301: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/14(月) 20:30:20.27 ID:Nw/DCeu30
ライトレ「――――ドバイゴールデンシャヒーンでの彼女のレースは見事だった、しかしそれは――彼女の適正に合っていたから」
世界の土が、1200mという距離が彼女の脚にハマっていた。だからこそあんなにも素晴らしいレースができた……しかし、彼女の脚はそれ以上の距離に対応していない。
――ずっと前からそう思っている、今も変わらずそう考える。なのに――――。
ライトレ「適性を無視した走りはトレーナーか担当ウマ娘のエゴで、そんな走りは脚にダメージを溜める――というのに、今の彼女からは……」
ライム「そんな適正も跳ね返して脅威になりえる存在――ですよね?」
ライトレ「………………」
何とも言えない表情で私を見た後、こくりと頷いたトレーナーさん!ふふっ、なんだかちょっと誇らしいです!
ライム「パピヨンさんはちゃんとマイル戦も勝っていますし、この間のエルムステークスも1700mで去年とで連覇していますし……それでも認めてませんでしたよね?」
ライトレ「……いや、今はちゃんと考えを改めている。適性に合った走りをするべきで、適性に合っていないレースには出るべきではないとは今も思っているが……シルヴァーパピヨンにとってはそれが少し違っていた」
真面目な表情になって、トレーナーさんがパピヨンさんのことを語り始める
ライトレ「そう、シルヴァーパピヨン――彼女はマイルじゃなくて長めの短距離を走っていたんだ。彼女のスピードとパワーが長い短距離も走れるだけの適性を生み出した……そう考えている」
ライム「…………長めの短距離?」
ライトレ「そうだ、長めの短距離だ。1700mも1800mも……彼女にとっては短距離に分類されるんだ」
……う〜ん。う〜ん……。
ライム「…………そうですね!確かにちょっと長い短距離かもしれませんね!」
ライトレ「ああ、やはりそうだよな。トレーナーになってから結構な経験を積んだが、まだまだ自分も――」
トレーナーさんって、なんかこういうところあるんですよねぇ……真面目な方なんですけど。
――――待っていてくださいねパピヨンさん。どちらが最強か、知らしめてあげますから。
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