暇なおっさんのSS図書別館
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6:(´・ω・`)[sage]
2022/07/20(水) 22:20:30.34 ID:GSa3xBPDO
113:絶絶3・里奈・1 2016/09/30(金) 01:54:33.48 ID:2GNfagUv
 絶体絶命都市3


 セントラルアイランド―

 いつか過去に行われた、首都機能を丸ごと人工島に移転させ、都市型の
諸問題を一気に解決しようとした試みの再来。

 実はその過去の試みは失敗に終わっていたのだが、真実が公になる事無く
時間が経過していたため、人々は素直にその島の、セントラルアイランドの
発展になんら疑問を持たず生活していた。

 20XX年 3月31日を過ぎるまでは―

114:絶絶3・里奈・2 2016/09/30(金) 02:34:11.53 ID:2GNfagUv
 瓦礫の山。
 ひび割れた舗装道路。
 ひしゃげた車、歪んだ道路標識―

 「さながら終戦直下の日本、てところかしら?」
 「アンタ何歳よ?!…でも、本当にひどい有り様ね」

 普段軽口を言い合って口喧嘩の絶えない仲の私たちでも、目に入る光景が
ずっとこんな調子では、さすがに滅入って弱音が漏れる。

 「あの日」から3日が経過していた―

 「そういえば、牧村さんなんでこの島に来たんだっけ?」
 「バスで」
 「…いや、聞きたいのは交通の手段じゃなくて」
 「冗談ですよ。大学に行くため、て前に話さなかったっけ?」

 「う〜ん、聞いたかもしれないけど、出会い頭があんなんだったから忘れてたかも…」

 私、牧村里奈と本条咲(さき)さんとの出会いは最悪だった。
 「死に物狂いって状況は容易く人を狂わせるもんじゃないの?」

 3日前に車の下敷きになりかけていた咲さんを私が助けた後、森田
(名前は後から知った)と言う男に見捨てられたと憤慨していた咲さんに、
ついその時自分の苛立ちに任せて出た私の言葉にキレた咲さんと口論になり、
その日以降めでたく(?)口喧嘩仲間道中を繰り広げていた。



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