【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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222:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2019/05/15(水) 22:23:20.73 ID:RZRkKN870
>>220

 元気──まあ、変わりなくやっているという意味では確かにそうだが、最近は目立った活動もしていないな。
 私は『城』の管理者代行として、冒険者ギルドとの折衝やらに掛かり切りだったから──。

 耳にしていたって言うと、織守辺りにでも訊いたのか?
 あれも何年か前だった筈だが、最近出くわした「Justice」の構成員となるとそれくらいしか思い浮かばない。

【病み上がりの不用心を見咎めて苦言を呈するつもりで出てきてみれば、人懐こい笑みに毒気を抜かれて、溜め息一つ。朔夜は肩を竦めてドラに応じ】
【猫のように足音一つ立てず、ひょいと軽い足取りで敷物に腰かけた。先程の甲高い靴音は、どうやらわざとだったらしい】
【「暗殺を得手とする人間であれば、気配を悟らせずに相手に忍び寄るのは容易だ。私でなければ不意を打たれていたぞ」──という、言外の忠告だ】

【尤も、歴戦の古兵には釈迦に説法かもしれないが──】


 私の得手は白兵戦だ。曲がりなりにも腰に二刀を提げた侍が、他人の体運びの不自然さ一つ見抜けんのでは話にならんだろう。

 ……なるほど、そういう道理か。にしても、その格好はいただけないな。そういう見栄は戦場で思う存分張れば良い。
 誰が見ているとも──誰に狙われているとも知れない往来で、まして病み上がりにする格好じゃあないよ。重ねて言うが、命を縮めるぞ?


【余計なお世話と突っ撥ねられようとも、やはり、旧い知人を失うえも言われぬ後味の悪さとは、比べるべくもないということか】
【柄にもない老婆心に駆られて、再会早々お説教を垂れまくる朔夜だったが】
【もう昼下がりだ。そうこうしている内に小腹も空いてきたのか、「それじゃあ」と小言を切り上げてバスケットに手を伸ばす】
【昔は常に剣呑な雰囲気を漂わせていた印象のある彼女らしくもなく、積もる話など消化しつつ、のんびりとご相伴に与るつもりのようだ】


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