過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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10: ◆S6ROLCWdjI[sage]
2018/08/09(木) 16:47:58.90 ID:iLYpaivE0
//いちおつです!



【――――――<harmony/group>、地下室】
【牢屋と言っても差し支えないような場所に、その少女は転がされていた】
【幸いと言っていいのかそうではないのか、わからないけど、とりあえず五体満足】
【ただその四肢には痣がたくさんあって、立ち上がる気力すら起こさせないほどに】

(…………………………いま何月何日、何曜日、の、朝? 昼? 夜?)
(たんぽぽ、何日お休みしてるんだろ……つがるんきっとすごく怒ってる)
(はやく謝らなきゃ。二人でがんばろって言った矢先、こんなになっちゃって――)

【着せられているのは下着、上はキャミソールタイプのもの一枚だけ】
【それで暑いとも涼しいとも感じなくて。さまざまな感覚が抜け落ちていることだけがわかる】
【時間の感覚もそうだし、痛いか痛くないかというのもそう、苦しいか苦しくないかだって】
【そこらへんの感覚がひどく鈍くなっていた。その分何故か、逆に、思考が冴えてしまって】

(たんぽぽ……、……そうだ鈴音。鈴音も早く助けなきゃ、今どうなってるんだろ?)
(蛇教ブッ潰れて、そのあと――他の虚神が出てきたりしたのかなあ)
(だったらやっぱり早くここから出なきゃ。そしてそいつら全部倒すの、……、……あ、)

【一番大事なことを思いだそうとした、矢先。ふともう一つ、きっとそれほど重要でもなかった】
【……はずの出来事を思い出す。(本当にそうなのかは知らないけど、)きっと、多分】
【「最後に見た光景」が「それ」だったから。こんなにもこびりついてしまっているんだろうと、ぼんやり、思って】

(………………ミレーユさん。大泣きしてたっけな、あんな恰好して、あきらかにおかしかったもん)
(なぐさめに行かなきゃ。あの人一度泣き始めたら面倒臭いんだよな、通話のときとか)
(泣き始めたら一時間ぐらいはずっとグズグズするんだもん。きっと今でも泣いてるよね、……ミレーユさん、)

…………………………………………あいたいな。

【ぽつっと、渇ききった唇から零れた言葉。それだけが明確な音になって、けれど誰にも聞かれることはなく】
【ひとりぼっちだった、絶望的なまでに。暗い地下室。なんにもないから、脳の動きが緩やかになっていく】
【それはきっと――――――あまりにも簡単に浸け込んでしまえる隙だった。けれど、そんなことも思い浮かばないなら】

//予約のやつです!


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