2:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/28(土) 22:58:50.91 ID:zmZjuACE0
「近くない?」
「内密の話じゃからの」
「キサキの部屋なら誰にも聞かれることはないんじゃ…」
「誰が聞き耳を立てておるかわからぬからのう…日々の用心を欠かすようであれば門主は務まらぬよ」
「そ、そうなんだね…」
「うむ…ふーっ…」
「うわぁっ!!キサキ!なにを…」
「…すまぬ。出来心じゃ…先生ならゆるしてくれるかと思っての。後生じゃから戻ってきてくりゃれ」
「はぁ…心臓が保たないからやめてね…」
「謝罪を、ここに」
先生がベッドに身を降ろすと、キサキがまた腕に触れる。
「先生には嫌われとうない」
「こんなことで嫌うわけないよ…」
「ほう?そうさな、たしかに先生が生徒のことを嫌う想像はできんのう…?」
「先生だからね…」
「だが逆に特別好かれることも想像がつかん。先生は平等じゃからの」
「みんな好きだよ…は、嘘くさいか」
「そうじゃのう」
「あの…キサキ?」
もはやキサキは先生に寄りかかっていた。
肩に白い指が這い、上半身がくっついて先生の腕を温めていた。
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