【安価コンマ】オリウマ娘と共に season2
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143: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/11/24(日) 19:57:36.89 ID:xLVWYSA+0
ユメノツキ「ふぁぁ、ねむ……」

『……』

メイクデビュー当日。【貴方】の担当ウマ娘であるキリシロユメノツキの初戦。三冠ウマ娘を自称しているからと言っても、緊張はしているだろうと考えていたが――そんなことは全くなさそうだった。

まるで私室にいるみたいにリラックスをして、あくびをしている彼女の姿が見える。

ユメノツキ「……あ、いたんですねトレーナー?ボクのトレーナーなんですから、もっと存在感を出してくれないと」

『いやトレセンからここまでずっと一緒だっただろ……』

ユメノツキ「そうでしたっけ?まあいいんですよそんなことは」

――今日はボクというウマ娘が三冠であると証明する第一歩、世間にボクの存在を知らしめる一日です。

勝利は当たり前、どれだけ圧倒的な勝利をするかが――大事になってきます。

『……なるほどな』

まあ言いたいことは分かる、最初に観客にアピールをする。キリシロユメノツキというウマ娘がいるぞとその走りをもってアピールする。それが彼女の目的なんだ。

ユメノツキ「ま、ボクの走りを見れば一発ですけど――はあ、では行ってきます。トレーナーもレース後のインタビューでどれだけボクのアピールができるか考えておいてくださいね」

そう言い残して、彼女はすたすたと控室を出て行こうとする――のを、呼び止める。

『ユメノツキ!』

ユメノツキ「……なんですか。ボクのレース前の時間を奪うほどの内容ですか?」

『……頑張って来いよ!キミの伝説の第一歩だ!観客に知らしめてやれ!』

ユメノツキ「――当たり前のこと言わないでください。後でスイーツ奢ってください」


――――キリシロユメノツキの三冠伝説。そして凱旋門賞への第一歩――その覇道が今始まる。





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