過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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305: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/08/16(木) 00:22:28.25 ID:UoqKtPA80
>>303

【 ─── 震える瞳が視線を重ねる。重ねてしまう。引き摺り出される記憶は、然し"決して"少女の持ち得ないもの。】
【例えばそれは凍土の戦場。塹壕に降り注ぐ機銃掃射と直接射撃の嵐。自分の真横で腰から上を吹き飛ばされる同志。】
【例えばそれは白兵戦の一幕。鬼畜のような表情をして組み合う敵兵と己れ。突き刺した銃剣から血が滴り、少しずつ息絶えていく誰かの死に顔。】
【例えばそれは照星の先に奪ったいのち。自身と程近い歳頃の少女。その頭部を吹き飛ばす一瞬の撃発。それは"自分であって自分ではない"。】
【 ──── もしも記憶の逆流などという高尚な奇跡が齎されたのなら、そのような"なにか"を悪魔は見るだろうか。いずれにせよ少女は力なく頤を落として、】
【囁かれる言葉に時折その肩を震わせるのだろう。それは断末魔の痙攣に似ていた。であればきっと、少女が次に顔を上げさせられる瞬間には、 ──── 】




            「 ────── 馬鹿にするなよ。」



【青く澱んだ瞳が、 ─── 木漏れ日のような残光を宿す。】

【 ─── かちり。何かが"押し込まれる"音がする。弾指のうちに爆ぜるのは、少女を絡め取っていた悍ましい肉の鞭。それに繋がっていた屍体だったもの。】
【もはや彼女はそれらを"いきもの"と思っていなかった。だったら幾らだって"変質"させられた。ひとえにそれは少女の認識に依存していま。】
【触れた無生物を爆弾に変える能力。それが少女の異能のひとつ。 ─── 首尾よく拘束から解放されたのなら、再び少女はその懐より、ごく小さな複数の鉄球を握り】


「お前が誰だか知らないけれど、 ─── 悪趣味な遊びに、付き合ってやる暇はない。」
「存分に怖がらせてくれたお陰で、随分と頭が冴えてきたよ。 ……… 僕を、怒らせたな」

「少し突ッつけば怯え倒せる子供だと思ったろう。 ……… 舐めてくれるよな。」
「確かに僕じゃお前を殺せないかもしれない。 ─── だったら、せめて」

   「動けなくなるまで挽肉にしてやる。覚悟しろよ。」


【 ──── その掌の内から、投げ放たれるは銀色の光条。一瞬のうちにそれら全てが姿を変える。弾幕のように全方位へバラ撒かれる、"対戦車ミサイル"。】
【単なる鉄球でしかなかった筈の"それら"は、今や噴進する鋼鉄の徹甲弾頭と化して、周囲の全てを爆砕せしめんとしていた。 ──── 教会そのものを含め。】

/遅くなってごめんなさい!!そろそろ落ちちゃうので続きは置きの方でおねがいできれば、、、


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