356: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/11/02(土) 03:38:42.35 ID:lcqyPAtO0
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パピヨン「あ〜着いた〜!結構長かったね〜!」
『…………』
――温泉旅行の話をした次の日、自分とパピヨンは温泉旅館の前まで来ていた。
パピヨン「ほらほら早く部屋に行こ!荷物置いて、温泉街見て回ろ!」
『……あ、ああ』
手をぐいぐいと引っ張られて、パピヨンに引きずられるがまま旅館内に入る。
昨日パピヨンに温泉旅行の話をしたとき、誰と一緒に行くのかを訊ねた。ペアの旅行券なのだから一人で行くわけにもいかない。友人……ライムやシルフィーにマンティ、それかあの仲が良い親のどちらかと行くものだと――しかし。
パピヨン『――――お兄さんとに決まってるじゃん、むしろそれ以外にある?』
……と、断言されてしまっては何も言えなかった。パピヨンに告白されてからというもの、こういったところをストレートに伝えられてしまうので、少し恥ずかしい。
…………いや少し考えれば分かったことだ。パピヨンが一緒に温泉に行く相手に自分を指名することなんて。3年間二人三脚で共に歩み、クリスマスデートをして、あの告白に答えをハッキリすると誓い――ほとんど、トレーナーと担当ウマ娘という関係を越えている。
いや、温泉とかクリスマスデート自体は他のトレーナーも行ったことがあるという話は聞いたことがある。なんでも有名なトレーナーは毎回温泉旅行に行っているとか――。
パピヨン「……一緒に温泉とか入っちゃう?」
『……入るわけないだろ』
え〜、でもお兄さんも一緒に温泉入りたいでしょ?一応混浴とかもあるらしいよ?と、ニヤニヤと笑いながらこっちを見てくる。随分と慣れてきたつもりだが、今でも少しビックリしてしまう。
……というか混浴なんてあるのかこの温泉旅館。
パピヨン「ぷぷ、あーあ。お兄さんのお背中とか流してあげたかったのにな〜。お兄さんもったいなーい」
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