過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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◆moXuJYo6C0cW
[sage saga]
2018/08/16(木) 00:37:14.59 ID:+P0aGlB4o
>>304
【そう、ざっと数えても30人はいる。中には、能力者の子供もいる】
【それを、チンピラに毛が生えた程度の者たちだけで、こうも捕らえられるものか】
【彼女の疑念はもっともだった。そして、的を射ていた】
【この世界の裏で蠢く、いくつもの巨大な事象。この人攫いたちは、その末端。ほんの小さな支流の一つ】
【されど確かに、巨大な何かの影響を受けて動いていた者たちだ】
【背後に巨大組織がいる、といったことだけではなく。もっと巨大な、世界を揺り動かしている事態の、影響の一端】
ああ……このトンネルは複雑に入り組んで、それだけにあらゆる悪党が使っている……
こいつらもそうだし、私もそうだ。時間をかければ新手が来る可能性はある……
そうだな。私の立場では、非常に不都合だ。上に着いたらお暇させてもらうとしよう……
子供らの処遇も、済まないがそちらに任せるよ。兄弟姉妹に孤児がいるなら、受け入れの土壌はあるのだろうが……
頼んだのは私だ。その分の報酬も、上乗せしておこうか
【そういうと、子供たちとは距離を取りつつベアトリクスと共に外へと向かう】
【地下とは違う新鮮な空気に沸き立つ子供らを尻目に、カニバディールは彼女と向かい合う】
いいや、今回が特例だ。普段の私の所業は見た目通り――――いや、それ以上だろうな
私の名を後で調べれば、お前も考えが変わるだろう
……ああ、そうだ。邪魔だった
気になっているようだから、教えてやろう。仕事で邪魔だったんじゃあない。通行の邪魔だったんだ
……私と、私の部下たちは逃げているのさ。魔制法の背後にいる輩や……サーペント・カルトの元凶となった奴らから
逃げ隠れるために、地下をコソコソしていた。次の潜伏先に向かう最短ルートに、あの連中が居座っていた
力ずくで排除するには、敵の戦力が未知数だった。だから、誰か腕の立つ協力者が欲しかったんだ
助かったよ、ベアト。おかげで、我々は新しい街に逃げ込める
【鎧を解いた彼女に対して、彼なりの礼儀なのかカニバディールもフードを外して三つ目の顔を晒す。子供たちからは、見えない角度だった】
ベアト……今、この世界にはな。途方もない怪物たちが蠢いている
今までもそうではあったが、今回も過去に起きた事件と同じくらいに深刻な事態だ
私のような根っからの悪党が、人助けをしてまで逃げ回らねばならないような
【カニバディールの巨体は震えていた。恐怖していた。異形の悪党が】
……お前の、父親にも伝えておいてくれないか。今この世界は危険だ。家族を大事にしろ、と
その伝言と共に……これも渡しておいて欲しい
【そう言いながら、カニバディールは封筒を二つ、彼女に差し出した】
【一つは約束の報酬。最初に見せられたものより少し分厚い、札束が詰まっている】
【今一つは、複数のUSBメモリと手紙が入ったもの。メモリは四つ。それぞれにラベルが貼られていた】
【『インシデント信仰の工場』。『インシデント新世界より』。『インシデント巡礼の年』。『N2文書』】
【手紙にはただ一言。これを見て何をどうするかは、お前の判断次第だ。肉屋より=z
……ああ、それと。お前の親から私が何者か聞いたとしても、その金は捨てないことを勧めておこう
それは、お前がきちんと契約の下に戦って得た、正当な報酬だ
【最後に大男はそう付け加えた】
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