【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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218:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/03/26(木) 19:16:43.54 ID:69z9u1eTo


高校の頃から、彼女のこうしたスキンシップはよくあった。
無意識に触ってしまうらしい。
最初の頃はおどおどきょどきょどしていたけど、今となっては慣れたものだ。
動揺したりしない。もちろん高翌揚はする。

「……仲良いねー」
「んー?うん、まあねー。ねー?」
「う、うん」
「微笑ましい」
「あはは」
「ちょ、ちょっと…近いって」

煽られて更に、ぐーっと顔を寄せて頭を撫でてくる。
慣れた慣れた…ふひひ。
はしたない笑いは心の中だけで。

決して誰にでもするわけではない。
特別仲のいい子だけである。
私の知るところ、いーちゃんとつぐみさん、それに大学でよく一緒にいる子くらいだろうか。
…しょうちゃんにもしていたが、一度怒ってからは止めた。
ちなみに怒ったのはいーちゃんで、怒られたのはでれでれしたしょうちゃんである。

それだけ気を許してくれているのは、心から嬉しい。
ますます素敵になる彼女が変わらず近付いてきてくれることを、誇らしく思う。
それに甘えている。

それは純粋な気持ちのようで、たちの悪い自尊心なのかもしれない。


程なくして講義が始まった。

離された手には、ほのかな温もりと一抹の寂しさがわだかまっていた。


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