17:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:34:09.01 ID:d5CFnAaM0
「今日は皆で帰りましょ! それと、キョン」
「……パソコンの電源落としてあたしのバッグもってきなさい、先行ってるから!」
バタン
乱暴に扉をあけ、スタスタと先に部室を出ていくハルヒ。目で追うことしかできない団員。
そして各々帰り支度をする。
しかし、俺にはヤツを問い詰める必要がある。
「おい古泉」
「なんでしょう??」
確定。十中八九だった疑いが、今の返答で確信に変わった。コイツ、やってくれたな。
いつもの笑顔が詐欺師の笑顔に見えて仕方がない。この借りはいつか返してやる。
古泉には睨みをきかした目をくれてやりつつ、長門に声をかける。
「長門」
「なに?」
「……いいや、なんでもない」
当然、こっちも確定。俺の目は見逃さない。
長門の口角が1ナノメートルほど上がっていたことを。あれはおそらくドッキリ大成功の時の顔だろう。
思い通りに事が進み、しめしめしたり顔といった塩梅か。
……長門が喜んでいるならいいか。古泉、お前は覚えてろ。
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