361: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/11/02(土) 14:06:28.75 ID:lcqyPAtO0
パピヨン「……あっ、きもちっ……」
思わず声が出ちゃった……確かに、お兄さんがあんなに幸せそうに言うくらいだし、本当に気持ちいな……。
…………それにしても。
パピヨン「……もっと早く行けばよかったぁ……」
混浴ぎりぎりの時間前待って、それでお兄さんと……お、温泉に入るつもりだったのに。適当に時間間違えちゃったとか言い訳して、お兄さんに……色々してあげたかったのに。
でも最後にちょっとビビちゃって本当に大丈夫かなとか考えちゃったせいで!お兄さん戻ってきちゃったぁ……うぅ。ヘマしちゃったぁ……。
パピヨン「あ〜!今頃お兄さんと一緒に温泉でそれっぽい雰囲気になる予定だったのに〜……!」
――けどまだ大丈夫、まだプランはある。いくらお兄さんがアタシの気持ちを受け入れたうえで、のらりくらりと躱すのなら……逃げられないようにするだけだ。
お兄さんはアタシを傷つけない。お兄さんは、アタシを傷つけられない。
だから今日……いや今夜!アタシは……き、キス。キス、するぞ!
パピヨン「……〜〜っっっ!!!」
やばい、想像するだけで顔から火が出そう。ばしゃばしゃと手のひらで温泉を叩いて気を紛らわす。キス、口づけ。頬っぺたにちゅーじゃなくて、唇と唇で……だ、大丈夫。大丈夫、アタシなら……行ける。
…………でも、お兄さんはどう思うかな。無理やり唇奪うとか、お兄さん……い、嫌がるかな……ダメだよね……。
パピヨン「いや!大丈夫!アタシは負けない!大丈夫!」
そもそもお兄さんが悪い!クリスマスにアタシに好きとか言っといて!沢山アタシに優しくして!全部全部甘やかしてくれ!好きになるに決まってるじゃん!!!
――そう、アタシをこんな気持ちにさせてるお兄さんに教えて上げるんだ!こんなことばっかりしてたら……いつかこうなるぞって!
パピヨン「…………よし、頑張ろう!」
温泉の準備してる時に、ほんのちょっとお布団の距離も近くしておいたし!こんなチャンス、滅多にないもん!
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