映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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36:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 21:44:36.33 ID:e+s7r/2n0
映画は大体30分ほどの作品だった。
上京したばかりのヒツジという女の子を巡る
その物語は映像としてスクリーンに映し出されていった。
それは、とても純朴な恋の話だった。
東京の生活に嫌気がさした彼女は、同じような境遇の男に出会う。
"落第生"であるふたりは自然と互いに寄り添い合うようになり、
それからは大学での「最悪な思い出」を10年後の自分に残すために、
お互いのことをカメラで撮り合うようになっていく。
食堂でコーヒーを服にこぼした時のことや、
講義で教授に質問されてうまく答えられなかった時のこと、
些細な失敗の記録が積み重なるたびに
ヒツジはどこかささやかな幸せを感じるようになっていった。
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