【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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181:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/02/26(木) 22:27:00.97 ID:4QONYRmuo


玄関から出ると、振り返りながら私に声をかける。

「さやちゃんも一緒に来る?」

さっきは2人きりなんて言っておきながらも、誘ってくれる。
まあ冗談で言っていたのだから普通の流れだけど。

「んー…私も仕事でやることあるから」
「そっかー」
「ごめんね」

遠慮したわけではなく、本当にやらないといけないことがあった。
これも今更、遠慮することもないし。

「じゃあ2人っきりだー」とか言う彼女をあしらいながら、庭先から2人を見送った。


もしも、私と彼が同じ学部で、同じ課題が出されたとしたら。
あんな風に2人で課題に取り組むということがあったのだろうか。
きっとそうはなっていないのだろう。

それは私の問題で、真面目で堅いと言われる変わらない性根の所為だ。
自分の考えを述べるような課題なら、自分で、1人で向き合って考えたいと思っているし、実際そうしている。
私と彼女で考えてみても、変わらないと思えるし、他の子でもそうだ。

だからこれは、彼と恋人同士であるからというわけではない。
たとえ、彼と恋人同士でなく、仲のいい友達であったとしても、この関係は変わらないのだろう。

そんな益体もないもしもの話を考えてみたりした。


リビングのエアコンと炬燵の電源を切り、二階に上がる。
迎え入れる人のいない自室は、いつも通り寒々としていた。


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