もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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61:1[sage saga]
2024/11/01(金) 20:19:51.10 ID:4JAHijIv0
 
 桃色の光が弾ける。

 それはフリーレンが咄嗟に部分展開した防御魔法に、超高速のエーテル体が激突することで発生した閃光だった。

 無数のへクスが組み合わさったような防御魔法が大きくたわむ。その手応えから予測される未来を予測し、フリーレンは僅かに目を見開いた。

フリーレン「突破される。シュタルク、代わって」

シュタルク「あいよ、っと!」

 フリーレンの前に飛び出すシュタルク。次の瞬間、防御魔法が単純な衝撃力のごり押しで突き破られる。

 砕け散る魔法の欠片の向こうから来るは桃色の流星。飛び蹴りのような姿勢で突き込まれるトウストップを、シュタルクが愛用の戦斧で受け止める。

 防御魔法を突破してなお、その蹴撃には人体を破壊するに足る力が残っていた。

 だが最初の勢いは削がれてもいた。シュタルクはそれを軽々と上方に弾き飛ばし、返す刃で宙に浮きあがった襲撃者へ斬りかかる。

 下方から上方への斬り上げ。自由に身動きの取れない空中で、おまけに態勢の崩れた今、その一撃を躱すことなど――

シュタルク「っ! 避けるかよ、これを!」

 襲撃者はシュタルクの振り上げた斧を足場にしていた。足のローラーを刃の面に這わせ、文字通り滑るように移動する。振り上げる斧の一撃とは対照的な、地面へ駆け降りる動き。

 斧を躱して地面に降り立ったその少女は、そのまま二度、三度と後ろに跳躍してフリーレンたちと距離を取る。

 そうして地面に膝をつくまぞくの前に、宿敵たる魔法少女がついに現れたのだった。

桃「シャミ子、無事!?」

シャミ子「も、……桃ぉおおおおおお!」


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