【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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さや
◆0j8YIq7DEniB
[sage]
2015/02/23(月) 22:17:00.56 ID:jMUYMxANo
仕事終わりの帰り道。
私が電車で仕事先に行った時は、たまにこうして迎えに来てくれている。
この日の仕事は、これまでの仕事振りを評価されるような、そんな内容だった。
そのため、出発前も仕事中も普段よりずっと気を張っていたのだろう。
無事に終わっても、どこか落ち着かなかった。
落ち着かないまま歩いたら転ぶかもしれないしどじな私なら電柱にぶつかるのも余裕だ。いやどじではないけど。
犬も歩けば棒に当たるとも言う。いやこれは意味が違う。それに他にはあれとかあれだし。
…だからまあ、なんていうか、その。
この日は特別一刻も早く、彼ーーしょうちゃんに会いたかった。
赤信号で停車して、運転手の彼は一息つく。
私もほっと一息。
肩の凝りをほぐそうと、後部座席の方まで腕を投げ出して大きく伸びをする。
「んーーっ」
「………」
…運転席から視線を感じた。
ちらっと横目で見ると、わざとらしくいやらしい目でこちらを見ている。
………まあ、意味するところはわかっている。
こちらもわざとらしく、睨んでやった。
「……前見て運転してなさい」
「いや、見てほしそうに強調し」
「へんたい!」
ただの予定調和である。
信号が青に変わり、ゆるりと車が進み出す。
前方に向き直る彼の横顔は、先ほどより表情が和らいでいた。ゆるゆるだ。
まったく、どうしようもないなぁ…
などと思っている私の表情も、緩んでいるのだろう。
まったくどうしようもない。
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