もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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27:1[sage saga]
2024/11/01(金) 19:05:50.36 ID:4JAHijIv0
 
シャミ子「えぐっ、ひっく……」

村長「アソリがそこまで庇うんだ。少し様子を見るくらいはしてやってもいいだろう。いまのところ、泣いている子供にしか見えんしな」

アソリ「……ぷはっ、村長!」

ガタイのいい村人「だけどこいつは魔族だ! 子供だっていっても、ダイアウルフを追っ払える程度の力はあるんだぞ!」

村長「そうだな。つまりアソリ達をダイアウルフから救ってくれたのは確かなんだろう?」
村長「ラバも荷車も買い直すには大金が必要だ。彼女がいなければ、我々は向こう半年は塩無しのスープを啜らねばならなかっただろう。村の恩人なのは間違いない」

ガタイのいい村人「そうやって油断させておいて、俺たちを襲うつもりだったら……」

村長「だったら人間も同じことだ。これから村に立ち寄ったよそ者を片端から打ち殺していくつもりかね?」

ガタイのいい村人「……」

村長「エルマー、その魔族が我々の手に負える程度の存在だったらいつでも始末できるだろう」
村長「だがもしも手に負えないなら、お前が斧を振り下ろした瞬間に本性を表すだけだ」
村長「で、どうするかね? 今のお前は、怪我ができる立場ではないと思うが」

ガタイのいい村人「……様子を見る。いまのところは」

村長「分かった……さあ、みんなも家に戻るんだ! 明日も早いんだぞ!」

村人「村長がそういうなら……」「帰って寝るか……」

シャミ子「ひう……?」

アソリ「シャミ子、大丈夫!? 良かった……村長、みんなを収めてくれてくれてありがとう」

村長「それが務めだからな。だがアソリ、ここまでの騒動に発展したのはお前にも責任があるぞ」
村長「恩があるとはいえ秘密裏に魔族を村にいれようとするなど! 次こういうことがあったら私を呼んで村の外で待て。二度目が無いことを祈るが」

アソリ「ごめんなさい……」

シャミ子「ぐすっ、アソリちゃんは悪くないんです……私が、行くところがないって言ったから……」

村長「……悪さをしないのなら、しばらくはいてくれて構わん。仕事はしてもらうし、永住するとなったらまた考えねばならんが」
村長「魔族のお嬢さん。シャミ子とかいったかな? 今日の私の選択を後悔させんでくれよ」

シャミ子「はい……ありがとうございます」


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