379: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/11/03(日) 00:03:39.61 ID:2/VoYCQc0
――――シルヴァーパピヨンの走りに焼かれたウマ娘は多い。華麗に舞う蝶の美しさに魅了されて近づいたウマ娘は、目に見えない灼熱の炎に燃やし尽くされてしまうのだ。
全身全霊、完全燃焼、全力投球。
あるいはそれを運命と呼ぶのかもしれない。パピヨンとともに走ったライバルたちもまた、そんな灼熱の炎に焼かれた者ばかりだった。
彼女は駆ける。"楽しい"気持ちを忘れずに、"魔王"か"砂上の銀の蝶"とか大層な肩書も身に着けて、どんな期待も約束もプレッシャーも抱えて――――ただただ、その一瞬に命を懸けて。
だから彼女は――どこまでも人々を魅了した。何もかもを燃やし尽くす、その銀色の炎で。
――人々の頭のフィルムに、その激動のレースを焼き付けて。
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