308: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/14(月) 23:21:48.80 ID:Nw/DCeu30
"砂上の戦いを求める猛者が集う!ダート王決定戦、チャンピオンズカップ!"
"今日の主役はもちろんこのウマ娘!一番人気シルヴァーパピヨン!ドバイゴールデンシャヒーンでは見事な逃げ切り勝ちを決め、前走エルムステークスでは連覇も決めております。蝶のように舞う華麗な逃げはこの日本でもその力を証明できるか!"
"そしてこの人気は少々不満か。二番人気、去年チャンピオンズカップ覇者にしてレコードホルダー!ステラライム!流星のごとくその走りは逃げる蝶を打ち抜くか!そしてチャンピオンズカップ連覇を果たすことはできるか――!"
パピヨン「…………会えたね、ライム」
ライム「そうですね……パピヨンさん。会いたかったですよ」
わぁあああああああああ……!!!と観客の歓声が聞こえてくる、アタシとライムが向かい合って何か喋っているんだ、何か宣戦布告とかしてるんだろうと盛り上がってるんだろうなぁ……。
……でも、そういうのって全部全部前にやっちゃってるからなぁ。
パピヨン「ん、今更何か言うつもりはないけど――宜しくね。そっちも別に何か言いたいこととかないでしょ?」
ライム「ええ、話したいことも語りたいことも、全部あの日夏合宿の夜に話しましたから」
――――ライムの後ろから隠しきれないオーラみたいなものが見える。今すぐ走りたい、今すぐアタシと競いたいという思いが――いや、隠し切れないじゃなくて隠してないんだ。これ。
……嬉しいじゃん。だったらアタシも――相応に応えてあげるから。
パピヨン「……っし、じゃあちゃっちゃと決めちゃおうか。どっちがダート最強か――!」
ライム「――お互いがお互いのリベンジのために。証明しましょう、パピヨンさん!」
"どのウマ娘も気合十分!良い表情をしております!"
"――各ウマ娘ゲートイン完了、出走準備整いました!"
パピヨン「…………っ!」
――よし、頑張ろう。ゆっくり息を吸って、吐いて――心を、落ち着かせて。
――――あとは、ゴールの向こうだけを見つめよう。
"さあ今ゲートが開きG1チャンピオンズカップ!スタートいたしました!!!"
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