過去ログ - 【Fifth】幻想的な画像に設定足して世界作ろうず【Genesis】
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53:名無しのパー速民[sage]
2018/06/20(水) 20:17:50.85 ID:y4U7AypG0
初心に帰って短い文章を、と思ってたのに、なぜこう長くなるのか


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祝福/呪い

「精霊になっても夢は見れるのね」
ゆっくりと瞼を持ち上げ、レドールは呟く。
夜空に浮かぶ月が世界を照らしていた。
鏡面のような透明度を持つ水面が広がる中に、レドールは一人佇んでいる。
夢を見た。遥か過去、懐かしき友との他愛の無い、然れど二度と戻らぬ掛け替えの無い日々の記憶。

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「――人間が見る夢とは、少し異なる。
貴女が見たのは星の記憶だ。
貴女との関連性が高い記憶を、休眠時のような意識の希薄な状況下で深層意識が星と同調し、
人間で言う夢に類似した形で貴女の精神が感じ取っているに過ぎない」
現れた星の触覚――精霊・白き月姫は彼女の呟きにそう応える。

ここは心象世界。星が擁する精霊達が会する意識空間であり、その表層とも言える場所。
彼女――レドールが見た『夢』は、ここより更に奥深い深層部で観た光景だ。
深層は各触覚につき一つの固有の世界として存在しており、精霊の精神そのものである。

era1、Creqrat Viorlの刺客との死闘で恩師と親友共々、本来ならば死後、その魂はOrigin Grave"原初の墓地”へと送られる筈だった。
しかし、境井の魂は時崎と星野、二人の生命力すべてと引き換えに、原初の墓地での魂の浄化を免れ、過去の記憶を保持したままレドールとしての次なる生を得る。
era1から数えておよそ200年。原初の墓地へと辿り着く幾億幾兆もの生命力が星の活力たる霊力へと変換されていく。
肉体という鎧も無く、これだけの長きに亘って霊力に晒され続けた境井の魂は、その性質を変容させ、精霊に近しい存在となった。
その後、水人・リンティスタ族のレドールとして転生を果たすと、彼女は魂の半精霊化に伴う副作用として、エルフ種を凌駕する魔術行使の手腕を発揮した。
転生までに費やされた200年という歳月で一部記憶の摩耗が見られたが、過去の自分からのメッセージによりすべてを思い出すと、
偽りの神への復讐の為、外界の生物すべてに呼び掛け、Creqrat Viorlへの反撃を開始した。
だが戦況の悪化を経て、彼女は遥か彼方の十一次元空間において、乗艦する次元戦闘艦ルシファーがCreqrat Viorlからの奇襲を受け大破、艦と運命を共にした。
死後、肉体という器の箍が外れた事で、『境井夢子』であった頃から数えて実に500年、霊力と魔翌翌翌力に触れ続けた彼女の魂は精霊となるに相応しいものへと変貌を遂げ、
星からの承認と『座』への召喚を経て、『レドール』はその存在を精霊へと昇華させた。

レドールが世界より与えられた『座』、星の触覚としての役割は『星の救済』。
まだ辛うじて供給されている星の魔翌翌翌力(霊力)によって存在を維持している精霊達は、Creqrat Viorlの侵攻に対抗すべく、それぞれに奮戦していた。
しかし、星の武力の座を与えられている白き月姫の力を持ってしても、侵略者の底知れぬ物量に押し潰されるのは時間の問題だった。
そこで世界は、新たな座を召喚に考え至る。それがレドールだ。
精霊となった彼女の『境界の力』は拡大され、時間の壁という『境界』をも超越し得た。
そこでレドールは別時間からのアプローチによって打開策を得ようと考えた。

彼女が向かうは過去。その中でも、彼女がまだ唯の少女だった時代に攻略の糸口――石神学を見出す。


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