【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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203:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/03/08(日) 22:57:39.27 ID:7epQtOWCo

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11月某日


方々から人が流れ込み、吹き溜まりのように喧騒が広がっている。
一斉に昼休みとなるこの時間、学内で最も人が多いであろうこの場所は、食堂である。

私は基本弁当を持参しているので、あまりこの食堂を利用しない。
大体自分の教室で食べている。
今日も弁当はあるが、一緒に食べようと約束があった。

その約束の相手を探していると、後ろから軽く肩を叩かれた。
突然の衝撃に勢いよく振り返ると、淑やかに微笑む、慣れ親しんだ表情が眼に映る。
約束相手の、つぐみさんである。

いやあまり淑やかとは言えない…何が可笑しいのか、少し口を歪ませて微笑んでいた。

「ふふ、ごめん。待った?」
「あ…ううん。今来たとこ」

実際に来たばかりだったのでそう答える。
図らずも、今では聞くこともないような定番の返しをしてしまった。

「ふふふ、100点の答え」
「いや、本当に今来たところだったから…」

ぐっと顔を寄せ、両手で頭を撫で回してくる。

やめてー心地いいけど恥ずかしいし直視できないから今度人がいないとこでして。

その両手から抜け出そうしていると、すぐ近くから熱い視線を感じる。

「ふひひ、いいっすなー」

だらしなく眉を下げて笑う彼女。これも見慣れた光景だ。

彼女はつぐみさんと同じ学科で、且つサークル仲間でもある。
今では私もよく知る仲となった。
サークル仲間ということで、名前はさくらさんとしよう。

「さくら。はしたない」
「つぐみさんもでしょ…」
「むふふ、ごちそうさま」

特徴として、笑い方が結構はしたない。いやいい意味でだけど。

そして、つぐさや推しだそうだ。つぐいーも好きらしい。つぐりんもいいとか。
要するに、つぐみさんが好きなのだ。



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