【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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223: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/05/15(水) 22:32:26.91 ID:h4jMUaMU0
>>221

…………うわさを聞いた。黒と赤の、めずらしい目の色した女の子が、こんな危険な山に入ってって。
何事もなく帰ってったって聞いた。だから、鈴音だって、わかったの――それで。
そのあとはもう、言ったから、わかってるでしょ? 会いたかったからここに来た、……蛇ちゃんたちが案内してくれて。

【だから今ここにいるの。回答はごく単純なものだった。祈りなんて、いつの時代でも単純なものだ】
【死にたくない/生きていたい/幸せになりたい/ただそれだけ祈ることさえ罪だというのなら】
【罰だって受けたかった。祈りの届かなかったあの子のために。だから、苦行めいた靴、履いてたのかもしれず】

…………カッコ悪いってか、なんだろ、ちょっと……親近感湧いたかな、あはは。
あたしも結構不器用なトコあるから――え? そんなんと一緒にしないでほしい? ……うるさいな。
あはははっ、……あたし、あんたのことも嫌いじゃないな。桜花鈴音。……じゃなくて、

【「あんたの名前は?」 ばかみたいに律儀に訊くのだろう。くっつけられる前の名前。じゃないと、】
【フェアじゃない気がするから――まだ赤みの引かないツリ目、それでも目尻がちょっとだけ下がって、笑った】
【冒涜的ゾンビが神様にこんな態度取るの、きっと赦されるはずもないことだった。でもきっと、何故だか】
【許してくれそうな気がしたから。……許してくれなかったら謝るから。そんな、ごく少女らしい雰囲気、漂わせ】

【――どこかで花開く淡い色合いの咲く香りを、泣きっぱなしで真っ赤な鼻で吸い込む。幻覚だとは思わなかった】
【さくらの香り。春の香り、……彼女の香り、とは、ちょっと違うのかもしれないけど。赤い瞳を細めて、笑う】

……………………、…………久しぶり、鈴音。みっともなく泣き喚くところ見せちゃってごめんね。

【口にするのはごく簡単な御挨拶から――そしてきっと、さっきまでの醜態を見せつけていたことへの、やっぱり、謝罪】


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