等しく
その渦中で交錯したのなら、私も道を譲る気はさらさら無い────っ!!


【ファラリスが破られる、眼前に迫るのは路地裏の壁を蹴り加速するタマキの姿】
【否、正確に言えば彼女が把握するのは風の音と、声の主、──── 再構築される世界の片鱗】
【故に一手遅れる、タマキの攻撃圏内に入って漸く、ミサは相互の位置関係を把握して】


福音を忘れてしまったのですね、哀しき愚者よ────
せめてその罪を滅却し、滅びるが良いです!!
我が問いに答えよ──── "Lost Prophets"!!


【書物のページが捲られる、書物を持った左の手を大きく振り払い、空中で呼吸を整える】
【右の手に握られるのは "鞭" であった。所々に銀の破片を宿した重量のありそうな鞭】
【一度、二度、虚空を叩きしならせたなら、タマキを迎撃する様に鞭が迫る】

【空気がうなる、ジャバウォックの叫び声に似た風切り音は、不条理詩にしか示せない悪夢の如く】
【変則的な軌道、振り絞った弓矢の作用に近い高速の攻撃、加えて皮膚を裂き肉を抉り、骨を食らう程の威力】
【けれどもそれは豪雨であって、篠突く雨に他ならず、ほんの僅かな光明を遺す】

【──── 無謀にも思える攻撃の先に、必ず未来はある】


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