【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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さや
◆0j8YIq7DEniB
2015/04/05(日) 19:25:36.18 ID:fH0yPlZMo
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12月某日
淡い暖色系を基調とした、温かみのある落ち着いた部屋。
初めて来た時は少し意外に思った。
当時は彼女のことを、ちゃんとわかっていなかったということなのだろう。
それも懐かしく感じるほど、今では慣れ親しんだ場所となった。
そんなくつろげるつぐみさんの部屋で、私は落ち着きのない時間を過ごしていた。
淹れてくれた紅茶に口を付けつつ、真剣な表情でパソコンに向かっている彼女を窺う。
つぐみさんには、書きかけの小説を読んでもらっていた。
正確に言えば、行き詰まった小説…。
程なくして彼女はほっと一息吐き、真っ直ぐにこちらを見据える。
私と目が合うと、しかして少し視線を逸らし、ゆっくりと口を開いた。
「……よく、書けてると思う」
熱のこもった声で丁寧に告げられる。
想像していなかった反応に、戸惑いながらなんとか返事をした。
「え、あ…ほんとに…?」
「…うん…」
それほど多くない言葉。
でも、その口調と声色にただならぬものを感じた。
「…な、なら、よかった…けど…」
「…」
伝染するように、私にも言いようのない緊張が走る。
「…えっと…」
「…ふふ」
それも束の間、彼女の柔らかい笑い声で、空気が弛緩した。
「さやちゃんに頼んでよかった」
つぐみさんはいつもの笑顔で、そっと私の頭を撫でてくる。
「う……そ、そんな…自信なくなってきてたんだけど…」
「大丈夫。ちゃんとおもしろいから」
そこには普段通りの光景が広がる。
何の違いもない、はずの。
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