2:名無しNIPPER[sage saga]
2025/01/03(金) 20:42:31.48 ID:lDv6b5YMo
ホテルを出て、駅の方角に歩き始めた。
夜の街の静寂は余計なことを思い出させる。今日は最悪な日だ。
あの頃の私は夢見がちで、世間知らずで、馬鹿で、未来への希望に満ち溢れていた。
いつかきっと女優になる。そしてみんなを笑顔にする。今になって思えば、どこまでも馬鹿げた夢。
でもそういう夢見る心が私をプリキュアにした。
私は戦った。世界を救うため、大切なものを守るため。
私は独りじゃなかった。仲間がいた。みんなでプリキュアだった。
みんな、自分の夢を持っていた。夢のために精一杯努力していた。私だってそうだった。
夢に一歩近づいたとき、戦って勝ったとき、みんなで手を取り笑いあった。誰かが挫けそうなときはみんなで支えあった。
私たちは絶対に諦めない。いつだって前を向いて歩き続ける。それがプリキュア。それが私たち。
それが、だんたん重荷になっていった。
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