もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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94:1[sage saga]
2024/11/01(金) 21:04:52.89 ID:4JAHijIv0
 
◇しばらく後

フリーレン「異世界か……まさか本当にそんな物があるなんてね」

 精神魔法で記憶を共有し、彼女たちが本当に異世界から来たという証拠を得て。

 フリーレン一行とせいいき桜ヶ丘組は、話し合いの場を設けていた。

 村を一望できる小高い丘の上。ここからなら異常が起きてもすぐに対処できる。

 昏倒した村人達はそのままだ。起こそうと思えば起こせるが、その前に話のすりあわせをしておかなければ混乱を招く。

フリーレン「襲いかかっておいて、謝って済むことじゃないのは承知の上だけど……」

桃「……まあこの世界の魔族の生態を考えれば仕方ない部分はありますし、何よりシャミ子本人が……」

シャミ子「誤解は解けたんだし、それでいいじゃないですか」

桃「……こう言っていますし」

桃(……リリスさんがこの場にいたら少し面倒だったな)

 ちなみに等身大依り代に戻ったリリス、小倉、ウガルルは未だ合流できていなかった。リリスが道を知っているし、ウガルルがいれば大概の危険には対処できるだろうということで放置されている。

フリーレン「そう言ってくれるとありがたい。死人が出なかったのは本当に幸いだった……さて、異世界のことに興味は尽きないけど、あんまり話し込んでいられる時間も無い」

フェルン「村の方々をいつまでも地面に寝かしておくわけにもいきませんしね……ですが彼らを起こすとなると、皆さんの事情をどう説明すればいいものか」

シュタルク「普通に異世界からきた人たち、じゃ駄目なのか?」

フリーレン「混乱が起きるよ。ただでさえ辺境の村はよそ者に敏感だ。おまけに解除魔法の影響で、魔族への猜疑心が復活しているとなると……」

 全員の視線が桃に集中する。シャミ子の能力を解除魔法で解いた後、原因不明(本人が頑なに口を割らなかった為、そういうことになっている)の暴走をした実例だからだ。

ミカン「桃……あなたほんと、どうして交渉が纏まりそうだったのに大暴れしたの?」

桃「あ、それ追求されると闇墜ちするんでやめてください」

ミカン「またそれ!? その口ぶりだと原因は分かってるんでしょ? 向こうの人たちにも失礼だからちゃんと仰い!」

桃「あー! あー! やーみーおーちーすーるー!」

フリーレン「無理に口にしたくないならいいよ。とりあえず解除魔法の不備が原因じゃなさそうだし」

シャミ子「すみません、うちの桃が……」

桃「よし、それじゃあ頭を切り替えてこれからどうするか考えよう」

シャミ子「うちの桃が本当にすみません!」


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