過去ログ - 【Fifth】幻想的な画像に設定足して世界作ろうず【Genesis】
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名無しのパー速民
[sage]
2018/06/20(水) 20:06:49.61 ID:y4U7AypG0
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2016/10/17(月) 01:09:17.73 ID:ew8BXrLI0
ついでに、以前に投げた年表の続きをば……
……幾百、幾千の昼と夜が過ぎていった。
暫くして、生き延びた者達は、地球という星が死に絶えていないことに気付いた。
消えたものは、余りにも多かった。
栄華を誇った文明は、僅かな残骸を遺すのみとなり、それを継ぎ担うべき命は、その殆どを失っていた。
残った者も、放射線を浴びた食物や水を糧としながら、その身体を蝕まれつつあった。
世界を滅ぼすと言われた炎の衝撃は、惑星の地軸の傾きをより小さくし、
気象システムに異常を生じさせ、本来あるべき気候を大きく変動させた。
北半球では寒冷化が進む一方、南半球への日照量の増加によって、南極大陸を中心とする地域からは氷雪が消え、温度が上がり始めた。
赤道帯では海水温の激しい上昇が起こり、其処を起点として地球上に発生していた大気現象は、その様相を変え始めていた。
また、生き残った命の間には、ある奇病が蔓延していた。
気管を通じて体内に入り込むと恐ろしい勢いで増殖・体内転移し、全身を苔の様なもので覆い尽くすそのウィルス病は、
少数の先天的耐性を持つ個体以外を、容赦無く駆逐していった。
まともな医療設備もない状況下に於いて、これを人の手で押し留めることは、到底出来るものではなかった。
しかし他方で、それらを凌いだ者達は、世界の変貌を見た。
急速に伸びていく木々。浮沈を繰り返す大地と海。空に浮かぶ虚構の異星。そして、それらへ適応する生物。
生き残りから生まれた次世代の生命は、既に、核汚染などの異常環境にさえ耐え得る進化を遂げていた。
或いは、それは、種を保存する為の本能が引き起こした、有り得ない現象だったのかもしれない。
しかし、その御蔭で彼らは、新たな世界で生きていく為の能力を得たのだ。
人に於いては、それは、新人種の誕生という形で現れた。
被爆地に程近く、強い放射線に晒され続けた者達は、その体格を縮小すると共に体組織の密度を高め、
全身の体毛を増やす事で、被曝の影響を体表面に押し留めようとした。
結果、そうした人々は極めて筋肉質で小柄な身体に、見事な髭を蓄えた姿となって、ありとあらゆる外的悪環境に対する耐性を得た。
その姿は丁度、嘗て欧州で語られ、一般化して広く知れ渡った伝承上の存在、ドワーフに酷似したものとなった。
翻って、極めて放射能汚染の少ない地域に生きていた人々は、その地に芽生え始めた、
深く高く生い茂る樹々……オールグリーンの中に身を埋める内に、其処で生きていく為に適応し始めた。
光の無きが故に色素が薄くなり、視界の通らない森の中で音を聞き取る為に、耳介は大きくなっていった。
そして、オールグリーンから溢れ出る、意志に反応する摩訶不思議なエネルギー、
マナと後に呼ばれる様になるそれに触れ続けた結果、彼らは、それを取り入れる為の器官を発展させた。
こうして生まれたのは、マナに親しみ、白磁の如き肌、金の髪、高い耳を持つ人間。
美しい妖精の代名詞としてのエルフと、瓜二つの姿を持つものである。
それ以外、上記の様な極地に置かれなかった人類種にも、変化はあった。
外観こそ大きく変わらなかったものの、体内の構造は、放射線の被害を抑える様に、僅かながらも大きな変化を起こした。
放射線によって遺伝子を破壊された細胞をいち早く捉え、異常が他の細胞に侵食する前に完全に消去する、
極めて能率的且つ効果的な免疫システムを構築し、汚染された世界に生きていく為に、自身の身体を適応させていった。
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