過去ログ - 【Fifth】幻想的な画像に設定足して世界作ろうず【Genesis】
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31:名無しのパー速民[sage]
2018/06/20(水) 20:07:07.06 ID:y4U7AypG0
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2016/10/17(月) 01:09:34.31 ID:ew8BXrLI0
また、この他にも、人類の眷属が居た。
太古の昔に人類から分節し、歴史の陰に日向に、人と交わり人と遊び、人と生きてきた小さきもの。
科学の発展に伴い、自然を屈服させ、異種族を排斥する本能を強めた人間を見て、姿を次第に消していったもの。
各地に侏儒伝説という形で痕跡を残してきた小人が、再び世界に姿を見せ始めたのだ。
彼らはといえば、世界の滅びの後、放射線の雨に耐えられる程その小さな身体に発展の余地が存在しなかったことから、
各地の非汚染地域に密集して、それまでにも増して細々とした暮らしを続けていた。
しかし、そうした場所には当然、周辺の人間達も安全を求めて集まってくる。
結果、多くの小人達は、云百年ぶりに人と再会し、共に暮らしていくことを選択した。
それが広まるに連れて、小人という存在は、さして珍しいものではなくなってきた。

更に、小人が世界の表舞台に登場した事は、また新たな流れを生んだ。
彼らは、遥か遠い先祖から、代々とある技術を受け継いできた。
それは、超能力とは違い、科学がその非実在を確信していたはずの、呪術や魔術と呼ばれるものであった。
本来それらは、歴史の裏に潜み続けた小人以外には扱えようもないものであったが、新たに生まれてきたマナの存在が、状況を変えた。
意志によって随意に操ることが可能なエネルギーは、それを用いた新しい形の超常現象の行使方法を創出する事に繋がった。
その非力矮躯を補う術を常に求めている小人達は、瞬く間にマナを使って魔術の再現を行う術を見つけ出した。
それはやがて、小人にも増してマナとの親和性の高いエルフにも伝わり、体系化・発展を重ね、
その他の種族にまで広がって、何時しか、科学にも並ぶ一つの大きな力となっていった。

しかし、こうして変容を遂げたのは人だけではない。
多くの動物達も、その姿を、そして体の仕組みを変貌させ、新たな世界に適応する為に進化した。
特にその中でも、著しい変化を遂げて、一般的な進化の過程を外れた存在は、正しく怪物と称するに足る程の力を持っていた。
嘗ての文明の言葉から、これらの生物の内、特に敵対的なものを指して、人々は魔物と呼んだ。
加えて、生物の中には、人に近しい姿に進化したものもあり、これらは、脳容積の増大に伴って知能の発達が著しく、
人類との交渉の余地が生まれたのと同時に、敵対した場合の脅威が跳ね上がっていた。
此方は、人と化した魔物、という意味合いから魔人と称され、
魔物と同等か、或いはそれ以上に危険なものとして、人々に恐れられ、その生活を脅かした。

そして、破滅の前から、唯一不変を保つものが一つ。
悪魔である。
この異形達は、文明が一度消え去った後にも地球上の各地に出没し、
生き残った生命を殺戮する事は、以前と全く変わらない有様であった。

混迷は、未だに続く。
文明は滅び、然れども星は生き延びた。だが、その先に続く未来には、安息だけがあった訳ではなかったのだ。


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