【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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さや
◆0j8YIq7DEniB
2015/04/05(日) 19:28:53.29 ID:fH0yPlZMo
別のシーンへと移る。
机の上に投げ出した左手が、彼女の手に包まれる。
ひんやりして気持ちいい。
ゆっくりとした手つきで次第に指を絡ませ、ぎゅっと握られた。
「……手枷の代わりに?」
「……うん」
目を合わせると、つぐみさんは優しく微笑んだ。
「簡単にほどけてしまうのにね」
言いながら緩める手を、私から軽く握り返した。
「…すぐ繋ぎ直せばいいよ」
そう答えると、つぐみさんは破顔して声を上げて笑い出す。
「ふふ、イタすぎ」
「い、今のはボツ案にしたから…」
ボツにしてよかった…。
思いつく時点でイタいのだろうけど。
重々承知している。
幾年もかけて募った重たい感情。
そう表現した主人公の心情は、果たして正しいのだろうか。
この行動に込めた思いとは。
彼女の表情を思い返して、そのシーンに一文付け加えた。
書き連ねた物語も佳境。
夜が明ける頃には、彼女と彼女は結末を迎える。
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