もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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118:1[sage saga]
2024/11/01(金) 21:31:59.36 ID:4JAHijIv0
 
しおん「幸い、この村は人の出入りがほとんどない……情報がこの村の中だけで留まっている今が最小の改変で済むタイミングだよぉ」

ミカン「確かにそれなら、魔族に対する認識はシャミ子が来る以前のままになるわよね……」

シュタルク「待ってくれ。認識を戻す必要があるから、村の人たちからシャミ子に関する記憶を消すのは分かるけど……」

フェルン「私たちからもシャミ子様の記憶を消す必要があるのですか?」

しおん「ううん。私たちから消すのは、お互いの記憶……異世界が存在するって情報そのものだよ。私たちの出会いを全部なかったことにする……」

フェルン「! 何故ですか? 確かに良い出会い方ではありませんでしたが、せっかく知り合えたのに」

ミカン「そうよ、せっかく柑橘類の布教もしたのに」

しおん「これはシャミ子ちゃんが再召喚されるのを防ぐためなんだけど……この前、私が結界に取り込まれて助けに来てくれたよね。あの時、和歌のおまじないを使ったでしょ?」
しおん「あれは対象にもう一度会いたいという"縁"を利用したおまじないなんだ。"縁"っていうのは魔術的にも重要なファクターなの」

リリス「うむ。余達も他人の夢に入る時に縁……近しいものとのチャンネルを利用することがあるからな」

しおん「で、私たちの間にはもう縁が結ばれてるから……今回の場合だと、今後もシャミ子ちゃんが召喚の対象になり易くなっちゃう……」

ミカン「なるほど、縁を消せば召喚の確率を下げられる……けれど魔法自体を消すわけじゃないから完全な解決ではないってことね」

桃「でも今回シャミ子が召喚された時は、まだ縁が結ばれてなかった筈でしょ?」

しおん「さっきも言ったけど、別にあの魔法はシャミ子ちゃんを特定して狙ったものじゃなくて、条件に合致する子をランダムに異世界から召喚する魔法である可能性が高いんだ」
しおん「<異世界から角の生えた人畜無害の魔族っ子を上手く誑かして召喚する魔法>とでも名付けよっか」

桃「名付けられても」

しおん「だから今回シャミ子ちゃんが召喚されたのは一那由他分の一とか、一不可説不可説転の一とか、天文学的な確率で運悪く当選しちゃっただけなの」
しおん「だけど縁が結ばれてしまってるいまだと、その確率が飛躍的に高まっちゃってる……」

桃「……」



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